ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2006-12-31 Sun 16:01
高校サッカー1回戦
【暁星×滝川第二】
暁星は序盤は激しい球際の守備で自分達のリズムになるような形がつくれた。相手のボール保持者に対して数枚が一気に囲むような出足の速さが目立ったし、球際も厳しく行くから相手をある程度圧倒できた。

そんな中から攻撃は前線へ放り込む形。相手のプレッシャーが来る前に前に蹴ってた。それにドリブルで仕掛ける積極性が目立った。もっとそのドリブルをシュートにつなげられればチャンスが増えたと思う。

ただ時間が経つにつれて攻守に渡って力差がでてきてしまった印象。守備面では次から次へと出てくる相手選手に対して、押し込まれてしまった。だんだんと受身になってしまったと思う。それでも統率されたDFラインを中心に瀬戸際で体をはってしっかり止めてた。

1つ疑問だったのは終了間際の滝二のCKに対する守備。相手は時間を考えて2枚しかゴール前に入れてなかったのに、暁星の守備陣はかなりの人数が残ってた。時間と相手を考えてもう少し前に置いてもよかった気がする。

高円宮杯の滝二の感想は①プレッシング(コンパクトな守備)②速攻③ミドルシュートって書いてあった。この試合の内容もイメージとしてはそんなに変わったものではなかった。

①のプレッシングについては前線の選手もしっかりと守備に参加することで効果的に機能してた。前後で挟み込むような形も見られたし、途中からは球際で勝ち始めて高い位置でのカットが目立ってきた。そもそも個々の守備の意識、能力の高さが高いと思う。中でもボランチの2人(特に大塚)のカバーリングとかボールを奪う能力は高い。

こういうチーム全体の積極的な守備を攻撃につなげる。力差があったから②に書いたような明らかな速攻っていう形ではなかったけど、前へ前へっていう意識が見られる攻撃のやり方。ボールを奪ったらまず前線を狙う意識が見られる。そのときのFWの前田が左右に流れてうまくボールを引き出してたと思う。

さらに前田が流れることによって生まれるスペースに2列目から多田が出てくる。多田は左サイドでスタートしたけど3トップの一角って言ってもいいようなプレーエリアだった。2得点が積極的に出てくることを物語ってる。どちらもボールを合わせる前の動きがよかった。それにドリブルでの仕掛けでもいいところを見せてくれた。

こういう多田の積極的な飛び出しに代表されるように、滝二の攻撃は後ろの選手がどんどん前に出てくるようなシーンが多かった。この辺は相手との力差があったかもしれないけど、攻撃に厚みを加えさせたと思う。

そんな中で両SBの攻撃参加も目立った。ただ、タッチライン際を駆け上がるようなプレーは少なかったと思う。攻撃のスタートの部分を担ったり、上がってくるにしても中に入ってくるプレーが目立った。

SBの駆け上がりがなかったといっても、滝二の攻撃が真ん中に偏るってことはなかった。むしろ、うまくサイドに目を向けさせるような攻撃ができてたと思う。2点目のシーンも左サイドから右サイドにサイドを変えることで相手のマークをズラすことができた。このシーンに関してはアシストのボールの質もよかったと思う。DFとGKの間に速いボールを通すことでファーまで抜けてったシーンだった。この試合の滝二の攻撃は全体として中と左右の使い方のバランスがよかった。

滝二についてあと数点。

CKでかなり深い位置に多くの選手を配置する面白い形をとってきたから、次の試合以降では注目したい。

GK清水のフィード力も注目。ボールを取ってからが速いし、低くて速くてコントロールされたボールを前線に供給できる。この試合の2点目の起点にもなってるし、1つの武器。

結果は2-0で滝二。滝二は前評判どおりの質の高いサッカーを見せてくれた。それに暁星のしっかりと守備が相まって締まったいい試合になったと思う。


【桐光×大阪朝鮮】
大阪朝鮮は中盤での球際での激しさが目に付いた。その辺は韓国のサッカーに似てる部分なのかも。

攻撃面ではサイドに起点を作ることが多かった。そこから早めのタイミングでクロスを上げるっていう攻撃のしかた。

桐光の試合は地方大会の準決、決勝を見てるだけに親しみがあった。そのときの感想としては①引いて最後を守る守備②そういう守備からのロングボール③北井、永村の個人技

今日の試合も同じようなサッカー。いつもと同じように序盤はリスクを犯さずにしっかりと最後を固めるやり方。だからそういう時間帯は守備の場所が高い大阪朝鮮のペースみたいに見える。

でも、それが桐光のやり方。最後のところを固めてフィニッシュまでいかせない。前に見た2試合は時間とともに守備の位置が高くなってったけど、この試合は最後までゴール近くを固めるやり方だった。

バイタルエリアに入ってきた相手に対しては一気に寄せて仕事をさせなかった。結果としてこういう最後のところを守るやり方が功を奏した。大阪朝鮮はほとんどフィニッシュまで行ってないはず。押し込まれたときにタッチラインに逃げることが多くて、徹底してセーフティーファーストを心がけてたと思う。

こういう守備は個々の守備能力の高さがもとになってる。1対1の守備でも強さ感じさせる。さらに自陣での守備では出足の速さとか局面の強さが見られる。こういう自陣での守備は大阪朝鮮にも言えること。だから、どちらも攻撃の形を作れない展開になってた。

桐光の攻撃は“百姓一揆サッカー”。かなり引いて守った上で前線にとにかくロングボールを放り込む形。プレミアのサッカーに似てるようなイメージだけど、高校サッカーではこういう戦術をとるチームが多い。

大阪朝鮮はこういう桐光のやり方を研究してたんじゃないかと思う。前線にボールが放り込まれてもFWをウラに抜け出させないような守備のやり方をしてた。

桐光は地方大会ではこういうロングボール主体の攻撃の中に、永村と北井あたりのドリブルの仕掛けがいいアクセントになってた。ただこの試合は大阪朝鮮のドリブルの対応がうまかった。それでも決勝点のFKにつながったのは北井のドリブルでの仕掛けだった。

結果は1-0で桐光。桐光は自分達のサッカーを最後までやり通した。いつものスタイルを全国の舞台でできたことが勝ちにつながった気がする。


【久留米×作陽】
久留米のサッカーは質が高かった。攻撃面では個々の技術の高さと走りの質でいい形の攻撃を仕掛けてた。左サイドに起点を作っての攻撃が多かったけど、狭いスペースでも打開できる場面が多かった。止めて蹴るっていう基本的な技術と、ボール保持者をフォローする質の高いフリーランニング。それに個々の積極的な仕掛けもよかった。得点もサイドでの仕掛けから。

久留米の守備は前線での部分はいいものだったと思う。ラインを高めの位置に設定して積極的にプレスをかけた。

ただ低い位置での守備に問題があった気がする。セルジオさんが言ってたとおり危ない位置でのファールが多い。しかも、そのセットプレーに対しての守備にもイマイチ安定感が感じられなかった。

結局、1点目もCKからだった。それに1点目のシーンでは相手の1つ後ろの選手が空いてたってのも問題だった気がする。

2点目もラインが引かされすぎて人が足りてるのに寄せ切れなかったシーン。CKも含めて深くえぐられたときの守備に問題があった気がする。

作陽の攻撃は相手の高い位置からのプレッシャーのウラを狙う形。特に久留米の左サイド(作陽の右サイド)のスペースを狙うことが多かった。相手のプレスを否す意味だと途中からは、左右への展開を取り入れて空いてる選手を使っていくいいやり方になってた。

守備はボール保持者に対して厳しく場面が目立った。ただ、そうやってスペースをつぶしても狭いところをうまく打開されてしまった。それは久留米の攻撃のうまさで作陽の守備が悪かったってわけではないけど。

作陽のよさは何といっても運動量だったと思う。終了間際でも引いて守るわけではなくて、高い位置でプレッシャーをかけつづけた。そうやってセカンドボールを拾うことで相手にパワープレーの機会すら与えてない。

結果は1-2で作陽。上の感想を見ても分かるとおり、試合中は久留米が勝つと思って試合を見てた。だから残念ながら作陽についての印象が薄い。


【鹿島学園×高知】
鹿島学園は競り合いの部分で強さを見せたと思う。競り合いってのは単純にハイボールに対するものもそうだけど、ボールにどちらが先に触るかっていう部分も含めて。1・2点目はゴール前で粘って相手より先に触ることで生まれた。

守備面でもボールに先に触る意識が徹底されてたと思う。やり方としては自陣にブロックを形成する方法。自陣にボールが入ったときは出足の速さでインターセプトしたり、ボールが入ってもすぐに囲むやり方だった。

高知の守備も序盤は鹿島と似たようなもの。むしろブロックを高めの位置に形成してた分、鹿島よりもいい形だったって言えるかも。ただ、序盤から積極的に守ったツケがだんだんと現れてきた。特に後半は中盤にスペースが大きく開いてしまっていた。

鹿島学園の攻撃は2列目の選手が積極的に前に出ることでゴール前に厚みが感じられる。3点目のFKにつながったプレーも最前線に多くの人数がいた。サイドからのボールに対しても中で反応する選手が多かったと思う。

結果は3-0で鹿島。あまりにもカットされる時間帯が多かったから、コメントも少なめで。


【ハイライトから】
国見をPK戦で破った八千代のサッカーが面白そう。ドリブルの積極的な仕掛けで国見の守備を後手後手に回してた。そのドリブルをする選手に対しても周囲の選手がフリーランニングをすることでフォローをしてる。全体としてスピード感のある攻撃が目立った。このチームのサッカーは一度丸々見てみたい。
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2006-12-29 Fri 18:05
天皇杯準決勝
【ガンバ×コンサドーレ】
<ガンバ:3-5-2>
FW:前田-マグノ・アウベス
MF:二川、家長-遠藤-明神-加地
DF:山口-宮本-実吉
GK:松代 

<コンサドーレ:3-5-2>
FW:相川-砂川
MF:中山、川崎-金子-芳賀-加賀
DF:西嶋-曽田-西澤
GK:佐藤

コンサドーレは負けたとは言ってもガンバよりは自分達のやりたい形をでてきたと思う。2失点は不運だったし、得点も前半から狙ってた形が実ったものでまぐれではない。

ガンバの1点目は完全にカウンター。加地らしい長い距離を走るプレーが生きた。チームとしてもマグノ・アウベスがボールを持った瞬間に切り替えが行われて押し上げが速さが目立った。結果としては相手ゴール前に数的に優位な状況を作れてた。見ている方としてもマグノ・アウベスがボールを持った瞬間に得点の匂いを感じるようなシーンだった。
ガンバの2点目はオフサイド臭い。コンサドーレにとっては不運だった気がする。

コンサドーレの得点はそれまでずっと狙ってた形。前(中)に人数が揃ってなくても早めに放り込むやり方だった。こういうやり方でもガンバの守備陣の不用意なプレーもあいまっていい形を作ることができてた。さらにこういうロングボールを繰り返したことで、相手の選手に上下動を繰り返させた。それによってガンバの選手の運動量が落ちる時間帯が生まれたと思う。得点シーンはエリア内で2人がクロスする動きで入ったことで相手のマークをズラすことができてた。クロスの質も含めていい形だったと思う。

コンサドーレの内容がよかったってのは守備面を見るとよく分かる。

序盤はガンバにある程度自由にやられてしまっていた。ラインを低くしてゴール前を固める意志が見て取れたけど、引きすぎてしまったことでボール保持者に対するプレスがしっかりと効いてなかった。特に序盤の遠藤のタッチ数を見るとそれがよく分かる。前目の位置でよくボールを触ってうまくリズムを作ってたと思う。

序盤は家長も持ち味を見せていた。家長対策で右のWBにストッパーの加賀を使ってたらしいけど、序盤は好きなようにやられてしまっていた。ただ時間が経つにつれて慣れとともに2枚で当たって孤立させるっていうやり方がうまく機能し始めた。これは家長だけじゃなくて、ガンバのサイドでボールを受けた選手に対してはだんだんと機能し始めたと思う。

それに時間が経つにつれて前線でのプレッシャーもうまく機能し始めたと思う。特別激しく行くわけじゃないけど、ボール保持者に対してしっかりとチェックを行うことでガンバの攻撃にズレが生じ始めたと思う。
それによってガンバは前線にボールが入らなくなってきた。コンサドーレのこういう守備がうまく行くにしたがって(時間が経つに従って)遠藤のポジションがどんどんと低い位置になっていった。前にいるとボールを触れないから下がってボールを触りたかったんだと思う。

ガンバはそうやって前に起点を作れなくなってしまったからロングボールが目立ち始めた。コンサドーレの戦術的なロングボールと違って、ガンバのロングボールは他にやることが無かったからっていうイメージ。からそういうボールからはチャンスに結びついてない。

コンサドーレは全体としての球際の対応もよかった。出足の速さも目立ってた気がする。特に自陣ではボールが収まった相手選手を簡単に前を向かせなかった。マグノ・アウベスがいつものように低い位置から自分で仕掛けてくようなプレーも見られなかったと思う。ガンバのキーである二川にもほとんど自由に仕事をさせなかった。

こうやってガンバの個人技をつぶしつつ、5バック気味にしてウラにもスペースを作らせないような守備。ガンバとしては組み立てはできても、最後の最後を崩せてなかったと思う。

ただガンバにも相手を崩そうっていう意識は見て取れた。最後の最後は崩せなくても組み立ての部分でのチームとしての動きはいいものだった。味方のボール保持者に対するフォローの早さとか、パス&ゴーで崩そうとする形が見られた。

特にサイドに厚みを持たせるやり方がうまかったと思う。上に書いたとおり、コンサドーレはガンバのサイドでのボール保持者を孤立させようっていうやり方を取ってたけど、その守備を組織でうまくかいくぐってた。遠藤とか二川がサイドに流れてプレーすることが多かったと思う。本来サイドでプレーする加地、家長といい距離感を保ってサイドで形を作ろうとしてた。サイドの選手と中の選手のワン・ツーはうまく決まってたと思う。

前線でも動きを作って相手の守備を混乱させようとしてた。マグノ・アウベスと前田は真ん中に張り付かずに流れてプレーすることが多かった。ただ、それでできたスペースをチームとしてうまく使えてなかった印象。サイドに流れた前田からのクロスに対して中に誰もいなかったってのが象徴的。2トップの関係性だとマグノ・アウベスには相手のマークがしっかりとついてただけに前田のプレーが重要になってたはず。

その前田がイマイチ足にボールがついてなかった。しっかりとプレーできればチャンスにつながりそうなシーンは多かった。それだけに前田はもう少し早く交代させてもよかったと思う。特に後半は運動量が落ちて中盤にスペースが空き始めてたから、戦術的に中盤を厚くするのはありだった気がする(結局、前田は寺田と交代)。

宮本の攻撃参加も1つの形としてはおもしろかった。前にスペースがあれば積極的にドリブルで持ち上がることで余る選手を作り出そうとしてた。

ガンバは守備面での安定感が感じられなかった。上にも書いたとおり、コンサドーレのロングボールがチャンスにつながったのはガンバの守備のまずさもあった気がする。それに一番遠いサイドを空けてしまうシーンが多かったのも気になった部分。この試合に関しては安定感に欠けてた。

それはGKの松代もだった。セットプレーのシーンで不用意に前に出てくることが多かった。積極的なっていうよりも無謀な飛び出しもいくつかあったと思う。

結果は2-1でガンバ。ただ上にも書いたとおりやりたいサッカーをやったのはコンサドーレだった気がする。個の対決でも思ったよりも差を感じなかった。


【レッズ×アントラーズ】
<レッズ:3-6-1>
FW:永井
MF:ポンテ-小野、相馬-山田-鈴木-平川
DF:ネネ-内館-細貝
GK:都築 

<アントラーズ:4-4-2>
FW:田代-柳沢
MF:ファビオ・サントス-本山-野沢、中後
DF:新井場-青木-岩政-内田
GK:曽ヶ端


1試合目と比べるとスピーディーでいい試合だった。それは両チームの攻守の切り替えが速かったから。特に攻撃に移るときの両チームのビルドアップのしかたがよかった。ボールを持ったときに前にスペースがある選手は迷わずにそのスペースを埋めるドリブルをする。誰がよかったってことじゃなくて、両チームのどの選手が同じ状況になってもそういうドリブルが見て取れた。個々の戦術的なバランス感覚のよさが見られた部分だと思う。

攻撃から守備の切り替えも両チームとも速かった。ただやり方はそれぞれ違ってたと思う。

アントラーズは前線での積極的な守備。ボールを奪われた選手がファーストディフェンダーとしてしっかりとボール保持者に対してプレッシャーをかける。それに後ろの選手が連動してくる。中盤でのファールが多かったのも高目での守備意識の高さを物語ってる。

前線の選手がしっかりと守備に参加して前後で挟み込むような守備も見られた。ただ、こういう積極的な守備をレッズは個の能力でうまく否した。特にポンテ、小野はさすがと思わせるテクニックを見せてくれたと思う。

浦和の守備は下で組織を作る形。相手にボールが行った時の引きの速さは特筆もの。今年の浦和の守備を象徴してるような守備のしかただった。

ボール保持者に対してはしっかりとプレッシャーをかけるけど、基本的には一番危ないところを固めるやり方で5バック気味になってた。小野とかポンテの前線の選手が流れの中で最終ラインに吸収されるシーンがあったのを見ても最後を固める意識が見られる。

こういう守備のやり方をしてると、大抵はDFラインの前のスペースを使われてしまう。今日のレッズのDFラインの前にもスペース自体は空いてた。ただ、そこに相手がボールを入れてきたときのチェックの速さが目立ったと思う。そういうやり方でバイタルエリアを相手に自由に使わせなかった。

それに最終ラインの強さもさすが。トゥーリオと坪井が不在だったわけだけど見劣りはしなかった。相手の単純なボールはことごとく跳ね返してたと思う。

レッズはいつも通りの守備の仕方をしてたけど、そこから攻撃につなげるっていう面だといつもの迫力が無かった気がする。その原因は完全にワシントンの不在。今日の1トップの入った永井はボールを収めるっていうタイプじゃないだけに前で時間を作ることができなかった。ワシントンがいれば相手から奪ったボールをとりあえずワシントンに預けて、時間を作ってる間に後ろが押し上げるっていうやり方をとれる。今日は前線で起点が作れなかったから、跳ね返したボールがアントラーズに行ってしまうシーンが多かった。

特に序盤はアントラーズに徹底的に押し込まれてしまっていた。そういう中で真ん中にこだわる攻撃を減らして、サイドに起点をつくるようになってからいい形が生まれ始めた。効果的な大きなサイドチェンジが目立って、両サイドの平川と相馬にいいボールが供給された。

特に左の相馬からの攻撃が目立った。このサイドから攻められたことで相手の内田を押し込めたのは効果的だったと思う。内田の相馬に対する1対1の対応はいいものだったと思うけど。
相馬はヴェルディ時代から思ってたけど、クロスの精度が不満。仕掛ける意識とかはいいと思うけど、今日の試合も結局はいい質のクロスを供給してない。その辺がサントスとの差だった気がする。

前半はこういうサイドからのボールに対して中が足りてないシーンが目立った。それに対して後半は逆のWBがしぼって入ってくることで厚みを増してたと思う。

2得点に絡んだ小野はコンディションが戻ってきてるっていう印象を受けた。1点目は小野の技術力。その前のダイレクトでのパス回しもよかったけど、背後からのボールをああいう風に打てるのはさすが小野だっていうシーン。2点目も相手3枚を引きつけてポンテをフリーに。これ以外にも柔らかいタッチでチャンスを演出した。

で、コンディションが戻ってきたって感じるのは運動量の部分。長い距離を走るプレーが格段に増えてた。守備面では前線で相手をチェイシングするようなシーンが目立った。それに攻撃面では2列目から長い距離を走って前線に飛び出すシーンが多かった。1点目もそういう形からだったし。シーズン中も足元の技術はさすがのものを見せてくれてたけど、こういう走るっていう部分だとまだまだだった印象。ここに来てそういうプレーも見られてきたのは好材料だと思う。

レッズ側では小野の長い距離を走るフリーランニングが目立ったわけだけど、チームとしてはアントラーズの方がいいフリーランニングを繰り返してた印象。とにかく味方がボールを持ったときにボールを引き出すための献身的なフリーランニングが多かったし、質も高かった。

最前線では柳沢がらしい動きを繰り返してた。左右に動いて(特に左)ボールを引き出してた。

2列目はかなり流動的。真ん中の本山はFWの抜いて飛び出す動きが目立った。ドリブルでの仕掛けも相手としては嫌だったと思う。野沢は上下動。下でボールをはたきつつ、ゴール前まで出てくるようなプレーが多かったと思う。本山と野沢の2列目からの飛び出しは最後をマンマーク気味に固めるレッズ相手には有効だったと思う。ただし、そこへのパスを跳ね返されてしまったわけだけど。ファビオ・サントスは左右の流動性。左サイドスタートでも色々なところに顔を出してボールタッチが多かった。それに両SBの攻撃参加も積極的。

こういう質の高い攻撃が序盤はかなり多く見られたと思う。運動量的につらいかもしれないけど、これを90分コンスタントにできればいいサッカーができると思う。

こういう流動的な前線を支えるのが中盤の底に入った中後。何度も書いてるような1ボランチに求められる仕事をしっかりとこなしてた。DFラインの前でバランスをとりつつ守備ではピッチ全体をカバー。流れの中でDFラインに入るプレーもこなしてた。

攻撃面ではチームとして速攻の形が多かったからあまり必要とされてなかった気がする。でも、セットプレーを任されてることを考えると遅攻のときはうまく起点にもなれるんじゃないかと想像する。

それに最前線に田代が張ってるのもバランス的にはいい気がする。しっかりと収められればその他の流動性が生きてくる。この試合ではレッズがしっかりと対処してたけど。

ちなみに得点シーンの野沢のFKは質が高かった。ゴールに向かうボールをGKとDFラインの間に落としたことで相手は対処のしようがなかった。

結果は2-1でレッズ。決勝ではまたしてもガンバが相手。マンネリっていう気がしなくもないけど、楽しみにしときたい。
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2006-12-24 Sun 13:16
ポルトガル×オランダ
実はW杯でまだ見てない試合が残ってた。W杯イヤーの締めとして、荒れに荒れたこの試合の感想でも。

<ポルトガル:4-5-1>
FW:パウレタ
MF:フィーゴ-デコ-Cロナウド、マニシェ-コスチーニャ
DF:Nバレンチ-Fメイラ-カルバーリョ-ミゲル
GK:リカルド 

<オランダ:4-3-3>
FW:カイト-ファン・ニステルローイ-ファン・ペルシー
MF:スナイデル-ファン・ボメル、コクー
DF:ファン・ブロンクホルスト-マタイセン-オーイエル-ブラールス
GK:ファン・デル・サール 

荒れたゲームらしく序盤から局面局面での激しさが目立った。度を越えるまでは、それが試合に面白みを加えてたと思う。両チームが相手のボール保持者に対してしっかりとプレッシャーをかけていただけに、どちらも中盤でうまく組み立てるような攻撃ができなかった。だから早いタイミングでのボールの展開が多くなったし、それに伴って攻守の切り替えも抜群に速くなってスピーディーないい試合になったと思う。特に前半は時間が経つのが速く感じられる内容だった。

こういう激しいプレーになった最初はオランダのCロナウドに対する守備だった。Cロナウドへの対応の中で、オランダに序盤に2枚のイエローカードが出た。結局は後のイエローカードになったプレーでCロナウドは負傷退場。激しさが分かると思う。

オランダはポルトガルのサイド攻撃を警戒してたと思う。右SBにブラールズを入れたのはそういうところからだった気がする。ブラールズはチェルシーでもそうだけど、相手のキーをつぶすときにいい働きをする選手。最初はCロナウド、途中からはフィーゴの相手をしたわけだけどうまく仕事をさせてなかった。どちらの選手に対してもサイドでボールを持ったときは前を簡単に向かせないような守備をした。これは逆サイドにも言えることだけど。

オランダの守備は前線から積極的だったと思う。さらにDFラインが高い位置を設定してくるから、かなりコンパクトな形になってうまくプレッシャーをかけられてたと思う。コンパクトなライン設定のおかげでスペースを消す効果もあった。ポルトガルが中盤にボールを入れると、前後の選手が挟みこんで守備をするシーンが目立った。

こういうポルトガルの守備に対してポルトガルはロングボールを蹴りこむ形が多くなった。これは相手が前線からプレッシャーをかけてきたときのセオリーどおりの戦い方。最前線ではパウレタが常にオランダの高いラインのウラを狙う動きを繰り返して、相手の守備にプレッシャーをかけ続けた。そういうプレーの繰り返しの中で徐々に中盤でもボールを持てるようになってきたと思う。

相手の守備に対してはデコもプレーがしづらそうだった。本来の真ん中高目での仕事は前半はほとんど見られなかったんじゃないかと思う。その代わりにサイドに流れてボールを引き出すプレーが多くなってた。得点シーンもデコがサイドで起点になった所からだった。

このシーンで得点したのがマニシェ。この試合でも上下左右への運動量の豊富さが目についた。低い位置でのプレーを基本としながらもゴールのシーンのように積極的にゴール前まで出てくる。

ポルトガルの攻撃の形としてはサイドに起点を作ることが多い代わりに、中がやや薄くなってしまうっていう面があると思う。マニシェが低い位置から飛び出すことで真ん中に厚みを持たせる働きを担ってる。攻撃面ではゴール前に飛び出すばかりじゃなくて、低い位置での組み立てを担当するような場面も。うまくボールを展開してたと思う。

守備面での貢献も大きい。ボール保持者に対するチェックを欠かさずに行う。前目の位置でマニシェ(とデコ)が相手のボール保持者に対してプレッシャーに行くから、後ろの選手も守りやすくなってるはず。

こんな感じで前線から積極的にチェックに行くマニシェに対して、ボランチの相方コスティーニャは後ろで安定感をもたらしてる。ミゲルが上がった後のスペースのケアとかこぼれ球に対する対応とか、あんまり目立たない部分での貢献度は大きい。

基本的にポルトガルの守備はある程度引いてしっかりと組織を作る形だった。ハーフェイライン辺りまではある程度自由にやらせる。FWが特別激しくチェックにいくようなシーンもなかったと思う。

で、相手が縦にパスを入れたところからポルトガルの守備のスイッチが入る。上に書いたようにマニシェを中心にファーストディフェンスが始まって、後ろがそれに連動するような形。

オランダのカイトへのくさびも、最初は簡単に収まりすぎてるような印象だったけど、途中からはカルバーリョがしっかりと対応してた。その中でカイトがボールを触るためにサイドに流れるようなシーンが目立ち始めた。

オランダとしてはこういう守備に対して、守備をズラす目的でのDFラインでのパス回しが多かった。それにまだ相手のプレッシャーが弱いうちに、ファン・ブロンクホルストから早いタイミングでくさびを入れるようなシーンが多かった。

ポルトガルの守備は相手のサイドからの攻撃に対しても組織でしっかりと対応できてたと思う。

オランダの左サイドのロッベンに対しては、まずは右SBのミゲルが対応する。どちらもスピードが持ち味の選手だけに面白いマッチアップになった。
ミゲルの対応としては、まずはロッベンの縦への進入を防ぐやり方。そうやって遅らせてる間に味方のフォローを待つ(大体はコスティーニャ)。縦を切られて中に切れ込むしかなくなったロッベンは結局は中もふさがれて孤立する形になってしまった。こういうやり方でロッベンには仕事をさせなかった。

逆サイドのファン・ペルシーはそもそもタッチ数が少なかった気がする。ボールを持ったところではかなりいい仕事をしてただけに、オランダはもっと意識して使ってもよかったのかも。

そもそも、オランダは両サイドがどちらも孤立気味だった。ロッベンが中に入ってきてプレーするような場面もあったけどいつもと比べるとそんなに多くなかった。ファン・ペルシーにいたってはずっと右サイドに張り付いてた印象。

後半に関しては真ん中前目の人数を増やしたことで、この2人が中に入ってくるようなスペースを消してしまっていた気がする。さらに前半に有効だったゴール前でDFの前を横切るようなサイドチェンジもなくなってしまった。単に前に人数を増やせばいいってもんじゃないってこと再認識。

前半のロスタイムにポルトガルのコスティーニャが退場。後半のポルトガルはパウレタに変えてペチを入れてきた。一応はフィーゴとシモンの2トップっていう形になったんだろうけど、2人のプレー位置を見てると0トップって言ってもいいような布陣だったと思う。まだ45分を残してるにも関わらずこういうサッカーをするのは、スコラーリらしいやり方だと思った。

このポルトガルの布陣に対してのオランダの対応が面白かった。ポルトガルが前線に人数をかけないから、CBオーイエルを1枚上げてボランチの選手を押し出した形。

そもそも前半からオランダの中盤3枚はポジションを流動的にして積極的にゴール前に出てった。コクー、ファン・ボメル、スナイデルがうまくバランスを取りながら攻撃に参加してたと思う。後半はバランスをとる役割をオーイエルに任せて3枚が全て前線に上がるやり方だった。

ポルトガルの3枚の中盤とオランダの3人がマッチアップする形になったから、底にいる選手はフリーでゲームメイクをすることができた。その後、CBのマタイセンに変えてファン・デル・ファールトを投入。オーイエルがCBに戻ってコクーが中盤の底を担当した。さらにその後、ブラールズの退場。選手交代でヘイティンガを入れるまでの間はコクーが最終ラインに入ってのプレー。

この一連の流れを見ると、オシム風に言うところのポリバレントが見て取れる。他にもブラールズはCBでもプレーできる選手だし、この試合の2トップはそれぞれがポジションを変えながらのプレーもできる(実際はあまり見られなかったけど)。

ポルトガルは常に数的不利になりながらもよく耐えたと思う。

その原動力がチーム全体の守備意識の高さだと思う。この大会中のポルトガルは守備に重点を置いた戦い方をしてた。だから、攻→守の切り替えが抜群に速かったと思う。

それに最後の堅さも光った。カルバーリョを中心に最後のところでの体をはった守備が目立った。後半はゴール近くまで多くの選手が引いて危ない位置のスペースを完全に消してしまうやり方。攻撃をさせてもゴール前には厚い壁を作って跳ね返した。

それに本来は攻撃面での武器になる、技術の高さとかテクニックもこの試合では逃げ切るときに役立った。前線に蹴りだすだけのような形になっても、それが味方に渡ればしっかりとキープして時間を作ることができる。1人でも時間を作れるキープ力は押し上げをするときにかなり役立ったはず。そういう働きを多くの選手が担えるってのが大きかった。カウンターを仕掛けるにしても少ない人数で組み立てられた。

結果は知っての通り1-0でポルトガル。年末に質の高い試合を見られた。たぶん、当分は高校サッカーと天皇杯ぐらいしか見られないから残しといてよかった。
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2006-12-22 Fri 18:00
静岡、神奈川の高校サッカー決勝
年末にきて中継される試合数がグッと減ってきたので、ネタ不足に悩んでる。本当は開幕直前に出すつもりだったけど、仕方なくここでアップ。静岡と神奈川の高校サッカーの決勝について少しコメント。

【静岡】
静岡学園2-1藤枝東

個々の落ち着きの面で静学が勝ってた印象。藤枝はDFラインをかなり高めにに設定して、前線から積極的にプレスをかけてきたけど、その中でも個々が自分のプレーをしっかりできてたと思う。1点目は囲まれた中で相手を引きつけてからのラストパス。最後のシュートも落ち着いてた。2点目も狭い中でしっかりとしたテクニックを見せてくれた。

FWのキープ力があるのも魅力。前線でボールを引き出す動きを見せて、起点を作る。だから後ろからの攻撃参加が促進される。
後ろから攻撃参加って意味だと、SBのオーバーラップも魅力的だった。縦のポジションが積極的な印象。

守備面でもいいものを見せてくれた。相手の縦パスに対しての守備は激しくて仕事をさせない。前線でもボール保持者に対してのプレッシャーを怠らずに、相手の微妙なミスを誘ってた。藤枝東はドリブルで仕掛けてくるようなシーンが多かったけど、それに対する対応もうまかった。

問題点は失点前後の辺りのチーム状態。運動量が落ちてラインが間延びしてしまっていた。選手間の距離が大きくなって、相手にドリブルで入り込まれるシーンが多くなった。こういう悪い時間をいかに乗り切るかがポイント。逆に同点にされてからそのまま崩れずに、立ち直って勝ち越した点は評価できる。


【神奈川】
桐光1-0秦野

桐光の守備は引いてコンパクトに守る形。相手にボールを奪われたときだけは、厳しく行って相手の攻撃を遅らせる。そこで時間を作ってる間に全員が自陣に引いて4-4-2のラインをしっかりと形成。立ち上がりは完全に引いてしまったけど、時間が経つにつれて守備に行く場所がだんだん高くなる。これは準決勝のときも見られたことで、立ち上がりは慎重に入るための戦術かもしれない。

桐光の攻撃はシンプル。基本的にはロングボールを放り込む形。低い位置でパスをゆっくりと回すところから。前線では選手が動き回ってボールを引き出そうとする。この試合はかなり風が強いコンディションの中で行われたけど、精度の高いボールが供給されたんじゃないかと思う。

桐光の選手で面白いと思ったのがFW永村と右サイドの北井。ロングボール主体のチームの中で1対1の積極的な仕掛けが目に付いた。
特に永村はFWのポジションでスタートしながらも色々なところに顔を出す。サイドに流れて中にスペースを空け、自分はチャンスメイカーとして働くようなシーンが目立った。

秦野の成瀬もいい選手。視野の広さが際立ってる。スペースを消す桐光の守備に対しても場所を見つけて正確なボールを蹴ってくる。サイドへの散らしは見事。トップ下の選手だけど守備力を上げて1枚下がった位置でプレーできるようになったら面白そう。

得点シーンは延長後半のロスタイム。自陣深くでボールを奪ったシーンから。そのボールを単純にトップに当てて押し上げを図る。トップの選手は前を向いた中盤の選手にボールを返して、中盤の選手が単純に前線に放り込む。そこに2列目から飛び出した選手が抜け出した形。ループシュートっていうアイディアもよかった。
秦野は序盤からラインを高く設定してたからそこをうまくついた。シンプルな攻撃でスピード感があって一気にゴールまでつなげた。

結果として桐光が運動量と局面の強さで勝った。秦野は途中スペースを空けてしまう時間帯ができたけど、桐光は最後までスタミナが切れなかった。局面では相手より先にボールを触る意識が徹底されてる。人に対する守備の強さも目立った。
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2006-12-20 Wed 14:20
06-07CL決勝T組み合わせ
個人的な興味がある順に。

【リヨン×ローマ】
正直、こんなところで当たってもらいたくなかった。開幕前から優勝予想として挙げてるリヨンと、ミラン戦を見て一気に注目度が増したローマ。1トップの戦術を採用してるチーム同士の対戦ってことで、実際に見てみたい(たぶん、叶わない)。
リヨンは国内独走状態で完全にCLに合わせられる。ローマは国内でも上が狙える微妙な状況。選手層が厚いとは言えないだけに、二兎追うものは、、、という状況になる可能性も。トッティ依存体質も気になるところ。というわけで、当初の優勝予想の通りリヨンの勝ちあがりを予想。

【チェルシー×ポルト】
モウリーニョにとっては古巣との対決。下馬評は完全にチェルシー優位なんだろうけど、一筋縄ではいかないと思ってる。ポルトガルで唯一勝ち残ったポルトに頑張ってもらいたい気持ちもある。ポルトとしては初戦のホームできっちり勝っておきたい。そうすれば面白くなる。ただ、今年は波乱が起きなさそうな気がするので予想はチェルシーで。

【マンU×リール】
ここはマンUが順当に上がってほしい。ローマと同じく、選手層が厚くはない状況の中でリーグとの並行はつらい気もするけど。冬の補強への期待と、トレブルを達成してる経験でなんとかしてもらいところ。はっきり言ってリールは格下だから、勝負はその次からだと思ってる。

【バイエルン×レアル】
どちらも煮え切らないチーム同士の対戦になった気がする。
バイエルンはバラックがいなくなって完全にチームの軸がぶれてしまっていると思う。特にドイツのチームは中盤をダイヤモンド型にすることが多いことからも分かる通り、真ん中のラインが重要な気がする。今はマカーイの調子のよさでもってるけど、この対戦の頃にはどうか?
逆にレアルは時間が経てば経つほどよくなるはず。選手層は厚いだけに(特に前線)カペッロの戦術が浸透すれば、国内との2冠もありえると思ってる。よって、レアルで。

【ミラン×セルティック】
今の状態でミランとセルティックが戦えばセルティックが勝つかもしれないミランは国内の優勝はつらいだけにCLだけに賭けてきたときが怖い(さすがに降格争いはしてないはず)。冬の市場での巻き返しもありえると思う。
セルティックも国内での優勝はほぼ決めてる可能性があるから、両者の状況は違うとは言えガチンコの対戦が見られそう。セルティックとしてはホームである程度のアドバンテージを得たいところ。予想は名門の巻き返しを願ってミランで。

【リバプール×バルサ】
生粋のスペインサッカー×プレミア仕様のスペインサッカーの対戦。最近の優勝チーム同士の対戦って意味でも注目。
バルサはこの対戦の時期にはエトー、メッシあたりが戻ってきてる予定。ただ、リバプールも何気に選手層は厚い。ここはひねってリバプールの勝ちを予想。

【アーセナル×PSV】
なんともいえない対戦。PSVは必ず大物食いをしてる印象だけど、ヒディンクがいない今回はどうか?クーマンも去年はいいところまで行ってるわけだけど。今年もPSVの大物食いにアーセナルの内弁慶が加わってPSVの勝利を予想。

【インテル×バレンシア】
順番的には一番下になっちゃったけど、この対戦も面白い。ただ、どちらもCLっていうとしっくりこない。選手層の部分でインテルに分があると思う。
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2006-12-17 Sun 22:43
インテルナシオナル×バルサ
↓3位決定戦の記事はこちら↓
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-212.html

↓決勝戦の展望はこちら↓
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-208.html

<インテルナシオナル:4-4-2>
FW:イアルレイ-アレシャンドレ
MF:フェルナンドン、アレックス-エジーニョ-ウェリントン
DF:カルドソ-エレル-インジオ-セアラ
GK:フレーメル

<バルサ:4-3-3>
FW:ロナウジーニョ-グジョンセン-ジュリ
MF:デコ-イニエスタ、モッタ
DF:ファン・ブロンクホルスト-プジョール-マルケス-ザンブロッタ
GK:Vバルデス

昨日書いた展望にそっくりの展開になったから、それを元に話を進めてく(↑決勝の展望を参照)。

インテルナシオナルはバルサに勝つにはこれしかないっていう試合運びをしたと思う。

序盤はもっと激しく削るようなプレーを期待したんだけど、落ち着いた入り方だった。立ち上がりは様子見といったところか。それでもだんだんと本来の積極的な守備が見られ始めた。

インテルナシオナルがリズムに乗るまでのバルサのサッカーは準決勝よりも中身が濃かったと思う。グジョンセンも本来の調子を取り戻して、しっかりとボールを収められてた。それにともなって中盤の選手との距離感もいいものだったと思う。ロナウジーニョとファン・ブロンクホルストの関係もいつものような形になってたし、ロナウジーニョ→ジュリのサイドチェンジもいくつか見られた。

味方がボールを持つと選手の動きが多くなるのが分かる状態で、攻撃面でのフリーランニングは明らかに前回よりも本来の形に近づいてたと思う。インテルナシオナル側から見れば、こういうバルサを完封したわけだからより価値が高い。

インテルナシオナルの方もこの時間帯は目立ったサッカーをしてなかった気がする。悪い言い方をすれば普通に攻めて、普通に守ってたような形。インテルナシオナルの本来の形ではなかった。

攻撃面ではしっかりと組み立てる攻撃が目立った。インテルナシオナルもバルサと同様に前回よりもフリーランニングの質が上がって、遅攻でも可能性を感じる場面はいくつかあったわけだけど。

守備面でも序盤のプレッシャーの弱さは不満だった。ロナウジーニョに簡単に前を向かせるようなプレーとか、デコをフリーにしてしまうシーンとかが目立った気がする。上にも書いた通り、時間が経つにつれて本来の形になってきたけど。攻撃面はともかく、守備面は決勝って言う舞台の緊張も影響してたのかもしれない。

さて、本題。ここから後は本来の形に戻ったインテルナシオナルについてコメント。

全体の守備はFWを起点にして前線でコースを限定しつつ組織的にボールを奪う質の高いものだった。攻撃面で大活躍だったイアルレイも守備にしっかりと参加して、チーム全体の守備のスタートとなった。相手ボール保持者に対しては必ずチェックが行って、絶対にプレッシャーがない状態ではプレーさせてなかった。相手が2タッチもすれば距離を一気につめての守備をしてた。そういう守備で1度遅らせつつ前線の選手と挟み込む形の守備をするって場面も目立ったと思う。

ロナウジーニョに対する守備。決勝の展望を書いた時点ではインテルナシオナルのシステムは前回と同じ形で来ると思ってた。

   アレ---フェル  
     エジ-ウェリ  

そういう意味で、ロナウジーニョの守備に対してはフェルナンドンがキーになるっていう予想をしたわけ。で、現実は上にあるようなダイヤモンド型。しかもフェルナンドンはどちらかっていうと3トップの一角みたいな入り方だった。だから純正の中盤は3ボランチ気味の3人
         
  アレ--ウェリ
     エジ 

対ロナウジーニョを考えたときには、ここに右SBのセアラも加える。このセアラがロナウジーニョが左サイドにいるときはマンマークについた。ここまでチェルシーに当てはめてきたから、無理やりチェルシーに当てはめると、セアラ=ブラールズ、ウェリントン=エッシェンっていう感じ。これはあくまでも守備面でだけど。

ロナウジーニョが左サイドでプレーするときには、この2人を中心に完璧に近い守備をしてた印象。サイドでロナウジーニョがボールを受けると、セアラが体を密着させて絶対に前を向かせない。そこで遅らせたところでウェリントンと挟み込んで孤立させる方法。基本的にウェリントンは戻りながらの守備がうまかった。

こういう守備でロナウジーニョがボールを受ける位置を徐々に後ろに下げさせた。ロナウジーニョもこの守備を嫌がってしきりにポジションを動かしてた。ただ、真ん中にポジションを動かしてもそこに対するコースはしっかりと切ってるだけに結局ボールタッチができなかった。これはグジョンセンが完全に消えてしまったことからも分かると思う。

とりあえず、こういう守備でロナウジーニョのボールタッチは激減してしまった。ロナウジーニョはボールを持ってこそのプレーヤーだから(もらう前の動きとかが特別うまいわけではない)、ある意味ではボールを渡さなきゃ怖くない。

せっかく中盤の図を作ったから、他の2人についてもコメント。

左に位置したアレックスはイマイチだった。前半のバルサは左からの攻撃ができなくなった分、右から崩そうっていう意志が見て取れた。そういう中でアレックスがイマイチ効かなかったことでザンブロッタの自由な攻撃参加を許してしまったと思う。

そういう意味で、後半はバルガスに交代したんだと思う。交代出場のバルガスはいいプレーをした。右サイドでボールを持った選手に対してのチェックを欠かさずに、うまく押さえ込んだと思う。バルサ側の途中出場のシャビを見る役割も担ってた。

中盤の底を担当するエジーニョはDFラインの前での守備。危ないところをカバーするシーンが目立って、危機察知能力に優れた選手だと思う。それにデコを自由にさせなかったのもエジーニョの貢献が大きいと思う。これによってデコが下がった位置でプレーをするシーンが多くなった。

ここまで前日の予想から含めてチェルシーと比較することが多かったけど、決定的に違う部分が1つある。それは最後まで上に書いたような守備が続けられるかっていうこと。今日の試合でもインジオが負傷してピッチの外に出た前後から、中盤での守備があまり効かなくなってきてた。全体としてスペースが空き始めて、シャビあたりにはかなり自由に動き回られてしまった。

インテルナシオナルのこういう部分はリベルタドーレス杯の決勝でも見られた部分。やっぱり格上との対戦になると、自分たちがキープできる時間が少なくなるからつらい。モウリーニョがいうところの“ボールを持った休憩”ができない状態になってしまう。

ただ、こういうときにも簡単に崩れないのは最後のところを止める力があるから。CBのインジオとエレルは本当に安定感がある。そこに中盤の底のエジーニョもカバーに入って最後のところは絶対にやらせない守備もできる。これもリベルタドーレス杯でも見られたところ。前線からの守備、最後のところの守備をみても守りのチームだってことを実感させられる。

ここまで守備について長々と書いてきたけど、以下は攻撃面。

これも展望に書いた通りの、ほとんどがカウンターの形。アレッシャンドレはバルサの高いDFラインのウラを常に狙ってた。そういう中でオフサイドになってしまう形が目立ったわけだけど、インテルナシオナルとしてはそのうち1本が抜ければっていう考え方だったと思う。

展望と違ってる部分といえば、イアルレイが使ったサイドが右サイドだったってことぐらい。
それから、イアルレイの技術についても過小評価しすぎてた。展望を書いた時点での想定は、イアルレイがサイドのスペースに中盤からのパスを引き出して抜け出す形。現実は低い位置から個人の力で前線まで運んでしまった。このテクニックは抜群、後ろを向いてのポストプレーはもちろん、前を向いてのプレーの中でもボールを失わなかった。

得点シーンもイアルレイの個人技での持ち上がりから。1対2の状況でもドリブルでキープを続けて味方の上がりを待った。そこでしっかりとキープして時間を作ったことによって、結果としては3対2の数的優位の状況を作り出せた形だった。

カウンター以外の部分の攻撃についても。イアルレイ、アレッシャンドレ、フェルナンドンの2トップ1シャドー気味の3人の関係性。

イアルレイは本当に前線でよく動き回る。CBの前を真横に横切ったりして、相手を混乱させた。それにサイドに流れてのプレーがかなり多い。それによってフェルナンドンがFW位置に出てくるスペースをうまく作ったと思う。3人が横並びになるような場面もあったりして、面白い形だったと思う。

アレッシャンドレは前回の試合では判断しきれないって言ったけど、基本的技術の精度の高さがずば抜けてると思った。イアルレイレベルまでは行かないけど、途中出場のLアドリアーノと比べるとよく分かる。Lアドリアーノに入ったボールが遠くへ跳ねてしまうのに比べて、アレッシャンドレはしっかりと自分のものにしてた。簡単に見えるプレーだけど技術の差が一番現れるとこだと思う。

インテルナシオナルの攻撃だとCBの積極的な攻撃参加も多かった。そういうプレーはやっぱり前線で余ることができるだけに効果的。ボールを支配してる状況ならもっと活発に見られたんじゃないかと思う。

バルサについてはヨーロッパの試合のときも結構書いてるからこの試合に限ってことを少しだけ。

守備面では前線での守備がもの足りない感じがした。カウンターをあれだけ食らうのは前線で遅らせる守備ができきれてないからだったと思う。相手の攻撃を遅らせられないだけにカウンターに対して守備の組織を作る時間がなかった。だから、CBの2人だけに守備を任せなきゃならないシーンが多くなってしまったと思う。この辺はコンディションの問題で運動量を削ることになってしまったのかも。

そういう中でモッタはそれなりにいいプレーをしてたと思う。前線で激しく当たって相手の攻撃の芽を摘むプレーとか、最終ラインのカバーに入るようなシーンも見られた。結局はいつものようにイエローカードをもらって交代してしまったから、そんなに信頼感が増したわけではないけど。

攻撃面は相手にうまく守られてしまったってのが素直な感想だと思う。イニエスタが低い位置で比較的フリーになった以外は本当にガチガチにやられてしまった。こういうときこそメッシの不在が大きく響いた気がする。1人で数人を相手にできるメッシがいれば、そのプレーで数的に楽な状態に持ってけたかも。

結果は1-0でインテルナシオナル。MVPがデコってのが非常に不満。別にデコがよくなかったってことじゃなくて、明らかにイアルレイでしょっていう感じ。何にしても日本でこれだけ質の高い試合を見られることはほとんどないはず。生で見られた人がうらやましい限りです。
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2006-12-17 Sun 19:04
アルアハリ×クラブアメリカ
<アルアハリ:3-5-2>
GK:アブデルハミド
DF:シャテル、タレク、ナハス、ゴマ、シャディ
MF:アシュール、シャウキ
FW:メテブ、アブータリカ、フラビオ

<クラブアメリカ:4-4-2>
GK:アブデルハミド
DF:シャテル、タレク、ナハス、ゴマ、シャディ
MF:アシュール、シャウキ
FW:メテブ、アブータリカ、フラビオ

こないだの全北にも言えたけど、今日のアルアハリも確実にチームの状態がよくなった。最初からこういうサッカーができてれば、初戦ももっと楽に勝ち上げれただろうに(さすがにインテルナシオナルに勝てたとは思えないけど)。やっぱり初戦には硬さがあったってことだと思う。

特に前半のサッカーはアルアハリらしいパス回しをを見せられたんじゃないかと思う。パス回しののスピード、バランスがよかった。相手の薄いところに次から次へとパスを速いタイミングで回すことができてた。

パス回しのスピードっていう面だと相手のプレッシャーを否すのに効果的だった。クラブアメリカの序盤の守備は1度引いた状況からボール保持者に対して1枚が寄っていく形だった。ただ、その寄せの距離が遠すぎたと思う。アルアハリはそういう甘いプレスの中で少ないタッチ数で速いタイミングでのパスを回していった。そういうパス回しの中でアルアハリが徐々に押し込んでいくことができた。

バランスって部分での改善は目を見張るものがあったと思う。初戦は攻撃が真ん中に偏りすぎっていう印象を持ったけど、今日は左右への散らしが効果的。左右のWBが高い位置でボールを引き出してた。本当はこのサイドからのクロスっていう形をもっと増やした方がいいと思うけど、ちょっと精度に問題があったから、より確実にショートパスをつなぐっていうやり方も悪くはない。

外っていう選択肢を増やしたことで、初戦でも多く見られたようなくさびのパスをより通しやすくなったと思う。序盤はFWへの縦パスをうまく切られたけど、サイドへの散らしを繰り返す中で徐々に中が空いてきた印象。先制点のFKにつながったのもFWへのくさびのボールから。

こうやって組み立ての部分まではいい形を作ったけど、決定的なチャンスは2点目のシーンだけだったんじゃないかと思う。それは最前線での動きの質の問題だった気がする。

アルアハリは組み立ての部分までは動きがそれなりに活発。特にボランチからアシュールが積極的に攻撃に絡んでくることが多かった。アブータリカもボール保持者の近くにいつも寄ってボールを受けるようなことが多かった。そうやって自由にやったことで相手はつかまえづらかったはず。

同時に今日の試合のアブータリカは低い位置でゲームメイクをするシーンが目立って、FWとの絡みが少なかった。2トップの関係性のよさで崩そうっていうシーンがいくつかあったけど、それだけだと物足らない。の大会に入って指摘することが多いけど、最後のところの動き、アイディアの質がよくないチームが多い。

そういう意味では2点目はアイディアが見られた。アブータリカがドリブルで持ち込んで、最後はフラビオとのワン・ツーで抜け出したシーン。後ろの選手が積極的に前線に飛び出すことが重要だし、2点目のシーンみたいな工夫があれば少ない人数でも十分崩せる。

そういう前線での動きの有無が1つ上のレベルとの差なんじゃないかと思う。相手が格下ならFWの個の技術だけでも十分だけど、こういうレベルの試合になったらやっぱり要求される部分。

クラブアメリカの得点シーンも“動き”っていうキーワードに当てはまる。結局は3人だけが前線に絡んでたシーンだけど、得点を決めたカバーニャスが後ろから飛び込んだことで相手が対応し切れなかった。中継の中でも言われてた通り、後ろから飛び込む選手に点で合わせたブランコの技術が特筆される。

さらにカバーニャスのプレーも挙げときたい。低い位置でこの攻撃の起点になったのはカバーニャスだった。そこから長い距離を走ってゴール前に出てきたことでゴールにつながった。
この低い位置でのプレーがポイント。今大会中に何度も書いてる通り、カバーニャスは低い位置でのプレーがの精度が高い。この試合でも一度ボールをはたいて起点になるようなプレーを繰り返した。

ただ、前線へのいいパスを供給するっていう場面が少なかったのが残念。Cロペスみたいに前線で引き出す選手がいなかったからかもしれないけど、後ろにはたくプレーが多かった。得点につながったプレーはそんなに難しいものではなかったけど、カバーニャスから前線への展開はチャンスにつながることが多かった。

それに低い位置まで戻っての守備面での貢献も大きい。得点シーンもそこで守備をしたからこそのポジショニング。何度も書くけど、攻守に渡って上下の運動量はかなり豊富。

前半のクラブアメリカはあまりいい流れだったとは言えない。選手の距離感がイマイチで、いいタイミングでボールが回らなかった。そこをアルアハリに狙われてしまった。すぐにアルアハリの選手は相手が少しでもボールを持って躊躇するとすぐに寄せてきた。
そういう悪い流れの中での少ないチャンスを活かしきれなかったのも痛かった。両SBの攻撃参加とか、カバーニャスと入れ替わって前線に絡んでくるモスケーダの動きなんかでいくつかのチャンスを作ったけど思い切りの悪さでつぶしてしまった。

こういう悪い流れを変えるために後半はペレイラに変えてブランコを投入。ペレイラは後ろから出てきてのミドルシュートはいくつかあったけど、本来求められるゲームメイクの部分での仕事がイマイチだった。逆にいつもはベンチスタートのクエバスはやや低い位置からのドリブルでの仕掛けが効果的だったと思う。守備の要になってくるアルゲージョ、FWとの距離感がいいモスケーダは下げずらいだろうから、ペレイラが下がったってことか。

このブランコの投入で流れが変わった。一番大きかったのがブランコがボールを引き出す動きを繰り返したってことだったと思う。それによってパスの選択肢が増えてパス回しがスムーズになった。同時にパスを受けたブランコがしっかりとボールをキープできることでチームに落ち着きが加わったと思う。3トップ気味になったことで相手を1枚多く後ろに貼り付ける効果も生まれた

さらに途中からCロペスが入ったことで最前線でもボールを引き出す動きが加わった。いつものように最終ラインとの駆け引きを繰り返したと思う。前回の試合のときもそうだったけど、スタメンを変えてきた監督の意図がイマイチ分からない。ちょっとひねりを加えようとしすぎな気がする。

クラブアメリカの守備について少し。
バルサ戦もそうだったように1つ1つのプレーが甘い。序盤のプレスも相手にスペースを与えた中途半端なものだったからこそうまくパスを回されて、リズムを作られてしまった。
そして致命的だったのがアブータリカを自由にしすぎたこと。これもバルサ戦でのロナウジーニョに対する対応と同じ。アブータリカから左右へのうまい展開が生まれたし、得点シーンでも自由にドリブルをさせすぎた。アブータリカが自由に前を向いてのプレーが多くなってしまった。

結果は2-1でアルアハリ。決勝の時間が迫ってるからちょっと手抜きになってしまった。なんか書き足りないことがあったら、後で付け加えとく。
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2006-12-16 Sat 11:38
トヨタカップ決勝展望
インテルナシオナルがバルサに勝つためにはどうすべきか?っていう考え方で。

インテルナシオナルのサッカーを改めておさらいすると、ポイントは2つ。

・(守備面)前線からの組織的で積極的な守備
・(攻撃面)速攻の切れ味

こう考えてみると、数年前のチェルシーと形が似てるような印象。今のチェルシーは速攻っていうより、自分達で支配できるようになってるから。チェルシーと比べてさすがに同等とまでは言えないけど、組織的には劣る分1人1人の技術が高いかもしれない。

となると、04-05シーズンCLのチェルシー×バルサ(2leg)のチェルシーの戦い方ができればインテルナシオナルにも十分チャンスがある。
守備では序盤からガツガツ当たって相手の戦意を削ぐ。チェルシー×バルサでも序盤からの激しいプレッシャーの中で、バルサがうまくパスを回せないシーンが目立った。

あとはロナウジーニョに仕事をさせない守備も重要。これもチェルシーのやり方を参考にすればいいんじゃないかと思う(難しいけど)。マンマーク気味の選手をつけて、ボールが入っても体をぶつけて前を向いて仕事をさせない。前線で孤立させて、低い位置でのボールタッチを増やさせるのも重要。そういう意味だとフェルナンドンが重要な役割を担うことになる。

FWのグジョンセンはくさびのボールに対して激しく行く形をとればいい。くさびを入れさせないことでデコとかイニエスタが前に出てくるチャンスを消す。

攻撃面で狙うべきは両SBが上がった後ろのスペース。特に左のファン・ブロンクホルストのウラが狙い目だと思う。都合のいいことにイアルレイは右に流れつつ(つまりバルサの左)のプレーがしっくり来る印象。そこのスペースをうまく使う形でチャンスは作れるはず。

今回もエジミウソンが間に合わずにモッタが出場することになれば、さらにチャンスが広がる。チェルシー×バルサのときも1ボランチのマルケスが欠場したことで守備のバランスが完全に崩れてしまっていた。攻撃のスタートに対するプレッシャーが弱まるだろうからいいパスを前線に供給できるはず。ここでも重要なのはフェルナンドンってことになりそう。

こんなにうまくは行かないと思うからあくまで理想の形。なんだかんだで、バルサが圧倒する匂いがプンプンするけど。ただインテルナシオナルがチェルシーに比べて劣るように、バルサもコンディションの問題で本来の力は発揮できないはず。準決勝でもいつもより運動量が少なかった(それでも圧倒したけど)。試合の展開としてはコンディション不良のバルサ×プチ・チェルシーみたいな展開になれば十分。
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2006-12-15 Fri 22:06
オークランドシティ×全北
<オークランドシティ:4-4-2>
GK:ニコルソン
DF:ペリー、プリチェット、アールマン
MF:シーマン、マルルーニー、サイクス、クームス、リトル
FW:ヤング、ジョーダン

<全北:4-5-1>
GK:グォン・スンテ
DF:チェ・ジンチョル、キム・ヨンスン、キム・ヒョンス、イム・ユファン、キム・インホ
MF:チャン・ジヒョン、チョン・ジョングァン、イ・ヒョンソン、キム・ヒョンボム
FW:ゼ・カルロ

前後半とも立ち上がりの時間帯はオークランドがペースを握った。FWを初めとして前線からのプレッシャーが効果的に機能してたと思う。ボール保持者に対して持ち前の激しい当たりで行ったことによって、高い位置でボールを奪うことが多くなった。

さらにその前線の守備に後ろの選手が連動してくる。後ろの選手も出足の早さが目立って、効果的なパスカットを繰り返した。この時間帯は前回の感想で“前線と後ろの守備が分断されてしまっている”って書いたことを謝らなきゃいけないような内容だった。

この積極的な守備に伴って攻撃もいい形を作れたと思う。ヤングにしっかりとボールを収めてからの展開が見られた。そのときに中盤の選手の飛び出しが促進されてた気がする。前回はヤングが前線でボールを収めても、後ろからのフォローが足りなくて孤立してしまう場面が目立ったけど、この時間帯はしっかりとフォローができてた。中盤のリトルとマルルーニーあたりがゴール前で仕事をすることが多かった。後半の立ち上がりもボランチのシーマンを高い位置に上げて前を厚くする形を取ってきた。

序盤の全北はオークランドの積極的な守備に対してリズムを作れなかった。ボール保持者に対して激しく来るオークランドの守備に、焦ってボールを処理することが多かったと思う。そういうボールは大抵味方にはつながらないから、うまく攻撃の形を作ることができなかった。

そういう意味では先制点はいい形で奪えたと思う。このシーンはカウンターから。単純にゼ・カルロスに当ててからの展開だった。ゼ・カルロスに入ったところで2列目からイ・ヒョンソンが飛び出してゴールを決めた形。

この得点以降は全北は落ち着きを取り戻すことができたと思う。焦ってボールを処理するっていうことが減って、意図のあるパス回しをすることができた。そういうパス回しが少ないタッチ数で回ったから、相手のプレッシャーを否すには効果的な形だったと思う。

オークランドとしては相手の早いパス回しでプレッシャーがかけられなくなったことで、徐々に後ろに引かされてしまうようになってしまった。前線でのプレッシャーをかいくぐられて、後ろの選手だけで守るっていう悪い形に持ち込まれるシーンが目に付いた。

1点目のシーンの2列目からの飛び出しっていう部分もこの試合ではキーになった。オークランドの守備は前回の試合と同様、フィジカルコンタクトの強さっていう持ち味が見られた。ただ、どうしてもそういう守備がボール保持者に対してのものに偏ってしまった印象。前回の感想にも書いたけど、人に対する守備は強いけど、組織に対する守備は甘い気がする。

全北はそういう部分をうまく突いた攻撃を繰り返した。全北の攻撃は人の動きが活発だったと思う。パス&ゴー、ワン・ツーの形で崩そうってシーンが目立った。1点目のシーンに代表されるようなポジションを変えて出るプレーも積極的だったと思う。両SBは高いポジショニングが目についたし、左SBのチャン・ジヒョンが前でスルーパスを引き出したようなプレーもあった。ゼ・カルロスが下がってボールを受けて、後ろの中盤の選手が抜け出すっていうプレーも多かったと思う。そういう飛び出しに対して、オークランドの守備はあまりうまく対応できてなかったと思う。

フリーランニングがうまくゴールに結びついたのが2点目のシーン。キム・ヒョンボムがボールを持ったときに、多くの選手が前線でフリーランニングをしたことで相手を引っ張った。それによってキム・ヒョンボムに多くの時間が与えられて生まれたのがあのミドルシュート。

このシュートを初めとしてセットプレーの精度を見てもキム・ヒョンボムのキックの技術は高い。それに3点目のPKにつながったみたいなスペースを埋めるドリブル、仕掛けのドリブルも見られた。韓国代表としてプレーする機会もあるだろうから、注目。

それに相手の守備をズラす意味での左右への展開も活発だった。中に目を向けさせて外、サイドを大きく変えるポジションチェンジなんかのバランスのよさが目立った。こういう左右への展開でサイドの選手がフリーでプレーすることが多くなったと思う。

それだけに前回の試合のときも書いたようなクロスの精度が不満。サイドに起点を作れるシーンが多くなったわけだから、サイドから質の高いボールが供給されればもっとチャンスにつながったはず。

ただ、こうやってサイドを意識させたことで今度は中が空いてきた。前回とは違って、トップのゼ・カストロにボールが収まるシーンが目立ったと思う。さすがにキープ力はあるから、しっかりと起点になれてたと思う。とにかく今日の全北は、サイドと中の使い方のバランスと少ないタッチ数、動きのある攻撃で相手の守備を翻弄した。

全北の守備はサイドに追い込んで孤立させる形が目立った。相手をサイドに追い込んだら、全北側の選手が2、3人と集まって数的優位の中でボールを奪いに行く。タッチラインを味方につけたいい守備だった。

結果は0-3で全北。ちょっと集中力が無い状態で見てしまったことを反省。どうしてもCLの組み合わせが気になったもんで。組み合わせについては月曜日にコメント予定。
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2006-12-14 Thu 22:48
バルサ×クラブアメリカ
<クラブアメリカ:4-3-3>
GK:オチョア
DF:カストロ、O・ロハス、ダビノ、R・ロハス
MF:ペレイラ、ビジャ、アルゲージョ
FW:ロペス、カバニャス、クエバス

<バルサ:4-3-3>
GK:バルデス
DF:マルケス、プジョル、ザンブロッタ、ファン・ブロンクホルスト
MF:モッタ、デコ、イニエスタ
FW:グジョンセン、ジュリ、ロナウジーニョ

バルサとクラブアメリカの間には明らかな力差があったと思う。時差の関係とかでバルサの不安点が指摘されてたけど、完全に払拭してくれた。

攻守に渡って選手の距離感がかなりいい。攻撃ではこの距離感に加えて3人目の動きも豊富。だからこそ少ないタッチ数でのパス回しがうまくいくってことを再認識。言い方は悪いけど、悪いサッカーと比較するとよく分かる。クラブアメリカは前回書いたとおり最後のとこの動きの無さが不満だったから。ただ、相手との比較じゃなくてバルサ単体で見るとベストコンディションではないかなっていう気もする。

特にグジョンセンがイマイチだった。雨でピッチ状態が悪かったこともあるだろうけど、足元に全くボールが収まらなかった。そのせいで味方との距離感も遠くなってしまっていた気がする。くさびのボールの受け方に加えて、サイドに流れて中にスペースを作るプレーとかウラに抜け出すプレーとか(ウラがなかったけど)の部分でもいつものプレーが見られなかった。1週間前のブレーメン戦ではそういう部分でいいプレーを見せてたし、チーム内の連携の問題だったとは思えない。たぶんグジョンセン自身の状態があまりよくなかったってことだろうからちょっと心配。時差とか疲れの問題なら次の決勝までにはコンディションを上げてきてもらいたい。

それからモッタも。モッタに関してはコンディションの問題というより、個人的な評価がもともと高くない。1ボランチとしては安定感に欠けて守備面に不安が残る気がする。ボール保持者に対して当たりきれないし、思い切って飛び込むとファールをしてしまう。個人的にはこのポジションにはエジミウソンを使うべきだと思ってる。この試合は体調不良だったらしいけど。

だったら、テュラムを最終ラインに入れてマルケスを1枚上がるみたいな対応も選択肢の1つにはあると思う。マルケスは守備面での安定感はもちろん、前線へのフィード力も計算できるだけに攻撃面でもしっかりと仕事をこなせるはず。昨シーズンはマルケスが1ボランチのポジションに入ることが多かったけど、最近はあまりない気がする。エジミウソンの故障もあったし昨シーズンの形が異例で、ライカールトとしてはマルケスは最終ラインでプレーさせたいってことか。

中盤前目のデコとイニエスタはいつも通りのプレーを見せてくれたと思う。この2人(+シャビ)は好不調の波が大きくないのがいい。シンプルなプレーの積み重ねでゲームメイク、チャンスメイクをするタイプだからこそかもしれない。

2人の関係性はやや低めでボールの散らし役になるイニエスタと、前目でボールを受けるデコっていう基本形。

デコに関しては相手のケアが甘かった部分があった気がする。あまりプレッシャーを受けずにスルスルとドリブルで持ち上がってくシーンが目に付いた。グジョンセンにうまくボールが収まらなかった中で、中盤前目でのしっかりとしたキープで一度ボールを落ち着かせる役割も担った。それにシンプルなパスでリズムを作るようなプレーもいつも通りにこなした。
1点目、3点目のシーンでも単純なプレーだけどしっかりと絡んでる。2点目のCKにつながるプレーもデコから。完全にチームの中心。

イニエスタは下でゲームを組み立てつつタイミングを見計らって長い距離を走って前線に出てくるプレーが効果的だった。1点目のシーンはそれがうまく決まったシーン。デコとロナウジーニョのパス交換の間に一気に前線まで飛び出してアシストを記録。

この2人に関しては守備もサボらない。こういうことはいつも書いてるから省略するけど。

この2人だけじゃなくてバルサ全体としての攻⇒守の切り替えが速い。これもいつも書いてることだけど。ボールを奪われた瞬間にはも数枚がプレッシャーに行ってる。それでカウンターをつぶすっていう効果が大きい。

特に目立ったのがザンブロッタ。バルサは両SBの攻撃参加がいつものようにかなり活発だった。ザンブロッタはドリブルでの持ち上がりで自分の前のスペースをうまく使った。

で、ポジションを高めに保ってるときに奪われた場合の守備。自分のポジションに戻るんじゃなくて高い位置で守備をすることが多かった。しかも、ボール保持者に激しく当たって仕事をさせないような守備をしたと思う。その中でファールになるシーンもあったけど、まだ敵陣にいる状態だからそれほど怖くなかった。

そのザンブロッタと同じサイドのジュリ。ジュリに関してもベストコンディションではなかったかなっていう気がする。3点目につながったウラへの抜け出しみたいなプレーをもっと見たかった。いつもよりもそういうシーンが少なかったから、よく見られるロナウジーニョからのサイドチェンジも引き出せなかったんじゃないかと思う。それでもスピードで相手を置き去りにするようなシーンも見られたし、特別悪いって言うわけではないけど。

ロナウジーニョは時間が経つにつれて完全に乗ってきてしまった。その辺はクラブアメリカの対応に問題があった気がする。試合開始直後はサイドでボールを受けたロナウジーニョに対して、しっかりと体をぶつけて前を向かせないような守備をしてた。

ただ、ロナウジーニョが自由にポジションを動かし始めてからその辺の対応があいまいになってしまったと思う。中に入ったときに誰がつくかっていうことがハッキリしてなかった。それでもサイドに出たときは序盤と同じように体をぶつける守備をしてたけど、それも時間とともにゆるくなっていってしまった。ロナウジーニョを止めるにはそういうあいまいなやり方じゃダメな気がする。

今日は中目のプレーが多かったのも相手としては想定外だったかも。だから、ファン・ブロンクホルストとの関係もいつもほどではなかった。先週はロナウジーニョがいかにポジションを変えるかが調子のバロメーターになるって書いた。

ただ、今日は中目のプレーが多かったわけだけど、ロナウジーニョ自身は他の選手と同じくベストコンディションだったとは言えないと思う。本当に調子がいいときに見られるドリブルでの仕掛けが見られなかった。それでも十分なプレーは見せてくれたわけだけど。

クラブアメリカで唯一可能性を感じさせた攻撃がCロペスのウラへの抜け出し。前回の試合のときにも書いたとおり、DFラインとの駆け引きが抜群にうまい。サイドから中に向かって斜めに抜け出してくるから相手もつかまえずらいと思う。

そういう中から序盤に決定的なチャンスが生まれた。抜け出したCロペスがGKと完全に1対1になったシーン。結果としてここで決め切れなかったのが痛かった。

ただ、バルサもこのシーンを見てややラインが引き気味になってしまった気がする。ウラに抜け出されるのを怖がって最終ラインが引いてしまって、それに伴って前線も低い位置まで下がってしまっていた。

前半はCロペスがオフサイドになるシーンもそれほど目立たなかった。さらにDFラインにつれて前線のラインも低くなってしまった。こうやって低い位置まで引いてしまったことで前半のバルサは攻撃に長い押し上げが必要になってあまりいい形を作れなくなったと思う。

そういう流れの中で後半はいつものような高めのラインを設定するように修正してきた。その中でCロペスのオフサイドが目立つ展開になったと思う。それにうまく抜け出されそうになったシーンでもその前でプジョール、マルケスがしっかりとパスを跳ね返した。この辺は真ん中の守備の強さを感じさせられた。

こういう積極的な守備からチーム全体が高い位置をとれるようになったと思う。さらに相手が前がかってきたこともあって、後半のバルサはチャンスを多く作ることができた。

それでもクラブアメリカの攻撃の形としてはCロペスのチェレンジの繰り返しの中から決定的なチャンスを待つしかなかった気がする。それだけにCロペスの途中交代は疑問。もっと言えば後半開始時にカバーニャスを下げたのもちょっと分からなかった。前回の試合のときも書いたとおりFWの位置から中盤に下がってのカバーニャスのプレーは質が高い。今日の試合も中盤に下がったところからいいパスを供給してたと思う。カバーニャス→Cロペスのホットラインでもっとチャレンジしてもよかった気がする。

交代出場のブランコも相手を引きつけてタメを作るとこなんかでいいプレーを見せてたことを考えると、素直に初戦の3人を使って方がよかったのかもしれない。

クラブアメリカの2試合を見て個人的にペレイラの評価が高い。前の試合では攻撃面でボールのタッチ数を増やしてうまく起点になってた。今日の試合で目立ったのが守備面での貢献。バルサのボール保持者に対応してるのがペレイラっていう場面が多かった。ちょっとファールが多かったような気もするけど、空けてしまうことが多かったデコに対しての対応とかを見ると、そこにいることが重要だったと思う。

バルサの選手交代が面白い形だったから、それについてもコメントしとく。

モッタ⇒シャビ
この交代でイニエスタが1枚下がった。完全に試合を支配して守備面での役割が求められなかったから、攻撃の起点に重点が置かれた。さすがに攻撃的センスが優れてる選手だけあっていいバランスの組み立てをしてたと思う。前にCLでこのポジションをやったときも攻守両面で機能してたし、今日みたいに試合を支配してるときは特にオプションの1つとして面白そう。入ってきたシャビも下での組み立てからゴール前への飛び出しまで、らしいプレーを見せてくれた。

グジョンセン⇒エスケーロ
グジョンセンは上に書いたとおりあんまりよくなかった。そういう意味での交代だったと思う(戦術面とグジョンセンの体調)。時間が進んで相手の守備が甘くなってたこともあるけど、今日の試合に関してはエスケーロの方がいいプレーをしてた。

ザンブロッタ⇒ベレッチ
この交代が今日の一番の注目。たぶん、4-3-3の形をこだわりの捨てたんじゃないかと思う。

<4-4-2>    
FW:ロナウジーニョ-エスケーロ
MF:デコ-ファン・ブロンクホルスト-シャビ-イニエスタ
DF:ザンブロッタ-プジョール-マルケス-ベレッチ
GK:バルデス

本当はこうやってシステムに当てはめられないような変則的な形だった。だから無理やりだけど。

最終ラインはあんまりコメントすることはない。ザンブロッタが左に入るのはバルサだと珍しいけど、本人は両方できるわけだから問題ないと思う。
ファン・ブロンクホルストは中~左の低めの位置でのプレーが多かった。シャビは引いた位置からの攻撃の組み立て。デコとイニエスタは中盤前目で自由に動き回る。
2トップ気味のロナウジーニョとエスケーロも基本的には自由。交代直後は中にエスケーロ、左ロナウジーニョだったけど、最後の方は中にロナウジーニョで左にエスケーロって形が目立った。2人が横並びになることも多かったし、単純に2トップって見方でよさそう。
2トップの一角としてのロナウジーニョは面白かったと思う。真ん中で相手に囲まれてもしっかりとボールをキープできるのが大きい。4点目のアシストもそういうシーンからだった。

結果は0-4でバルサの圧勝。決勝はやっぱり南米×欧州になった。個人的にはかなり面白い試合になると予想してるから楽しみ。
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2006-12-13 Wed 22:17
アルアハリ×インテルナシオナル
インテルナシオナルのおさらい。
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-136.html

■守備面
・中盤で激しい。
・相手より先にボールに触る意識。
・得点差、体力を考慮して引いて真ん中を固める戦術も。

■攻撃
・カウンター主体。
・ラファエル・ソビスの役割(移籍して、もういない)。
・後ろからの押し上げと攻撃の厚み。

■全体として。
・守備のチーム。
・豊富な運動量。


<アルアハリ:5-3-2>
GK:ハダリ
DF:シャテル、タレク、ナハス、ゴマ、シャディ
MF:アシュール、モスタファ、シャウキ
FW:アブータリカ、フラビオ

<インテルナシオナル:4-4-2>
GK:クレメール
DF:セアラ、インジオ、エレル、イダルゴ
MF:ウェリントン、アレックス、エジーニョ
FW:フェルナンドン、イアルレイ、アレッシャンドレ

リベルタドーレス杯の印象通りインテルナシオナルの守備の戦術はいいものだった。チーム全体としての守備の意識の高さがうかがえる。
フェルナンドン、アレックスが低い位置まで戻って守備をするシーンが目立ったし、FWのアレッシャンドレにしても交代直前のプレーみたいな献身的な守備が見られた。
中盤にCBもこなせるらしいエジーニョを置くのがポイントだと思う。ウェリントンが攻撃的に出てく分、後ろでしっかりバランスを取ってた。攻撃から守備への切り替えも速かった。

基本的な守備のやりかたのイメージはチェルシーみたいな感じ。前線からのチェイシングでコースを限定して高い位置でのインターセプトを狙うような守備のしかただった。まず、最前線でFWの2人が激しくチェイシングに行ってコースを限定する。それに中盤以降の選手が連動してくる。前線でコースを限定して相手を追い込んでくから、後ろの選手はパスコースを読んでカットすることができる。

リベルタドーレス杯の決勝では、相手より先にボールを触る意識とか出足の早さが印象に残
った。それも前線でのチェイシングによってコースを限定するってことに裏打ちされたモノだった。相手より先にボールを触ることができなくて、相手にボールを収められてしまっても慌てずに対応した。しっかりと相手に体をつけて仕事をさせないような守備のしかたをしてたと思う。

リベルタドーレス杯のときと比べると中盤でガツガツ削りに行くような激しい守備は見られなかったけど、戦術としては十分だった。1人1人の運動量が多くて最後まで中盤でのチェックが効き続けた。リベルタドーレス杯では相手にボールを支配されてしまうこともあって、試合の途中から息切れが目立ったけど、この試合では攻撃時のゆっくりとしたパス回しの中でスタミナをうまく配分できた印象。失点シーンはGKを含めて一瞬集中力が切れてしまった印象だけど、それ以外はキッチリと守ってた。

攻撃面は速攻が基本だって改めて認識。下でのゆっくりとしたパス回しから始まる遅攻だとうまく最後まで形を作りきれない。前線で選手が詰ってしまって自分達が動くスペースを消してる。両SBの上がりとかボランチの攻撃参加とかも見られるけど、イマイチ崩しきれてない。そういう崩しきれない展開の中で結局はミドルシュートで攻撃が終わってしまうシーンが目立った。

それに比べて速攻の形はしっかりと確立されてる。先制点のシーンも前線はFW2人しかいない早い段階でのパスから。最終的にはアレックスが絡んできたけど、少ない人数でも速くってのがポイントになりそう。

速攻の起点になってくるのがフェルナンドン。試合全体を通してボールタッチの回数が多かったと思う。速攻時の中盤で1度時間を作る役割を担う。しっかりとキープしてタメを作ってたと思う。ボールタッチの柔らかさ、パスを狙う位置なんかを見てもさすがブラジル人っていう印象。普段はFWとしてプレーすることもあるらしいけど、守備面も含めて十分中盤の仕事をこなしてると思う。高さがあって足元もしっかりしてるだけにFWで使ったら、それはそれで面白いと思うけど。

このフェルナンドンよりもさらにキーになるのがイアルレイだったと思う。17歳のアレッシャンドレばっかに注目が集まってたけど本来的なFWの軸はイアルレイなんじゃないかと思う。とにかく前線でボールを引き出すための動きが活発。左右に流れてのプレーウラを狙うプレーで相手にとって嫌な選手だったと思う。サイドに流れることでゴール前にうまくスペースを作ってた。

カウンター時もボールを引き出すのはイアルレイ。基本的にはサイドで引き出すことが多かったと思う。そこから自ら抜け出したり、しっかりとキープして押し上げの時間を作ったり。どちらにしても足元の技術、体の使い方のうまさが出たプレーだった。

こういうサイドに起点を作るカウンターはリベルタドーレス杯でも多く見られた形。そのときにイアルレイが起点になってたかどうかは覚えてないけど(たぶん、ソビスだった)、チームとしてカウンターの形の1つとして確立されてる。

アレッシャンドレについても少し触れとかなきゃいけない。正直な感想としては、もう1試合見てみたいなって感じ。得点シーンの落ち着きとかトリッキーなプレーを見せる余裕、ボールを止める技術の部分には片鱗を見せた。ただ、らしいプレーは見せてないんじゃないかと思う。そのらしいプレーがどういうものかを見極めたい。実力がないとは言わないけど。

アルアハリも1戦目と比べるといいサッカーをしてた。中盤での組み立てからゴール前に出てくるようなプレーまでこなす、アブータリカを中心に連動した動きが増えてたと思う。前を1トップ気味にしたこともあるけど、後ろからの飛び出しが活性化されてた。

特に前回から大きく改善したのがサイドの使いかた。正確にはサイドを使う意識っていったほうがいいかもしれない。やろうとしてたことはよかったけど、精度の問題でうまく行かなかった。とにかく前回の試合で攻撃が真ん中に偏りすぎって感想を一番に上げたチームからは完全に変わってた。

そもそも相手のSBの攻撃参加でサイドにうまくスペースが空いてたってことが大きい。特に右サイドで選手がフリーになることが多かった。

ただ、そこへのボールの質。さすがにアブータリカからはしっかりとしたボールが供給されたけど、他の選手からのボールは微妙にズレてて相手が戻る時間を与えてしまった。

さらにサイドからのボールの質も不満。前回はサイドからのクロスのシーンは皆無に等しかったから、そういう意味ではよかたけど、全くといってもいいほど効果的なボールが上がらなかった。こういうのを見ると、結局は中で起点を作っての攻撃が1番合ってるのかもしれないと思ってしまう。

こういうサイドの攻撃参加が多かったことからも分かるとおり、守備は5バックって言うほどガチガチに固めるものではなかった。相手が下で回してるときも前線の選手はボールを追いかけずに自陣に引いてるから、積極的な守備ってわけでもないけど。インテルナシオナル側にオフサイドが目立ったことを考えると、かなりコンパクトにまとめた形をとってたと思う。

結果は2-1でインテルナシオナル。さすがに1人1人の技術はアルアハリを上回ってた。決勝でのバルサ(が勝ちあがるはず)との対戦が楽しみ。相当質の高い試合が見られるんじゃないかと思う。試合がお休みの土曜にでも決勝の展望を書こうと思ってるから、そのときに詳しく。
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2006-12-12 Tue 21:47
ダンファームリン×セルティック
<セルティック:4-4-2>
FW:ミラー-ジュラフスキ
MF:マクギーディー-レノン-ヤロシク-中村
DF:ネイラー-オデイ-バルド-ウィルソン
GK:ボルツ

ダンファームリンはさすがに超格上との対戦ってことで守備を基盤に試合に入った。ただ、その守備がしばしば格下のチームがやるように完全に引いた形ではなくて、前線からかなり積極的にプレッシャーをかけに行くもの。ボール保持者に対してはそれが敵陣であってもファール覚悟でかなり厳しく行く。序盤は後ろのラインも高く保って攻撃的な守備をしてたと思う。

そういうダンファームリンの守備に対してセルティックは攻め手を失ってしまっていた。前線からかなり厳しくプレッシャーをかけられるだけにしっかりとした組み立てをすることができない。ショートパスを足元につなぐような形だとすぐに寄せられてしまうから、結局は前線に適当に放り込むだけの攻撃になってしまったと思う。しかも、風が強くてそのロングボールの精度は期待できなかったし、しっかりFW当たったとしてもそこに対しても相手がしっかりと対応してきたから攻撃の形を作ることができなかった。前線での守備をいなして高い位置までボールを運んでも、守備の意識の高いダンファームリンはすぐに守備に戻ってエリア内に人数をかけてブロックを作ってしまった。

こういう攻め手がない前半の状況の中で唯一形になってたのがマクギーディーの個人での仕掛け。ダンファームリンは足元でボールを受けて止まってボールを持ってる選手に対しては厳しく当たることができたけど、ドリブルで積極的に仕掛けてくるマクギーディーに関しては後手後手の対応が目立った。マクギーディーが前を向いてドリブルを始めると、そこに当たりにいけずにズルズルと下がってしまうことが多かった。そういう中でマクギーディーがかなり長い距離をドリブルで運んでうまく攻撃の形を作ってたと思う。

後半の得点シーンに関しても前半のドリブルが生かされた。マクギーディーがボールを持ったとき、相手の頭の中にはドリブルっていうのが強く意識されてたと思う。それで強く当たりに行くことができなかった。その流れの中でマクギーディーがうまくかわしてシュートを打ったシーンだった。チャンスメイクに関しても単純なクロスじゃなくて、グラウンダーのボールを速く通すみたいなイメージが強くてよかったと思う。前に見た試合の中だと、最後の部分に不満が残ってたからこの工夫はいいほうにとりたい。まだ、20歳らしいから今後に注目しときたい。

この得点からあとはさすがにダンファームリンのプレスも弱まり始めた。失点をしたことによってやや前がかったこととか集中力が切れたこと、単に前半から飛ばしすぎたことによるスタミナ切れもあったと思う。

セルティックとしては先制点の後はかなり攻撃をしやすくなった印象。相手のプレッシャーの弱まりと同時に、セルティック側も相手のプレッシャーに慣れが生じてた。前を向いてのプレーが多くなったし、相手が当たってきてもうまくすり抜けて出てくことができるようになってた。

中盤が前を向いていい体勢でボールを扱えるようになったと同時に、FWに対する守備も甘くなりだしてた。その中で前半にはほとんど収まらなかったFWがしっかりと起点になることができた。

特にミラー。左右に動いてうまくボールを引き出したと思う。ゴール近くでのプレーよりもサイドでボールを受けてからのチャンスメイクの部分で目立ってた気がする。ミラーに関しても囲まれてもしっかりとキープできるだけの余裕が後半は出てきてたと思う。

もう1人のFWジュラフスキは下がってきてボールを受けるシーンが多かったけど、全体として消えてしまってた気がする。ただ、得点シーンは狭いスペースでしっかりとボールをコントロールしたプレーで素晴らしかった。

この試合で個人的に一番いいプレーをしたと思うのがレノン。攻守に渡ってかなり目立ってた。

攻撃面では味方に対するフォローが早かったと思う。何度も書いてるように前半は相手の前線でのプレッシャーがかなり激しかった。そういうプレッシャーに晒されるボール保持者に対して、すぐに近くに行ってボールを引き出してやるようなシーンが目立った。そこでボールをもらってからは逆サイドに展開したり、後ろに戻したり、前線に放り込んだりと、シンプルにバランスよくプレーしてた気がする。自身がゴール近くまで出てってミドルを狙うようなシーンも多かった。

守備面ではさらに貢献度が高かった。特に目立ったのがインターセプトの部分。ポジショニングだけで相手のパスをカットしてたようなイメージがある(味方の追い込みもあるだろうけど)。相手のパスコースに先回りしてのインターセプトで高い位置で攻撃を開始することができた。
似たようなことがこぼれ球にもいえる。2点目につながったシーンみたいに相手が跳ね返した球とかこぼれ球レノンのもとにいく場面が目立つ。正確にはボールが行くんじゃなくて、レノンが行くんだろうけど。その辺の運動量は豊富だと思う。

こういう部分は相手にボールが渡る前の対応だけど、ボールが相手に渡った後の対応も献身的。相手のボール保持者に対して、ピッチ全体でプレッシャーをかける。その中でのボールの奪い方も簡単にやってるように見えるぐらいうまい。こういうレノンみたいな汗かき役のプレイヤーがキャプテンをやってると、チームの士気も上がるんじゃないかと思う。今年で引退らしいけど、この姿勢は色んな選手が学ばなきゃいけない部分のような気がする。特に個人的にお気に入りのスノーは色々吸収してもらいたい。

セルティックのチーム全体としては集中力の欠如が所々に見え隠れした。失点シーンもロスタイム。しかも2点リードのロスタイムで、カウンターを食らったわけでもないのに、エリア内は3対4の数的不利。次に尾を引きそうな失点だった気がする。
序盤から不用意な横パスをカットされてピンチを迎えるようなシーンが目立った。次はレンジャーズとの試合らしいけど、このままの意識だと危ない気がする。

最後に中村についてコメント。

素直な感想としては思ったよりタッチ数は多いなって思った。
序盤はボールをもらっても相手のプレッシャーに悩まされたし、そもそもボールが中村を飛び越して前線に放り込まれるシーンが多かった。そういう状況の中で無難なプレーに終始してた印象。
後半は相手のプレッシャーが弱まって前を向いてプレーすることができた。FWにくさびを入れたり、自分で持ち上がったりっていうプレーが増えた。

ただ、物足りなさを感じるのは決定的なシーンに絡んでこないから。この試合に関してはチームとしても決定的なチャンスが多かったわけじゃないけど、それを作るのが中村の仕事なんじゃないかと思う。今シーズンのはじめぐらいに多かったゴール前への飛び出しもほとんどみられない(これもFWになかなか収まらなかったから、しかたないかもしれないけど)。
マンUとの試合以降、どうも無難なプレーに終始してるような印象が強い。だから、タッチ数が多くてもダイジェストで取り上げられるようなシーンが出て来ないんじゃないかと思う。

結果は1-2でセルティック。今シーズン、セルティックをまともに見たのは初めてだった気がする。CLはマンU中心に見てたから。そういう意味だと有意義だった。とりあえずロングボールとフィジカルコンタクトの激しさはイギリスらしいかなと。
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2006-12-11 Mon 22:20
全北×クラブアメリカ
<全北:4-3-3>
GK:グォン・スンテ、
DF:チェ・チョンスル、チェ・ジンチョル、キム・ヨンスン、キム・ヒョンス、ワン・ジョンヒョン、イム・ユファン
MF:チョン・ジョングァン、チョン・グァンファン、キム・ヒョンボム
FW:ゼ・カルロ

<クラブアメリカ:4-3-3>
GK:オチョア
DF:カストロ、O・ロハス、ダビノ、R・ロハス
MF:ブランコ、ペレイラ、ビジャ、アルゲージョ
FW:ロペス、カバニャス

クラブアメリカは影の優勝候補って言われるだけのサッカーを見せてくれた。最後のところの部分には不満が残ったけど、全体として質の高さが見られた。4-3-3システムだけどバルサとはまた違ったタイプで次の試合が楽しみになる内容だった。プレシーズンマッチでは4-4で引き分けたらしいし。って次の試合のことばっか書いてもしかたないから今日の試合について書いてく。

クラブアメリカは3トップの関係性が面白い。流動性が高くてポジションが固定されて無い中で、それぞれが個性を発揮してると思う。

基本的に左スタートのクラウディオ・ロペス。スタートのポジションの左でプレーすることもあるけど、他の2人が下がって受けるシーンが目立つ中で最前線の真ん中でDFラインとの駆け引きをしてた。その駆け引きがさすがと思わせるもの。DFから離れる動きがうまくて、常にウラを狙って相手にプレッシャーをかけてた。

真ん中のカバニャスはCFとしては面白い役割を担った。中盤のかなり低い位置まで下がってボールを受けることが多かったと思う。そこから前線への1本のパスの精度が高くてチャンスメイクの部分でも目立ってた。もちろん低い位置でくさびを受けてパス回しに参加するシーンも多い。さらにカバーニャスが下がってきたことによって生まれたスペースはグラウディオ・ロペスを中心にうまく使えてたと思う。

右のブランコはタッチ数が多い。前後左右のいろいろなところに出てきてボールを触ってた。そこでしっかりとキープをしてタメを作れたのが大きい。数人を相手にしてもキープする力があるだけに、後ろの選手の押し上げが促進される。終了間際の決定的なチャンスに代表されるように相手を引きつけてフリーの味方に出すパスが効果的に決まってた。

関係性としては3トップって言ってもサイドをワイドに使うような形ではなかった。どの選手も中目でのプレーを好んでたと思う。少なくともドリブルでサイドをえぐってみたいなWG的な選手がいないのは確か。中に集まってくる選手が多いだけに、その辺のポジションがかぶらない様に前後の動きをうまくやってたと思う。

そうやってサイドにできたスペースはSBが使う。押し込んでる時間帯は両SBがどちらも高い位置をとって、1度サイドに起点を作るような形を取ってた。速攻のときは前3人の関係性だけで攻めようとするけど、組み立てるときはSBの選手の上がりも含めて厚みのある攻撃だったと思う。
ただバルサのロナウジーニョ、ジュリの両WGと対峙したときどうなるか?この辺は見ものだと思う。

この3人は守備面での貢献度も高かったような気がする。前線で特別激しく追いかけるわけじゃないけど、相手が少しでも時間をかければ一気にチェイシングを開始する。カウンターを防ぐ意味での守備も献身的だった。

こういう普通のFWに求められる守備に加えて、低い位置まで戻っての守備もこなしてた。クラブアメリカの守備が後ろに下がってコンパクトにラインを形成する形を取ってたから、FWもある程度の位置まで下がっての対応を要求されたんだと思う。
特に目立ったのがカバーニャス。なんでFWの選手がこんな位置に?っていう位置での守備見られた。攻撃も含めてCFながら縦への運動量の豊富さが目立った。

この3トップの弱点は明らかに運動量のところ。カバーニャスの年齢は知らないけど、あとの2人は明らかにベテラン。後半途中からの運動量の低下が目立ったと思う。
前半は3人がよく動き回って前線でボールを引き出す動きを繰り返したから、しっかりと前線にボールが配給されて最後のところまで押し込むことができた。後半はその動き出しが鈍ったために前線までボールを運べずに中盤から後ろでパスを回すシーンが多くなったと思う。そのパス回しの中でミスが出て途中で相手に奪われることが多くなったし、その中から決定的なチャンスを作られてしまった。

クラブアメリカの攻撃はショートパスとロングパスの使い方がうまかった。基本的な方針としては少ないタッチ数でボールを回すことで相手を崩すっていうものだと思う。人が動いて、パス回しに絡んでくる人数が多いからパスがよくつながる。ワンツーとかで抜け出そうとする場面が目立った。

そしてこのショートパスを生かしたのがウラへの1発のロングパスだったと思う。この辺は岡田さんが言ってた通り。下でボールを回してるときも前線の選手は常にウラを狙ってる。そこに対して時々、精度の高いボールが供給された。

この時々ってのが重要だったんだと思う。相手はこのウラを狙う攻撃を警戒してラインを下げるようになっていった。そうすることでより相手の前でのパス回しもしやすくなった。ハーフタイムに「ロングボールも使ってますね」なんて馬鹿な質問をしたアナウンサーはちょっと勘弁してもらいたい。別にショートパスを回すことが目的じゃないし、ショートパスのためのロングパス、ロングパスを出す(ウラを取る)ためショートパスっていう関係がバランスよくできてた。それをショートパス主体のチームだからって「ロングボールも使ってますね」なんて質問したら、日本のレベルを疑われる。

クラブアメリカは中盤の構成もバランスがよかった気がする。1ボランチのアルゲージョはしっかりとその役割をこなしてた。守備では中盤でのボールの奪い方が上手かったと思う。常にカットを狙ってて相手の1タッチ目が少しでも流れるとすぐに寄せてく。そのときの体の入れ方もうまかったと思う。

前半の途中は相手がかなり引いて跳ね返すことしかできない時間帯があった。そういうときは跳ね返ってきたボールのところにしっかりといて、うまく処理してたと思う。
それに1ボランチに求められる全体のカバーもこなした。サイドバックの攻撃参加が多かった分、後ろでのバランサーとしての役割もやってたんじゃないかと思う(しっかりと見れてない)。
攻撃面での起点っいう仕事はペレイラが担ってた。

ビルドアップ時はペレイラに預けてからの展開が多かったと思う。ボールタッチの数が多くてチームにリズムをもたらした。
ただこの辺りの選手が積極的に前線に飛び出してくシーンがなかったのが残念。前にはしっかりと収まるだけに中盤からゴール前に出てくことでいい攻撃が生まれたんじゃないかと思う。

2列目からの飛び出しが無かったことが、決定的なチャンスを作れなかった要因だった気がする。どうしても前の3人だけじゃ余った選手を作り出せない。そういう意味だとペレイラと交代で入った選手(名前が分からない)はFWとの距離感が近くてよかったと思う。

クラブアメリカの守備は後ろに人数をかけて守る形。基本的に中盤にも多くの守備が求められる。そこに上に書いたようにFWが守備にも絡んでくる。

ここでも問題になってくるのは、運動量。後半途中からの時間帯はDFラインだけで守備をしなきゃならない場面がいくつかあった。つまり中盤が戻りきれてないってこと。相手の押し上げが遅かったおかげで助かった部分があったと思う。

全北の攻撃はサイドから放り込む形が目立った。そのボールを早めに入れることが多かったけど、相手がしっかりと戻ってるところだったからあまり意味が無かった気がする。後半に入ってポジションを入れ替えてからは左サイドの深い位置からのクロスが目立ち始めた。ただ、これも精度を欠いたことで決定的なチャンスには結びつかなかった。

全北としてはもっと単純にブラジル人2人に任せてもよかったんじゃないかと思う。トップのゼ・カルロは前線でしっかりとキープして時間を作ることができた。そこに一度当ててからの展開の方が人数を絡ませやすいし可能性が高そう。もう1人のボッディー(?)も前線でのボールを引き出す動きはいいものを持ってた。2人ともテクニックはあるし、現状相手に個人で対抗できたのはこの2人だけだったような気がする。

全北の守備はムラを感じさせた。立ち上がりは前線から球際に激しく行ってたけど、相手の個のキープ力とか早いタイミングでのパス回しでうまく否されてしまった。そういう流れの中で徐々に前線でプレッシャーが効かなくなって、押し込まれてしまった。そういう時間帯はほとんどボールを触れずにこぼれ球も相手に渡ってた。

その中で前半の選手交代で流れが変わる。また前線からのプレッシャーが見られるようになった。この後も時間帯によって前線で行けたり行けなかったり。その時間帯にどちらがペースを握ってるのか、全北の守備を見ただけで分かるような状況だった。

そんな中で決定的なチャンスはほとんど作られていない。CKの流れでマークが外れた失点シーンと終了間際の前がかった時間帯、自分達のミスだけだったと思う。ウラに抜け出されそうになってもギリギリの所で相手についてくようなことが多かった。最後の最後の守備で守り抜いた気がする。それに上にも書いたとおり、最後はFWだけしか出てこなかった相手の攻撃にも助けられた。

結果は1-0でクラブアメリカ。何度も書くようだけど攻撃にひとひねりないとバルサを崩すのは難しいと思う。FWだけでの単純な攻撃は跳ね返されてしまう気がする。
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2006-12-10 Sun 21:51
オークランドシティ×アルアハリ
トヨタカップの開幕戦。開幕戦は全然知らないチーム同士の試合ってことでいつもみたいに予備知識が無い状態。そういう観戦もたまにはいいかも。

<オークランドシティ:4-4-2>
GK:ニコルソン
DF:ペリー、プリチェット、アールマン、ファン・スティーデン
MF:シーマン、マルルーニー、サイクス、クームス
FW:ヤング、ジョーダン

<アルアハリ:3-5-2>
GK:ハダリ
DF:シャテル、ゴマ、シャディ、シャディド、M・セディク
MF:アシュール、シャウキ
FW:メテブ、アブータリカ、フラビオ

アルアハリには硬さが見られた。前半のサッカー(先制点を取るまでのサッカー)には正直がっかり。細かいパス回しを得意とするって言えば確かにそうだけど、全体としてこじんまりとしたサッカー。慎重すぎる立ち上がりというかリスクを犯さない立ち上がりというか。

基本的に攻撃が真ん中に偏りすぎ。DFラインからのビルドアップの中でボランチが1度クッションになって攻撃を展開する。そこからの展開がFWへのくさびばっか。サイドへの展開が乏しくて相手もかなり守りやすかったはず。

左サイドのシャディドは低い位置からのボールでかなりいいボールを供給してた。もっと深い位置でチャンスに直結するシーンで見てみたかった。後半は一度サイドにボールを送って相手の目をサイドに向けてからもう一度中に返すっていう形が見られて真ん中一辺倒っていう感じではなくなった。でも、サイドからのクロスみたいな形じゃなくて最後に真ん中を崩すためのワンステップってイメージが強い。チームの戦術が中からっていうものなんだと思う。

岡田さん(なんかしっくりこないけど)も言ってたとおり積極的な前半はポジションチェンジが少なかった。攻撃は前の3人の関係性の中でしか組み立てられなかった。FWの選手がくさびを受けてからの展開が多かったけど、くさびが入っても後ろの選手が抜いてくような動きを見せない。ボランチ、WBが攻撃に絡んでこないから攻撃に厚みが生まれなかった印象。

その中でFWメテブの動きはよかったと思う。ポジションを変えてボールを引き出す動きを繰り返した。同時に中にスペースを空けることでアブータリカが飛び込むスペースを与えたと思う。前半にチャンスになりそうだったシーンはこの3人でのワンツーとか、スルーパスとかのアイディアが見られたシーン。先制点のシーンも前の選手の関係性だけで取った形だった。

ただ、この先制点後はチーム全体に連動した攻撃の意識が生まれたと思う。1つのボールに対して絡む人数が増えた。ボランチの攻撃参加が活発になったし、相手が1トップ気味にしたことで空いたDFラインの選手の攻撃参加も見られた。
こういうサッカーをなぜ前半からしなかったのか疑問。リスク回避の為に後ろの形は崩さないようにしたかったのか、単純に硬かったのか。

前後半通してだと個人での仕掛けの少なさが目立った。オークランドの守備は完全に前後が分断された形でDFラインの前に致命的なスペースが空いてた。そこをうまく使えなかった印象。低い位置でボールを持った選手が自分の前のスペースをドリブルで埋めようとしないで、すぐにくさびのパスを入れようとしてた。くさびを受けるFWには相手のマークがしっかりとついてたことを考えると、ドリブルで持っていってもいいんじゃないかと思う。こういうボールを運ぶドリブルは重要だと思う。

仕掛けのドリブルもほとんどなかったし、ちょっとパスにこだわりすぎてる印象。そのパスもショートパスに偏ってて、逆サイドがフリーでも同サイドでパスを回すようなシーンも目立った。ショートの中にロングパスとかドリブルとかが織り交ぜられないから単調な攻撃になってしまていたと思う。

アルアハリが攻められるシーンはほとんど無かったから守備面についてはあまりコメントできない。とりあえずボランチの2人のハードワークはチームを助けてたんじゃないかと思う。

セミプロ集団オークランドシティについてもコメント。

フィジカルの強さがとにかく目立った。球際も激しくて、そういう部分は完全にものにしてたと思う。最後のところで体をはるシーンも目立ったし、個々の守備は全く問題なかった。

ただ、組織になったときに不安が出てくる。それは上に書いたような前後の分断のところ。
前の選手は敵陣の位置でラインを形成してプレッシャーをかける。それに対して後ろは、アブータリカ徹底的にマークしたクームスを中心に人につく守備。この2本のラインの間に大きなスペースができてしまっていた。ボランチをおかずにフラットなライン(クームスがアブータリカ専属であとの2人が前でライン)を形成したところで間延びしてしまったと思う。前線でのプレスといっても高い位置に選手がいるってだけで、アルアハリのパス回しに翻弄されてしまった。練習時間が少ないことによる連携面の不安とかもあるだろうし、次の試合までに修正できるかは微妙。

攻撃はヤングに当てる形。ヤングは前線でしっかりとボールを収められたし、味方がボールを持つと前線でいい動きをしてるのが目立った。攻撃の時間があまり多くなかっただけに、詳しいとこまで見られなかったのが残念。

結果は2-0でアルアハリ。次はインテルナシオナルと対戦。正直力差を感じる。
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2006-12-09 Sat 21:41
CLグループリーグ反省会
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↑予想のページ

()内が予想。

A:1位チェルシー・2位バルサ(1位バルサ・2位チェルシー)

順当にバルサとチェルシーが上がったわけだけど、去年ほどの強さとか安定感は感じられなかった。特にバルサはケガ人続出でギリギリの通過。2チームにとって好材料はここから期間があくこと。チェルシーは連携面が強化されるだろうし、バルサはケガ人が帰ってくる。3位のブレーメンもいいサッカーでこのグループを面白くしてくれた。

B:1位バイエルン・2位インテル(1位バイエルン・2位インテル)

インテルは立ち上がり不調でどうかと思ったけどキッチリと勝ちあがり。セリエAでも絶好調。ここからは層の厚さが強みになってくるかも。バイエルンはコメントできるほどの情報がないけど、国内の状況を見る限り安定感が感じられない。いつものようにトーナメントの最初の頃に消えてきそう。

C:1位リバプール・2位PSV(1位リバプール2位ボルドー)

評価通りにPSVを上げておけばって感じもするけど。

D:1位バレンシア・2位ローマ(1位バレンシア・2位オリンピアコス)

ローマにはごめんさないとしかいいようがない。ミランとの試合を見てからすっかり評価を変えてしまった。いいサッカーを継続できれば。バレンシアはCL男のモリエンテスの活躍もあって順調に勝ちあがり。

E:1位リヨン・2位レアル(1位リヨン・2位レアル)

リヨンが順当に上がってくれてホッとしてる。強いチームが強いサッカーをしてた感じ。
このまま優勝まで。レアルもやり方を変えて安定感のある戦い方に。

F組:1位マンU・2位セルティック(1位マンU・2位ベンフィカ)

結局マンUとセルティックに。マンUは明らかに層が薄いからそこをどう補強するか。そういう意味ではラーションの補強はよかった。セルティックは行ける所まで行ってくれれば。力が劣るのは仕方ないから、特にホームでどれだけ強さを見せられるかが勝負。

G:1位アーセナル・2位ポルト
(1位アーセナル・2位ポルト)

ポルトガル勢で一番期待度の低かったポルトだけが勝ちぬける皮肉な結果に。サイドをワイドに使って個人技で攻めるポルトガルらしいサッカーを見せてくれた。この後も期待したい。アーセナルはこの組み合わせのわりに冷や冷やの勝ちあがり。国外への弱さが戻ったような。CLでは決定力不足も目立った。

H:1位ミラン・2位リール (1位ミラン・2位リール)

ミランは1位で通過したものの不調は否めない。国内を完全に捨ててこっちだけに狙いを定めるような戦い方をしなきゃだめかもしれない。冬の移籍市場でどれだけ選手を獲得できるかもキーになりそう。

全体として本当に順当な結果。リールとセルティック辺りが少し劣る気もするけど、強豪クラブは全て勝ちあがり。どこが勝っても納得の16チームが出揃った気がする。
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2006-12-08 Fri 04:57
バルサ×ブレーメン
<バルサ:4-3-3>
FW:ロナウジーニョ-グジョンセン-ジュリ
MF:デコ-イニエスタ-モッタ
DF:ファン・ブロンクホルスト-プジョール-マルケス-ザンブロッタ
GK:Vバルデス

<ブレーメン:4-4-2>
FW:クローゼ-ウーゴ・アウメイダ
MF:ジエゴ、ボロウスキ-フリンクス-イェンセン
DF:ウォメ-ナウド-メルテザッカー-フリッツ
GK:ビーゼ

バルサはチームとしてのロナウジーニョの使い方に改善が見られたような気がする。ブレーメンのロナウジーニョの守備が特別厳しいってわけでもなくて、序盤から前を向いてプレーできることが多くなった。そういうプレーの中でうまくリズムに乗っていったと思う。

何より前目でのプレーが多くなったことがよくなった要因だと思う。例えばチェルシー戦なんかを見ると、ボールを受けられなくてハーフェイラインの高さぐらいまで下がってきてしまうシーンが目立った。その位置でも相手が厳しくやってくるから低い位置で攻撃をつぶされてしまう。
この試合はロナウジーニョがボールを受ける位置が相対的に高かった。ロングボールを直接前線のロナウジーニョへっていうプレーも多かったと思う。

それから、この試合で目立ったのがロナウジーニョが中に切れ込んでいってプレーするシーン。よくないときのロナウジーニョは左サイドに張り付いてプレーすることが多かったと思う。それを中に切れ込んでプレーすることで、相手の守備もつきづらい。味方との関係性の面からも中の選手との距離が近くて、関係性を作りやすかったんじゃないかと思う。

先制点のFKにつながったプレーもロナウジーニョが中に切れ込んできて、イニエスタとの関係性で崩そうとした中から。2点目につながったジュリへのパスも中に切れ込んでのプレーの中から。他にもデコと近い関係性をとれるようなシーンもあって、ロナウジーニョと他の選手の関係性の中からいい攻撃が生まれる可能性を感じさせた。不調時もロナウジーニョがポジションを捨てて出てくるときはチャンスにつながってた。どれだけ自分のポジションを捨てられるかが調子のよしあしの指標になるかも。

サイドで持ったときもいつものようなファン・ブロンクホルストとの関係性に加えてグジョンセンが近くに来てフォローするようなシーンも見られる。チームとしてロナウジーニョを孤立させない体勢ができあがってた。

バルサの3トップの残り2枚、グジョンセンとジュリは相手最終ラインとの駆け引きが目立った。2点目のシーンは2人のそういう駆け引きの中から生まれた。グジョンセンが最前線で相手のDFラインを釘付けにする。その少し後ろからジュリが飛び出したことでオフサイドにかからずに抜け出した。ロナウジーニョがボールを持った瞬間に一気にスピードを上げたジュリとの意思疎通もうまくいった。

ロナウジーニョから一番遠いサイドへのパスっていう形は結構見られるシーンだけど、右サイドがメッシのときよりもジュリのときの方がうまく決まる気がする。メッシは自分でボールを持ってから仕事をするタイプだけど、ジュリは動き出して勝負できる。その辺りの違いが出てるのかもしれない。

そういうプレーで相手のウォメが上がったスペースをうまく突いてたと思う。ジュリにとっては、ウォメの攻撃参加のスペースを使ったってことは同時にウォメについて戻らなきゃならないってことも意味した。そういう意味だと上下動を繰り返してチームに貢献したと思う。

グジョンセンは常にDFライン所での勝負をしてた。横に動いてから縦に抜けるって言う基本的な動きを何度も繰り返してたと思う。
それに加えて今日の試合は前線で起点となる仕事もうまくこなしてた。バルサは最前線から少し引いた位置のグジョンセンにボールを一度経由させて押し上げを促進させるような攻撃が目立った。前に見たときは最前線でくさびを受けても、孤立してしまってうまくそれを次の展開につなげられてない印象だった。この試合はグジョンセン自身が下がって受けることで周囲との距離感を改善してたと思う。

得点に絡んだプレーからだと、ロナウジーニョとの関係性でFKにつなげたイニエスタもいいプレーをしてた。このシーンにあるようにゴール近くに出てきて決定的な仕事に絡むことも多いけ中盤の底に位置するモッタの近くでボールを受けてゲームを作るような働きも目立った。ドリブルでボールを持ち上げるシーンもあって上下動の運動量の豊富さが目に付いた。

それにゲームメイクの部分だと中から外への展開をうまくやってたと思う。低い位置のモッタは大きな散らし、デコとイニエスタは中盤で一度中継点になってサイドへボールをはたく役割を担ってた。それによって左はロナウジーニョ、右はザンブロッタの攻撃参加とその前のジュリっていう両サイドをバランスよく使った攻撃が見られた。

バルサのセットプレーは工夫した形が多かった。先制点のロナウジーニョのFKでも分かるとおり、とことん相手の高さを嫌った形。CKではショートを使うか、低くて速いボールをニアでっていう形が多かったと思う。

バルサの守備は時間が経つにつれて安全に組織を作って守ろうっていう意志が見て取れた。序盤は得点が絶対に欲しいこともあってグジョンセンを初めとして前線からの積極的なプレスが目についた。複数枚で追い込むような守備も見られたと思う。高い位置で奪ってからすぐに攻撃につなげたいってことがあっただろう。こういう中でデコの献身的な守備による貢献度の高さを再認識。

2点目以降は後ろでの落ち着いたパス回しも目に付き始めて、それまでの時間と比較して本当に得点が欲しかったってことを実感した。その後の守備は後ろで組織を作って固める形。相変わらず相手のボール保持者に対してはチェックをサボらないけど、序盤のような勢いは無かった。

そういう中で後ろではDFと中盤のラインがかなりコンパクトにまとまってスペースを消した。DFラインは高い位置を保ちつつ、中盤のラインは下がったからブレーメンにとっては本当にスペースが無かったと思う。ブレーメンのFWにいい形でボールが入るシーンはほとんどなかった。

ブレーメンのFWにいいボールが入らなかったのは、スペースを消してコースを消したってこともあるけど、ボールの出し所を抑えたことも効果的だった。相手のキーになるジエゴにはモッタが対応。ジエゴにボールが入ったときはモッタを中心に一気に囲んで仕事をさせないような守備をした。ファールも辞さないっていう意識で本当に厳しく行ってたと思う。

ただ、モッタはちょっとファールにすることが多すぎる。イエローカードをもらってからは激しく行けなくなってジエゴが比較的自由にプレーするようになってしまった。少し安定感に欠ける。

ブレーメンは中盤の真ん中のフリンクスとジエゴが軸。前線はジエゴを軸としてあとは流動的な形を取ってきた。前線の選手の動きとSBの攻撃参加(大体はウォメ。右のフリッツはロナウジーニョに押し込まれてしまった。後半は攻撃参加が増えてたけど)でうまくパスコースを作ってた印象。最終ラインからナウドがするする上がってきた場面なんかは面白い形になった。

ただ、そうやってジエゴを軸とした中で攻撃が真ん中からのものに偏ってたのが気になった。バルサが組織を作って真ん中を固めてきただけにちょっと非効率的だった気がする。後半の開始時は一度サイドに出して相手の目をサイドに向けさせてから、中に戻すって言う攻撃でいい形を作ってたけど、時間が経つにつれて結局は最短距離を選ぶ形になってしまっていた。少しもったいなかった気がする。
それからスルーパスが微妙にズレるシーンも多かった。狙ってるところはよくて通ればばチャンスにつながるシーンが多かっただけに、こっちももったいない部分だった。守備面は前線から早めのチェックが目立った。

FWの2枚は下がったりサイドに流れたりと色々なところに動いてパスを引き出す。ブレーメンの試合を見るのは初めてだったから、いつもこうやって流れてのプレーが多いのか、バルサがスペースを消してきたことを嫌がったのかは分からないけど。クローゼの位置を見てると嫌がってっていう要因が大きかったかもしれない。クローゼはもっとエリア内で真価を発揮するタイプだと思う。

そうやってFWが動き回って作ったスペースに2列目のサイドからイェンセンとかボロウスキが斜めに入ってくるシーンが多かった。ボロウスキはこういう前線への飛び出しに加えて低い位置でのボールタッチも多かった。守備でも汗かきやくとして高い位置での効果的なカット、かなり低い位置までもどってのプレーも見られた。とりあえず、FWが流れるプレーが狙ったものかどうかは別にしても、2列目からの飛び出してそういう形をうまく使えたことは確かだと思う。ただSHは前線の真ん中に入ってくることが多かったことが、攻撃が真ん中からのものに偏った要因の1つになったかもしれない。

ジエゴは前から気になってたけど、まともにプレーを見たのは初めてだった。さすがにキープ力はかなりのものがあると思った。上ではモッタがファールをしすぎって書いたけど、逆に言えばファールじゃなきゃ止められなかったってことだと思う。相手がしっかりと固めてきたことで決定的な仕事は見られなかったけど、中盤であれだけ相手を引きつけてタメを作れれば、決定的な仕事をする場面は簡単に想像できる。

攻撃面だと自身でゴールを決めようっていうプレーがもっと見たい。2列目からゴール前に出てったり、ミドルを狙ってりっていう形。これについても1試合じゃ判断できないけど、この試合のプレーだけだとトップ下的過ぎるトップ下(少し前の中村みたいなイメージ)って感じがした。守備面ではチーム全体としての前線からのチェックにしっかりと参加してたし、及第点なんじゃないかと思う。

W杯のときからお気に入りのフリンクスについても少し。相変わらず運動量が豊富で1ボランチのお手本みたいなプレーをする。攻撃面ではDFラインの前でのボールの散らし役。攻撃のスターターとしての役割を担った。機会を見ての上がりも効果的だったと思う。守備面ではピッチ全体をカバーする守備。球際は激しく当たっていく。こぼれ球に対する反応もよかった。

ブレーメンのGKビーゼは判断のよさが目に付いた。勇気を持った飛び出しでファインセーブを連発。こういう選手は安定感があるっていうタイプじゃないと思うけど、チームに勢いを与える意味ではいい選手だと思う。それに自分自身のプレーでどんどんノッてけるタイプのような気がする。

結果は2-0でバルサが勝って、ある意味では順当な結果。でもブレーメンも面白いサッカーをしてたと思う。CLの舞台から消えてしまうと、まともに情報が入ってこなくなるのが残念。
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2006-12-07 Thu 03:07
アジア大会:日本×北朝鮮
前回のシリア戦の感想を色んなところで読んだけど、かなり評価の高い記事が目立った。評価が高い人の方が多数派だし、専門家も含まれてるってことで自分の見る目の無さを反省。そのとき書いたとおり、後半のサッカー(選手間の関係性)を試合開始からやってもらいたかったんだけど。勝手にいいイメージを作りすぎてて、そのせいで見方が偏ったのかも。

<日本:4-1-4-1>
FW:平山
MF:家長-谷口-増田-本田圭、青山敏
DF:一柳-水本-青山直-辻尾
GK:松井

反町監督は序盤から動きが重かったって言ってたけど、個人的には前回よりはいい内容だった気がする。運動量も前回から見たら改善されてたと思うし、特別悪かったとは思えない。というより、今大会の2試合の中では一番よかったんじゃないかとさえ思ってる(それでももっとできるとは思うけど)。問題があったとすれば下の方で書くけど、ミス連発とボールを持ちながら決定的なチャンスが作れなかったこと。

システムは4-1-4-1というよりも、谷口が本来のボランチの位置に入って増田が1シャドー気味の4-4-1-1(もしくは4-2-3-1)っていた方が正しいかも。ボランチを2枚にしたことで中盤に安定感が増したと思うし、将来的には4-1-4-1を目指すにしても現状はスタンダードなダブルボランチの形があってるのかもしれない。守備面でも前線に人数が多いときよりも、前線でプレッシャーがかかるっていう逆転現象が生まれてた。

今日は攻撃から守備への切り替えに改善が見られた。ボールが相手に渡ったときはすぐに近くの選手がプレッシャーに行く。相手ボール保持者に対してサボらずにプレッシャーに行くから、相手の攻撃を遅らせられた。

ボランチの位置ではボールを奪うっていう意志が特に強かったと思う。ボランチの1枚(特に青山)がボール保持者に対して厳しく行って、相手の動きを止める。そこでチームとして守備の勝負をかけて前線の選手が戻ってきたりして相手を囲い込む。相手の攻撃がセンターサークル付近で止まる場面が目立った。

サイドでの守備でもタッチラインを味方にして相手を孤立させて数人で奪う。数的優位を作ってるにも関わらず相手に個人技で打開されそうなシーンがあったけど、そんなに気になるほどでもなかった。ただ、サイドで数的優位を作ったところで打開されると後ろが薄くなっててピンチにつながるから一応挙げとく。

こういう感じでチーム全体の守備意識が高かった中だけに平山が逆の意味で目立ってしまっていた。平山が前線で積極的にプレッシャーに行かないから、実質的なファーストディフェンダーは増田。増田は前半から守備での運動量がかなり多かった。こぼれ球に対して増田が反応するシーンが目立った。

前線からボール保持者に対して積極的にプレッシャーをかけていって後ろの選手の守備の手助けをするプレーもかなり多かった。こういうプレーは本来、1トップに位置する平山がやるべきプレー。それが1枚下からになったことによって単純に考えればボールを取る位置も1枚低くなる。平山には前線からのチェイシングをかなり要求したい。チームの守備が引いて守るっていう形じゃないだけになおさら。

攻撃面でもフリーランニングが目立ってた。基本的なパス&ゴーの回数が増えて、その組み合わせで前線に動きができてた。1つのボールに対して走ってる人数も多かったと思う。

ただ、決定的なところでのフリーランニングが見られない。中盤での組み立ての中では動きが活発でパスコースを作る働きが多い。だから、いい感じでパスが回るシーンが多かった。

問題は最後の最後で相手の裏に抜け出すようなプレー。最前線の平山はそういうタイプの選手じゃないし、1列下の増田もボールを持って仕事をすることが多い。だからここで必要なのが谷口みたいにゴール前に出てくるプレー。後半は1枚上がったことでそういうプレーが多かった。

あちらを立てればこちらが立たずで、スタメンの形で谷口を前に出すってことはボランチが1枚になることで上に書いたとおり安定感を欠く。でも谷口が後ろにいると決定的なパスの引き出しが期待できない。

そういう中で後半は本田拓を入れて中盤のバランスを崩さないままに谷口を1枚上げた。そうすると今度は真ん中を基本に仕事をした増田が消えてしまう。さらに増田が位置した右サイドからの攻撃もかけられなくなって左の家長に頼るシーンが目立ってしまった。

守備面でも真ん中でファーストディフェンダーとしての役割を担った増田のプレッシャーが消えたことで、効果的にプレスをかけられなくなった。それが後半立ち上がりに押し込まれた要因のような気がする。結果として交代でバランスが崩れてしまった気がする。この辺は何を優先するかかなり難しいとこ。

そういう中で前半に決定的なフリーランニングがうまく使えた数少ないシーンの1つが得点シーン。多くの人数が絡んだいい形だった。右サイドで本田がボールを受けたときには、逆サイドで一柳が一気にオーバーラップをかけるのが見えた。本田はサイドから中に切れ込んでうまくタメを作る。それを後ろから増田が一気に抜いてフリーにで前線に飛び出した。そこで本田からパスを受けて中に折り返す。中ではニアで平山がつぶれ役になって、ファーではかなり長い距離を走って出てきた一柳が合わせる。平山にしろ一柳にしろエリア内の入り方もよかった。色んな要素が詰まった得点だったと思う。

このシーンでチャンスメイクをした本田は右サイドでスタート。序盤はしっくり来ないような感じが伝わってきた。左利きが右サイドで受けるだけにどうしても縦への突破がしづらい。そういう中でボールを受けたらすぐに後ろにはたくシーンが目立った。
途中からは中に切れ込んでのプレーが目立ってきた。そういうプレーでサイドにスペースを作ったことで辻尾の攻撃参加を促進した気がする。
後半途中からの真ん中でのプレーもよかった。視野の広さを生かしてボールを左右にうまく散らしてた。キックの精度が高いからしっかりと受け手にあったボールを蹴れるし、少ないタッチ数で蹴れるからリズムも生まれる。本職の左とあわせてプレーの幅がどんどん広がってくことを期待したい。

左サイドの家長もいいプレーを見せた。これまでの2戦で足りなかった個で打開できる選手としてうまく働いてた。チームとして家長頼みの時間帯が長くなったのは問題だったけど、家長個人としてはいいプレーを見せたんじゃないかと思う。
一柳との関係性もよかった。右に水野が帰ってくれば、本田との縦の関係になるんだろうけど、それも面白そう。

両サイドの本田と家長をを中心にしてサイドでの関係性には改善が見られた。両SBの攻撃参加も積極的だったと思う。それは本田が中に行ってスペースを空けるとか、家長のキープ力が計算できるってことから。

それから増田がサイドに流れてプレーする機会も多かった。増田に関しては前の2試合からこういうプレーは多かったけど、今日はとにかく攻守に渡って運動量が豊富だった。両サイドにボールが出てるときは増田がいつもフォローに行ってた印象がある。それによってサイドで数的優位を作れると同時に、中にスペースが空いてボランチの攻撃参加も増える。しっかりとキープできる技術があるから、増田がボールを持ったときは周囲の選手も動きやすい。

こういうサイドに流れたり真ん中でキープしたりっていうプレーはシャドー的に真ん中でスタートしてこそ出てくるよさだと思う。後半はサイド気味でのスタートになって増田のタッチ数が減ってしまった。上でも書いた通りそれによって攻撃のリズムが崩れてしまったってこともあるかもしれない。

これだけ攻撃面にいい部分が多かったのに、決定的なチャンスはゴールにつながったシーン以外になかった気がする。それは全体としての攻撃のバリエーションが少なさの問題のような気がする。平山にポストを入れての展開にしても、サイドから崩しての攻撃にしても教科書的な攻撃のパターンが目立つ。こういうのは基本のプレーだし悪いプレーってわけじゃないけど、意外性のあるプレーも組み込んでかないと相手に慣れられてしまう。

いつもに比べて平山に収まる回数が少なかったのもこの辺の問題から。チームとしてサイドを崩そうとしてたかもしれないけど、平山に対するコースを切られてたのが本音だった気がする。それだけ相手も研究してきたってことだろ思う。

言いっぱなしもよくないと思うから、意外性に関していくつか例も挙げとく。前半は本田と家長のポジションチェンジをもっと積極的にやってもよかっただろうし、2人が同サイドでプレーするみたいな時間帯があってもよかったと思う。

後半は谷口が1枚上のポジションになって積極的にゴール前に出てくるシーンが目立ったけど、前半に3列目からこういうプレーが見られればもっと面白かったかもしれない。

とことん平山の高さを狙ってもよかったと思う(特に終了間際)。本田圭の正確なキックと平山の高さがあればパワープレーでも十分に計算できたはず。終了ギリギリまでDFラインで横パスをしてたのはちょっと工夫にかける。

たぶん、素人が考えてもこれだけのアイディアが出てくるんだから選手本人が考えればもっといろいろなバリエーションができるんじゃないかと思う。とにかく何度も書くようだけど今日の後半の家長一辺倒みたいな攻撃は効果的じゃない。

意外性って面だとセットプレーではやけに意外性のあるプレーが多かった。CKもショートを使ったりエリア外の本田を狙ったり単純には入れてなかった。

ボール保持率が高いのに最後まで押し込めないのはミスが原因になってたのも大きい。これは前回も書いた、ビルドアップ時のミスの部分。攻撃の組み立ての中で自滅するシーンが目立った。特に本来ボールの散らし役として機能すべき青山敏にミスが目立ったのは致命的だったんじゃないかと思う。

DFラインでのパス回しはパキスタン戦と違ってサイドを変えたりして最終的には縦に入れる意志が見られるものだった。ただ、それだとやっぱり低い位置で攻撃が始まることになって効率が悪い。ボランチの位置で一度ボールのさばき役になって1枚前から攻撃を組み立てる青山の役割は大きかったと思う。だからこそ青山のドタバタ感がチームのリズムを壊してしまった気がする。

こういうミスが出たのも相手の守備がかなり積極的に来てたからだと思う。そして北朝鮮はその運動量が最後まで途切れなかった。その辺は相手を評価したい。

2点目の失点シーンは大いに反省の余地有り。まずあのシーンの前後の時間帯はこのチームにとってのいわゆる魔の時間帯(←個人的に命名)。前から書いてる通り、このチームは試合の中に1度は落ちる時間帯が存在してる気がする。今日はそういう時間帯にファールをしまくって相手に多くのFKを与えた。このシーンはハンドだったけど、結局その中の1つが失点につながった。

それに本田拓のハンドの前にDFの前にスペースが空いてしまっていた。この辺は運動量が落ちて間延びしたことを表してるんじゃないかと思う。その後の時間帯で前線からの守備が機能してたことを考えると、単純にスタミナの問題じゃない気がする。

この時間帯以外は北朝鮮は遠目から苦し紛れのシュートを打つしかなかっただけ残念。このチームは魔の時間帯を無くす(短くする)、その時間帯をキッチリ乗り切ることが必要。

ちなみに2点目のFKを決めた選手ははA代表にもいたはず。確かW杯予選の初戦の前に、例の局でアジア予選北朝鮮のヨン様だとか紹介されてた。

結果は1-2で負けてグループリーグ敗退。この試合の内容は何度も書くように特別悪かったとは思わない。左右のサイドの使い方のバランスとかはよかったし、得点シーンはかなりきれいな形だった。とにかくこのチームにはかなり期待してただけにショックは大きい。
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2006-12-06 Wed 08:44
レッズ総括
まずはW杯後の総括をちょっと復習。
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-107.html

①守備から入るチーム
②中盤での汗かき役
③中盤の流動性
④絶対的なFW
⑤4-5-1システム
⑥遠目からのシュート

①~④はレッズにそのまま当てはめられる内容。

①はリーグ最小失点を見て分かるとおり。ラスト2戦の戦い方を見ても守ろうと思って守りきる強さがあった。今年は後ろに引いての組織的な守備が目立ったのも特徴だと思う。
DFラインの軸はトゥーリオ。攻撃参加も魅力だけど、中での強さはさすが。ケガ人続出の守備陣で決まった形がなかなか取れなかったけど、最後まで安定感が崩れなかった。
そのDFの後ろには山岸が控えてる。代表に選ばれてから意識するようになったけど、安定感は抜群。

②に関しては鈴木を挙げとく。こっちも代表に選ばれてから意識するようになったわけだけど。アテネの時のイメージからは本当に変わってた。トゥーリオがあがった後のカバーとか中盤での積極的な守備なんかでうまくチームのバランスを取った。前線のワシントン、ポンテあたりは守備に汗をかく選手じゃないだけに鈴木の貢献は大きい。コンスタントに試合に出たタフさも引き立った。
最初のころは鈴木の1ボランチで3-3-2-2形が多かったけど、田中のケガもあって3-4-2-1の形に。鈴木と並んだ長谷部も守備面で汗かき役を務めてた。

③は流動性ってほどじゃないかもしれないけど。1トップを抜いてく2列目の動きとか、ボランチの攻撃参加とか。

④について。これは完全にワシントン。前を向いての突破力、相手を背負っての懐の深いキープ、シュートの技術、、、どれをとってもずば抜けてた。軸としてワシントンがいたから途中から1トップのシステムに代えても機能したと思う。

上の例に関係ないとこだとDFの攻撃面での貢献も挙げなきゃならない。トゥーリオの攻撃参加はいろんなところで言われてるとおり。トゥーリオばっかが上がる回数が多いし得点を取って目立ってるけど、DFラインからの攻撃参加で余る選手を作るプレーは他の選手でも見られる。それからDFラインからの一発のパスをチャンスにつなげるようなシーンも多い気がする。DFにも展開力、攻撃的センスが求められる。
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2006-12-04 Mon 02:58
アジア大会:日本×シリア
<日本:4-1-4-1>
FW:平山
MF:本田圭-谷口-増田-高萩、本田拓
DF:一柳-水本-青山-辻尾
GK:松井

内容については不満ってのが素直な感想。このチームの試合は一応全試合見てるけど、2戦目の中国戦をピークにしてパフォーマンスが落ちてる。今日のシリアもフル代表のメンバーがほとんどってことで相手が強化されたっていうこともあるんだろうけど、走る量みたいな基本的なところは落ちないはず。そういう基本の部分でもイマイチだった気がする。

まず全体的に運動量が少ない印象。

攻撃面ではチームの押し上げが遅い。前線にボールが入っても周囲の選手が上がってこないから攻撃が遅くなってしまう。ボール保持者に対するフォローの遅さも目立った。前回も書いたサイドでの孤立のシーンが多かったと思う。

今日の試合は前回と違って両サイドをワイドにバランスよく使えてたと思う。ただ、サイドでボールを持った選手が孤立してしまってボールを奪われてしまってチャンスにつなげられなかった。ボールを持った選手の背後を抜いてくようなプレーも見られないから、プレッシャーが1人の選手に加わって精度の高いクロスを上げるのもかなり難しかった。

中では2列目から谷口、増田、逆サイドの選手がゴール前につめてるだけにいいクロスが上がればもっとチャンスが作れた気がする。実際、本田と一柳が左サイドで数的優位を作った場面は決定的なチャンスにつながった。
得点も本田が自由にボールを持てたところから。本田にスペースを与えることができれば、中が1枚でもしっかりとピンポイントのクロスを上げられる。

今日の試合は中で選手が孤立するシーンも多かった。
例えば増田。増田はキープ力があるだけにある程度は1人でやれるけど、さすがに囲まれるとつらい。増田がキープして時間を作っても、そこに対するフォローが遅くて結局奪われる場面が多かったと思う。平山も左右に流れてボールを引き出す動きをして、しっかりと収めたけど、その後の出しどころに迷ってた。
序盤は選手間の距離が近くて少ないタッチ数でパスが回ったけど、だんだんとパスが回らなくなって1人1人の技術に任せなければならなくなってしまった。

攻撃面の押し上げは後半にはある程度改善されてきたと思う。特にボランチの本田が積極的に攻撃に絡むようになってきた。SBの攻撃参加も増えて、局面で数的有利を作れるようになったと思う。本田が中に切れ込んできてプレーしたりと前線に動きが出てきた。平山と増田は2トップ気味に近い距離感にしてきたのも印象的だった。逆に言えば、こういうプレーを前半からやらなきゃだめ。

守備面でも切り替えが遅かったと思う。シリアは攻撃への切り替えがかなり速くて、一気に選手が押し上げてきた。そういうシリアの攻撃に対して日本の選手が味方ゴール方向へ戻りながら守備をする場面が多かったと思う。

戻りながらの守備が多いってことは守備が後手を踏んで相手を追いかけてるってこと。中盤の選手がそういう形になることが多くて、DFラインだけで守備をしてるようなシーンもあった。

これは前線での守備への切り替えの遅さのせいだったと思う。攻撃時にボールを奪われたところで、前線ですぐに遅らせる守備ができなかったことでカウンターを許してしまった。

今日の試合は全体として前線の守備があいまいだった気がする。いつもは見られる前線で複数枚が連動しての守備をしてからの効果的なカットがほとんど見られなかった。
そういうあいまいな守備で中盤のラインを抜かれると、後ろには本田が1ボランチでいるだけで大きなスペースがある。本田もピッチ全体をカバーして守備をしてたけど、カバーすべきスペースが多すぎた。

戻りながらの守備が多くなったのがビルドアップのときのミスが多かったことも原因の1つ。これは上に書いたようなボール保持者の孤立が原因になってたと思う。ボール保持者に対するフォローが少ないから、囲まれてボールを奪われてしまう。そういうときはある程度チームが前がかってる。だから、戻りながら守備をしなきゃならない場面が多くなったんだと思う。

特にこういうミスが目立ったのがボランチの本田。4-1-4-1のボランチとしてDFラインの前でボールの散らし役として働いた。そんな中でしっかりとパスの起点になれないようなプレーが目についた。守備面での貢献は高いし、このポジションは攻撃より守備の能力が求められるけど、行く行くは攻撃の起点としての役割もこなしてもらいたい。パスを狙ってるところはいいだけに精度をもっと上げられれば、チームの攻撃のバランスもよくなると思う。

今日のシステムは4-1-4-1だったけど、守備面ではいつものような前線で4人がラインを作るような形は形成してなかった。両サイドの高萩と本田はやや低めのポジションで、前には増田と平山が残る形。後ろでしっかりと組織を作るような意識があったかもしれない。

ただ、そういう中で寄せの甘さが目に付いた。それぞれの寄せが甘いから、簡単にパスを回されてしまうシーンが目立った。サイドからのクロスもほとんどが中に折り返されてしまったんじゃないかと思う。

そんな中で守備が持ったのはCBの水本と青山の力だったと思う。2人とも人に対する強さを見せて、1対1でほとんど勝ってた。抜けてきた相手に対する対応もよかったと思う。中盤では結構やられてしまった印象が強いだけに、それでも決定的チャンスを作らせなかったのは評価できる。

結果は1-0で勝ち。
上で書いてきたとおり不満点が多い試合だった。ただ、前回よりも縦への意識が改善されてたのはよかった。
修正点としてはもっとコンパクトにやりたい。そうすれば攻守の切り替えの部分が改善されると思う。同時に選手間の距離が縮まることで、連動したパス回し、連動したプレッシングができる。このチームはそういうサッカーができてただけに次の試合には期待したい。
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2006-12-02 Sat 16:52
レッズ×ガンバ
今年のJも最終節まで優勝争いが続く面白い展開だった。しかも、1位と2位の直接対決が最終節。

<レッズ:3-6-1>
FW:ワシントン
MF:ポンテ-山田、サントス-長谷部-鈴木-平川
DF:ネネ-トゥーリオ-内館
GK:山岸

<ガンバ:3-5-2>
FW:播戸-マグノ・アウベス
MF:二川、家長-橋本-明神-加地
DF:山口-宮本-シジクレイ
GK:松代

試合の内容としてはガンバの方がいい試合をしていたんじゃないかと思う。リズムがいいときのガンバはショートパスとロングパス、左右のサイドと中の使い方のバランスがよかった。

序盤は相手が前線からプレスをかけてきたからそれを否すために、低い位置から早めにロングボールを放り込むシーンが多かった。
そういうボールを引き出したのは播戸の前線での動き出し。ロングボールを入れるにしても、単純に放り込むだけだと強いレッズのDFに跳ね返されてしまう。だから播戸はスペースで受けるっていうプレーが効果的だった。序盤はウラに抜け出したりサイドに流れたりと色んなところに顔を出す運動量が目立った。

そうやって徐々に相手を押し込んで行くなかで、自分達のペースに持ってきた。細かいところでのリズムのいいパス回しなんかも見られて、レッズの守備が止めきれないシーンが目立ち始めた。

そういう中から生まれた先制点。橋本が起点になったところからだった。本来チャンスメイクをすることが多い二川がしっかりと相手にマークされてしまっている中で橋本が後ろから攻撃に参加してくるシーンが目立った。この得点につながった場面はパサーとしてだったけど、ゴール前に飛び出してくるようなシーンも多かった。明神の攻撃参加も見られたし、チームとして攻撃に行く姿勢が見えた部分だったと思う。

で、その橋本からのスルーパスに対して播戸が上手く抜け出した。一瞬のスピードと反転力で完全に相手を振り切った。トリッキーなゴールを決めたマグノ・アウベスの得点力も際立ったシーンだったと思う。

得点に絡んだガンバの2トップ。播戸とマグノ・アウベスは縦の関係性になってることが多い。
播戸は前線に位置して相手のDFラインと常に駆け引きをしてる。ウラに飛び出そうっていう動きを繰り返されるから相手としても嫌な存在。上に書いたとおり、序盤はそういうプレーがかなり目立ってた。
ただ、後半は一気に目立たなくなってしまった印象。相手が守りを固めてたってこともあるけど、故障明けの運動量に不安があった気がする。
マグノ・アウベスはやや引いた位置を基本してる。相手のDFから自由な位置でボールを受けてからプレーを始めることが多い。低い位置でボールを受けて起点になるようなプレーも多かった。
得点シーンも含めて2人の関係性もよかったと思う。

ガンバは守備面でも序盤から積極的だった。最前線の播戸を初めとして前線からのプレスが目立った。後ろでは3バックのラインの前にボランチの2枚、サイドにWBがしっかりとブロックを形成してる。ワシントンに入ったときもDFの選手と中盤の選手が協力して囲んで仕事をさせなかった。

レッズはこういう守備によってうまく攻撃を作れなかった印象。後ろでボールを奪ったときに、相手はすぐにチェックに来るからしっかりと落ち着いて組み立てることができなかった。だからクリアが相手に渡ってボールを支配されてしまった。

前線のワシントンにボールを入れても、ガンバの意図的な守備で仕事をさせてもらえなかった。だから後ろからの押し上げがなかなかできなかった気がする。レッズの1つの形である長谷部の攻撃参加の場面がほとんど見られなかっし、山田も目立たなくなってしまった。後ろからの押し上げができない→ワシントンに対するフォローが薄くなる→ワシントンがうまく仕事をできないっていう悪循環に陥ってしまっていた。

こういう悪い流れを断ち切ったのがポンテの個人技だった。序盤からワシントンを抜いて出て行こうっていう意識が強かった気がする。得点シーンもワシントンが受けたところで前線に飛び出したところだった。
本来はああやって飛び出す選手がもっといてもいいところ。それが上に書いたような状況で前線の選手が足りてなかったところだけど、ポンテが1人で打開してしまった。
2点目も2人に囲まれたところから正確なラストパス。ワシントンの入り方もよかった。

この2得点でリードして前半を終われたことでレッズに落ち着きが出てきた気がする。後半の守備の安定感はさすがだった。前回のFC東京戦の途中からもそうだったけど、守ろうって思ってしっかりとそれを実現できる守備力が今年のレッズの強みだったと思う。

後半はある程度まではガンバにボールを持たせて最後のところをしっかりと守るっていう戦術を取ってきた。3バックと両WBに中盤の選手も加わってしっかりと組織を作って守る。後ろに人数をかけてスペースを消すから、ガンバとしても縦にボールを入れることができなくなってしまった。途中で縦パスが入ってきても、レッズの選手はしっかりと寄せて自由にやらせない。本当に最後の最後のところでは体を投げ出して守備をする。

レッズの守備では二川をしっかり抑えたのも大きかったと思う。結果としては失点シーンは後ろから出てきた橋本を完全にフリーにしてしまったとこからだったわけだけど。
前半から二川にボールが入ったときは鈴木を中心にかなり激しく行ってた。播戸がウラに抜け出そうっていう動きを繰り返されても、決定的なパスを送るほうの二川にうまくプレーさせないことで危険は減る。

ガンバとしてはチャンスメイクが二川に任されすぎてる弱点が出た気もする。サイドの加地にはうまくボールが行かなかったし、家長も1対1で抜け出しても最後のクロスの精度に不満が残る内容だった。

こういう状況の中で遅ればせながら遠藤が戻ってきたのは大きい。途中出場だったけど、うまくボールをさばいてパス回しにリズムを与えた。それにセットプレーでのらしい遠藤らしい精度の高いボールを蹴ってた(FKは別にして)。

2点目につながったCKも遠藤から。ニアで1度すらしたことによって、相手の守備陣がニアに引き付けられて遠いサイドがフリーになった。得点につながらなかったシーンでも同じ形から決定的チャンスを作ってた。

レッズの選手交代は少しチグハグな印象。

まず最初はサントス⇒田中。田中がサントスのポジションにそのまま入ったことで、守備面での仕事が多くなった。本来FWの選手だけに対応がうまくできてたとは思えない。

意図が分かったのは平川⇒坪井の交代のとき。相手が3トップにしたことのあわせて4バックに変えてきた。その前にネネが負傷したことで交代を待ったから、ギャップの時間帯ができたのがチグハグナ印象を受けた原因だった。

本来ブッフバルトがやろうとしてたのは4(坪井・トゥーリオ・内館・ネネ)-3(鈴木・長谷部・山田)-3(岡野・ワシントン・田中)。見た目は本当に7バックみたいな形だったけど。

レッズではサントスがちょっと気になった。相手にもう研究されてる気もするけど、低い位置でのプレーが多くて本来の良さを見せられてない。攻撃参加の中でもパス、ドリブルに精彩を欠いてた気がする。
ただ3点目につながったクロスはさすが。一番遠いサイドのトゥーリオにぴったり。そこでもう一度折り返したことで相手の守備は完全に崩れてしまった。

結果は3-2でレッズの勝ち。上にも書いたとおり3-2っていう結果は立場の違いが生んだものだと思う。
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