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2007-12-17 Mon 00:28
CWC決勝:ミラン×ボカ
3位決定戦はこちら
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-233.html

<ミラン:4-3-2-1>
FW:インザーギ
MF:セードルフ-カカ、アンブロジーニ-ピルロ-ガットゥーゾ
DF:マルディーニ-カラーゼ-ネスタ-ボネーラ
GK:ジーダ

<ボカ:4-4-2>
FW:パレルモ-パラシオ
MF:バネガ、カルドーソ-バダグリア-ゴンザレス
DF:モレル-マイダナ-パレッタ-イバラ
GK:カランタ

立ち上がりボカは超ハイペースで入った。立ち上がりから前線に人数をかけて、奪われたらその高い場所での超ハイプレッシャーの守備。このボカの積極的なやり方が試合の流れを決定した。予想された守り合いの試合ではなくて、攻め合いの試合展開になった。結果として4-2っていうスコアが生まれたと思う。

こういう流れの中で立ち上がりの時間は積極的に仕掛けて行ったボカが流れを握った。おそらくハイペースの試合ならボカに有利、スローペースというか落ち着いた試合ならミランに有利だったと思う。そういう意味で立ち上がりは自らハイペースを演出したボカの流れにミランが飲み込まれてしまったと思う。ボカはスピーディーな展開で一気にゴール前まで迫るシーンが目立った。

これに対してミランはすぐに自分たちのペースに引き入れたのはさすがだった。ボールを奪った後にボカのペースに付き合わなかった。しっかりと広いところに展開して、ゆっくりと押し上げていく本来のミランらしいやり方を取ってきた。

と簡単に書いたわけだけど、そう容易なことでもなかったと思う。ボカは高い位置からボールに対して厳しく当たってきたから、そういう状況の中で落ち着いてつなぐには相当に技術が要求される。今さら言うまでもないけど、超スピーディーな立ち上がりの時間にはそれを改めて感じさせられた。

ハイペースで進めたいボカと落ち着いて進めたいミラン。ここにもスタイルの違いが見て取れるけど、それ以外にもそういうやり方の違いがいくつか見られた。

1つはボールを奪った後の対応。

ミランは上に書いたようにまずはしっかりとつなげることを念頭に置いてる。相手の高い位置のプレッシャーを抜け出すために広い位置に展開して、そこからゆっくりと組み立てを開始するシーンが目立った。ボカとしては最初の守備を抜け出されたら、もう1度追いかけなおすようなことはせずに、しっかりと戻ってブロックを形成したから、そういう意味ではミランの狙い通りの組み立てがしやすい状況だったと思う。

こういうミランの抜け出しを横の展開とするなら、ボカはボールを奪った後に一気に縦を狙うシーンが多くなった。ボールを奪った瞬間に前線に残した2枚が引き出しの動きを開始して、そこに1発のパスを狙うシーンが増えたと思う。この引き出しが目立ったのは特にパラシオだった(パラシオは前線での運動量の多さ、収まりのよさが目立ついい選手だと思う)。リベルタドーレス杯のときと同じイメージで、自陣で奪ってパラシオの動き出しに対してすぐ縦っていう攻撃が多くなったと思う。もちろん相手が後ろに人数を残してたり、前の準備が整ってないときには無駄に放り込むことはなかったけど。

こういう縦と横の違いは何もボールを奪った後すぐだけではなかった。しっかりと組み立てをしているときにもこの違いは現れてたように思う。

ミランは今までも何度も書いてきてるように横のアプローチによってビルドアップをしていく。SB利用で横の幅に人を確保し、真ん中のピルロを経由しながら左右の展開を繰り返して深みを与えいていく。そうやって相手のブロックを押し下げていく。そして、こういう横のアプローチの中で相手の意識がサイドに向いて真ん中が空いたところでセードルフでありカカでありっていう真ん中の場所にボールを供給する。

まとめると、ミランは横のアプローチによって徐々に相手のブロックを押し込んでいくイメージ。その中でジワジワと自分たちの陣地を増やしていくやり方を取っている。FWは最終兵器であり、そのために中盤でFWを空けるようなアプローチをしていく。

対するボカはまず縦に1つ入れる。それは必ずしも真ん中とは限らないわけだけど。真ん中で張っているパレルモにくさびを入れたり、左右に流れるパラシオにボールを入れたり。とりあえずトップに入れるっていう縦の質のボールを最初に入れる。もちろん、念頭に置いているってことであって、何でもかんでもトップに入れるわけではないけど。

こうやってトップに1つ入れることで相手のブロックを押し下げる効果があると思う。そして、トップが受けたボールを落とすことで中盤を利用する。この時点では相手が後ろへの意識を強く持ってるだけに中盤のところがフリーになることが多い。そういう比較的フリーな状況の中で中で左右を使ったり、ドリブルで仕掛けたりっていうやり方を取っていく。

こっちもまとめると、ボカは縦のアプローチによって一気に相手のブロックを押し込むイメージ。一気に陣地を稼いでから、比較的フリーになった中盤を利用して攻撃の流れをつかんで行く。FWは攻撃の起点であり、このFWへの最初のボールによって中盤が空いてくるようなアプローチ。

この両者の違いがはっきりと出たのがGKからのボール。ミランのジーダはDFラインにボールを預けることが多かったのに対してボカのカランタはパントキックで一気に距離を稼ぐことが多くなったと思う。

攻撃面のアプローチに対して、守備でも両チームのやり方に違いが見られた。言い方は悪いかもしれないけど、頭を使うミランと体力勝負のボカっていう守備の構図になってたように思う。ボカは個の意識をベースとした守備をし、ミランは組織をベースとした守備のやり方を取ってきた。

ミランの守備についてもこれまで何度も書いてきたとおり。この試合も4-4-1-1ではなく、4-3-2-1の形を使うことによって前線から限定していく守備を試みてた。そうやって前線からの限定によって段々と相手を追い込むようなやり方だったと思う。ボールには特別激しく行かずに、全体の微妙なポジショニングのバランスによって、相手を意図した方向に追い込むやり方が見られた印象。

でも、ボカはそれにまんまと引っかかるほど甘くはなかった。というか、追い込まれた状況をうまく抜け出すシーンが多くなったように思う。これはここ数戦のミランの相手(セルティック、レッズ)とは違う部分だった。ミランとしては追い込んで守備の勝負に出たところを抜け出されるとギャップができてしまっているだけに、望ましい状況だったとはいえない。

そのボカの攻撃前の試合ではあまり見られなかったものだった。今回の試合を見てみると、前回のエトワール・サヘル戦はコンディションが悪かったんだろうってことを感じさせられた。ミランの守備網を抜け出す内容は個と組織のバランスがいいものだったと思う。

基本的にボカの選手はチャンスがあれば個の力を発揮してくる。例えば前にスペースがあれば迷わずドリブルで持ち上がっていくし、50/50の1×1のようなシーンでは必ずドリブルで仕掛けていくシーンが多くなった。さすがに個の技術力が高いだけに、ミランの選手も仕掛けられたりスピードを上げた状態で勝負をされたりすると、手を焼くシーンが目についた。

でも、だからと言ってそういう個の技術にばかり頼っていたらミランの守備に簡単に引っかかったはず。個で行くところは行き、味方と連動するところは連動するっていうメリハリがよかった。そして、こういう連動した攻撃の内容がよかったことがミランの守備を思惑通り機能させなかった要因だったと思う。常に複数の選択肢を用意しながらのアプローチで、相手に個を分断されたり、完全に限定されたりしないように注意してた。

そして、この複数の関係性のよさは特に近い場所で築かれることが多かった。この辺はボカらしさなのかもしれない。常に小さなトライアングルを作りながら、ショートパスで抜け出しを図るシーンが多くなった。その中で基本的なパス&ゴーもかなり多くなったと思う。結果として少ないタッチでリズムよくパスが回るシーンが多くなった印象。これはサヘル戦とは明らかに変化した部分だった。

本当は大きな展開をもう少し増やしてもよかったんじゃないかって思うわけだけど。サイドを変えるボールもあったけど、それは多くの場合で引いた相手のブロックの前を通り過ぎるような質だった。相手がボールサイドに人数をかけたときに大きな展開を入れればもっと簡単に深い場所まで入り込めた気がする。そういう意味ではクロスで一番遠いサイドを狙う意図が見られたのはよかった点だった。

こういう形でミランは本来の守備のやり方が狙い通りには機能しなかったっていえる。最後の堅さがあるだけに、こういう守備が機能しなかったからといって一気に致命的なシーンにはつながらなかったけど、前半は深い場所まで持ち込まれるシーンが多くなったのも事実だった。

これに対してミランは後半の守備にやや変更を加えた。ある意味ではちょっとボカっぽくなったイメージ。自陣に入ってきたボールに対して一気に距離を詰める対応が目立ったと思う。切って、切って、追い込むっていうよりも、入ってきたボールに対してはなんでもかんでも厳しく対応していくイメージ。多くの場合、これを担当したのはやっぱりガットゥーゾとアンブロジーニ。微妙に距離が空いていれば逃げどころもあったボカも、ゼロ距離にしてしまったらほとんど選択肢がなくなってしまった。結果として後半のボカはほとんど攻撃の形を作れてない。

こういうミランの守備のやり方に対して、ボカは上に書いたように個の意識をベースにした体力勝負のやり方っていえた気がする。これは立ち上がりの超ハイペースの流れを引きずったものだった。

立ち上がりの時間は上に書いたようにかなり攻撃の切り替えのかなり高い位置から相手のボールに対して超ハイプレッシャーで入った。この時間はこの守備のやり方がピッチ全体で統一されてたように思う。

要するにまずはボールに対して厳しく当たるところから守備がスタートする。南米的に本当に一気に距離を詰める守備をしてたから、ミランの選手としてももたつくシーンが目立ってた。そして、ボカはそういうもたつきを見逃さない。最初の守備に対してすぐに2つめ3つめが連動して一気に囲い込んだ。そうやってミランの個を完全に分断して、ボールを奪うシーンが多くなったと思う。

ただ、ボカとしてもこの超ハイプレッシャーは90分は続かないと判断したと思う。確かに全てのボールに対して、常に全力のアプローチをし、しかもボールに行った選手も全力の連動を要求されるこの守備は効果的であるけど、続けるのは難しい。自分たちがボールを保持できる時間が長い試合ならできたかもしれないけど。

そういうこともあってボカは前半の10~15分あたりを境に立ち上がりから1つギアを落としにかかった。ただ、ここで悪いことにミランがこの当たりの時間からボカの守備のプレッシャーに慣れ始めた時間と重なった。ボカはギアを落としたといっても、一応のボールへのアプローチをしっかりやってたけど、立ち上がりの厳しいやり方に慣れたミランにはほとんど効果がなかったような気がする。こういうボカ自身のペースダウンとミランの慣れが加わったことでボカの守備はかなり危険な状況に晒されることになったと思う。

ボカの守備は自陣に4-3を形成したところからスタートする。この時間にはもう切り替えから超厳しく行こうっていう意図はなくなってたから、この4-3で受けることが多くなった。そして、相手が一定の場所に入ってきたところ(多くの場合で自陣に入ってきたところ)で、最低1枚がボールにアプローチに行くようなやり方だった。

問題はここにあった。この最低1枚のアプローチがすばらしく中途半端だったと思う。立ち上がりのように厳しく行かないから守備のスイッチとしては適切じゃないし、だからと言って次の守備につなげるような質でもなかった。とりあえず近づくイメージが強くて、ほとん実質的な効果はなかったんじゃないかって気がする。

ただ、これについてはミランの攻撃のやり方の影響もあった。さすがに組み立てのところのうまさが光って、それによってボカの守備の実効性を失わせたイメージが強かった。そこで利用されるのが上にも書いた横のアプローチだったと思う。

まず横のアプローチによって相手の守備陣は横の間延びを起こす。これはつまり選手間の距離が遠くなることを意味するわけで、結果としてボカはすぐに複数の関係を築くのが難しくなったと思う。

さらにパス回しのリズムってのもある。ミランは横幅を使いながらボールを1箇所には留めずに次々とパスを回していく。しかも、相手が出ていたところで次に出すっていうようなしたたかさもあると思う。この辺のパス回しのうまさは最後の逃げ切りの時間を見ても分かる部分だったと思う。1度キープしたらいくらでもつなげるチームとしてのキープ力の高さを見せてくれたと思う。

このパス回しによってボカは狙いどころが定められなくなった。厳しく行けば簡単に次にはたかれてしまう。これが近い場所でのパス回しなら相手は段々と距離を詰めて追い込んでいけばいい。でもミランのパス回しは横を一杯に使ったものであって、簡単に逃げられてしまった。これを追い込むには前(後)左右から同時にプレッシャーをかけることが必要なわけで、それは実質的には不可能。だから、ミランはいくらでもパスを回せるし、ボカはアプローチに行ったところで逃げられるっていう状況が繰り返された。

こういう状況の中でボカの守備陣(特に中盤)はただ引っ張り出されるだけってことが多くなった。一応ボールに行く意識はあるけど、そこで効果的な守備ができないからただ背後にスペースを空けてくるだけになってしまった。しかも、ミランのボールが横に動くのに合わせてボカの守備陣も次々に引っ張り出された。

この結果起こることは目に見えてる。一番空けてはいけないカカとセードルフの場所が完全に空いてしまうこと。そして、中途半端な守備に行く出し手へのアプローチではその2人に入るボールのコースを切れてないこと。セルティック戦を見るとまだまだ不満が残ったセードルフの動きもレッズ戦の前半から比べれば多くなってたし、カカも真ん中にこだわらないプレーが目立ってたことも相まって、この試合では前半からカカとかセードルフに簡単にボールが入るシーンがかなり多くなった。そして、2人とも前を向いてボールを扱えるシーンがかなり多くなった。どちらも1ボランチに入ったバダグリアがなんとかスピードを殺してるっていう状況だったように思う。

それでも、この場所に1つボールが入ったことによってミランの攻撃にスイッチが入るシーンが多くなった。横のパス回しの中では前線の人数はあまりかけてないわけだけど、縦にしっかりと入った瞬間に後ろの選手が一気に出てくる。そうやって相手ゴールに向かって一気に押し寄せるタイミングが図りやすくなったと思う。こういう形で相手を押し込むことによって、相手が跳ね返したボールを拾って波状攻撃につながる場面も目立った。

そういう意味で個人的には前半はカカとセードルフの場所にかなり危険を感じてた。終わってみれば、流れの中での3失点は全てカウンターっぽい流れだったけど、しっかりと組織を作ったときにも取られてもおかしくないシーンが多かった。それでも前半終了時に守備はいいってボカの監督は言ってたらしいんだけど。カカがあれだけ生き生きとプレーしてるのは最近はあまり見られなかったから、この意見には賛同できない。

そういう意味ではボカはもっと守備のやり方をはっきりすべきだったかもしれない。立ち上がりのようにハイペースでやるのか、引いてバイタルを消すのか。どちらもボカの守備のオプションにはある形だったと思う。

前者は立ち上がりにできてたんだから、できないわけはない。問題は上にも書いたような90分続けられるかっていう実現可能性だけ。それにしたって、自分たちがボールを持てる展開を作れば不可能ではなかったと思う。ミランまでの完璧なポゼッションは無理でも、ボカの選手の技術力を持ってすればある程度自分たちの流れを維持するやり方はできたんじゃないかと思う。ただ、常に前に向かって行くようなスタイルとの合致の問題があるけど。

そういう意味では後者の引いてバイタルを消す方法の方が可能性としてはあったかもしれない。これはリベルタドーレス杯のときに見られた形。真ん中に凝縮した4バックとその前の3ボランチの超コンパクトな4-3を低い位置に形成することによって、最後のところをやらせないっていう方法。レッズ戦を見ても分かるとおり、ミランはこの形に弱い。最後を固められるとそこを崩す方法がない。

ただ、問題はリベルタドーレス杯のときとは違ってリケルメがいないこと。ポンテがいなかったレッズと同じイメージ。攻撃に出るときに1つの経由点がどうしても作れなかった。バネガもいい選手だけど、リケルメのように絶対的なキープで時間を作るタイプじゃない。U-20のプレーを思い出しても、もう少し動きながらプレーするタイプかなって気がする。とにかく、こういう攻撃面のことを考えると、常に先行される展開は痛かった。もしもリードする展開になれば、4-3の安定したブロック作りもありえたかもしれない。

この点を見てもミランは常に先行したことでかなり楽になったことが分かる。特に後半早々の2点目はチームにいい流れをもたらした。この得点はFKから中で待つ選手の動きに差をつけるやり方。まず前の選手がゴール方向に走って相手を引っ張り、空いたスペースにボールを蹴りこむ。おととしのCLリバプール戦のマルディーニのゴールが同じような場所から同じような形で決まったと思う。

とにかくこの2点目によってミランは願ってもない展開になった。ミランがカカを一番効果的に使えるのはカウンターの流れだから。個人的には前にスペースがある状態でのスペースを埋めるドリブルが一番魅力的だと思ってる。1点目もそういうシーンだったし。

そのカカは守備時に左サイドに出てボールを待つシーンが多くなった。相手の右SBイバラがかなり積極的に攻撃に参加していたから(この攻撃参加は効果的だった)、そのウラを突く意図があったはず。そして、まさにその狙いがどんぴしゃにはまったのが3点目のシーンだった。左サイドで受けたカカの前にスペースがあり、好き放題にできたシーンだった。

そして、この後の4点目も効率的に前線の3人だけで奪った得点。そういう意味ではこの4得点は立場の違いが現れたものだったっていえる。追いかけなければならないボカの後ろの薄さをうまくミランが突いたってことだった。

この得点の後のミランは本当にしたたかだった。カフーとインザーギの交代は本気でタイトルを狙いに来てるのがはっきりと分かった。

<交代後:4-4-2>
FW:カカ-セードルフ
MF:アンブロジーニ-ピルロ-エメルソン-カフー
DF:マルディーニ-カラーゼ-ネスタ-ボネーラ
GK:ジーダ

このカフーの後すぐにカラーゼが退場。こうなったところでカフーを出したことが不幸中の幸いだった。選手交代をせずに最終ラインを整理することができた。マルディーニを真ん中に入れてボネーラを左、右にカフーを下げた形。それに伴ってセードルフをカフーの位置に下げたけど、そこもすぐにブロッキを入れて完全に固めた。

ちなみに個人的にはカラーゼの退場は残念だった。守備固めの形ではあったけど、カカとセードルフを置いた2トップに置いた形はちょっと興味があった。ローマとは違って2列以降にトップまで飛び出していくようなタイプがいるわけではないから、どういう形になるかが興味深かった。たぶん、この試合では中盤を6枚にすることで圧倒的にボールを支配して、相手に攻撃すらさせないことを目指したんだと思うけど。どちらにしても退場で完全に守備の形になってしまって、そういうやり方が見られなかったのは残念だった。

ちなみにミランの失点は2つともCKからの流れ。特に1点目は相手の速いリスタートに完全にやられたシーン。ここはミランの2つの弱点が共存してたと思う。
1つは今までも何度も書いてるようなサイドからの脆さ。この試合では流れの中でもサイドからのボールに対して相手(特に一番と置くの)を離してしまうシーンが見られた。
2つめは集中力が切れる場面がちょくちょく見られること。このシーンみたいに早いスタートに対する脆さは、昨シーズンのローマ戦でも見られた。

ミランはさすがに今シーズンはここにあわせてきたっていうだけある。というか、もう少しリーグも頑張ればとも思うわけだけど。この大会前のセルティック戦と比べるとちょっと動きが重かった気がしなくもないけど、去年のバルサと比べたら明らかに本気度の違いが見られた。

しかも、この決勝はボカが攻めてきたことで久々にミランが存分にプレーできたんじゃないかと思う。ボカも決勝に照準を合わせて、自分たちの色を見せた内容を展開した。相手の色を消すんじゃなくて、自分たちの色を出す方を重視してくれたおかげで面白い試合内容になったと思う。同時に両チームの違いが明確に表れた興味深い試合だった。

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2007-12-16 Sun 20:23
CWC3位決定戦:レッズ×エトワール・サヘル
<レッズ:3-5-2>
FW:永井-ワシントン
MF:山田、相馬-長谷部-鈴木-細貝
DF:ネネ-阿部-坪井
GK:都築

<エトワール・サヘル:4-4-2>
FW:シェルミティ-ベンディファラー
MF:ナフハ-トラウイ-ナリー-メリティ
DF:メリアフ-ファルヒ-ゲザル-フレジ
GK:マトルティ

サヘルはここまでの2戦とはまた違ったやり方で試合に入った。これまでは中盤のラインをハーフェイライン付近に置いた。1戦目はしっかりとラインを作るっていうポジショニングによって、2戦目は組織から飛び出して積極的にボールにアプローチしていく方法で。どちらにしても、相手の攻撃のスタートのところをつぶす意識が強かったと思う。

対して今回の試合ではレッズの攻撃のスタートは比較的フリーな状態になった。要するにそれだけサヘルの守備ブロックが引いたってことだったと思う。今までは中盤のラインがあったような位置に今回はFWが配置されてた。必然的に中盤は自陣の深めの位置に配置されることになったと思う。

この思惑は正直なところよく分からなかったけど、勝手に解釈するならレッズをおびき寄せるやり方だったんじゃないかと思う。レッズのラストブロックの守備が堅いことはサヘルも研究してただろうし、そう考えると組織を作った相手に攻めるのは効果的ではない。一番の狙いは組織が崩れた状態の相手に仕掛けることだった気がする。

この状況はレッズにもいえた。だから、サヘルの戦術はいかに主導権を握らないかを念頭に置いたやり方ではなかったかと思う。どちらも、主導権を握らないやり方、つまり相手にボールを持たれるやり方の方が本来のスタイルに合っている。サヘルはブロックを低い位置に配置することで、あえてレッズを引っ張り出したのかもしれない。

この状況は立ち上がりが全てを表してる。レッズはCKが3本続いた。要するにそれだけ押し込んでたってこと。その3本目のボールを奪ったサヘルは前線に1発。組織が作りきれてないレッズに仕掛けるロングボールだった。坪井のミスは絡んだものの、サヘルの狙いがそのまま出たような気がする。ちなみに2点目もレッズが3枚で守ってるシーンからだった(後半はサヘルはやり方を変えてたけど)。

サヘルがこういう形を取るにあたっては、レッズの攻撃力も計算に入ってたと思う。ボカだったりパチューカにああいう深い位置までボールを持ち込まれたら、最後で防ぎきれなかったはず。なぜならサヘルは1つ入られたときの守備があまりうまくないから。自陣で微妙に相手をルーズにしてしまうことが多くなるってのはこれまでにも書いてきたとおり(特にパチューカ戦)。

だから、サヘルが低い位置で守るってのはそれなりに覚悟があったんじゃないかって気がする。それをやってきたってことは、レッズ相手ならなんとか守れるっていう計算がったからだと思う。確かにレッズは引かれたとき相手を崩すのが苦手だし(Jの最後の3戦はそういう相手を崩しきれなかった)。

でも、サヘルとしては誤算2つあったと思う。

1つ目はレッズも攻撃に出てこなかったこと。というか、レッズは攻撃に出てこれなかったイメージが強い。明らかにレッズは立ち上がり堅さが見られた気がする。その中で攻撃に出る途中にミスでボールを失うことが多くなった。当然そういう状況だからレッズは後ろからの押し上げが停滞した。

逆に言えばレッズは守備の人数は揃ってることが多くなった。1点目のシーンはあくまでもCKの流れであって、流れの中のシーンではあまり後ろが薄くなるっていう形にはならなかったと思う。サヘルの方から見ればこれは思惑通りではない形。奪っても効果的にカウンターっていうシーンを作れなかった。

それにレッズの守備の積極性も見られなかった。こちらに関してはサヘルとは違って意図とは違ったものだった気がする。立ち上がりの堅さを感じたのもこの守備面から。明らかに前の2戦とは違って低い位置に多くの人数が入っていた。Jリーグの終盤の形に戻ったようなやり方だったと思う。

だから、サヘルとしては攻撃におけるプレッシャーがあまりなかった。少なくともボールを前に運ぶことは容易にできたと思う。他の時間はトップに単純に当てることが多かったサヘルだけど、この前半の時間帯にはしっかりとつないで組み立てることが多くなった印象。

守備で引きこもってても相手は出てこないし、自分たちは楽に攻撃を組み立てられるしってことでサヘルは攻撃に人数をかけるようなやり方を取ってきたのがこの時間だったように思う。ただし、守備時には相変わらず今までよりも低い位置にブロックを作るっていうやり方だけは貫いてたけど。

この低い位置でのブロックはレッズの前線の選択肢が少ない時間には機能したと言っていい。中盤はこれまでよりも低い位置に置いたけど、DFラインまでは下げなかった。結果としてバイタルエリアをつぶすコンパクトなブロックを作り出した。

そのときに自分の前の4-2の間に対しては1枚が必ずチェックをかける。この場所に関してはFWが戻ってきての守備も効果的だったように思う。どちらにしても基本的には4-2の間では1枚が対応するだけだったけど、堅さがあって動きが少なく、そもそも前線の人数が足りてないレッズにとっては致命的だった。後ろに戻したりサイドに流したりっていうシーンが増えた印象。

そういう流れの中で何とか真ん中に通したとしても、その後の展開につながらなかった。DFと中盤をコンパクトにしてる相手にとっては、そういう場所の守備はお手の物。近さを利用してすぐに複数枚で囲い込むシーンが目立った。それにこの時間はレッズがワシントンにこだわりすぎてたのも問題だったと思う。ワシントンにはしっかりとマークがついてたから、簡単に対応されてしまった。

真ん中を崩せないとなると最終的なアプローチはサイドに任せることになる。でも、左の相馬は完全に封じられてしまっていた(後述)。左サイドではボールをもらう時点ではフリーでも、そこから縦にはなかなか行かせてもらえなかった。結果として細貝からのアーリーが跳ね返されるシーンが多くなったと思う。

それでも時間とともに堅さが取れていって、ミスが減り、ポゼッションは確保することができた。無理にワシントンを狙うようなやり方はやめて、まずチームとしてキープすることを念頭に置くやり方が目立った。そういう状況の中で前線に人数をかけることも多くなったと思う。最後の最後は崩せないにしても、段々と相手のゴールに迫っているのは明らかだった。

これである意味ではサヘルの狙い通りに展開になったって言える。レッズがポゼッションを確保するようになってからは、明らかにサヘルの攻撃は縦1発が目立っていた。でも、ここで誤算の2つめが現れた。要するに相手をおびき出した後の攻撃が全く可能性を感じさせなかったってこと。

これは狙い以上に低い位置のDFと中盤のブロックが押し下げられたことに問題があったと思う。結果として奪った後の切り替えで前線との距離があまりにも開いてしまった。これは要するにレッズが予想以上に押し込んだことを意味する。だから、レッズの攻撃の質が高まったのがサヘルにとっては誤算だったっていえる。

この誤算について触れる前に、この試合のサヘルのもう1つの特徴的なやり方について見てみたい。

それは右サイドの⑳メリティの役割のところだった。この試合でのメリティの役割はかなり特殊なものだったと思う。メリティは右SB(DF)~右WG(FW)までの右サイドの全ての役割を担ってたと思う。それは運動量が要求されるのは当たり前なわけで、最初の交代がこの選手だったのは象徴的だった。

とりあえず、この選手は相馬のよさを殺ぐ役割を担ってたのは間違いない。それは攻撃時から見て取れた。

そもそもサヘルは3バック脇に入る意識はかなり強かったって言える。立ち上がりからシェルミティーは左サイドでプレーして坪井を引っ張り出すシーンが目立った。加えて、右サイドにはキーになるメリティがWG的に超高いポジションを取って入ってきたと思う。だから、攻撃時は3トップと言ってもいい形になった。そして、この2トップが相馬を押し下げる意味で重要だったと思う。

まず、レッズの3バックは坪井×シェルミティー、ネネ×ベンディファラーとついて阿部が余る形を取ってた。その中でシェルミティーが左サイドに流れて坪井が引っ張り出されたのは上にも書いたとおり。結果として↓のような状況が出来上がる。

    阿 ネ・・・・・・・
坪     べ・・・・・・・ 
シェ      

で、この・・・・のところのスペースを狙って攻撃時にはWGとなったメリティが入ってくる。そうなれば、当然のように相馬は下がってメリティに対応せざるを得ない状況に陥ってしまった。だから、立ち上がりは4バックのような形になることが多かったし、左サイドからの攻撃はほとんど見られなかった。ちなみに立ち上がりにここまでの2戦のような中盤の守備が機能しなかったのも、相馬が4バックの一角になって中盤の枚数が減ったっていう要因が大きかった気がする。

これに対しての対応かは分からないけど、レッズはポジションを変えてきた。山田を右に出し、長谷部をトップ下、そして細貝をボランチの位置に下げた。このボランチの細貝の存在が相馬に積極性を取り戻させた気がする。それまではメリティの対応を気にして飛び出して行けなかった相馬が、積極的に攻撃に出て行けるようになった。そして、今度はメリティを相馬が押し込む状況が生まれた。

こうなったら今度はメリティが守備に回ることとなる。守備に回ったメリティは完全に相馬にマンマークについた。DFと中盤の守備の関係なんていうのは関係なしに、徹底的に相馬を見る形を取ってきた。

だから、相馬は前半はほとんど仕事をしていない。アシストシーンを見れば明らかなように、このシーンはメリティのミス。マンマークについてた選手が外れたわけだから、相馬はフリーになることができた。ただ、他のシーンではなかなかそういう場面は作れなかったと思う。要するに前半の両チームの得点はマンマークの守備側のミスによって生まれたってこと。

でも、相馬はメリティを引き付けてただけでも十分な仕事を果たしたと思う。なぜなら相手の守備の枚数を減らしたわけだから。メリティが普通の守備の役割から離脱したし、深い位置まで入ればメリティ1枚にするわけにも行かないからSBも引き付けることになった。

これで単純に残ったのは6枚。この6枚のつき方を考える。ワシントンには2枚をつけるとする。永井+トップ下+右WBの山田を1枚ずつ見れば計5枚。1つ下でボールの散らし役になった鈴木にも1枚は当ててたから、これで6枚。さらにここにメリティが押し込まれたことで守備の負担が軽減された細貝が上がってきたら、もうサヘルの守備陣はテンヤワンヤだった。

そもそも低い場所での守備がうまくないだけにサヘルの守備のバランスが崩れてしまうのはある意味では当たり前だったって言える。途中の時間はシェルミティが中盤に入ったりしてなんとか対応しようとしたけど、そうなると今度は後ろから坪井が出てくるシーンにつながってしまって効果的ではなかった。

数的なものは確かに単純計算ではあるけど、明らかにレッズの選手が浮いてくるシーンが目立ち始めた。そして、それがポジションチェンジによって生まれたのはここまで書いてきたとおり。こういう形の中でサヘルは思惑通りに試合を運べなくなったと思う。低い位置のDFと中盤のブロックで余裕を持って受けるんじゃなくて、なんとか跳ね返すイメージが強くなった。その中で前線との距離が遠くなるのは当たり前の部分だったかもしれない。

ちなみにレッズはポジションチェンジの後に守備のやり方もこれまでの2戦のような中盤でのよさが見られ始めた。今度はレッズが相手を押し込んだことによってサヘルの前線が足りない状況を作り出せたと思う。だから、それまでのようにサヘルの前線が3トップを組むような時間はあまり見られなくなった印象。結果として中盤の前への意識を高めることができたし、長谷部がトップ下に入ったのもよかったと思う。これ以降は鈴木とか細貝が高めの位置で相手のボールに当たりに行けるシーンが増えた。結果としてサヘルは狙い通りではないトップへのロングボールが増えることになった。

サヘルとしてはレッズの修正がやや遅れたのがよかったと思う。1失点はしたものの、それ以外はラストのところで跳ね返し続けた。まあ、レッズがラストを崩しきれない欠点も表れたとは思うけど。相手のバランスが完全に崩れてたのに決定的なシーンにつなげることができなかった。この点については攻撃での動きのなさが要因なのは今までも何度か書いてきてる通り。

とにかくサヘルはこの前半の状況を見て、後半は本来のやり方に戻してきた。つまり、フィルターを作って相手をブロック内に入れさせないようなもの。後半はFWと中盤の場所が明らかに高い位置になってたと思う。

ただ、このフィルターを作る形では相馬に対するマンマークはできなかった。中盤の1枚が相手につくことで減ってしまったら、1人1人が見るべき横幅が広がって隙間が多くなるから。それでは簡単に縦パスを通されてしまう。途中でメリティが下がったこともあって、後半は相馬が生きてくることが多くなった。2点目のFKも相馬のえぐりが相手のハンドを誘ったわけだし。

でも、相手のフィルターも強力だった。レッズは前半のように簡単にはボールを前線に運ぶことができなくなったと思う。1つ効果的だったのは1つ下の細貝が相手のDFと中盤の間に入り込むプレーだった。

とはいっても、やっぱり途中で引っ掛けられることが多くなったと思う。前半ほど敵ゴールに迫るシーンは作れなかった。それとともに守備をする時間も長くなった印象。でも、後半には中盤の守備がうまく機能してたし、そこから1つ入られてもそこはレッズの持ち場。相手は選手交代によってシェルミティーを本来の場所でプレーさせるように変更し、前線に入ってくる人数を増やしたけど、レッズは最後の人数かけブロックで跳ね返し続けた。

ちなみに交代出場の選手は左サイドを担当。上にも書いたようにシェルミティーが真ん中に押し出されて、ベンディファラーといい関係を築くシーンが多くなった。それにあわせて、レッズは坪井が完全につくって形じゃなくなった。結果として真ん中を起点に流れるシェルミティーが浮いてくるシーンが目立ってたと思う。そういう中でスピードを生かしながらシェルミティーがよさを見せた。

それに交代選手が左サイドに入ったことで、レッズは山田が守備に入るシーンが多くなったと思う。守備面ではしっかりと対応してたけど、前半の相馬が押し込まれたのと同じように山田は前線に出て行けなくなった。こういうこともレッズが前線に厚みを加えられなくなった要員の1つになったと思う。

こういう時間帯を過ぎると両チームとも全体が間延びして攻め合いの展開に。後ろの押し上げも期待できなかったから、両チームが個ベースの可能性の薄い攻撃をし合って時間が過ぎていった。で、結局2-2のまま試合終了しPKでレッズが3位。予想に反して点の取り合いになったけど、どちらもしっかりと組織ができてるときには失点しなかった。
サヘルはこの3試合でいろいろな守備の戦術を見せてくれた。フランス人監督らしい部分もあったけど、それに対応する柔軟性も素晴らしいものがあったと思う。

勝ったからよかったけど、レッズは攻守のセットプレーに悩まされた。
攻撃では1点にはつながったものの、ポンテの不在は大きかった気がする。今大会を通じて(レッズ)貴重なセットプレーでうまくチャンスにつなげられなかった。守備では半ばパワープレーっぽくベンディファラーに放り込んできた形のほとんどが危険なシーンにつながってる。こういうところの対応に冷や冷やさせられる後半だった。レッズはあまりセットプレーの練習をしないらしいけど、そういう部分も影響してるんじゃないかって気がした。

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2007-12-14 Fri 00:56
レッズ×ミラン
<レッズ:3-5-2>
FW:永井-ワシントン
MF:長谷部、相馬-阿部-鈴木-細貝
DF:ネネ-トゥーリオ-坪井
GK:都築

<ミラン:4-3-2-1>
FW:ジラルディーノ
MF:セードルフ-カカ、アンブロジーニ-ピルロ-ガットゥーゾ
DF:ヤンクロフスキ-カラーゼ-ネスタ-オッド
GK:ジーダ

レッズはミランだからっていう特別なやり方をしてこなかった。事前には5-3-1-1でキーになる相手選手に対するマークをはっきりすることで相手の攻撃を停滞させる方法を提案したわけだけど、そんな意図は全く見られなかった。あくまでも素晴らしかったセパハン戦の内容をそのまま体現しようっていう意識が強く見られた立ち上がりの時間帯だった。

結果的にはミランの攻撃のアプローチによって5-3(5-2)の人数をかけたブロックで最後を固めるような時間も長くなったけど、これにしたってシーズン最後のレッズとは全く違ってたように思う。あくまでも5-3(5-2)は相手の攻撃によって仕方なく作られたブロックであって、本来やりたいのはブロックのバランスを取ったやり方だっていう意識が見られたと思う。だから、5-3のブロックをそのまま維持せずに守備でボールを跳ね返したり、相手がボールを下げたりしたら、しっかりと押し上げを図ってバランスの回復に努めたと思う。5-3(5-2)の状態から抜け出せなくなる悪循環はほとんど見られなかった印象。

とはいっても実際に試合の主導権を握ったのはやっぱりミラン。結局はある意味では予想通りに展開になった。圧倒的な保持力はあるけど最後の崩しがうまくないミランと、相手に圧倒的に保持されても最後のブロックが恐ろしく堅いレッズ。どちらもシュート数が少なくなるのはある意味では必然だったように思う。

立ち上がりは最初に書いたようにレッズはセパハン戦と同じような意図を持ったままに試合に入った。攻守に渡って積極的な姿勢が見られて、この時間はレッズのペースと言ってもいいような内容だった気がする。

攻撃では予想以上に前に人数をかけたやり方が見て取れたと思う。これは守備において深い位置まで押し込まれなかったのが大きかったわけだけど。中盤の選手(特に両サイドWB)が攻撃の切り替えですぐに前線と絡めるような場所で守備をしてたのがよかった点だったと思う。そのサイドに起点を作りながらうまく相手のブロックに仕掛けるシーンが目立った。

そのサイドの起点についてはこの試合では右の細貝が大きな役割を担ってた。これに関しては前回の試合でいいプレーを見せた相馬を生かすために1度右サイドを経由させる意図があったように思う。

今までも何度か書いたことがあるし、今回の試合でもそうだったけどミランはボールサイドに人を偏らせるような守備が見られる。特に今回は4-4-1-1ではなくて、はっきりとした4-3-2-1の形を取ってきたから、より高い位置でボールを奪おうとする姿勢が見られたと思う。上での限定に対して、中盤で奪う意図が強くなった印象。だから、レッズの中盤に入ったボールに対しては人数をかけて孤立させようとする。特にサイドではSBも絡ませながら数的優位を作って奪おうとする姿勢が見て取れた。

これを考えたときに右サイドに細貝に1つ起点を作る意味が見えてくると思う。右の細貝を1度使うことで相手をそのサイドに集めることができる。そのときにミランは4-3なら4-3の関係性を保ったままに全体を動かすやり方を取るから、結果として逆サイドにスペースが生まれることになった。そして、右サイドから左の相馬へのサイドチェンジが多くなったと思う。そして、その相馬のサイドを利用して攻撃に深みを加えるシーンが目立った。

このときに相手もサイドで奪いに来てる訳だから、細貝が保持時間を長くしたり強引に仕掛けたりしたら止められてしまう可能性が高かったと思う。だから、細貝はここではボランチとかの助けもかりながらあくまでも起点の役割を担うことが多かった。で、起点としての役割をこなしてしっかりとボールを展開してから自身が前線に上がることが多かったと思う。

この大きな展開に関しては右→左の質だけに限らずいい形につながることが多かった。ただ、だんだんと前線に人数をかけられなくなって出し所がなくなったから時間とともに減少していってしまったけど。

立ち上がりのいい時間に関してはワシントンと永井の縦の関係も興味深かった。これまでは前線で待つワシントンと中盤に降りてくることが多い永井の縦関係ってのが多く見られたと思うけど、今回の試合の立ち上がりは逆の関係になってることが多かったと思う。中盤の中途半端な位置に下がって1度ボールを当てられるワシントンとその前で狙う永井の関係。意図はイマイチ分からなかったけど(ワシントンへのマークがかなり厳しかったから降りてきた?)、面白い関係が築けてた。この関係に長谷部がうまく動き回って絡むシーンも見られたと思う。

こういう感じで立ち上がりに曲がりなりにも攻撃の形を作れたのは、何度も書くように守備のバランスがよかったから。そもそも攻撃に人数をかけられてる時間は攻撃後の切り替えのよさでかなり相手を苦しめることができてた印象。前回の試合でも見られたように鈴木が守備のスタートとしてかなり高い位置でボールに激しいプレッシャーをかけて行った。そこに周囲が連動してきたから、その後のところで奪えることが多かったし、ミランの攻撃を1度横に逃がせてたと思う。結果ミランの攻撃の1つのパターンである縦へのスピードは完全に封じることができてた。

こういう切り替えのよさでは前線からガツガツと守備に行ったけど、基本は1度組織を作ってからはじめることが多かったと思う。前回と同じように3-4-3のブロックが作れて中盤の前への意識が強くなってた。だから、最後のところまで押し込まれることが少なくてバランスが崩れないままに効果的にボールを奪えるシーンが多かった。

この組織作りの中での1つの注目点だった相手の個への対応だけど、特別な対応関係はとってこなかった。そのときに一番対応しやすい場所にいる選手が対応するようなイメージ。その中で相手を自由にさせない守備が見られたと思う。

だから、逆に言えば相手が基本ポジションをあまり崩さないような場所では必然的に対応関係が築かれることも多かった。例えばピルロへの対応。ボールが入る前段階では永井が見て、そのコースを簡単には使わせないような対応をして、ボールが入った後は鈴木がアプローチに行くことが多かったと思う。ガットゥーゾの上がりに対しては長谷部がしっかりとついて戻る場面も多かった。それに、相手のSB×WBの対応関係も必然的に生まれてたと思う。

この中で相手SBへの対応にはある意味ではレッズらしくない(前回のセパハン戦を見ると、らしくないこともない)守備における積極性が見られた。相手最終ラインでボールを持つSBに対して、レッズのWBがFW的な場所まで上がって対応するシーンが目立ってた気がする。引きこもりではないってのがここを見ても分かったと思う。ちなみに、そのときに逆サイドのWBが1つ下がったポジションを取ることでうまくバランスを保持してた。

こんな感じで中盤の守備の前への意識の高さが目立った。前のボールに対して積極的にアプローチができたことで相手のスタートのところを自由にさせない守備が出きてた印象。結果としてミランはスムーズな組み立てがなかなかできてなかったように思う。

こういう中盤の前への意識はセパハン戦でも見られた部分である程度計算できたのも事実だった。事前の記事にも書いたように今回の懸念はその前への意識と後ろとのギャップのところ。その間に入り込んでくるセードルフだったりカカだったりに対する対応をどうするのかってことだったと思う。

この2人に対する対応も特別に誰かを当てるっていうやり方は取ってなかった。上にも書いたように一番対応しやすい選手が対応するっていうようなイメージが強かったように思う。だから、ミランの後ろの選手がその2人にボールを出そうとする時点ではある程度は浮いてる存在になることが多い。前回のセパハン戦と同じようにレッズのDFと中盤の間はキチキチに狭めてたわけではなかったから、入れようと思えば入れられたし2人が仕事をするスペースもあった。ように相手にとっては見えたんだと思う。

でも、基本的に2人とも実際には決定的な仕事はできなかった(あくまでもレッズのバランスが取れてる時間は)。前のプレッシャーによる限定も働いて、ボールが入った瞬間にレッズの選手が距離を詰める対応が目立った。結果として2人が仕事をするスペースを完全に消してしまったし、そもそも前を向かせなかったと思う。

本当はレッズの狙いとしてはそこで1つ遅らせたところに周囲を連動させてすぐに囲い込むこと。DFの1枚が相手の背中に当たって前を向かせず、中盤と一緒に挟み込もうとするシーンが多くなった。このときの挟み込みには阿部が参加することが多かったから、前の鈴木と後ろの阿部の役割分担がある程度できてたかもしれない。

ただ、ここではセードルフとカカが上手だった。挟み込まれる前にシンプルに次の展開をすることが多くなったと思う。とはいっても後ろに下げることが多くなったから、レッズとしては最低限の守備はできてたって言ってよかったと思う。

ただ、このカカとかセードルフへの縦パス→仕掛けずに簡単に戻すってのもミランにとってはレッズへのアプローチの一環だったと思う。ミランも自分たちのやり方を繰り返す中でレッズの守備ブロックのバランスを崩そうとする姿勢は見て取れた。

まずカカとかセードルフへの縦パスは縦への揺さぶり。1度当てて戻すっていうやり方を繰り返す中でレッズのブロックの縦の関係性のバランスを崩そうと意図してたと思う。2人に入った時点でDFから選手が引っ張り出されて最終ラインのバランスが崩れるし、中盤の選手の前への意識も軽減させようとした。

ただ、こういう縦へのアプローチは普段のミランよりも多かった気がする。それはいつもは相手がDFと中盤の間のスペースを完全につぶしてくることが多いからだと思う。もしくはカカとかセードルフにしっかりとマークをつけてくるとか。だから2人とも下がってタッチしたり、サイドに流れてボールを受けたりってことが多くなる。そういう相手の守備をかいくぐって、セードルフなんかがギャップに入って受けることもあるけど。

だからここでも何度も書いてきたようにミランの攻撃のアプローチは横への質が多くなる。SBを上げてサイド一杯を使わせることでうまく横を広く使いながら攻撃に厚みを加えてくやり方。今回の試合でも立ち上がりにレッズがピルロを完全に空けてしまったときに、左右の展開を繰り返しながら深い位置まで入ってくる場面が見られたと思う。

こういう基本的には横と縦へのアプローチによって段々とレッズの守備のバランスが崩れていくはずだった。少なくとも個人的にはミランが主導権を握るまでにちょっと時間がかかりすぎてたように感じた。レッズの守備のよさがあったのは確かだけど、もっとスムーズにミランが陣地を増やしていく状況をイメージしてた。

これを象徴するかのようにミランの圧倒的なチームとしてのボールキープもなりを潜めた。その要因は前半の嘘みたいなミスの多さだったように思う。パス回しの中で明らかなミスが目立って、途中で切れてしまうことが多くなった。結果として流れがぶつ切りになってうまくペースを握れなかったように思う。

この状況が痛かったのは前線に厚みを加えられない状況に陥ったから。本来はチームとしてボールを保持しながらジワジワと敵陣に入り込んでいくのがミランのやり方。そのときに横とか縦のアプローチを利用するのはここまで書いたとおり。それが、今回の試合はボール保持が途切れてしまうことが多くて前線に人数をかけられない状況が生まれてたように思う。

だから、レッズとしてはブロックのバランスを崩される脅威があまりなかった。カカとかセードルフに怖さがあるのは当然だけど、逆に言えばそこだけを抑えて置けばよかった。中盤の選手が前のボールへの意識を強く持ったとしても、後ろは十分に人が足りてる状況だったから。結果としてレッズの3-4-3が予想以上に長い時間維持できてたと思う。

でも、ミランもこの状況で停滞してはいなかった。時間とともにミスの数が減少して行き、前半の30分前後の時間にはいつのまにか敵陣の半分ぐらいまでの場所を自分たちの陣地として確保してた印象。しっかりとチームとしてのキープが機能したことでガットゥーゾだったりアンブロジーニだったりが前線に入ってくる回数も多くなった。この辺についてはもしかしたら立ち上がりはリスクを犯さないために自重してた面があったかもしれない。そもそも後ろの人数を見ても全体を通してリスクを犯さないような戦いをしたかもしれない。

とにかく前線に人数を入れることで相手を押し込むシーンが多くなった。次々とDF前のところに入られてきたら、レッズの中盤の選手としてもそういう選手を見なければいけなくなる。結果として前へのプレッシャーが弱まり、さらに深い位置まで押し込まれる要因ができあがった。ミランとしては前線に厚みを加える→相手を押し込む→さらに後ろから出てこれる→…っていういい循環が生まれてた印象。

ただ、前半はそこまで圧倒的にミランが流れをつかむ展開にはならなかった気がする。オッドが完全に試合の流れに乗り切れてなかったし、何よりも前線の選手が効果的にボールに絡めなかった。ジラルディーノはいつものこととしても、セードルフとかカカの効果的なボールタッチがほとんどなかったような気がする。あえて言えばカウンターの流れのカカ→セードルフぐらいだった。

対して後半は2人が有機的に攻撃に絡むシーンが目立ち始めた。特にセードルフは明らかに運動量が上がったように思う。前半のセードルフはいつものプレーに比べるとかなり不満だった。いつもなら低い位置に降りてきての組み立てから、トップ下の位置でうまくギャップに入って1つ収めるプレー、さらにトップの位置まで飛び出してくるプレーがもっとあるはず。それが今回の試合の前半はほとんどが基本ポジションで待っていることが多くなった。結果としてレッズとしても対応しやすい状況が生まれてたし、これだとカカとスペースをつぶしあって効果的ではなかった気がする。

対して後半のセードルフは動きが活性化した。むしろ時間とともに運動量が増えてきたんじゃないかと思うぐらいだった。

まず後半の立ち上がりは右サイドに流れてボールを受けるシーンが多くなったように思う。ミスが多かったり上がりのタイミングが悪かったりと、あまりにも試合の流れに乗り切れてない(ミスが多い&上がりのタイミングが)オッドをフォローする(もしくは見切りをつけた)ためか。そのセードルフからのクロスが増えたことで前半よりもゴールに近いところにボールを入れられるシーンが増えた。

セードルフがサイドに出たことでレッズの1つのキーになってた相馬が押し込まれることになった。結果として攻撃の選択肢が削られることとなった。同時に守備面ではもともと守備では低めの位置に入ることが多かった右の細貝も含めて5バックに近づいてしまったような気がする。

さらにセードルフの動きによって真ん中の攻撃も活性化した。前半はセードルフとカカが真ん中にいることである意味では蓋になってしまう状況だったっていえる。それが、セードルフの動きによって後ろが出てくるような余地が生まれることとなった。だから、前半よりもゴールに向かった飛び出しが多くなったと思う。

レッズとしてはそれに合わせる中でかなり低い位置に人数が入れられてしまった。まずは長谷部が戻ったことで純粋な5-3に。さらに後半は永井までもが相手の後ろの飛び出しに対して、引きずりおろされる時間が長くなったと思う。結果として5-4--1のブロックができあがり、ワシントンが完全に前線に孤立してしまうことになった。前半から守備から攻撃への切り替えが微妙に遅かったのが気になってたけど、それも含めて守備からの切り替えがスムーズに行かなくなってしまったと思う。

このセードルフが動いたサイドってのは1つのポイントになったと思う。セードルフ自身はサイドに出たことで真ん中よりも前を向いてボールを持てる場面が多くなった。それに横の動きを加えたことで相手に捕まりにくい状況も生まれたと思う。ウラに抜け出した決定的なシーンも(ここは真ん中→真ん中の流れだったけど)捕まりにくさが要因になってた気がする。逆に前半には捕まりやすかったわけだから、後半は本来の動きに近づいたって考えればよさそう。

得点シーンもカカがサイドに出たシーンだった。サイドに流れることのメリットは相手が複数の対応をしにくいこと。それはレッズのシステム上仕方のないことだった。得点シーンでもカカは坪井を振り切ってクロスを上げたシーンだった。

ちなみにこのシーンはミランの早いリスタートも1×1ができた要因ではあったけど。レッズは攻撃後の流れだったこともあって、後ろに人数が足りてなかった。DFがインザーギの動きに引きずられたときに、1つ後ろにいたセードルフが完全にフリー。中盤が戻りきれずにDFだけの守備になったのが痛かった。

なんにしてもやっぱり3バックの相手を崩すためにサイドをもっと利用してもよかった気がする。事前の記事にも書いたとおり、ミランがサイドを中心に攻めるってことはあまり考えられなかったわけだけど。それでもカカとかセードルフがサイドに流れるシーンは特に前半はいつもよりも少なかった気がする。それだけ真ん中のところに居心地に入り込む余地があったってことなのか?それとも運動量の問題なのか?どちらにしても真ん中ではレッズがしっかりと抑えていたのだけは確かだった。1×1を作れば能力的に上回ってるんだから、サイドに流れてからの仕掛けってのもバリエーションとしてはありえた気がする。

得点を奪った後のミランは強かった。これまでも書いてきたとおり、チームとしてのキープ力があるからレッズはボール自体を持たせてもらえない。ミランとしてはボールを自分たちが保持してる間は全く怖さはないわけだから。

それに守備の安定感もさすがだった。これは前半から言えたことだけど、最後の時間は守りに入るときの4-4-1-1にして最後を固めるしたたかさ。レッズは4-4-1-1の守備に対してある程度までボールを運べたし、それに伴って後ろからの飛び出しも活性化したけど、最後のところはやらせてもらえなかった。やっぱり真ん中からの単純な攻撃は跳ね返されてしまう印象。ミランの弱点になるサイドからのクロスをもっと多用したかったところ。

そのミランの守備は試合全体を通して要所要所を押さえる意図が強かったように思う。完全な4-3-2-1の形を取ってきたこともあって、前線からの能動的な守備が見られる時間もあったけど、基本は相手が来たところを奪うイメージが強かった。とはいっても、守備が必要だったのは前半の一部の時間だったわけだけど。

要所要所ってのはレッズの攻撃の核になるようなところ。まずワシントンは絶対的に押さえることがはっきりしてた。入りどころを狙って1タッチ目から自由にさせない意図が見られた。逆に言えばボールがしっかりと入ってしまえば、ミランの守備陣といえども複数での対応を余儀なくされてたから、あらためてワシントンのすごさを認識。それからサイドに対する対応も気を使ってたように思う。相馬に対してはガットゥーゾとオッドが複数で対応するシーンが目立った。

こういうレッズの攻撃の重要ポイントはもちろんだけど、ミランの守備は自陣に入ってきたボールに対してしっかりとチェックに行くっていう基本的なやり方をベースにしてたと思う。だから、レッズと似たような部分もあった。

ただ、レッズと違ったのはその1つ1つのチェックのところで常に奪うことを念頭に置くこと。これはレッズの守備が悪いってことじゃなくて、現状ではどうしようもない個の力差。例えばレッズはカカとかセードルフに対して1×1なら最低限仕事をさせないことで精一杯。対して攻撃では相手の守備に対して1×1で破るのはかなり難しかった。

それでも可能性を感じさせてくれる試合内容だった。結果を見ても分かるとおり、個での勝負では負けてもチームとしては大きな差が生まれなかった。もちろん主導権を圧倒的に握ったのはミランだってことは認めるけど。

レッズは事前の記事に書いたような×ミラン用の戦術ではなくて自分たちのやり方で勝負した。そして、それはかなりの部分で通用した。見方によってはまだまだ世界との差は大きいと感じる人もいるんだろうけど、ここまでミランの試合もレッズの試合もバラバラに見てきた自分としては、予想以上にレッズはやれたという印象が強い。

でも、勝てる可能性までは感じさせなかったのも事実だったわけだけど。その辺はそう簡単には埋まらない力差を感じた。何しろミランはガットゥーゾにしろアンブロジーニが目立ってない。自分たちの与えられた仕事はこなしつつも(ガットゥーゾは相馬への対応、アンブロジーニはワシントンの対応とか)他のところまで出て行かなければならないシーンは少なかった。いい意味で2人の守備の貢献度が低かった。

今回の試合も最少得点差での決着。決勝も3位決定戦も大差がつくゲームにはならないと思う。どちらもこれまでと同じような展開になるだろうと思う。ボカは守備がうまいけど攻撃が下手。対するミランは今回の試合を見ても分かるとおり最後を崩す力がない。3位決定戦も同じ。守備の大会になるだろうという想定は基本的には外れてなかった。

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2007-12-13 Thu 10:02
レッズがミランと好勝負を演ずるために
逆説的だけど、セパハン戦のいいイメージは捨てた方がいいかもしれない。要するにリーグ終盤の悪い内容のサッカーをコンディションのいいメンバーでやればいいんじゃないかってこと。

前回のメンバーと同じだとして、守備のベースになるのは5-3のべた引き守備。ここで中盤が3になるのがポイント。守備だけを考えればポンテじゃなくて長谷部が入ることで中盤の3の守備が計算できる。

サイドに関してはミランはSBを上げてくるだろうけど最終的には真ん中を崩そうとするだろうから、ある程度はルーズでいい。重要になってくる真ん中は長谷部-鈴木-阿部で完全に固める。究極的にセードルフとカカにほぼマンマークで2枚を当ててもいいかもしれない。 残りの1枚がアンブロジーニとかガットゥーゾの飛び出しをケアする。んで、キーになるピルロは1枚降りの永井を当てる。

この守備のやり方によってミラン特有のFWが消える状況が生まれるはず。人数をかけたブロックで最後を固めればジラルディーノはボールを触れない。 ボールを触れないジラルディーノは怖くない。 インザーギが出てきたとしても、べた引き5バックにウラのスペースなんてありえない。 結果、仕事ができない。 ケアすべきはミドルシュートのみ。

ちなみにセパハン戦のいい内容の守備ではミラン相手では危険な気がする。 前に書いたように、前への意識が強いMFと人につく意識が強いDFの間にスペースができてしまっていた。結果的にはセパハンはそこをうまく使えなかったし、レッズの中盤の守備の質が良かったからピンチにはつながらなかったわけだけど。

ミラン相手じゃ中盤のチェックを簡単にいなされる可能性が十分にある。そして、セパハンとは違ってDFと中盤の間のスペースはカカとかセードルフが存分に利用してくるはず。 結果としてDFだけが晒されるピンチにつながりそうな予感。

ただ、最初の提案に致命的な問題があるのも事実。守備だけを考えるならばうまく行く可能性はあるけど、攻撃は全く期待できない。システム的には5-3-1-1で前線にはワシントンしか残らない状況も十分に考えられる。ポンテがいないことを考えても攻撃のチャンスは無の可能性まで出てくる。

そういう意味では現実味は薄いかもしれない。でも、対ミラン戦術を取るならば1トップにして中盤を厚くするぐらいの対応策は必要になってくるかもしれない。逆にミラン関係なく自分たちのサッカーをやるっていうならそれはそれで興味深い。少なくともセパハン戦のサッカーができるなら力を試してみる価値はあると思う。

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2007-12-12 Wed 23:51
エトワール・サヘル×ボカ
<ボカ:4-4-2>
FW:パレルモ-パラシオ
MF:バネガ-カルドーソ-バダグリア、バルガス
DF:モレル-マイダナ-パレッタ-イバラ
GK:カランタ

両チームの守備の内容のよさが光った。組織の作り方に違いはあるものの、どちらも個々の基本的な守備の仕事を組織に還元することで相手の攻撃を分断させるような守備ができてたように思う。今大会は守備のチームが集まったってことをこれまでも何度か書いてきたけど、今回の試合ではそれを再認識させられた。

両チームの守備の根本にあるのは相手のボールに対する忠実なチェック。後で書くようにその忠実なチェックをどこから始めるかの違いはあったものの、自分たちの守備の開始地点に入ってきたときには1つ1つのチェックを両チームの全選手がサボらずに繰り返した。

そして、特筆すべきはこのチェックに対する2つめ以降の連動性だったように思う。これも両チームに共通して言えたことだったわけだけど。最初のチェックに対して、周囲の選手がすぐに適切なポジションに入る。この連動した周囲のポジショニングが素晴らしかったと思う。

この最初のチェックと周囲のポジショニングによってだんだんと相手のコースを限定していく。そうやって徐々に狭いところ狭いところに追い込むやり方が見られたと思う。そして、相手の選択肢がほとんどなくなったところで複数の関係で囲い込み完全に選択肢をゼロに。そうやって効果的に奪うシーンが両チームともかなり多くなった印象。

組織作りについてはサヘルの方は前回のパチューカ戦と同じような考え方だったと思う。今回は基本的には試合中の微妙な変化を加えずに、一貫して4-2-3-1の組織での守備が見られた。トップを1枚にすることによって、そのあたりをはっきりさせてきてた印象。

その4-2-3-1のうち、トップのシェルミティだけを敵陣のチェイスに残し、残りは自陣に入っての守備。注目の中盤のブロックは2列目の3枚をハーフェイライン付近に並べることが基本となってた。そして、ボールを奪われた後にはまずこの4-2-3-1を作ることを意識した素早い切り替えが目立った印象。前半は攻撃に効果的に人数をかける時間もあったけど、そういうときに奪われた後にも守備の組織作りの速さは目立った。

この4-2-3-1の組織を作ったとしてもその組織で完全に受身にやるようなことはなかった。前回は組織を1度作ったら敵陣のボールにはあまり守備をせずに、あくまでも自分たちの組織のバランスを保つことが重視されてたように思う。フィルターのフィルターとしての役割を崩さないために2列目の4もしくは3は横並びでバランスを取る時間が長かった。そして、その最初のフィルターの存在が相手の攻撃を停滞させた要因になってたと思う。

ただ、同時に相手にポゼッションを握られたのも事実だった。確かに危ない場所に入られることは少なかったけど、守備を捨てた敵陣では自由にボールを持たれていた。そして、相手はサヘルのフィルターを怖がってなかなか縦パスを入れてこない。守備だけを考えれば成功だろうけど、ボールを奪うには相手の出方が重要になるってことでかなり完全に受身の体制だったって言っていい。だから、攻撃へのつながりの守備という意味ではあまり効果的なやり方とは言えなかった。

それに対してパチューカ戦の後半ではサヘルは前への意識を強くしだした。敵陣のボールに対しても前半に比べて明らかにプレッシャーに行くことが多くなったと思う。そして、今回のボカ戦では前半からそういう守備における積極性が垣間見られた印象。

チームのレベルとしてはボカ>パチューカだろうから、これは面白いアプローチだったような気がする。もしかしたらポジショニングだけで相手の攻撃を防ぐっていうやり方はボカには通用しないっていう考えもあったかもしれないけど。とにかく、今回の試合では前への守備の意識がかなり目立った。

そのスタートとなるのがトップのシェルミティ。上に書いたように敵陣で積極的にボールを追いかける姿勢が見て取れた。この最初のチェイス自体が前回よりも前への意識を感じさせた。前回はシェルミティ自身がフィルターの一部に入ったり、もしくは守備を免除されてたりってことで積極的なボールのアプローチが見られなかったから。

この最初のチェイスである程度相手の攻撃の最初のコースが限定された。とは言っても1枚だけだから、最前線で奪うまでにはなかなかつながらなかったけど。だから、本格的な守備は実質的に2列目から始まることになった。

トップのシェルミティのチェイスによって相手の最終ラインからのパスは限定された。だから、2列目の選手は1つ前に入ったときにすぐに近づく対応ができてたと思う。これが絶対的に前回の試合とは変わった部分だった印象。

     ○
AAAAAAAAAAA
 ○  ○  ○
BBBBBBBBBBBB
   ○  ○

前回の試合でのサヘルの守備の狙いはAのゾーンからBのゾーンに入り込む縦パスを狙うこと。狙うというよりは、2列目のフィルターによってBのゾーンには入れさせないっていう狙いが強かったわけだけど。その中ではAのゾーンの相手のボール保持者はほとんどの場合で自由にしていた。

それが今回はAのゾーンの相手ボール保持者に対して2列目の選手が組織から飛び出してきての対応が目立った。シェルミティがパスコースを限定させ、Aのゾーンにパスが出た瞬間に2列目の選手がチェックに行くシーンが多くなったと思う。そういう意味で今回は2列目の選手のフィルターの役割は薄かったように感じた。

そして、そのチェックに対する2つめ以降の対応は上にも書いたとおり。1つ目のチェックに対してすぐに周囲がポジションを動かすことで相手の選択肢を制限して、だんだんと追い込んでいった。そして、最終的には相手の個を分断させて複数で囲い込んで奪うことができたと思う。

この前線からの限定は後ろの守備にもいい影響を及ぼした。前回は2列目のフィルターによって相手のBのゾーンに侵入させないことはできたけど、Bのゾーンに入られると案外相手がルーズになってしまう場面が目立ってた。それは基本的には2列目がいるだけの守備のイメージが強かったから。フィルターとしてはいい内容の守備ではあったけど、後ろとの関係では今考えるとイマイチだったような気がする。前で意図的な限定ができないから、後ろが狙いどころを定められなかったと思う。

対して、今回は前線から戦術的な追い込みによる守備。結果として自陣Bゾーンに入ってくる縦パスに対しても前回よりも明らかにいい内容の守備が見られた。しっかりと相手のマークについて、自陣で簡単には自由にさせない守備ができてた印象。

こういう形でサヘルの前半の守備は前線からかなり効果的なやり方ができたと思う。中盤では5枚×4枚の数的優位をうまく活用しながら相手のやりたいように使わせなかった。

ただ、後半になって前線からのいい内容の守備が鳴りを潜めてしまったように思う。要因としては攻撃的に2トップにしたことによって中盤の数的優位が作れなったことが1つ。基本が1×1だとやっぱり相手の方に分がある。それから前半から積極的に守備をしたことによる運動量の低下もあったかもしれない。ボールに対して距離を空ける対応が多くなってた。同時に後半になってボカの攻撃の内容がよくなったのも痛かった。結果として深い位置に多くの人数が下げられて、最後にシーンまでつなげられることが多くなった印象。

とりあえず、サヘルの守備についてはこんな感じだけどベースとなる部分はボカも同じだったのは上にも書いたとおり。ただ、組織作りの部分での違いが見られた。

サヘルの守備は高めの位置からのチェックが見られたとは言っても、最初に目指されたのは安定した4-2-3-1の組織作り。あくまでも、その組織を作ってから守備が始まるイメージだった。敵陣のボールに対するアプローチも組織を1度作った後、その組織から飛び出してきて対応するっていう考え方だったように思う。だから、誰が誰を見るかってことがある程度ははっきりしてた。

対してボカは攻撃からの切り替えの流れのまま守備に突入することが多い。切り替えの最初の守備で厳しく相手のボールにプレッシャーをかけ、それをスタートとして周囲がポジションを動かして連動を図る。こうやって攻撃の流れの中でかなり高い位置から守備を開始するから、高い位置で奪ってそのまま相手ゴールに向かえるような可能性を持った場面もいくつか見られた。

そういう最初の守備で奪えなかったとしても、基本的な守備組織はサヘルよりも高い位置に置かれてたと思う。4-1-3-2気味の配置にも高い位置からの守備の意図が見て取れた。

この4-1-3-2の守備組織はちょっと意外だった。リベルタドーレス杯を見たときには立場的な部分もあったんだろうけど、4-3-1-2で完全に守備を固める意図が見られたのから比べると大きな変更点だったような気がする。

この4-1-3-2の配置の配置だとやっぱりボランチの1のところがギャップになってくる。しかも、それを増長する要因もあった。前線の3-2はここまで見てきたように前に向けての守備の意識が高い。対して後ろは人につく意識が高い守備だったと思う。SBは相手SMFに相手の1トップはCBがっていう形でしっかりと人を見るやり方が見られた。だから、ボールが入ったときには完全に体を密着した対応ができてた印象。でも、この人を見る意識が高い守備は相手のポジショニングによってラインが下げられてしまう危険性がある。これによって前線とDFの間の距離ができてしまって、それを埋めるのは1枚のボランチだけっていう状況が生まれてた。

そういう意味では全体を見ると前後が間延びしたブロックができあがってた気がする。相手がサイドをえぐったときにDFだけになってしまっているシーンも見られた。

ただ、こういう全体のバランスの悪さを局面の守備で乗り切ってたような印象を受けた。追い込んで複数の関係を作るのはサヘルと同じように抜群にうまかったから、相手をスペースに入れるなんてことはほとんどなかったと思う。そういう意味では見た目のバランスが悪くても、守備はなんら影響がないのかもしれない。リベルタドーレス杯決勝の2戦目の後半にも同じような状況になってたけど、結局スペースは使わせなかった。この辺はミラン戦(戦うことになれば)では注目点になる。何しろ空けてしまっている場所はカカとセードルフのエリアだから。

とりあえず、今回の試合を見る限りでは個人的なボカの守備のイメージは崩された。前に見た試合では中央に凝縮された4-3のブロックを低い位置に置いて最後のところはやらせない守備が見られたけど、今回はこういうスペースをつぶすやり方よりも、ボールとか人への意識を強く持った守備のやり方が見られたと思う。

それを考えさせれたのが10人になった後の戦い方。残りの時間はさすがに前線からの守備を捨てて自陣に全員を引かせた守備に変更された。でも、上に書いたような4-3を真ん中に凝縮させて受けるような守備はしなかった。自陣に入ってきた人とかボールをしっかりとケアする方に重点が置かれてたと思う。それは中盤の3枚の配置を見ても分かる部分だった。3枚はDFと一体感を持ってスペースをつぶすというよりも、より中盤としての独立した守備の役割を担ってた印象。

とりあえず今回の試合も予想通りに守りあいの試合展開になった。それはここまで書いてきたように両チームの守備、特に中盤以前の守備のやり方が素晴らしかったことが要因の1つ。何度も書くけど、前線からの追いかけとそれに対する連動性を生かした戦術的な守備の内容はスバラしかった。でも、両チームの攻撃の内容がイマイチだったのも確かだったと思う。

まずサヘルの攻撃についてはある程度予想通りだった。前回の試合もそうだったけど、守備を重視する中であまり攻撃に人数をかけようとしない。

そういう意味では前半のある時間の攻撃の内容はいいものだったように思う。高い位置でのカットからの攻撃の中で後ろからの飛び出しが活発化した。特に1トップを生かした2列目からの飛び出しの豊富さが目立ったと思う。SBも積極的に攻撃に出てきて、チャンスを作り出してた印象。このSBの攻撃参加は90分通して相手の守備のバランスを崩すのに一番可能性を感じるやり方だった。

後半になって前線を2トップにしてからは本格的に攻撃に力を入れてくるかと思ったけど、その通りにはならなかった。上に書いたように守備が機能しなくなって押し込まれたから、思惑通りに前線に人数をかけられなかったと思う。3トップにした後も基本は同じで、人と人の距離が遠すぎて個の力でなんとかしなきゃならないシーンが多かった。

対してボカの攻撃の内容もよくはなかった。初戦ってことでどこまで本来の力を発揮してたのかは微妙だけど、今回の試合だけを見るとリケルメがいたらっていう仮定をしてしまいたくなるような内容だった。

ボカの攻撃で一番チャンスにつながったのはロングボールで距離を稼いでからの展開。相手が中盤を抑えてきてることを考えれば、ロングボールっていう選択自体は悪くなかったと思う。実際に前回のパチューカを見てしまうとなおさら。

でも、そのロングボールに反応するのは常に2トップだけ(せいぜい、+カルドーソ)だった。基本的に2トップと中盤の距離が離されてしまっていた気がする。守備でも前後に距離が開いてしまっているって書いたけど、攻撃でも前後のライン間の距離が気になった部分。守備ではそれでも大きな問題にはなってなかったけど、攻撃に関しては明らかに前線が薄いっていう問題が起こってた気がする。

だから、このロングボールはギャンブル的な側面が大きかった気がする。とりあえずロングボールによって相手のブロックを押し下げることはできた。でも、前線が薄いから自分たちのボールにするのは難しい。こぼれ球が自分たちに来ればブロックを下げた相手に対してスムーズな攻撃ができたけど、それが相手に行ってしまえば攻撃はそこで終わってしまった。

そもそも、中盤が相手に抑えられてしまったのにもボカの攻撃の問題が見られた気がする。確かにサヘルの守備の内容もよかったけど、あまりにもその思惑通りに守備をさせてしまっていた印象。

その原因となったのが攻撃における個の分断だった。ボール保持者に対するフォローが本当に少なすぎた気がする。近い位置に選手がいなかったし、引き出す動きも少なかった。結果として相手の守備以前に自分たちで攻撃の選択肢を狭めてしまっていた。
前線にボールを入れる方法がロングボールしかなくて、両SMFが降りてくるシーンが多くなったと思う。これが前線との距離を広げる要因の1つにもなった印象。

前半は特にこの状況が酷かった気がする。ボール保持者が出し所がなくて無為にボールを保持してしまうシーンが目立った。そうやってちょっとでも無駄な時間をすごせば相手がしっかりと距離を詰めてきたから、結局はそこで奪われたり強引なパスを次で奪われたりっていうシーンが多くなった印象。前半は堅さもあったのか、個の力も見られなかった。

一応、後半になるとある程度の改善は見られた。でも、これは相手の守備が衰えたことと、システム的に相手の中盤が空いてきたことが大きいわけだけど、同時に雰囲気に慣れたのか、個々のミスが減ったのも大きかったとは思うけど。

その中で攻撃の可能性は見せてくれた。後ろからの選手の飛び出しが活性化して、前線の選手の距離感が改善された。同時に個々のランニングも見られ始めていいリズムでのパス回しもいくつか見られたと思う。トップに1つ当ててからの展開も見られ始めた。結局は退場によって前線に頼るやり方に戻ってしまったわけだけど。

こういう片鱗を見せてはくれたけど、やっぱり不満点が多かった。どうしても個に頼る面が大きくなってしまっていたし、チームとしての攻撃にリズムの変化があまりつけられてなかった気がする。どうしても最後はトップの力任せになってしまうのも気になった点。うまく中盤との連動性が築けてなかった。今回は初戦だったってことで次に向けての修正を期待したい。とりあえず前にボールを運ぶのをもう少しスムーズにしないと辛い。

このチームにあって攻撃面で大きな役割を果たしたのがパラシオだった。この選手はリベルタドーレス杯で見たときにもいい選手だと思ったけど、今回の試合でも前線での動きの豊富さが見られた。前線で左右に動き回りながらうまくボールを引き出すシーンが目立った気がする。実質的にはチームとしてはこのパラシオの動きにしか選択肢を見出せなかったわけだから、今回果たした役割はかなり重要だった印象。

とりあえず今回のボカを見る限りでは決勝はどちらが来ても、また守りあいになる予感がしてくる。ボカの守備戦術はいいけど、攻撃がイマイチなだけに。

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