ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2006-10-28 Sat 20:27
ジュビロ×レッズ
<ジュビロ:4-4-2>
FW:カレン-前田
MF:福西-ファブリシオ-菊池-太田
DF:上田-鈴木-田中-犬塚
GK:川口

<レッズ:3-6-1>
FW:ワシントン
MF:山田-小野、サントス-鈴木-長谷部-平川
DF:ネネ-堀之内-坪井
GK:山岸

序盤から動きのある試合だった。開始6分でジュビロが2得点。浦和としては何がなんだか分からない間に得点を取られてしまったという感じ。

この序盤のレッズの前線での守備に不満。いつもなら前線から積極的にプレッシャーをかけてくるはずなのに、この試合の序盤はジュビロの選手を中盤でフリーにしてしまった。これでジュビロにはスペースができて、パス回しがリズムに乗ったし、太田の仕掛けがいくつも見られた。失点の直接的な原因になったわけじゃないけど、いつもならチームとしての守備意識が見られるだけにかなり気になった。
前線からのプレスについては試合が進むにつれていつもの水準に戻ってきたけど、立ち上がりのこういうところをうまく突かれての2失点は痛かった。

で、そのジュビロの得点シーン。

1点目はCKからだったけど、そのCKにつながるプレーがよかった。左右に大きく振って相手の守備をかく乱させてフリーの選手を作ってた。
このシーンに限らずジュビロの攻撃はうまくサイドを使えてたと思う。ジュビロらしい中盤でのパス回しからサイド攻撃につなげられてたと思う。そこのサイドにOMFとSBさらにボランチの選手も絡んで、サイドから崩す意図が見て取れた。特に菊地の積極的な攻撃参加が目立ってたと思う。個人的なイメージだと菊地はもっと守備的だと思ってたので、この辺は驚きだった。

2点目は前線での守備がうまく機能した形。相手が少しもたついてるところで2枚が当たって高い位置でボールを奪った。
それから得点に直接つながった太田の仕掛けもよかったと思う。パスをリズムよく回すチームの中で太田の仕掛けはいいアクセントになってる。ポジションを常に変えながらプレーしてるだけに相手としても捕まえづらいと思う。

3点目も高い位置での守備意識が得点に結びついた。
セットプレーの流れの中だったけど、福西がゴール前にいるってのが今のジュビロの形なんだと思う。このシーンに限らず前線に飛び出すシーンがあった。
それから守備でも計算できる福西が1枚前にいることで、高い位置でのプレッシャーにもいい効果をもたらしてると思う。

ジュビロの攻撃は全体的にフリーランニングが多くていいものだったと思う。誰かがボールを持つと、すぐに走り出す選手がいて選択肢を増やしたりボール保持者のプレッシャーを甘くしたりといい効果をもたらしてた。このフリーランニングでコースを増やすことが上に書いたような中盤でのうまいパス回しを支えてるんだと思う。

フリーランニングって意味だとやっぱりカレンがいい。真ん中に張ってるわけじゃなくてサイドに走ったり引いてきたりしてボールを引き出す。そこでしっかりとボールがキープできるってのも評価したい。ジュビロの選手がもう少しフォローにいければもっとチャンスにつながったんじゃないかと思う。
それから自分自身で前を向いてボールを運ぶプレーもよかった。2トップのもう1枚前田はポストプレーをキッチリこなしてた。

ジュビロの守備は相手の縦へのボールと横からのボールに対する対応が雲泥の差。

まず、縦のボールに対する対応はかなりしっかりできてた。具体的にはワシントンに収めようって言うボール。ワシントンの前でカットしようっていう意図が感じられたし、入ってもしっかり体をぶつけて仕事をさせないような守備をしていた。ワシントンの個人技で打開されそうになる場面はいくつかあったけど、おおむねよく抑えてたと思う。

これに対して横から入ってくるボールに対する対応は酷い。簡単にDFとDFの間に入り込まれて、完全にフリーになられる場面が多かった。これは流れの中だけじゃなくてCKの場面でも。2失点目もCKからだった。ここはすぐにでも修正をかけないと失点に簡単につながってしまう。

サイドからのボールに対する対応って意味だと浦和にも問題があった。今日は高さのあるトゥーリオがいなかったから、その辺に問題が生じた。それからジュビロのサイド攻撃に対してCBがサイドに引っ張り出されて中が手薄になるっていうことも多かった気がする。

浦和はワシントンにボールが収まらないこともあってうまく攻撃の形を作ることができなかった。山田、長谷部を中心に後ろからの飛び出しもあったけどうまく活かしきれてなかった。それから今日の試合はトゥーリオがいない分鈴木の攻撃参加が多かったと思う。ただいつものようにトゥーリオが一番後ろから出てきて、選手を余らせるっていうほどの効果はなかったと思う。

浦和は後半から4バックの形。急造だったらしいけど大きな問題は感じなかった。鈴木が代表でのような役割でうまくバランスを取ってたと思う。それに後半は自分達が押し込む時間が長くて相手の攻撃はカウンターが多かったってのも救いだったかもしれない。そのカウンターからは危ないシーンをいくつも作られてたけど、チーム全体が前がかりになった結果だからしかたない。

今日のジュビロはかなりいいサッカーをしてたんじゃないかと思う。特に序盤の相手がまだ浮き足立ってる時間帯はよかった。結果3-2で勝って、Jリーグを面白くしてくれた。
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2006-10-26 Thu 01:11
U-21:日本×中国
反町ジャパン2戦目。今回も相手は中国。

<日本:3-6-1>
FW:平山
MF:増田-苔口、本田-青山敏-梶山-中村
DF:一柳-伊野波-青山直
GK:西川

このチームはやっぱり守備の戦術に見所がある。今日も中盤にもしっかり守備ラインを作って高い位置からの守備ができてた。中盤前線の4人のラインがうまく高い位置での守備をしてたと思う。前線から複数の選手がプレッシャーに行って一気に囲む。特にサイドに追い込んでの守備が上手かったと思う。

苔口とか増田っていう前線の選手の守備面での貢献が大きい。それに比べると平山が不満。平山が最前線でもっと追いかければ、後ろの守備が楽になってもっと効果的に前線で奪えると思う。

深いとこの守備では前回の試合と同じく、縦パスに対する守備を厳しくやってた。特に目立ってたのが一柳。初めて見た選手だったけど、体を寄せての守備に上手さを感じた。相手のトップの選手にマンツーマン気味についてポストプレーをさせなかった。しっかりと体を寄せてスペースをつぶして絶対に前を向かせない守備が目立ってたと思う。アナウンサーが言うとおり、人に対する守備が得意だと思う。

一柳を初めとしてマンマーク気味についてるだけに、相手を追いかけてDFラインから引き出されての守備が多かった。そういうときはボランチの青山とかがしっかりDFラインに入ってカバーをしてた。この辺の形はオシムジャパンでも多く見られる形。縦割りでこのポジションに重要性を感じる印象。青山は攻撃的な梶山(この試合では梶山の守備面での貢献も大きかったけど)をよく見て、DFラインの前でうまくバランスを取ってた。

守備面で課題を挙げるとすればセットプレーの守備。前半から相手をフリーにするシーンが目立った。特に一度跳ね返した後の守備でズレが目立ってたと思う。セットプレーは直接ゴールにつながるだけに修正をかけて欲しい。

攻撃面でもいろんなバリエーションが見られた試合だった。

まずは平山を使った攻撃。平山にロングボールを当てるって意図が明確になってた。相手の平山に対する対応がかなり厳しかったこともあるけど、もう少ししっかり収めて欲しいってのが素直な印象。

とりあえず、平山を上手く使って後ろの選手の押し上げが促進できたと思う。特に2シャドーの増田と苔口が積極的に前線に飛び出してくシーンが目立った。平山が下がってボールを受けようとしたときにウラにできたスペースをうまく使ってた印象。ただ後半は平山に入るボールが少なくなったこともあってこういう攻撃が消えてしまった。

んで、それに伴って苔口がほとんど目立たなくなってしまった印象。前半は2列目からの飛び出しとか、低い位置からのドリブルとかでいいプレーを見せてただけに残念。

それに対して増田は前後半とおして目立った活躍を見せてた。前半は苔口と同じように前線に飛び出す動きとドリブルでの仕掛け、後半はサイドに流れてチャンスメイクっていうシーンが多かった。パスかドリブルかっていう判断もよかった。

DFラインからのロングボールも効果的に使えた。単純に平山を狙うばっかりじゃなく、うまくサイドにも散らしてたと思う。DFラインに限らずサイドへの展開はうまかった。中でショートパスをつなぎつつ、サイドが開いたら長いボールでサイドに起点を上手く作れてたと思う。

中でのショートパスもよかった。多くの選手が連動して動くから少ないタッチ数でパスがポンポン回る。これは理想的な形だと思う。ただ、後半に運動量が落ちてフリーランニングが減ると少ないタッチ数でのつなぎも減ってしまった。前半のいい形をどこまで持たせられるかが今後の課題。

攻撃面では全体的に連動性を感じた。2・3列目からの飛び出し、サイドの選手の攻撃参加などなど。いわゆる考えて走るサッカーが実践できてたと思う。上にも書いたとおり後は運動量の問題。前半のいい時間帯のプレーを続けられればいいチームになる。

攻守の切り替えの速さも目立った試合だった。攻⇒守の切り替えに関してはボールを失ったとこで、素早く守備への意識に転換して前線からのプレスをかけて行った。守⇒攻の切り替えは得点シーンに表れてる。

1点目のカウンター。苔口が前線でキープして時間を作ってる間に後ろから一気に押し上げてくる。そのときに苔口の逆サイドに増田がすごい勢いで上がってくのが画面を通しても見て取れた。苔口はその増田にパス。
ここは視野の広さを感じさせられた。サイドの増田がゴールライン近くまでボールを持ってく間に中にはしっかり選手がそろってた。この辺に切り替えの速さを感じた。
増田もフリーとはいえいいボールをあげたと思う。

2点目は時間的にも多くの選手が絡むようなシーンじゃなかったけど、手数をかけずに一気にゴールまでつなげた。梶山が中盤で奪って中村へ。中村は早めにゴール前に放り込んだ。このクロスがDFとGKの間に落とす絶妙なボールだった。

全体を通して、前線からの守備と速攻を心がけた試合だったと思う。こういう形は世界のトレンドだと思う。

システム論。今日の布陣は見方によっては(流れの中では)3-2-4-1っていう形。何がいいたいかって言えば、この形は4-1-4-1の変則型ってみることができる。4-1-4-1は今までしつこいほど説明してきたけど、反町監督なりに日本用に変えてきた印象。上で書いた内容とかぶる部分も多いけど。

まず、4-1-4-1との共通点。前線の4-1は同じ形なのでそこんとこについて。まずは上でも書いたとおり前線での守備。中盤にしっかりと守備のブロックを築いてた。

攻撃面では2列目からの飛び出しが効果的。そういう形を考えると1トップには平山っていう発想が出て来るんだと思う。現状ではしっかりと前線で収めて後ろの上がりを促進できる選手が他に思い浮かばない。

それからショートパスがうまくつながったのもこのシステムによるところが大きい。4人が前線で並ぶわけだから自然と選手間の距離が狭くなる。それでうまくパスが回ったって言えると思う。

4-1-4-1との相違点。1番の違いは最終ラインとボランチのとこ。4-1-4-1の弱点はボランチの1枚がサイドに引きずり出されると、DFラインの前に大きなスペースができてしまうこと。そういう弱点をボランチを2枚にすることで補ってたんだと思う。今日の2人のボランチの守備面での貢献はかなり高かった。

で、ボランチを1枚増やしたからには最終ラインを1枚減らさなきゃならない。これで負担が大きくなったのがサイドの本田と中村。4-1-4-1だとサイドの選手が2枚ずついるからおおまかに攻守の役割分担ができる。今日の本田と中村は4-1-4-1だと2人手やる仕事を1人で任されてたってことになる。

それだけにこの2人の評価はかなり高い。攻撃ではサイドでチャンスメイクをしたりゴール前に出てくるプレーが見られた。こういう仕事をこなしつつ守備ではDFラインの高さまで戻って献身的に守備をする。中村なんかは流れの中でDFラインに入ってカバーをする場面も見られた。

しかも2人とも90分間この上下動を繰り返した。この運動量はすごい。3-2-4-1の形を使うにはこの2人のポジションがキーになってくることは明白。中村と本田は今日の試合を見る限り、オシムの評価も高かったんじゃないかと思う。

やっぱりフル代表より戦術的に見るべきものは多い。それにこなしてる試合数が少ない割には連動性の高さも感じられる。メチャクチャ抜けてる選手はいないけど、個々が走ることでうまくチームが回ってる印象。これがオシムが目指してるものなんじゃないかと思う。荒削りな部分もまだまだあるけど、今目指してる形は間違ってない。
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2006-10-23 Mon 17:26
U-21:中国戦招集メンバー
GK:松井謙弥、西川周作
DF:伊野波雅彦、水本裕貴、青山直晃、一柳夢吾、小林祐三
MF:本田拓也、本田圭佑、増田誓志、谷口博之、中村北斗、水野晃樹、梶山陽平、青山敏弘、上田康太、家長昭博、枝村匠馬
FW:平山相太、カレン・ロバート、苔口卓也、前田俊介

最近はJも見てるし、オシムが若い選手を使ってることもあって結構知ってる名前を知ってる。個人的に戦術的な注目度はこちらの代表の方が高いので水曜日は注目。

これだけではなんなんで。ちょっと前にあったオシムの記事から。

■オシム先生の名将3か条

《1》客観性 「サッカーの監督が最も知らなければならないのは『何ができて、何ができないか』ということ。自分にも、選手にも、サポーターにも。特にチームのスポンサーは成績が上がることだけに重点を置くが、それを落ち着かせることができるのは監督だけ」フロントや協会に広い視野で忌たんのない意見を発してきた経験から、チーム、選手を取り巻く環境への注意を喚起した。

 《2》事前準備 「監督は準備がすべて。いろんな状況を想定してやること」11日の日本-インド戦を例に挙げながら、悪いピッチ条件にどう備えたか、同試合でDFとして起用したボランチの選手たちに何を指示していたのかなど。選手に対し状況に応じた多様性(ポリバレント)を要求しながらも、指揮官が用意できうる最高の準備の必要性を語ったという。

 《3》独自性 「美しいバルセロナのサッカーを目指すことは結構。ただそれはとても難しいこと。到達するには時間と運と大きな努力が必要だ」代表監督就任以前から、日本人独自のサッカーを探求。欧州志向の強い日本サッカー界に対し警鐘を鳴らし、あるべき姿を説いた。

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2006-10-21 Sat 19:03
レッズ×フロンターレ
<レッズ:3-5-2>
FW:ワシントン-田中
MF:山田-ポンテ、サントス-鈴木-平川
DF:ネネ-トゥーリオ-堀之内
GK:山岸

<フロンターレ:3-5-2>
FW:我那覇-ジュニーニョ
MF:マギヌン、マルコン-谷口-中村-森
DF:伊藤-寺田-佐原
GK:吉原

今さらだけど、レッズは強い。チームとしてかなり高いレベルで洗練されている。

レッズの攻撃面。バランスがいいし、個々の役割がはっきりしててそれをそれぞれが遂行してる。

ワシントンは前線で基点に。ボールがしっかりと収まるっていう安心感がある。そういう安心感が後ろからの攻撃参加の促進につながってる。前に人数がそろってなくてもボールをキープして時間を作ることができる。そのおかげで攻撃に厚みが増すと思う。

こういうポストプレーが1つの役割だけど、一番求められている得点力っていう部分でもしっかりと結果を残している。今日の試合でも得点。本当に個人の技術で取った得点って感じのものだった。体の使い方のうまさとか、ラインとの駆け引きもうまいし、足元の技術もあって、本当に万能型。

田中はシャドーの役割。前線での運動量が豊富。試合中絶えず動き回っている印象がある。その動きの中で、低い位置からボールを引き出す効果があるし、動き回ってスペースを作るっていう効果もある。

それに守備面での貢献度も高いと思う。低い位置まで戻ってボールを奪い、そこから自らドリブルで仕掛けてくようなシーンがいくつかあった。得点っていう結果は残せてなくても、チームに与える影響は大きい。

1枚下にはポンテ。田中との縦のポジションチェンジで最前線に位置することもあるし、前線で3トップ気味の形を形成することもある。テクニックがずば抜けてるからボールをキープしてタメを作って、決定的なパスを出すこともできる。今日の試合に関しては、パスに微妙なズレが目立って乗り切れてない印象だった。
それでも最前線のポジションでの仕事では得点を記録。田中とポジションを入れ替えて出て行く形からだった。

ポンテと並ぶ形で山田を配置。山田は色んなポジションをこなせることを考えても戦術的な柔軟性がかなり高い。ポンテが攻撃的に行く分、守備の部分でも目立つことが多かった。ドリブルでの仕掛けとか遠目からのシュートで攻撃にアクセントをつけてたと思う。

それからチームが押し込んでるときの位置取りにも注目した。そういう場面で山田はゴール前に飛び込んでくっていうよりも、1枚下のところにポジショニングしてることが多い。山田がそこにいることによって、一度跳ね返されたボールを山田が拾って、もう一度攻撃につなげられるってシーンが多かった。

こうやって前線のメンバーとタイプを見てみると、個人的には理想的な布陣だって思う。その上個々の技術のレベルが高いから攻撃の質も上がってくる。ベンチに岡野、永井、小野が並んでるのも心強い。岡野とか永井は疲れた相手に対してスピード、ドリブルでひっかきまわすことができる。小野に関してはスタメンでも十分だと思うけど、スペースが空いてきた時間での投入の方がよさを引き出せるかもしれない。

レッズの攻撃を選手個々の面から見てくとこういう感じだけど、チームとしてのバリエーションも多い。まずは、前にも書いたとおりDF陣の攻撃への貢献。トゥーリオを初めとしてDFラインからの攻撃参加で味方に余った選手を作り出すことができる。今日の試合でも流れの中でのトゥーリオの攻撃参加から決定的チャンスが生まれた。

それから最終ラインからのシンプルなロングボールもチャンスにつながる。実際、1点目はトゥーリオからワシントンへのロングボールからだった。シンプルな攻撃って面ではウラに放り込んで田中を走らせるようなバリエーションもあると思う。

こういう短い時間での攻撃ができなくて、攻撃を遅らされても攻め手がある。ワシントンに縦パスを入れてから展開するだとか、サントスがドリブルで持ち上がるだとか、ポンテからスルーパスが通るだとか。

この中でサントスの攻撃に関しては今日の試合では機能してなかった。サイドでボールを持ったときに中に切れ込んできて、囲まれて奪われるシーンが多かった気がする。監督からの指示だった可能性もあるけど、ライン際を縦に突破するようなシーンがあってもよかったんじゃないかと思う。

攻撃面を長々書いてきたけど、レッズの真骨頂はやっぱりリーグ最小失点の守備。今までも何度か書いてきたけどあらためて。

これはチーム全体としての守備意識の高さの上に成り立ってると思う。上に書いた田中の例のように前線からの守備意識が高い。

特にこういう守備意識が表れるのが、押し込んだとこでボールを奪われたあとの守備。攻⇒守の切り替えが速くて高い位置でしっかりとカウンターの芽を摘む。こういうときにサボる選手がいないのが強み。

普通の流れの中でももちろん、中盤からかなり激しく行ってるシーンが多かった。ボール保持者に対しては常に選手がスーッと寄ってくし、少しでも相手が時間をかければ一気に囲んで奪いにかかる。

で、この中盤での守備でリーダー的役割を担うのが鈴木(しつこいぐらい評価する)。この試合でもボール保持者に対するプレッシャー、高い位置でのボールカットから攻撃につなげるプレーが見られた。それにトゥーリオが上がった後の守備のバランスなんかもいつもどおりしっかりこなしてた。

最終ラインに関しては全体として球際の強さが目立った。相手のパスに対応するときに、ギリギリのところでそれをカットするシーンが多かったと思う。

今日の試合でレッズの守備面に課題があるとすれば、サイドでの対応だと思う。真ん中はしっかり固めてるけど3バックのサイドのスペースを突かれてチャンスを作られる場面が多かった(実際、失点もしてる)。いつもは長谷部と鈴木の2枚が守備的に入ってるところで、今日は鈴木の1ボランチだったからピッチ全体をカバーするのが難しくなってたと思う。

フロンターレについてもコメントしときたい。とりあえず攻撃面から。

2トップは1トップ1シャドーの形。
我那覇は前線でのポストプレーで基点になれる。ワシントンと違うのはサイドに流れて基点になる場面が多いこと。ジュニーニョも色んなとこに動き回って真ん中にスペースを作る。これは後ろからの飛び出しに対する伏線になってると思う。

フロンターレの攻撃では縦のポジションチェンジがポイントになってるし、うまく機能してると思う。得点シーンを見てみても、1点目はマギヌンがFWを抜いて出てったことでPKを奪ったし、2点目も中村が後ろから飛び出したことによってフリーでシュートできたことによって生まれた。結果が出なかったシーンでも谷口が出てくる場面なんかが目立ってたと思う。こういう流動性は相手の守備を混乱させることができて効果的。

今日の試合に関してはサイドをうまく使えてたって印象も持った。横幅を広く使って相手のプレスを少しでも回避しようって言う意図が見られた。それにレッズの守備も真ん中はガチガチに固まってるけど、サイドとなると少しはゆるくなる。サイドに散らして、中には後ろから多くの人数が入ってくるってのが1つの形になってた。

攻撃面ではやっぱり中村の影響力が大きい印象。サイドに散らす視野の広さが見られたし、ボールの運び役としても機能した。

フロンターレの守備について。前にハイライトを見たときよりは改善が見られた。ただ、安定感に欠ける印象も残った(うまい言い回しが見つからないけど)。
前線から守備をする時間帯と引いて(引かされて)守備をする時間帯があったんだけど、それがチームの勢いに影響されすぎてるような気がする。へんな言い方だと気分で決めてるみたいな感じ。試合の流れである程度は影響が出るのは分かるけど、コンスタントにプレッシャーをかけ続けるレッズと比較すると少し目に付いた。

試合結果は2-2で引き分け。スコア的にも内容的にも大満足の試合だった。
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2006-10-20 Fri 04:09
チェルシー×バルサ
3年連続の対戦で因縁って言葉がぴったりの両者の戦い。バルサはエトー、チェルシーはGK2人が欠場で万全とは言えないけど。

<チェルシー:4-4-2>
FW:シェフチェンコ-ドログバ
MF:ランパード-バラック-エッシェン、マケレレ
DF:Aコール-テリー-カルバーリョ-ブラールズ
GK:イラーリオ

<バルサ:4-3-3>
FW:ロナウジーニョ-グジョンセン-メッシ
MF:デコ-シャビ、エジミウソン
DF:ファン・ブロンク・ホルスト-プジョール-マルケス-ザンブロッタ
GK:Vバルデス

全体を通して意地のぶつかり合いというかプライドのぶつかり合いみたいな試合内容だった。ボール際での激しさが目立って両チームの選手のユニホームの汚れが目立つような状況だった。それでも悪質なファールがあったわけではないし、ハーフェーライン付近でのファールが目立っても危ないとこではどちらもファールが少なかった。その辺には冷静な部分も感じられてさすがだと思わされた部分。

両チームとも前線からの守備をしっかりと意識してた。それに前線の選手が戻りながらの守備がうまい。こういうとこを見るとチーム全体の守備意識を感じさせられた。どちらかというとチェルシーの守備の方がチーム全体の戦術として徹底されてたと思うけど。

というわけでチェルシーの守備から。

とにかく、相手より先にボールを触ろうっていう意識の高さが感じられた。それに、いつものように前線から積極的にプレスをかけてくる。FWの2人でさえもかなり高い位置からチェイスしてた。そこで取れれば一気に決定的チャンスだし、取れなくてもパスコースを限定する効果がある。

中盤の前目の3人も十分に守備力が計算できる。この辺はイングランドらしい。
この試合ではバラックの守備面での貢献が目立った。本来攻撃面を評価して獲得した選手だろうけど、守備って面でプレミアに適応できると思う。あとは攻撃面でどれだけ自分の色を見せられるかってとこ。その攻撃面ではできるだけシンプルにやろうっていう意識が強かったと思う。

中盤ではもちろんマケレレを忘れることはできない。ピッチ全体をカバーする能力とか、こぼれ球のとこに必ずいるって部分はさすが。それにボールの奪い方も上手い。ファールをせずにボールを奪うし、危ないとこではプロフェッショナルファールもする。普通に言われてることしか書けなかったけど、こういう部分の精度が恐ろしく高い。

チェルシーの守備面でも特にロナウジーニョに対する守備。ブラールズは専門的にロナウジーニョをケアする。体を密着させてスペースを消し、ロナウジーニョに前を向かせないような守備をしていた。そしてロナウジーニョにボールが入ったところでエッシェンもそこに加わって挟み込んで守備をする(場合によってはマケレレ、その他も)。そうやってサイドに追い込んで孤立させてボールを奪ってしまう。ロナウジーニョ⇔ファン・ブロンクホルストっていう関係性がほとんど見られなかったことが、このことを端的に表してると思う。

ロナウジーニョに限らず、相手を孤立させて奪うっていう場面が目立った。サイドに追い詰めたとこでチームとしてボールを奪うっていう意志が統一される。そうやって守備をすることでバルセロナの多くの人数が絡むパス回しを封印した。

バルサの守備。

チェルシーと同じく中盤でプレッシャーを掛けてくる。チェルシーほど洗練された印象はないけど、選手1人1人がサボらずに守備をするだけに後ろの負担が減ってると思う。
特にデコの守備は貢献度が高い。アウェーの試合だったってこともあるかもしれないけど、味方エリア近くまで戻って守備をする場面も見られた。この試合は攻撃面では微妙なとこの精度に苦しんでたけど、守備面では欠かせなっかった。

エジミウソンも1ボランチのバランサーとしての役割を果たしてた。サイドに出てきて守備をするような場面もあってピッチの横幅をケアできてた。マルケスが前目に行ったり、SBが攻撃参加する場面ではしっかりフォローをしてたと思う。

最終ラインのギリギリのとこの守備も目立った。チェルシーにしてみれば後は押し込むだけっていうボールを体をはって守ったシーンがいくつか見られた。
それにセットプレーも跳ね返す場面が多かったと思う。こういう部分を見ると瀬戸際の守備に強さを発揮してるような気がする。バルサは攻撃面ばかりが前面に押し出されるけど、こういうとこのプレーがチームを支えてる。

チェルシーの攻撃面。

当たり前のことかもしれないけど、手数を少なくして素早く相手ゴール前に運んだほうが決定的チャンスになる。そういうプレーの精度の高さを見ても、チェルシーはやっぱり守ってカウンターっていう戦術があってるって感じた。速攻のときはこんな感じでチーム全体の意志が統一されて一気に前へボールを運ぶ。

では、遅攻のときはどうするか。まずDFラインでゆっくりとボールを回す。この辺は前線からのプレッシャーによってもたらされるスタミナの消耗を防ぐ目的があると思う(ボールを持った休憩)。
で、このDFラインでのパス回しに中盤前目の選手が交互に絡んでくる。ランパード、バラック、エッシェンあたりが低めの位置でボールをさばく。そしてそこからシンプルにくさびのパスをトップに当てるっていうシーンが目立った。ただ、この縦パスに対する相手の守備が厳しかったこともあって遅攻はあまり効果的でなかったと思う。

2トップの関係性はいまいちよく見えなかったので省略。ただどちらも真ん中に張ってるだけの選手でないってことだけは確実。サイドに流れてプレーすることで2列目からランパードなんかが飛び出してくるスペースをうまく作ってた。

前半の序盤に見られたテリーの攻撃参加。相手選手は完全に混乱してた。DFラインからの攻撃参加ってことで1人余分な選手を作ることができてた。1つのオプションとして計算できる。

チェルシーからエッシェンを特別に取り上げてみる。この試合でロナウジーニョを抑えられたのはエッシェンの貢献による部分が大きかったと思う。上にも書いたとおり右サイドで追い込んでロナウジーニョを孤立させた。それにファールをしないでボールを奪う技術はさすがだと思った。

この試合では攻撃面での貢献度も高かったと思う。エッシェンは守備能力の高さを持ってるから、高い位置でボールを奪うことができる。相手も攻撃時は前がかりになってるからエッシェンの前にスペースがあるっていう場面が多かった。そこをうまく埋めるスピードに乗ったドリブルが効果的だった。
さらにスルーパスでも決定的な場面を演出した。最近の試合を見てみてもエッシェンのこのチームへの貢献度は攻守に渡って高い。

バルサの攻撃面。

ロナウジーニョとメッシっていう両翼を上手く押さえられちゃったと思う。そんな中でもこの2人は前を向ければ決定的な仕事をしてた。
ロナウジーニョから逆サイドへのボールが効果的だった。いくらチェルシーとは言っても、さすがに逆サイドに対するケアは甘くなる。サイドをいっぱいに使ったバルサらしい攻撃だった。

そういうパスはデコからも供給されてた。メッシは前を向けばドリブルに入って相手は簡単にボールを取れなくなる。だからこそチェルシーの前を向かせない守備を評価したい。

グジョンセンは孤立気味。上に書いたとおり、チェルシーの守備がそういう意図を持ってた部分もあるけど、グジョンセンに関してはバルサ内部の問題も大きかったと思う。ロナウジーニョ、メッシと違ってグジョンセンは比較的自由にボールを扱える場面が多かった(あくまでも相対的に見て)。

それでグジョンセンに対してのくさびのボールがしっかり収まる場面も結構あったと思う。ただ、そのときの周囲の選手との距離感がよくない。せっかく収まってもボールの落としどころに困るって場面が目立ってたと思う。アウェーの戦いでやや守備的になったことで後ろの押し上げが間に合わなかったってこともあるけど、この辺は連携が成熟するにつれて解消するといいと思う。

守⇒攻の切り替えっていう部分ではチェルシーよりバルサの方が上回ってた気がする。特にチェルシーは1ボランチのシステムを敷いている分前がかりになると、マケレレの負担が増えてスペースが空いてくる。シャビあたりがそのスペースをうまく使ってボールを運べてた。チェルシーとしてもそういう部分を防ぐために前線からの守備をしてたわけだけど、うまく抜けられたいくつかはチャンスにつながった。

バルサのチャンスが生まれる場面がロナウジーニョが左サイドからポジションを動かしたときが多かった。相手の守備陣の混乱を誘うって意味ではこれ以上効果的なことはない。それにサイドに追い込む場合と違って、真ん中で対峙する場合は多くの選手がひきつけられる。それで周りがフリーになってチャンスが生まれるっていうことが多かった。

バルサの一連の交代は正直なところ失敗だったんじゃないかってイメージが強い。

まずは、ファン・ブロンクホルスト⇒イニエスタ。この交代で3バックの形になったバルサの守備陣は完全にバランスを失った。左右にスペースができてそこを上手く使われた。前がかりになったこともあるけど、カウンターから数的不利を作られるシーンも目立った。

チェルシーではランパードのスペースを埋めるドリブルが目立ってた。それからシェフチェンコがスペースに走って(シェフチェンコ自体はボールを受けられなくても)ボールを持った味方選手を自由にするってシーンが多かった。

次にグジョンセン⇒ジュリの交代。上にも書いたとおりグジョンセンがうまく機能してたとは言いがたい。ただ、トップの選手とウイングの選手を交代したことで完全に前線に起点がなくなってしまった。交代してすぐはポジションを流動的にしてくるバルサの攻撃にチェルシーの守備陣がギャップを作るってシーンがあったけど、そこもすぐに修正してきた。結局バルサは横パスを回すだけの状況になってしまった(時間的にチェルシーが守りに入ったってこともあるけど)。

試合全体としてはどちらの流れってことがはっきりしない均衡した試合だった(少なくとも1点目までは)。チームとしての成熟度が高い両チームの戦いだったけど、最後のとこは個人の力で決まった。ドログバが1タッチで相手CB2枚の逆を取って、速い反転からゴールに蹴りこんだ。ドログバの反転シュートを最近多く見る気がする。相手としてはどうしようもないって部分もあるかもしれない。おととしのロナウジーニョのシュートといい、最高峰のチーム同士の試合だと逆に個人の力が左右する部分が大きいことを実感させられた。
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2006-10-18 Wed 17:07
06年オシムジャパン総括
まだ11月にサウジ戦が残ってるけど、今日はネタもないので(CLの結果は明日にでも)オシムジャパンについて振り返ろうと思う。数戦をこなしてきて徐々に形も見え始めたころだし。結構今まで書いた内容とかぶる部分も多いかもしれない。

とりあえず、誕生前にここのブログに書いた仮想オシムジャパンについて思い出してみる。
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-109.html

<3-3-2-2>
FW:平山-大久保
MF:小笠原-松井、今野-阿部-長谷部
DF:中澤-トゥーリオ-茂庭

で、こんとき書いたのがアルゼンチン代表をモデルにしてはどうか?ってこと。ってわけで、W杯のセルビアモンテネグロ戦のアルゼンチンのスタメン。

<3-3-2-2>
FW:クレスポ-サビオラ
MF:リケルメ-ロドリゲス、ソリン-マスケラーノ-ゴンザレス
DF:ブルディッソ-アジャラ-エインセ
GK:アボンダンシエリ

前にも書いたけど4-4-2と3-3-2-2の併用の形。各ポジションのイメージを書いとく。もちろんその仕事だけをやるってことじゃなくて、あくまでもイメージ。

ブルディッソとアジャラは本来の意味でのCB。エインセは4-4-2の形で見たときの右SB。攻撃にも絡ませたい。

マスケラーノは重要なポジション。求められる仕事が多い。
・状況に応じて最終ラインに入る。
・前目のリベロ的イメージ。
・ボールの散らし役として攻撃の起点に。

ゴンザレス(本来はカンビアッソ)はボールの運び役。攻守に運動量が求められる。ソリンはは4-4-2で考えれば左SB。SBとしては攻撃的、SHとしては守備的なイメージ。リケルメはチームの軸。ボールキープ能力が求められる。ゲームメイク、チャンスメイクに長けた人材を。

クレスポはポストプレーヤー。FWの軸として真ん中での仕事。ロドリゲスはFWを抜いてゴール前に出てく仕事を求められる。サビオラはシャドーのイメージ。いろんなとこに顔を出してボールを引き出す。


このイメージを持ったまま、インド戦のスタメンを見てみると面白い。
FW:巻-播戸
MF:中村-山岸、サントス-鈴木-駒野
DF:水本-阿部-今野
GK:川口

大体が上に書いたイメージに合致してくる。仮想オシムジャパンを作ったときとは、選手はかなり違うけど方向性としては間違ってなかった気がする。ただ、オシムは試合によって戦術を変えてくるから“インド戦のスタメンの方向性は合致してる気がする”っていったほうが正しいかもしれない。

そんな中で戦術が変わってく中でも変わらない部分。

◇流動性
これは難しいところ。流動性ってことは変わる部分だから、このテーマには当てはまらないかも。

◇鈴木のポジション
トゥーリオが攻撃参加する場面が多いからかもしれないけど、ボランチにDFラインに入っても仕事ができる人材を選んでる。鈴木、阿部、今野、伊野波。この考え方は今までずっと一貫されてるとこ。

◇軸を作らない
ジーコのときは中村俊輔っていう軸が存在した。そういう選手がオシムになってからは存在してないと思う。
【長所】
・試合中に柔軟に対応できる。
・特定の選手の好不調にチームが左右されない
【短所】
・イメージの共有がしずらい。
・ボールが落ち着かない。

◇1トップ1シャドーの形
(インド戦)巻+播戸
(ガーナ戦)巻+佐藤
(イエメン戦A)巻+田中達
(サウジ戦)巻+田中達
(イエメン戦H)巻+田中達
(トリトバ戦)我那覇+田中達
他のポジションだとかなり柔軟性が見られるのに、ここの組み合わせだけはいつも一定。
この辺にこだわりがあるかもしれない。

06年のオシムジャパンの振り返りはこんな感じで。サウジ戦でここに書いたことが覆って、もう一度やりなおさなきゃならない可能性が高い気もするけど。
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2006-10-16 Mon 19:51
サンプドリア×ミラン
<ミラン:4-4-2>
FW:ジラルディーノ-インザーギ
MF:カカ、セードルフ-ブロッキ-ガットゥーゾ
DF:ヤンクロフスキ-マルディーニ-ネスタ-カフー
GK:ジーダ

最近ずっと得点が奪えてないミラン。この試合の2トップはインザーギとジラルディーノだった。特にジラルディーノは今シーズン得点なし。ピルロの不在も気になるところ。

ミランの得点力不足がそのまま現れた試合だった。
2トップの関係性がよくない。お互いがお互いのスペースを消してる感じでゴール前に動きが生み出されない。だから前にパスコースが生まれなくて中盤でボールを持った選手がパスの出しどころに困るっていうシーンが目立ってた気がする。それで結局は放り込むしかないっていうことが多かった。

その中でもインザーギはいくつかいいプレーを見せた。インザーギらしいウラへの飛び出しとか、色んなとこに出てきてくさびを受けたりしてそれなりに目立ってた。
それに対してジラルディーノは完全に消えてしまっていた。果たそうとする役割が見えてこないし、動きとかポジショニングが中途半端。中途半端に低い位置に行ってカカのスペースを消してしまう上に、ゴール前も手薄にしてしまう。たまにボールが入ってきてもしっかりと足元に収まらなくてすぐに失ってしまう。最近の不調が目に見えて現れてた。

やっぱりシェフチェンコがいなくなった穴は大きいってことだと思う。シェフチェンコは低めの位置から自分自身で仕掛けてくようなプレーも多かった。1人で数人を相手にしてくから、当然相手は手薄になる。自分の仕掛けで自分のプレーするスペースを無理やり作るようなイメージ。

それに対して今の2トップはどちらかというとボールを待つタイプ。正確には待つっていうか引き出すっていうイメージの方が強いかもしれないけど。だから、自分が動き出すスペースがあれば仕事ができるけど守りを固められてスペースを消されると辛い。その上、そういう選手を2枚使ってるからお互いに使いたいスペースがかぶって、逆にスペースを消してしまっている。

この2人以外で、交代出場のオリベイラはゴールから遠い位置でプレーすることが多かった。インザーギが動くスペースができたことは確かだけど、同時にゴール前が手薄になってしまったと思う。どうせインザーギが1枚ゴール前にいる形を取るなら、チャンスメイカーを入れたほうが効果的だった気もする。そこのポジションに関してもルイ・コスタが移籍して手薄になってるわけだけど。

とにかくトップにインザーギをはらせて、パスの出所を増やした上でチャンスを見て2列目から積極的に飛び出すっていう方法をとれば相手の守備にギャップができたんじゃないかと思う。一応、グルキュフっていう将来有望な選手がいるわけだし(ベンチ入りしてたか分からんけど)。

中盤ではある程度支配することができた。いつもはピルロがやってるポジションに入ったブロッキは序盤こそゲームに乗り切れてない印象があったけど、途中からは無難に役割をこなしてたと思う。

この試合ではセードルフが目立ってた。比較的楽にボールを扱えるシーンが多くて、スルーパスをいくつも狙ってた。ただ上にも書いたとおり、前線に出しどころがなくて迷うってシーンも目立ってたと思う。

そういうわけでとりあえず前にパスコースを作りたい。ただ2トップが最前線まで上がってくと、相手にしっかりマークをされて動くスペースがなくなってしまう。こういうときに後ろからの飛び出しで相手のマークをかく乱する動きがあってもよかったと思う。

その役割を担うのに一番適当なのはカカ。この試合を見る限り、スペースが少ない場所を嫌ってサイドとか低い位置とかでプレーすることが目立ってた。だから前線に枚数が減ってしまった。

この試合はサンプドリアについても見るべきものは多かった。

まずは守備。相手の攻撃の開始時は前線からプレッシャーをかけていく。それで攻撃を遅らせてるうちに自分達の後ろの守備の組織をしっかりと固める。そうなったら低い位置ではある程度やらせて、後ろでは2本のラインをしっかりと固めてスペースを消してた。それでゴール前にパスを送らせなかった。

攻撃はとにかく速攻を意識してた。少ない手数で相手のゴール近くまで運ぶっていうプレーを意識してたと思う。このときに前線の選手にしっかりとボールが収まったから、後ろからの上がりを促進できてた。

それからサイドを効果的に使ってたと思う。ミランの中盤はガットゥーゾを中心に前線から積極的にプレッシャーをかけてくる。それをサイドを広く使って左右に振ることによって上手くいなしてた印象。

それから相手選手をサイドにつり出すって意味でも効果的だったと思う。ミランは中盤の底を1枚にする布陣を敷いてる。そこのブロッキがサイドの対応に出ることで、DFラインの前にスペースができてた。そこをうまく利用してミドルシュートのチャンスを作れたと思う。

結果として得点はサイドから。ミランのDFがサイドからのボールに対してマークをずらすっていうのは昨季から言ってきたこと。得点した選手はうまくDFの間に入り込んだと思う。

結果は1-1。ミランがなんとか追いついたって形だった。ミランはセットプレーとかを見ても随所に微妙に噛み合わないシーンが目立った。ちょっと心配。
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2006-10-14 Sat 20:07
決定力不足について
インド戦のときに書いた決定力不足について。

まずはクライフの言葉を紹介。
「チームには、ゲームメイカーとディサイダーが必要。」
ゲームメイカーってのはボールキープを第一に考え、ゲーム展開の軸になる選手、ディサイダーってのはどんなリスクを冒してもゴールに向うそ指すらしい。

ジーコジャパンのときを考えてみると、ゲームメイカーが豊富だったけどそっから作られる決定的チャンスを決めるディサイダーが足らなかった。こういう状況が決定力不足ってことなんだと思う。

オシムジャパンはどうかっていうと、ゲームメイカーの方に問題がある気がする。印象としてはジーコのときよりチャンスの数は明らかに減ってると思う。
圧倒的に格下だったインドは別にして、ガーナとかサウジとやったときに決定的チャンスがいくつあったか?そう考えると決定力不足っていう言葉はニュアンスが違ってる気がする。
インド戦のときに風間さんが言ってたけど、今必要なのは「いくつゴールを決められるか?よりもいくつチャンスを作れるか?」だと思う。決定力不足を問題にするのはゴール前のシーンをより多く作れるようになってから。
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2006-10-11 Wed 23:47
インド×日本
アジア杯予選のインド戦。ジーコジャパン時代のホームでのインド戦の感想を見ようと、昔のブログを見てみたら、「内容の薄いインド戦は書くことが無い」って書いてあった。そんな内容だったのに、今思い出せるわけもなく。ということで今日の試合に集中。

<日本:3-5-2>
FW:巻-播戸
MF:中村-山岸、サントス-鈴木-駒野
DF:水本-阿部-今野
GK:川口

ガーナ戦と大きな変更はなし。体調を崩したらしい遠藤のところに中村が入った。体調不良がなくても中村が先発した気もするけど。それから佐藤のところに播戸が入った。こっちも動きが出てきそうで好感。

まずはインドに色々言いたい。全てが中途半端だった。攻撃にはほとんど人数をかけないくせに、守備をしっかり固めようっていう意志も見えない。

守備面ではDFラインがかなり高い位置を保ってた。そのくせ前線でプレスをかけてこないから、日本はウラのスペースを使い放題。
守備的に行くならしっかりと戦術を固めるべき。DFラインを上げてコンパクトにして前線から積極的にプレスをかけるのか?完全に引いてゴール前をしっかり固めるのか?などなどっていう形をしっかり作るべきだった。

敵についてあれこれ言ってもしかたないので、日本について。

この試合はロングボールのが効果的に使えたってことが収穫。特にサイドのスペースへのロングボールが効果的に使えた。事前の練習からサイドを使った攻撃パターンを練習してたらしいから、その辺がうまく生きてたと思う。

今まではロングボールっていうと、やることがなくて意図のないボールを前線にって形が多かった気がする。今日の試合のロングボールに関してはしっかりとした意図を持って効果的なものだった。サイドのスペースに対する相手のケアが全く行き届いてなかったから、サイドでボールを受けた選手はフリーでボールを扱えた。

サイドって意味じゃサイドチェンジも効果的だったと思う。DFライン近くでは左右に回すことで相手にギャップを作る。中盤でもサイドを大きく使って、サイドチェンジを繰り返すことで相手のボールの取り所をなくした。しかもプレスが分散されるから自由にボールを扱うことができた。

ゴール近くでも左右に大きく使うことでマークを外しまくり。相手がラインディフェンスを使ってきたから、そのラインごと左右にずらしてくる戦術だったでさらに効果的だった。

こういうサイドを大きく使うプレーは相手がどんなチームでも効果的に使えると思う。どんなに守備の堅いチームでもサイドからのボールに対しては少なからずズレが生じる。今までの日本はサイドを左右に大きく振るっていうプレーはほとんど見られなかっただけに、これを機会に自分達のものにしていってもらいたい。

良かった面をもう少し。

今日の試合は鈴木の攻撃面のよさも見られた。いつものようにボール保持者に対してのプレッシャーとか流れの中で最終ラインに入るだとかっていう守備面での貢献は大きかった。それプラス攻撃面でも貢献度が高かった。

まずは、左右へのちらし。上で書いたようなサイドのスペースへのロングボールの多くを鈴木が上げてた。だから、鈴木が1枚下がった後半は前半のようないいプレーがほとんど見られなくなってしまった。

こういうボールの散らしはいつもの鈴木も結構やってる。それ以外に鈴木自身の攻撃参加が多く見られた。相手の守備が後ろからの攻撃に対する対応が遅かったこともあって、鈴木が後ろから出てくるとフリーでボールを扱えた。後ろから出てくることでどこかで味方選手が作れるっていう効果もあった。そういう意味でも鈴木がDFラインに入った後半はチーム内に動きがなくなってしまったんだと思う。

前半は鈴木がこんな感じで自由にやってたから、戸惑った(?)中村があまり目立たない状況になってしまった。それでも後半はいいプレーを見せてくれたと思う。特にスペースを見つける能力は卓越してると思った。そのスペースに出すパスの質も含めて、俊輔の方の中村に似てるのかもしれない。

持ち味のミドルシュートでしっかり得点っていう結果も残した。確かに相手のプレッシャーがほとんどない場面だったけど、素晴らしいシュートだった。ガーナ戦と今日のプレーを見る限り代表に定着する気がする。

後半投入の長谷部もよさを見せてくれたと思う。駒野をフォローするオーバーラップとかドリブルでの持ち上がり。それから守備面での貢献も大きかった。鈴木が1枚下がった分長谷部が中盤でのファーストディフェンダーの役割を果たした。局面で激しく行って高い位置で奪う場面が多かったのは評価できる。

今までイマイチどういう選手か判断しかねてた山岸についても少し。
縦の運動量が結構ある。FWを抜いて積極的にゴール前に出てくし、守備にもしっかり戻ってくる。特に戻りながらの守備がうまいって気がした。それから中盤で相手を背負いながらボールをキープするようなプレーも見られた。今日のところはこんな感じ。今後見ていく中で色々発見してきたい。

2得点の播戸。
1点目は中盤で全くのフリーになったサントスからのボール。前で巻が空振りしたけど、よくあわせたと思う。嗅覚っていうか、ポジショニングがよかったんだと思う。2点目もサイドでフリーになったサントスから。相手の前に出て合わせた。

1点目のポジショニングとか2点目の相手を怖がらずに飛びこむプレー、それからGKにぶつかってくようなプレーを見てると中山的なイメージが沸く。典型的な日本人的FWって言えるかもしれない。戻ってきて守備をするような場面も見られた。後はもう少しポストプレーの質を上げてもらいたい。

守備面についても少し。中盤のサイドに相手を追い込んで孤立させ、一気に囲んで奪うようなプレーはよかったと思う。
いつものように最終ラインは流動的。流れの中でサントス、駒野、鈴木がDFラインに入ってた。今日の試合に関して言えば、サントスのポジションが低めだった気がする。サントスをソリンに置き換えてアルゼンチン的な変則4バックとも取れる形。駒野の攻撃参加と比べてサントスはどうもしり込みしてた印象があった。

後半の最終ラインは阿部-鈴木-今野ってことで、本来ボランチの3人が並んだ。ちょっとドタバタするような場面もあったけど、カバーリングとかを見てるとおおむね形になってたと思う。ただし格上に対してはやっぱり本職を使ったほうがいい。

ここまではいい部分を中心に書いてきたのでこっからは改善点を書いてきたい。

まずは集中力。これが一番表れたのは前半の最後の場面。相手のCKで完全にフリーな選手を作ってしまった。これ以外にも簡単なミスが目立った。全体として雑なプレーが多かったのも集中力の問題かもしれない。

例えば、ポストプレーのとこ。相手のマークが弱くて十分な余裕があるのにしっかり収まらないってシーンが多かった。トラップミスが目立ったせいでチャンスをつぶすシーンが多かった。風間さんもさんざん言ってたけど、その辺の技術がキッチリしてないといいサッカーはできない。確かにピッチコンディションとか照明の問題とか、集中力を削ぐ要素は多かったけど、それを言い訳にしちゃいけないと思う。

まったりとした雰囲気も問題。スピードがずっと単調だった。今日の試合は相手関係からそういうプレーでも十分に崩せたけど、もっと強いチームには緩急をつける必要がある。ずっと同じリズムでやることで相手が慣れてきたことが、後半攻めあぐねた原因の1つだったと思う。

これとつながるのがさんざん言ってる“軸”の問題。攻撃をスピードアップするにも、どこでスピードアップさせるか?っていうチーム内での意志の統一が必要。そういう意味では、この選手にボールが入ったときって決めるのが一番手っ取り早い。そういう選手の存在がない。

これはリズムの問題と同時に落ち着きっていう面にも問題を起こした。後半の悪い時間帯はボールが全く落ち着かなかった。そういうときにしっかりとボールをキープして落ち着きをもたらす選手が欲しい。これらが“軸”っていう意味。

最近の試合だとこの役割を巻が担ってた。特にこないだのガーナ戦はうまく機能してたと思う。ただ今日の試合は仕事があいまいになってた気がする。FWの軸は播戸で巻は縦の関係性で少し低めの位置でプレーしてた。それでチーム内での役割もあいまいになってボールタッチの回数も減ってしまった。
とりあえず巻が軸のポジションをこなすにしろ他の選手に任せるにしろ、そういう役割の選手が必要なのは間違いないと思う。

結果は0-3で日本の勝ち。また決定力不足って騒がれそうな気がする。個人的には今日の試合でもガーナ戦でも(もっと前の試合を見ても)決定力不足っていう印象はそんなにない。それは“決定力不足”っていう言葉の意味の取り方なんだけど、それについてはまた後日。
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2006-10-10 Tue 17:52
滝川第二×グランパスユース
結果は3-0で滝川第二が優勝。滝川のサッカーには最近の流行の形がかなり現れてたから、その辺について取り上げてみる。

まず、ラインをコンパクトにしての前線からの守備。滝川のDFラインはかなり高い位置を設定して、さらにFWも守備のときは戻って対応するから、DF~FWまでがコンパクトになってスペースを消してた。さらに前線の選手と後ろの選手が挟み込んでの守備もうまく行ってたと思う。特に前線の選手が戻りながら相手のボールを奪うプレーが上手かった。

こんな感じでスペースを消してたから、グランパスの単純な攻撃は跳ね返されてしまった。ただ、攻撃に絡む人数を増やして後ろからの飛び出しを促進してやると、案外もろさを見せてたと思う。ボール保持者にマークが集中して周囲の選手があまっている場面が目立った。
グランパスとしてはこの辺をうまく利用したかったところ。それから高いDFラインのウラをもっと有効活用できたと思う。

こんな感じの守備から攻撃に移る場面。かなりシンプルに前線にボールを放り込む。前線では人数とか手数をかけずに一気にゴール前まで運んでく。このスタイルを機能させるために前線の選手はスピードに特化してた。

得点のシーンも今はやりの遠目からのシュート。シュートレンジに入ったら積極的に狙ってくシーンが多かった。この辺の積極性も素晴らしいけど、シュートの精度もすばらしかった。

まとめちゃえば①プレッシング②速攻③ミドルシュートの三要素。ついでに④セットプレーからの得点も見られた。

試合全体としては若い世代の試合だけに積極性が目立ってたと思う。それは攻守に言えることだった。特に中盤での攻防が激しくて、球際での面白い勝負も見られた。
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2006-10-08 Sun 15:48
横浜FC×バンディオンセ神戸
久しぶりに生観戦。地味な対戦カードだし、特に書くこともないからここに書くつもりはなかったんだけど、内容に見所があったから急遽書くことに。

結果は0-1でバンディオンセが勝ち。結果だけ見ると波乱みたいな感じだけど、実際に感じは順当だった。普段のテレビ観戦だとあまり見られない守備面を中心に見てきたから、それについて書いとく。しかも基本的にバンディオンセを中心に。

バンディオンセの守備はかなり質が高かったし、チームとして守備意識が高かった。DFラインではボールを回させるけど、そこから縦に入ってくると複数枚で厳しいチェックをしてくる。こういう意識がかなり高かったから横浜FCはロングボールをDFラインのウラに放り込む形が目立った。そういう攻撃に対しても、ラインコントロールをしっかりしてうまく対応してた。

個々の部分だとボール際の気持ちが強いって思った。個人的には“気持ち”だとか“根性”だとかっていう言葉は大嫌いなわけだけど、そういう言葉以外に言い表すいい言葉が見つからない。相手の前で触ろうっていう意識が強かったし、倒れてもボールに対する執念を失わなかった。だから、横浜FCの選手が楽な状態でボールをキープできるってシーンはほとんどなかった。

味方ゴール近くでのはっきりしたプレーにも好感が持てる。下手に味方ゴール前でつなごうっていうプレーは少なくて、はっきりしたボールを蹴る。そうすることで無駄なミスがなくなるし相手の選手が上下動を繰り返さなきゃならない状況を作り出した。

バンディオンセの目指す守備の戦術はどのチーム相手でも通用するものだと思う。国で言えばスイスみたいなイメージ。しっかりと自分達の組織を作ればそうそう崩されない。堅実なサッカーで結構好きなタイプ。

いくつか危ない部分も挙げときたい。
まずは、1対1の守備。お世辞にも強いチームって言えないし、個の勝負に持ち込まれると部が悪い。そこでいかに数的有利を作るかが勝負だと思う。今日は横浜FCが個の突破をあまり見せなかったことと、しっかりと複数枚で対応したことでそういう危険はあまりなかった。

で、複数枚で当たろうとするとどうしてもスタミナの部分に不安が出てくる。今日の試合でも前半からすばらしい守備を見せてくれたけど、後半に運動量が落ちるんじゃないかと予想してた。
ただ、予想に反して大きく崩れる場面がなかった。ある程度マークがズレてくる場面が増え始めたけど、致命的なものは少なかったし、相手の決定力不足にも助けられた。

数的優位を作る必要があることを考えると、カウンターに対する守備も不安。ただ今後相手が強くなってくると、受身の時間が増えるだろうからカウンターの心配は少ないかもしれない。
今日の試合に関しては横浜FCの遅い攻撃に助けられた。逆に言えば、相手の攻撃を遅くするための前線での守備がうまく機能してたってこと言える。

こんな感じで守備は結構いい感じだけど、攻撃がちょっと酷い。精度が悪すぎる。今日の1点は完全なカウンターから。相手が少ないとこで勝負しなきゃだめだと思う。だから、完全に守ってカウンターって形を目指すべき(目指さなくてもそうせざるを得ないだろうけど)。

今後は強いチームとの対戦になってくる。個の部分での差が出てくるだけに厳しいかもしれないけど、今日のスタイルを徹底してけば大崩れはない気がする。GKのプレーに不安定な部分が見られたのが少し気になるけど。次はどことの対戦かは分からないけど、少し格上程度だったらなんとかなるだろうから注目。あくまでも今日のサッカーができれば、だけど。
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2006-10-07 Sat 17:17
レッズ×ジェフ
<レッズ:3-6-1>
FW:ワシントン
MF:ポンテ-山田、サントス-長谷部-鈴木-平川
DF:ネネ-トゥーリオ-堀之内
GK:山岸

<ジェフ:3-6-1>
FW:巻
MF:羽生-クルプニコビッチ、山岸-阿部-佐藤-坂本
DF:水本-ストヤノフ-結城
GK:岡本

まずは両チームのおおまかな形から。システム的にも3-6-1っていう同じ形を使ってるし、求めてる形もかなり似てる気がする。

まずは1トップのワシントンと巻。どちらも前線でボールの収まりどころになるっていう役割を期待されてる。どちらも2人に入ってくるボールにしっかり対応しようとしてた。

それでもワシントンは十分に仕事をしてた気がする。今さら言うまでもないけど、懐の深いキープでボールを奪われないそこでタメができるから周囲の押し上げを待つことができる。
それから少し低い位置とかサイドとかで受けたときの展開力も優れてると思った。視野の広さがある。

対して巻は前半はほとんどボールを触る機会がなかった。チームとして攻撃する時間が少なかったこともあるけど、精度のいいボールが巻に供給されなかったの大きい。苦し紛れのロングボールが多くて足元にビシッと入るパスがほとんどなかった。それからそういうロングボールに対して相手のトゥーリオがしっかり対応してたのも大きい。

後半はチーム全体に動きが出て、前がかりになったぶん巻にもボールが入るようになってた。
巻とワシントンだと巻のがつぶれ役になる印象が強い。

1トップの後ろに位置する選手は積極的に飛び出してく。特に今日はレッズの山田の積極性が目立ってた。しっかりと前線に収まる回数が多かった分、山田も飛び出す機会が多かったと思う。ジェフの羽生とか山岸も積極的にそういう機会を狙ってた。

守備的中盤には2枚。この試合ではジェフの阿部が目立った。途中でDFが1枚退場したこともあって、色々な役割が求められたけどそれを高いレベルでこなしてた。特に後ろの方から積極的にゴール前に出てくるプレーで決定的なチャンスをいくつも作った。

こんな感じで似た部分の多い両チーム。ただし、もちろん違った部分もある。

まずはボールの運び役っていう面。浦和には長谷部とかポンテとかサントスとか前を向いてドリブルでスペースを埋めてくような選手がいる。それに対して千葉は完全に複数の選手の絡みでボールを運ぼうっていうスタイル。どちらがいいってこともないけど、こういうとこに違いがあるかなって思った。
ジェフにはもっとドリブルでつっかけてく選手がいるとアクセントになっていい気もするけど、今のスタイルが確立されてるだけに無理にそういう選手をいれる必要はないかも。

んで、その複数枚が絡んでボールを運ぶためには“走る”ってのがキーワードになるってことなんだと思う。今日の試合も前半15分で10人になりながらも最後まで大きく運動量が落ちた印象がない。しかも前半は相手にボールを完全に試合されて、振り回されてスタミナを消費したにも関わらず。

後半に入ってのチームの変わりようはすごかった。交代出場で入った水野が上下に長い距離を走ってチームに動きを作ったこととか、ハーフタイムにメンタル的な変化が生まれたからだと思う。攻撃に出て行くときは多くの人数が絡んでゴールを奪うっていう意思が見て取れた。数々のチャンスを生かしきれなかったのが悔やまれる。

この試合も無失点のレッズの守備。守備をするときのチーム全体の意識の高さが要因だと思う。前線でボールを奪われたときの切り替えも速くて、相手のカウンターをつぶすために前線の選手がサボらずに守備をする。
それからゴール近くでは多くの選手が守備に戻って集中してる。そういうときに鈴木の役割も大きい。危ないとこにはしっかりカバーをしてくる。

守備って面でのDFの役割が大きいってことはもちろん、浦和のDFは攻撃面での貢献もかなり大きい。トゥーリオの攻撃参加ばっかが取り上げられてるけど、他のネネと堀之内が前線に出てくる場面も目立った。DFが攻撃に参加してくることによって1枚あまった状態で攻撃を組み立てられる。そうすれば相対的に周囲の選手のマークもゆるくなる。

こういう明らかな攻撃参加に加えて、最終ラインからのロングパスでチャンスを作る場面も目立つ。1点目のPKにつながったプレーも起点はネネ。特に今日はジェフが前線から積極的にプレスを掛けてきたから低い位置からのロングボールが多くなった。低い位置でボールを回してるときに前線の選手がボールが出てくるってことをしっかり意識してるってのも重要だと思う。

ジェフの攻撃について書き足りないことを少し。今日は右サイドから攻める場面がかなり多かった。相手の左サイドのサントスを押し込もうっていう意図があったかもしれないけど、いくらなんでも偏りすぎだったような気がする。もっとバランスのいい攻撃を見てみたかった。

結果は2-0でレッズ。前半15分での退場で決まったって印象が大きい。確かにレッドでもおかしくないプレーだったかもしれないけど、序盤に1点(PK)を与えてさらに1人少ないハンデを背負ったら試合の流れが決まっちゃうってことを審判は考えて欲しかった。後半の状況を見ると、1-0でも同数でやってたらもっと面白い試合になったことは明白。
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2006-10-04 Wed 22:01
日本×ガーナ
オシムジャパンにとって初の一線級との試合。W杯を見る限りガーナは素直に強い。若手が多い日本代表にとってはいい経験がつめる舞台。

<日本:3-4-3>
FW:山岸-巻-砂糖
MF:駒野-遠藤-鈴木-加地
DF:水本-阿部-今野
GK:川口

このメンバーを見たときの素直な感想は、「守備陣崩壊しそう」。初代表の水本がDFの軸で鈴木、阿部、今野が状況に応じて最終ラインに入る形が予想された。正直な話ここまで流動的にやる必要性を感じない。個人的には守備は“システマチック”にやるべきだと思う。特に今日の試合は格上のガーナ。親善試合といってもリスクが大きすぎると思った。

序盤の形を見る限り日本は格下チームの戦術をとってた気がする。巻1人を前線に残して後は全員引いて固める形。ボールを奪ったら低い位置からシンプルに前線のスペースに蹴りこむ形が多く見られた。

途中から予想以上にゲームを支配できるようになって攻撃はしっかりと組み立てた形が多く見られるようになってきた。
それでも守備の戦術はずっと一貫してた。佐藤が味方ゴール近くで守備をするようなシーンも珍しくなかったし、両WBもかなり低いポジションをキープ。真ん中は中盤が吸収される形で完全に固められてた。

そういうわけで上に書いたような懸念は稀有に終わった。ゲームを支配し始めてからは今野のオーバーラップとかが見られ始めたけど、基本的には今野-阿部-水本の3バックの維持してた。

日本のスタートのシステムは3-6-1的なものだったと思う。

3バックの前に2枚のボランチ。大まかには守備面で働く鈴木と攻撃面で働く遠藤が変則的に縦の関係性に並んだ感じって取ったほうがいい。遠藤はガンバでのパスセンスとかアイディアを代表でも見せて欲しい。

その前に山岸と佐藤が並ぶ。山岸は基本的なOMFの仕事をしてたけど、佐藤は本当に自由。1人でFW~DFまで全てをまかされてた。

サッカーのチーム理想的なチームは今日の佐藤みたいな役割の選手が10人集まったチーム。FWの位置にいる選手はFWの仕事、DFの位置にいる選手はDFの仕事を1人が勤める。個々の選手の役割はその選手が今置かれてる位置とか状況で決まるってチーム。

ただ、これは机上の空論。実際にFW~DFまでを万能にこなせる選手が存在しない。佐藤だってFWっていう役割を基本にしてたのは間違いない。

それから運動量っていう面でも問題がある。佐藤の運動量が後半ガクって落ちたし、超人的なスタミナがなきゃできない。それでも今日の佐藤のプレーは未来の形を見せてくれたかなと感じる部分もある(ちょっとおおげさだけど)。

トップでは巻がはってた。今日の試合の一番の収穫が巻だった。オシムジャパンになってからの試合で消えてる場面が目立った巻が今日はかなりボールタッチが多かった。相手の高いDFラインのウラに抜けるプレーとか、本来求められてるポストプレー、後ろからのロングボールを空中で競り合って味方に落とすプレーなどなど。巻が目立つことで今までのオシムジャパンに足りなかった起点ができてた。

守備陣についても見てみる。全体として守備的な布陣をとってたこともあってあまり決定的な仕事はさせてなかった。例えば相手の縦パスに対しては前を向かせないだとか、最後のとこはやらせないっていう守備の仕方だった。

1対1だとさすがに分が悪いから数的優位を作って守備をする場面が多かった。失点された場面の前後は前へ前へっていう意志の中で後ろの守備が薄くなって1対1の場面を作られてしまったのが原因。ただこの辺はリスクチャレンジの中だから仕方ない部分もあるかもしれない。

個人的にずっと評価の高かった今野はさすがのプレーを見せてくれた。危険察知能力とかスペースのカバーリングとか守備面ではいいプレーを見せてくれた。今日はDFラインでのプレーだったけど、何気に得点力もあって一枚前のポジションなら攻撃面でもいい仕事をする。今日の試合でエッシェンに学ぶものがあったらよかったと思う。

鈴木はいつものようにDFラインの前でのプレー。ファーストディフェンダーとして相手のボール保持者にプレッシャーを掛けてた。今野と鈴木はタイプとして似てる。アテネのときは結局今野がポジションをとって鈴木はメンバー落ち。今度の代表でもこの2人でのポジション争いが見られると思う。

今野は今日の試合ではDFだったけど、トゥーリオとか坪井が戻ってきたら(本業の選手が入ってきても)もとのボランチのポジションに戻るのが妥当。そのときに鈴木との併用はあまり考えられない。どちらも守備面で貢献度の高さを見せてくれる選手(攻撃面でもボールの散らしとかの役割を担うけど)だから2人使うと攻撃面が手薄になる。

この2人のどちらがオシムの眼鏡にかなうか注目。個人的には昔から好きなタイプだったこともあって今野を押したいけど、鈴木が入ったとしても現状では全く問題ない(オシムの中では鈴木が上か?)。

選手交代が多かったからそれについても。

佐藤⇒羽生
前半から攻守に走り回った佐藤のスタミナを考慮したものだと思う。いろいろなとこに顔を出してくる羽生は途中出場の方が疲れた相手は嫌がるかもしれない。

遠藤⇒中村
途中交代の選手では中村の存在感が群を抜いてた。前へパスを出す積極性、ゲームメイクで力を見せてくれた。決定的なパスも出せるし、この試合ではあまり見られなかったけどいいミドルを持ってるってことでスタメンのチャンスも近いかも。

山岸⇒幡戸
ウラに抜ける上手さがある幡戸はもっと早く入れても良かったかもしれない。

鈴木⇒長谷部
個人的には今野または鈴木の相棒は長谷部かなと思ってる。しっかりとポジションを獲得していってもらいたい。

巻⇒我那覇
巻と同じく前線で起点になれてた。少し引いた位置でのポストプレーがいくつか見られた。

サントス⇒二川
特になし。

ガーナはW杯で見たときのイメージそのままのチームだった。具体的におととい書いた内容。
①DFラインが高くコンパクト
②中盤の構成力(エッシェン中心)。
③中盤でのパス回しから相手にギャップができると、すかさずくさびを入れてくる。
④決定力?(最後のとこが雑)
1つ1つ見てみたい。

①については中盤でのプレスがあまりかかってなかったこともあって、無駄にウラにスペースを作るだけの結果になってた。それを突くために日本がウラのスペースを狙うシーンが目立ってた。ただ後半は局面の激しさが見られ始めて、パサーに対する対応がきつくなったから日本はあまりチャンスを作れなかった。

②と③についてもイメージ通り。
中盤でのしっかりとした組み立てたから縦パスをトップに入れてきた。前半はトップにくさびを入れることにこだわりすぎで真ん中からの攻撃に偏りすぎて日本としては守りやすい部分もあった。ただ、トップの選手は囲まれた状況でもしっかりキープできてた。
後半はサイドに開いてボールを引き出すような動きも出てきて、形に幅ができてた。

④も随所に見られた。
最後のとこを日本がかなりしっかり固めてたこともあったけど、積極的というより無謀なシュートが目立ってたと思う。シュート以外の部分でも雑さが目立ってた。特に最終ラインのとこではっきりしないプレーが少しあったと思う。
得点シーンは身体能力を存分に生かした形だった。得点した選手はスピードの爆発力でDFをい振り切ったと思う。

GKキングストンについても少し言及。ハイボールの処理とかキャッチングとか安定感抜群だったと思う。今野とか巻と競り合ったシーンでもボールを落としてなかった。いいGKだと思った。

結果として0-1で負けたわけだけど、内容は悪くなかった。ただ今日の試合は良くも悪くも対ガーナ仕様だった。それをどう日本の形に活かしてくかってのが今後の課題。
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2006-10-01 Sun 20:03
ガーナ戦招集メンバー
GK:川口能活、山岸範宏、西川周作
DF:三都主アレサンドロ、駒野友一、水本裕貴
MF:羽生直剛、遠藤保仁、二川孝広、中村憲剛、鈴木啓太、阿部勇樹、佐藤勇人、田中隼磨、山岸智、長谷部誠
FW:播戸竜二、巻誠一郎、我那覇和樹、佐藤寿人

トゥーリオと坪井の故障でDFがの面子がおかしなことになってるけど、オシムの考えにはもう驚かないって決めたから納得することにする。インド戦はともかくガーナとの親善試合は生半可な布陣じゃ勝てない気もするけど。阿部を最終ラインに入れたとしても穴だらけになるんじゃないかって気がする。

初招集は播戸、山岸智、中村憲、水本の4人。山岸、水本の千葉勢と中村は前から呼ばれるって噂だったし、播戸も最近の活躍を見る限り呼ばれて当然って気がする。

前に川崎の試合を見たときに、中村より谷口の方がオシムの好みに合いそうって書いたけど、見事に撃沈。別に中村だったら不満ってわけじゃないけど。

前回のメンバーから外れたのはケガの坪井、トゥーリオ、加地に加えて中村直、梅崎、山瀬、小林、伊野波。だんだんとふるいにかけられてきてるって考えるのが妥当。海外組の招集は来年かららしく、それまでにこんな感じでふるいにかけてくんじゃないかと思う。

とりあえず4日はガーナ戦。エッシェンをはじめとした主力級が来るらしいからいい試合を期待。とりあえず、W杯のときのガーナの感想を引っ張り出してくる。
・DFラインが高くコンパクト
・中盤の構成力(エッシェン中心)。
・中盤でのパス回しから相手にギャップができると、すかさずくさびを入れてくる。
・決定力?(最後のとこが雑)

今回に限っては日本のメンバーは予想できない(DFの問題で)。オシムがどういう布陣を敷いてくるか楽しみに待ちたいと思う。


【追記】
青山、山口、今野が追加招集。やっぱりDF陣そのままってことはなかったかってのが素直な感想。それから書き忘れてたけど、田中達も代表落ちしてた。最近の不調をしっかりチェックされてた感じ。
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