ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

-------- -- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2006-08-09 Wed 22:15
日本×トリニダード・トバゴ
オシムジャパンの初戦。オシムが言うには“負けてもいい”試合だったらしい。この言葉はたぶん選手のプレッシャーを弱くする意図があったと思う。
オシムはW杯のときの過剰な期待に苦言を呈してた。で、今回はどうかっていうと、今回も過剰な期待がかかってると思う。
選手の質としてはW杯時より劣ってることは否めない。それなのにW杯時よりいいサッカーを求められる。こういう周囲の声を弱めるために“負けてもいい”発言があったんだと思う。

<日本:4-4-2>
FW:我那覇-田中達
MF:山瀬、サントス-鈴木-長谷部
DF:駒野-坪井-トゥーリオ-田中隼
GK:川口

チームは浦和の選手を基本に組み立てられてた。合宿期間を取れなかったから、浦和を基本にしたってのはその辺のマイナス要素を軽減した。

トリニダード・ドバゴは4-4-2。W杯の時の印象だと“激しい当たり”“集中力”“キレのあるカウンター”ってな感じ。でも、W杯とメンバーがかなり変わってきたから目安程度に。

松木さんがさんざん言ってたとおり、日本は基本に忠実にやってきた。トラップでしっかりとボールを止めて、その後インサイドで確実なパスを出す。パスを出した後も、出しっぱなしにせずにスペースに走る。トラップ⇒パス⇒フリーランニングっていう基本的な一連のプレーを組み合わせることで攻撃を組み立てた。確かに基本的なプレーをしてるだけだけど、そういうプレーの積み重ねがいい攻撃を生み出す。

問題はスペースに走った選手を生かせず、足元のパスが多くなってしまったこと。それで攻撃が単調になってしまった。
前半の途中あたりから、相手がそれを考えて人にしっかりついた守備をした。こうなったときに必要なのが1人で打開できる選手。今日だったら田中達がFWの位置から下がってボールを受けて、ドリブルで仕掛けてくようなシーンがあってもよかったと思う。

基本のプレーは大切だけど、攻撃を単調にしないためにそこにどうやって応用のプレー(ドリブルとかダイレクトでショートパスにロングパスを組み合わせたりとか)を入れてくかってのが今後の課題。そういう意味では1人で打開できる人材が不足してるかな、とも思う。オシムは松井を呼ぶつもりらしいから、松井ならそういう役目も期待できると思うけど。

個人的にはこの試合は鈴木のがんばりが印象に残った。1ボランチに求められる仕事をきっちりこなしたと思う。いくつか挙げとく。

①攻撃の起点。
DFラインのすぐ前に位置して相手のプレッシャーのないとこで全体をみる。そっから左右に散らしたり、縦パスを出したりして攻撃の1番最初のとこを始める。

②守備の起点。
DFの前にまず相手にプレッシャーをかける。前の選手と連動してボール保持者に当たってく。前後からはさんでボールを取るようなプレーを狙う。

③フィールド全体のカバー。
1ボランチは1人でフィールドの左右の幅を見なきゃいけない。それだけに運動量が求められる。今日の試合でも相手のサイド攻撃に対して守備に行くようなシーンがあった。それから、SBが上がったスペースをカバーするってのも大切な役割。

④流れの中でDFラインに。
これは1ボランチに求められる仕事ってわけでもないけど、今日はこういうシーンが目に付いた。鈴木がDFラインに吸収されて3バックみたいな形になる。本当はこういう仕事は最終ラインもできる阿部がいれば適任なんだと思う。

⑤バランサー。
中盤の1番底でバランサーの役目をする。今日の試合は中盤の他の3人がかなり流動的にやってきた。サントスのポジションを見てればそれがよく分かったと思う。左サイドにべったりしてるだけじゃなくて、中に来たり、逆サイドに流れたりしてた。山瀬と長谷部も同じような感じで動いたから相手もつきにくかったと思う。
それから流れの中でダブルボランチになるようなシーンもあって、オシムのいうようにシステムにこだわらないってのがよく出てた。
その中でも鈴木は底の場所に位置してしっかりバランスを取ってた。

序盤は攻守の切り替えがかなり速かった。ボールをとったらすぐに縦パスを入れるっていう意識はよかったと思う。
全体的にラインがコンパクトにまとまってたのも印象的だった。トゥーリオとか坪井がハーフェーライン近くでクリアする場面もあった。全体として攻守の切り替えを速くしようっていう意図が見えた。

問題は相手が完全に引いてしまってからの時間帯。縦パスが入らずに最終ラインで回す時間が長くなった。最終ラインで左右に動かすことで相手の守備にギャップを作ろうとしたけど、うまくいかなかった。こういう時間帯でも、やっぱり個人で打開できる選手の必要性を感じる。それか数的有利を作るためにこういう時間こそトゥーリオとかが上がってってもよかったんじゃないかと思う。

2トップは1トップ1シャドーの組み合わせ。真ん中ではってる我那覇と流れてボールをもらう田中達。大まかには、我那覇は足元でボールを受けてポストプレーをして、田中達はスペースに走ってボールをもらうって感じに分けられる。

組んだばっかだからしょうがないかもしれないけど、この2人の連携がイマイチうまくいってなかった。我那覇が受けても、落としてもらえる位置に田中達がいない。お互いがお互いのスペースを作りあうような動きも見られなかった。この辺は時間をかければ解決されると思う。

2トップと2列目以降との関係も微妙(後ろから飛び出そうっていう意識は見られたけど)。時間をかけて攻めてるときは、2人を追い越して2列目からの積極的な飛び出しが見られた。
ただ、これは短い距離を走ればいい形。もっと長い距離を走って飛び出してくるプレーが欲しい。

モデルとしては2点目。2列目からサントスが長い距離を走って飛び出した。相手のDFは2トップを見てたから、後ろからの飛び出しにつききれなかったしオフサイドにもかからない。それでGKと1対1になることができた。こういうシーンが他にあまり見られなかった。

2列目からのフォローが少ないから、サイドに田中達が流れると中に我那覇だけってシーンが目立った。特に途中で佐藤が出てきてからは中の枚数が足らない状況が多かった。
ベンチからの指示かは知らないけど、佐藤が左サイドでプレーしてた。その上、田中達も流れるし、後ろの選手はスタミナ的につらい時間帯。2人がつくった真ん中のスペースも無駄になってしまった。

押し上げの遅さってのはロングボールのこぼれ球のとこにも表れてた。後半はある程度トップを狙うロングボールを蹴ってたけど、相手に跳ね返されたあとにそれに対応する選手がいなかったのが気になった。こういう場面で長い距離を走って出てくる選手が欲しい。これはかなりスタミナ的につらいと思うけど、“走るサッカー”を目指してるなら必要なことだと思う。

そういう動きができてたのは両SBの駒野と田中隼。特に田中隼はこのメンバーの中でも運動量を評価されてるだけあって上下の往復を繰り返した。2人とも理想的なSBの動きだった。

攻撃に重点を置けるようになったサントスはいいプレーを見せてた。サイドでいつものようにプレーしたり、中に入ってきてボールをさばいたり、2点目のように積極的にゴール前に出てきたり。かなり自由に動き回ってた。それに流れの中で左SB気味にプレーする時間帯もあって、その辺はジーコのときの経験が生きてたと思う。

ただ、持ち味のドリブルが見られなかったのが残念。サイドで数人を抜いてくと、チームとして楽になる。田中達、サントスを初めとしてチーム全体としてドリブルが少なかったから、オシムからドリブルをあまりするなって指示が出てた可能性もある。相手が激しく球際をやってきたから、玉離れを早くするって意図があったかもしれない。リズムを変える意味で少しは取り入れても良かったとは思う。
サントス自身は今日2得点ってことでノッってきてくれればいいと思う。

守備面。
相手の縦パスに対する対応が甘かった。前を向かせないようにはしてたけど、もっと激しくつぶしてっても良かったと思う。後は前から散々言ってるDFラインの前のスペース。DFラインが下げられるとこぼれ球をなかなか拾えない。今日は1ボランチで、しかも鈴木がDFラインに吸収されてたから、そこの前のとこを誰が埋めるかっていう意思統一が必要だった。

全体として誰がよかったとかがはっきりしない試合だった。個としてよかった選手を挙げるのが難しい。その中でも結果を残したってことは、逆に言えば組織がしっかりしてたって言えるのかもしれない。
スポンサーサイト
別窓 | 日本代表 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| サッカー好きの日記帳(引越し中) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。