ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2006-09-13 Wed 12:02
フランス×スペイン
<フランス:4-5-1>
FW:アンリ
MF:マルダ-ジダン-リベリー、マケレレ-ビエラ
DF:アビダル-テュラム-ギャラス-サニョル
GK:バルデス

<スペイン:4-4-2>
FW:Fトーレス-ビジャ
MF:ラウール、シャビ-Xアロンソ-セスク
DF:ペルニア-プジョール-パブロ-セルヒオ・ラモス
GK:カシージャス

この試合はフランスのチームが変わったターニングポイント。グループリーグはそれぞれが流動的になりすぎてた印象。流動的にやるってのは別に悪いことではないけど、あまりにも個々の役割があいまいになってしまって、ゴールという結果に結びつかなかった。

この試合からはジダンをチームの軸として明確に配置。その他の選手はジダンをサポートするっていう役割の中でプレーするようになった気がする。
つまりジダンを攻撃に集中させて、その他の選手がジダンの分の守備まで担う形。例えばジダンとマケレレの関係がいろんなとこで生まれてるみたいな感じ。古典的な司令塔とその周りの選手の関係っていえる。

そういうわけで、フランスの形は4-4-1-1みたいな形。相手のSBが積極的に攻撃参加してきたってこともあるけど、リベリとかマルダは低めの位置で守備もこなしてた。そしてジダンにボールが収まったとこで、一気に前線に飛び出してく。そういう意図が見えた。

ジダン自身は真ん中だけじゃなくて、積極的に色んなとこに動いてボールを引き出してた。そこでボールを受けてタメを作って周囲の上がりを待った。全体としてグループリーグより運動量が多かったと思う。ロスタイムの得点も、前線でジダンがしっかりと守備をしたとこからだった。

スペインの中盤の構成は、底にシャビ・アロンソで両翼にシャビとセスク。シャビ・アロンソはDFラインのすぐ前に位置してボールのさばき役を担ってた。そして両翼のセスクとシャビがバランスをとりながら上下に動く。大まかには、底の位置でシャビ・アロンソが左右にバランスよくボールを散らして、前の2人が縦パスを入れるみたいな役割分担ができてたと思う。

スペインは低い位置でのシャビ・アロンソを経由した左右を大きく使ったパス回しで相手の守備をずらそうとしてた。そこから、ギャップができたとこで縦パスを狙ったけど、フランスの守備陣にしっかり対応されてしまった。

それからセスクとかシャビの攻撃参加の機会も少なかったように思う。特にセスクはグループリーグだと積極的にゴール前に飛び出してくるような動きが見られたのに、この試合ではほとんどなかった。前線でボールが収まらなかったから、タイミングがなかったんだと思う。

前線にボールが入らない分、中盤でのらしいパス回しは見られた。選手間の距離を縮めながら速いタイミングでパスを回して、相手に取り所を作らせなかった。
ただ、フランス側の視点から見るとボールを回させられてたって言えるかもしれない。結局はそういうパス回しから決定的なチャンスをつくることができなかった。

FWは流動的な3トップ。形としてはラウールが中盤でボールの受け手になって、落ち着かせてた。
序盤はFトーレスが自分の仕事をできてた印象。縦パスはしっかり収まってたし、低い位置からドリブルで突破してくシーンも多かった。ロングボールで単純にFトーレスを狙ったボールでも一応の形ができてた。そういうFトーレスが絡んだ形の中で、ビジャがウラに走り抜けたり、ラウールが低い位置から飛び出したりっていう動きが生まれてた。

ただ、さすがにフランスの真ん中の守備は堅くて途中からFトーレスはなんにもさせてもらえなかったって言っていいと思う。ゴール近くでのプレッシャーを嫌って、Fトーレスが下がってきてボールを受けるようなプレーが目立った。そういうとこまでもフランスの選手はしっかり付いてきて、前を向かせない守備をしてた。そこで万が一前を向いてドリブルに入っても、スピードに乗る前にマケレレがスピードに乗る前にしっかりつぶしてた。

やっぱりフランスの真ん中の守備はさすが。テュラムとかマケレレの対人プレーの強さが冴え渡ってた。それに加えてこの試合に関しては、SBのサニョルもいい守備を見せてたと思う。相手が3トップでやってきたこともあって、両SBが絞り気味なポジションをとってラインをつくってた。そのDFと中盤の4人で2本のラインをきっちりつくって、スペースを消してた。
SBの上がりに対してもマルダ、リベリが戻って対応していいプレーをさせてなかった。こんな感じでスペインは攻撃の形がつくれなかった。

で、後半途中にラウール⇒Lガルシア、ビジャ⇒ホアキンの交代で打開を図った。FWの選手を2枚下げたのは、前にボールが入らないのに3枚置いてもしょうがないって言う判断だと思う。その代わり、中盤でチャンスメイクができるLガルシアと1人で打開できるホアキンを投入した。
それでも結局スペインは決定的なチャンスを作れなかった。得点もセットプレーの流れの中からのPKだし、フランスの守備の堅さが現れた試合だったと思う。

守備面ではスペインの守備が興味深かった。DFラインをかなり高く設定して、前線の選手は戻り気味。つまりかなりコンパクトな状態で相手の攻撃を受けてた。こういう守備だと選手間の距離が狭まって、スペースをつぶす。相手が少しでももたついけば、一気に囲んでボールを奪う形が設定されてた。

ただ、DFラインをかなり高く設定する戦術だけにウラに広大なスペースが生まれるっていうリスクも負う。そこのスペースをフランスのアンリは徹底して狙ってた。スペインのDFラインはそういうアンリの抜け出しに対してはオフサイドトラップで対抗。こういう集中力が必要とされる戦術でアンリ自身に仕事をさせなかったことは評価できる。

ただやっぱり、アンリをおとりにして後ろから出てくる選手は捕まえ切れなかった。
それが現れたのがフランスの1点目。アンリがDFラインと駆け引きをしつつ、逆サイドでリベリがビエラとの関係性で抜け出した。長い距離を走って出てきたから、相手は捕まえ切れなかったし、しっかりとDFをひきつけてからパスを出したビエラもさすが。

このシーンみたいに後ろからビエラが攻撃に加わってくると、フランスの攻撃に厚みが増す。本当はフランスとしてはこういう形をもっと狙うべきだったんだと思う(これ以外にもいくつかあったけど)。ただ、上にも書いたとおり、本来ゴール前に飛び出してくることの多いマルダ(とリベリ)が後ろで守備も担ってたから難しかったんだと思う。

フランスの攻撃についてもう少し。
アンリはサイドに流れてのプレーが目立った。そのアンリが作ったスペースはジダンが入ったりして効果的に使えてたと思う。
それからリベリのドリブルはやっぱりいいアクセントになる。ジダンのキープとリベリのドリブルがチームの中でのリズムを変える役割を果たしてた。この試合のリベリは攻守にわたって貢献度が高かった。運動量も評価したい。

どちらもコンパクトに設定して攻守の切り替えが速かった。スペインとフランスという強豪国同士試合で、しかも内容も濃くて面白い試合だった。
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