ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-01-11 Thu 09:18
『野洲スタイル』


今年は結局野洲のサッカーを見れずじまいだった。結構楽しみにしてたんだけど。その代わり(?)に山本監督の本の感想を書いとく。

http://www.youtube.com/watch?v=80EKCU7l8iQ

↑とりあえず、この本の中でも何度か触れられてる去年の鹿実戦の決勝点。本の中でも自画自賛って感じだけど、本当に色々な要素が詰まったいいゴール。いくつか箇条書きしてみる。

・出足の速さからのインターセプト(通れば相手が決定的)
・スペースを埋めるドリブルを含めた2人の短いパス交換での持ち上がり
・短いパスからの大きなサイドチェンジ
・ドリブルの仕掛けとヒールパスのアイディア(パスの出し手は止まらずにゴール前に)
・一番近いサイドをフリーランニングする選手(フリーでボールを受けられる)
・ゴール前の人数(押し上げの速さ)

延長の後半にこれだけの濃いゴールが奪える。テクニックが強調される野洲のサッカーだけど、根底にはやっぱり運動量がある。

ここからは単純に本の感想。

高校サッカーはフィジカル重視の、守備重視のリアクションサッカーだって言われてる。やっぱりトーナメント一発勝負ってことでリスクを犯さないサッカーをしてくるらしい。今大会の中では桐光がそういうサッカーだったと思う。一回戦の感想で“百姓一揆サッカー”って紹介したのがリアクションサッカーのこと。山本監督も言ってるとおり、そういうサッカーが悪だってわけじゃないけど

そのフィジカル重視のサッカーとは180°異なる“セクシーフットボール”(唯一の目標は静学だったらしい)で全国を制したのが野洲高校だってのは知っての通り。そのためのトレーニングはとにかくボールを触り続けるってもので、最初に叩き込むのはドリブル。その後のプロセスの一例として、冬の新人戦では「必ず1人抜いてからパスを出せ」と指示し、春はドリブルを封じてボールをとにかく動かす、最終的にそれらを融合させるっていうものが紹介されてた。

とにかく野洲のストロングポイントは技術であるということを意識して、それを伸ばす内容。なぜ“技術”かって言えば、足の速さとかフィジカルとは違って、練習すればするほど巧くなるものだから、とのこと。

この本の中では“ストロングポイント”ってことが何度も取り上げられている。個であろうがチームであろうが、ストロングポイントを持つことの重要性が書かれている。個の部分では自由にサッカーができる最後の世代である高校世代は、短所の修正よりも、自分の発想を試したり得意なプレーに磨きをかけることに労力を注ぐべきってことを言ってる。育成年代はシステムは関係なく、個々の育成が大切であるってのは前にフジで放送された中山・風間対談の中で言われてたことと同じだった。さらに今の選手は技術は高いが個性がないってのもその対談で言われてたことと同じだった。

チームとしては日本代表のスタイル(=ストロングポイント)のなさが触れられてた。トルシエが監督ならばトルシエスタイル、ジーコが監督ならばジーコスタイルであって日本スタイルがない。監督の人選に統一性がないってのは前にここで書いたかもしれない。

日本代表については06W杯を見た上で、いろいろなことが書かれていた。日本のパス回しを“爆弾ゲーム”と表現してるのはかなりしっくりきた。プレッシャーの中でのプレーの質の低さ(プレッシャーなしと比べて)、をよくあらわしてると思う。前にも書いたけど、日本人の技術が強豪国と比べて著しく劣ってるとは思えない。
要は相手がいるという状況の中でどこまで自分のプレーができるかってことの差なんだとう。

さらに観戦する方にも、行間を読む観戦をして欲しいってことだった。確かにW杯前にもマスコミが散々煽ってたし、それに国民の多くが乗っかってたのも事実。そうやって結果とか得点にばかり気を向けずに、自分の目で試合を見ることの必要性を改めて考えさせられた。

サッカー自体のことについては、いかにフライングをするかが重要っていう言葉があった。
この言葉は今後使わせてもらうことになりそう。単純なスピードというよりも、判断の速さとか相手を出し抜く速さで勝負することで、いかに速く見せるか?(相手を遅くする)ってことが重要だって言ってる。

最後に、指導っていう面について。この部分はかなり参考になるところが多かった。ここでキーワードになってたのが“プレイヤーズファースト”って言葉。何か言葉を発するときは、一度聞く側の立場に立たなければならないっていう意味。いろいろ挙げられてる具体例を見ても、ちょっとした言葉までかなり深く考えてるっていうのが分かった。その中で生徒の中に“小さなプラス”を積み重ねていく。

結構いっぱい書いちゃったけど、おおまかにはこんな感じ。読みやすさもあって一気に読めちゃった。この本は今までのサッカー本の中では一番のおススメかも。
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