ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2006-11-16 Thu 09:40
日本×サウジ
<日本:3-5-2>
FW:巻-我那覇
MF:サントス-中村、駒野-鈴木-加地
DF:阿部-トゥーリオ-今野
GK:川口

まずは得点シーンを見てく。

1点目はセットプレーからだから軽く。中村からは直前のCKも含めていいボールが供給された。

2点目は多くの人数が絡んだ理想的な形。大きなサイドチェンジからの展開だった。そこに今野がDFラインから攻撃に出てきた。DFラインから攻撃に出てきたことで相手のマークがつけずにフリーでクロスを上げることができた。その外側を加地がフリーランニングをしたことで中に切れ込む今野をフォローをしてた。ゴールを決めた我那覇に加えて中村、巻としっかりとゴール前に選手が揃ってたのもよかったと思う。

3点目もいい形。これも今野が起点になった。今野の縦パスに駒野がスペースへ走りこんでクロス。中ではゴール前まで出てきた加地(←重要)がニアでスルーして(?)我那覇が一番遠いサイドに長い距離を走ってでてきた。得点に絡む顔ぶれが毎回変わって、どこからでも点を取れるっていうことを示してくれた。

それからDFの攻撃面での貢献が大きな試合だった。今野は2得点に絡んでるし、トゥーリオはいつものように攻撃参加が目立った。阿部もFWの位置まで飛び出してくシーンが見られた。DFの攻撃面での貢献は浦和のサッカーに似てきたと思う。
こういうプレーが出てくると3バック阿部-トゥーリオ-今野のメンバーが意味を成してくる。それぞれが攻撃面でのセンスも光る選手。

この試合は序盤から攻撃的な姿勢が現れてた。1番分かりやすかったのは鈴木のポジション。今までの試合だとDFラインのすぐ前にポジショニングしてことが多かった。それをスタートから1枚前に配置してた印象。攻撃の組み立てのところでもいつものようなちらし役としての役割よりも、少し前でボールを受ける役割のほうが多かった。

さらに鈴木が1枚前に配置したことで、いつもよりさらに前からプレッシャーをかけられるようになった。だから、前線でのインターセプトが目立ってたと思う。

もちろん1ボランチに位置する選手が前に出てくことはそれなりのリスクも背負うことになる。それが現れてしまったのが相手にPKを与えてしまった場面。鈴木が上がったことでミスをしてしまったから、DFラインの前にスペースができてしまっていた。そこで守備のアタックに行けず、結局エリア内まで進入されてしまった。

鈴木がいつものような位置にいれば、もっと前でプレスにいけてたはず。このスペースを埋めるために、トゥーリオが1枚前のリベロの位置に行くことが何度かあった。特にDFラインでのパス回しの時には多かったと思う。

攻撃面でもすぐに縦へっていう意識が強かった。結果としてロングボールが多かったけど、それぞれが意図をもったロングボールだったからいい形につながることが多かったと思う。2得点もロングボールからの展開だった。

特にこの試合で効果的だったのがサイドへの展開。左右の使い方のバランスもよかったし、空いてるサイドをしっかりと見極めて展開するからサイドの選手が時間のある状態でプレーできた。

縦パスもしっかりと我那覇に収まってた。おおまかには、真ん中に配置する巻と動いてボールを引き出す我那覇っていう役割分担。引いてきて受ける我那覇の安定感が素晴らしかった。本当にきちっと自分のボールにして、そっから展開する。しっかりと前線でタメを作って後ろからの飛び出しを促進してたし、攻撃の組み立てが楽になったと思う。

今回は巻と我那覇の2トップだったけど、高松の招集も考えるとFWの軸を決めるための試合(合宿)だった可能性もある。そして今後は今までのように1トップ1シャドーの形を使うなら軸は我那覇になってくる可能性もある。

攻撃面はオシムのサッカーに近づいてる印象をかなり感じさせられた。上に書いたようなDFの攻撃面での貢献も含めて、自分のポジション効果的に捨てて出てくシーンが多い。

それは2点目のシーンの加地のゴール前への飛び出しのようなもの。加地はいつものように、攻守に渡っての上下動を繰り返して運動量の豊富さを見せてくれた。最後の1プレーまで、ボールを持った選手の背後を回り込む無駄走りを欠かさなかった。加地の無駄走りがかなり他の選手を助けてる。

ドリブルでの仕掛けで縦に抜けるようなプレーもよかったと思う。それに加えて、右サイドを捨てて出てくプレーが見られた。流れの中で左サイドに顔を出すようなシーンもあってプレーに幅が出てきた。

3-5-2のWBがサイドのポジションを捨てるのはかなりの勇気がいる。もともと1つのサイドに1枚しか配置してないから、その選手がポジションを捨てるとサイドにぽっかりとスペースが出来上がってしまう。ただ後ろの鈴木がしっかりとカバーしてくれることを信じて、ポジションを代えるのはチームに動きをもたらして効果的。

中村も自分のポジションにこだわらないプレーを見せてくれた。試合の流れの中でボランチ~FWまでのポジションを全て担ってた印象。鈴木とダブルボランチ気味になって低い位置でゲームを組み立てり、少し前でチャンスメイクしたり、ゴール近くでボールを引き出す動きをしたりってこと。
それに中村のキープ力がチームに落ち着きを与えてた。絶対に失わない安心感のようなものができあがってたと思う。

ポジションチェンジについて苦言も1つ。トゥーリオの攻撃参加。もちろん“機を見た”攻撃参加は好感。ただ、3-1で勝っててこのままなら1位抜けっていう試合の後半終了間際にリスクを犯して攻撃に出てく意味が分からない。それは“機を見ない”攻撃参加だと思う。いくら後ろで鈴木がしっかりカバーしてるとは言っても、もとのバランスを崩したほうがプラスになるなんてことはありえない。その辺は考えてもらいたいところ。

チームが成熟してきたとことあって、いろんなところで関係性が形成され始めたのが変わる試合でもあった。2トップはお互いがお互いをフリーにするような動きとか、巻が競った後を我那覇が拾うとか、いい関係性が形成されてたと思う。1対1の関係なら駒野とサントスも。左サイドは2人の関係性で崩すだけに厚みが生まれた。

全体的にも1人のボール保持者に対して多くの選手がパスコースを作る働きをしてた。低い位置にボールがあるときの、前線の動きを見てるとおもしろい。サントスが斜めに走ったり、我那覇が引いてきたり、逆サイドではライン際を駆け上がる選手がいたりといろいろな動きが見て取れる。そうやって選択肢を増やしてるからDFラインで意図のないボール回しが長く続くって場面がほとんどなかった。

守備面についても。

まずは前線の守備。攻撃から守備への切り替えが抜群に早い。ボールを失った選手がそのままファーストディフェンダーとしての仕事をすることで相手の攻撃を遅らせる。そこではファールをしても直接ピンチにはつながらないしボールを奪えればそのまま自分達のチャンス。そういう位置で激しくいくプレーは好感。最近はU-19、U-21の試合を見てきたわけだけど、前線でのインターセプトにはさすがA代表だと感じた。

1対1での守備が前線の選手からうまい。それに守備の勝負どころをしっかりと分かってる気がする。相手を追い込めば前と後ろの選手で挟み込んで一気に奪うし、相手がもたついたときも同じ。読みとかそういうものが関係してるんだろうけど、同じ前線からの守備でも効果的なものが下の世代より圧倒的に多かった。途中出場の羽生が高い位置で2度インターセプトをしたってことがよくあらわしてると思う。

後ろはオシムらしいマンマーク。相手のFW選手の動きに合わせてDFが引っ張り出されるシーンが多かった。そういうときはもちろん鈴木がカバーに入るわけだけど。
で、目立ったのが相手の前で触る意識。トゥーリオなんかは超攻撃的な守備をしてたし、阿部とか今野も相手より先に触る意識が強かったと思う。

結果は3-1で見事1位通過。後半に少し運動量が落ちる時間帯があったけど、全体を通してはオシムになって最高の試合だったんじゃないかと思う。トゥーリオがPKをはずすオチつき(笑)で、いい締めくくりになった。
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