ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-02-12 Mon 12:39
イングランド×スペイン
<イングランド:4-5-1>
GK:フォスター
DF:Gネビル、ファーディナンド、ウッドゲイト、Pネビル
MF:SWフィリップス、ジェラード、キャリック、ランパード
FW:ダイアー、クラウチ

<スペイン:4-4-2>
GK:カシージャス
DF:Sラモス、パブロ、プジョール、カプデビラ
MF:アングロ、シャビ、アルベルダ、シルバ
FW:モリエンテス、ビジャ

イングランドのスタメンはバランスの悪さが目立った。特に中盤の構成。底の位置のキャリックは固定して、ダイアーが1・5列目気味でクラウチのフォローってのは決まった形だったと思う。それにSWフィリップスは右サイドに張ってた。

んで、残ったのがランパードとジェラード。この2人が中目でプレーすることでお互いがお互いのプレーエリアを狭めてしまってた。ランパードとジェラードを併用するといつもそういう懸念が生まれるけど、今日は特にバランスの悪さが目立った。

中盤に左サイドを基本にする選手がいなかったことで左サイドにはスペースが生まれてた。そのスペースの分だけ真ん中でのプレーエリアが消されてた印象。ジェラードは低い位置から前線に蹴りこむような場面で結構顔を出してたけど、ランパードは本当に消えてしまっていた。

それにサイドに起点をつくる場合も右のSWフィリップスに偏りすぎの印象。システムを絶対にシンメトリーにすべきだとは思わないけど、あまりに偏りすぎてた。SWフィリップスが試合の中で左右のポジションを変えてプレーできる選手だったら面白い中盤の構成だったかもしれない。例えばSWフィリップスが左に流れたときはジェラードが右に張り出してプレーするようなオプションも考えられる。

そもそもSWフィリップスが精彩を欠いてた。それは相手の左SBの選手の守備がよかったのもある。SWフィリップスに入ったところですぐに距離を縮めてスピードに乗らせなかった。ドリブルで仕掛けてきたときの対応のうまさも光ったと思う。こうやって結局は両サイドとも攻撃の糸口が消えてしまった。

こういうシステム上のバランスの悪さは守備面にも影響を及ぼしてたと思う。スペインの攻撃は右サイドを起点にしたものが多くなった。イングランドの左サイドにはPネビルしかいないわけだから、薄いところをつくのは当たり前といえば当たり前。攻撃時はある程度バランスを崩すことも許される(むしろバランスを崩したほうが相手としては守りづらい)だろうけど、守備時は相手の形を見ながらバランスよく守ることが要求されるんじゃないかと思う。

後半はジェラードとバリーを交代して、バリーを左サイド基本の選手とすることである程度はバランスの悪さを解消した。スペインの攻撃を見てもイングランドの左サイドを徹底して突いてくることがなくなってた。攻撃でも左サイドに起点をつくってクロスを上げるような場面が増えたと思う。

こういう状況の中でも序盤のイングランドはいい形で展開できてた。立ち上がりは守備の積極性が見られて、それが攻撃にもいい流れを生んでた。序盤は前線からの寄せが速くて高い位置でボールを奪うシーンが目立った。スペインとしてもそういう激しいプレッシャーに対してロングボールを前線に蹴りこむだけの攻撃が増えてしまったから、その時間帯のペースはイングランドが握ってた。

高い位置でボールを奪うことで攻撃への移行も早くなった。高い位置でボールを奪うってことは前線に人数が残ってる時点で守備から攻撃に切り替えられるっていうこと。そういう中で人と人の距離が近くていい連携の中での攻撃が組み立てられてた。

スペインもボール保持者に対しての寄せは欠かさなかったけど、寄きる前の早いタイミングでボールがうまく回ってた。そういう中でスペインの高めのラインのウラを突く効果的な攻撃が生まれてた。クラウチがトップに張って、やや後ろからダイアーが飛び出すことで相手に捕まらずに抜け出しを図れてた。

ただこういういい形も前半の途中から陰りを見せ始めた。イングランドの試合を見てるといつもそういう印象だから、積極性を長時間維持できないっていう問題がある気がする。ただ、この試合に関してはスペインの攻撃のやり方がうまかったってことも原因の1つだった。

スペインは相手の時間とともにプレッシャーに慣れてきて、自分達の攻撃を組み立てられるようになった。その中でサイドを広く使った攻撃が目立ったと思う。そうやってワイドに使うことでイングランドのプレッシャーを分散させた。上にも書いたとおり前半は特に右サイドに起点を作ることが多くなった。右サイドはスペインの選手が余ってる状態だったわけだから、Sラモスも積極的に攻撃に参加することができてた。

前半の決定的なチャンスも右サイドを起点にして生まれた。サイドにビジャが流れてきて、空いたスペースに入れ替わってアングロが抜け出す。そうやってイングランド守備陣のバランスが崩れたところでモリエンテスにボールを預けたシーン。結果としてゴールにならなかったけど、その過程は1点ものだった。この3人の関係性は先週のバレンシアの2点目と全く同じ(サイドは逆だけど)。代表でもうまく機能してたと思う。

そうやってサイドに起点をつくる中で徐々にイングランドの選手を深い位置まで押し込んでいったと思う。時間が経つにつれてイングランドの前線での守備がだんだんと弱まったり、単発になったりしてきた。そうなればもうスペインペースでDFラインでのパス回しからゆっくりと組み立ててった。

ただ、そうやってスペインのペースで試合が流れても決定的なチャンスは上に書いた場面と得点シーンだけだったと思う。それはイングランドが最後のところで守る守備に切り替えを図ったから(不本意でも)。押し下げられたってことはゴール前には人数がしっかりと揃ってるっていうこと。そうやってゴール前のスペースを消してスペインのFWに高い位置で自由にプレーさせなかった。

ビジャとアングロの関係は別にして2列目から純粋に飛び込んでくる選手がいなかったことで、イングランドとしても守りやすかったはず。真ん中のポジションのシャビとアルベルタがゴール前に出てくるようなシーンは見られなかった。イングランドの守備は低い位置にブロックを形成してたから、そのブロックの前にはある程度のスペースがあった。そこをうまく使えてなかった気がする。

ただ、得点シーンはそのスペースをうまく使ったシーン。それに試合の状況の全てが凝縮されたような得点だった。最初は左サイドに流れたビジャがボールをキープして中の選手の上がりを待つ。ビジャは前線で動き回ってボールを引き出すことが多かった。特に下がってのプレーで中盤の選手と入れ替わったりすると、可能性を感じる。とにかく、ビジャにサイド深くに起点をつくられたイングランドの守備陣は慌てて戻った。

中の上がりを待ってビジャがクロス。押し下げられたイングランド守備陣の前に広大なスペースがあって、そこにポジショニングしたイニエスタにボールが渡る。結局、イングランド守備陣はイニエスタに寄せきれずにゴールを奪われた。前半はシャビとかアルベルタがこういう位置まで出てくることがほとんどなかった。

押し込まれたイングランドは結局のところ攻撃も悪い流れになっていってしまった。序盤は前線の選手が多い状態で攻撃が組み立てられたけど、多くの選手が低い位置での守備に吸収されたことで前線に人が足りなくなってしまった。

これはイングランドのスタイルを考えると致命的。イングランドのスタイルは完全にクラウチに当てて、セカンドボールを拾うっていう形。この攻撃だとクラウチと周囲の選手の距離が近くないと機能しない。言ってみればクラウチのそばにどれだけ多くの選手を置けるかってのが勝負になる。

試合全体を通してダイアーはクラウチのそばでプレーしてた。低い位置からドリブルで仕掛けようとするシーンもあったけど、基本的にはクラウチのこぼれ球狙いだった印象。序盤はこれに加えて中盤の選手も距離を縮めてセカンドボールを拾える位置にいた。それは上にも書いたとおり高い位置でボールを奪うことで前線に選手が足りてたから。それがだんだんと中盤の選手が守備に回るにつれて、前線に人数をかけられなくなった。

それにクラウチに対するボールの質の部分でも悪い影響が出た。単純に考えて高い位置でボールを奪ってクラウチに当てるボールと、自陣深くからクラウチを狙うボールだったら前者の方が精度が高いのは当たり前。序盤はクラウチが胸でトラップして自分でコントロールできるシーンが多かったけど、時間が経つにつれて頭で競るのがやっとっていうボールになってしまった。長距離のキックの精度があるジェラードが交代したのも痛かった。

こういうトップの頭に向けてのロングボールってのはイングランドらしいといえばイングランドらしいけど、やっぱり確率が低い。んで、どういうメンバーが一番試合しやすいかを勝手に考えてみた。

<4-5-1>
FW:クラウチ
MF:ルーニー、Jコール-ジェラード-ハーグリーブス-レノン
DF:Aコール-テリー-ファーディナンド-Gネビル
GK:ロビンソン

GKおよび最終ラインはよし。リチャーズの攻撃の積極性とか守備の強さは認めるけど、現状ではGネビルの方が上だと思う。

両サイドには自分で打開できる選手を配置した。この試合を見てもSWフィリップスが抑えられた時点で1人打開できる選手がいなかった。クロスにしても相手を抜ききらずに出すから確率が低い。Jコールは中に入ってきてのプレーもできるからプレーの選択肢が多い。

ボランチの1枚はハーグリーヴス。ハーグリーヴスは1ボランチでも適応できるだけの守備力を持ってるし、タイミングのいい攻撃参加も魅力。キャリックはこの試合を見る限り悪くはなかった。低い位置でボール保持者に対してのフォローを欠かさずにボールを受けにいってたし、受けた後の散らしもバランスがよかった。ただ、守備面を考慮に入れるとハーグリーヴスが帰ってきたらセカンドチョイスになると思う。

ボランチのもう1枚はジェラードを選択。結局はクラウチを狙うことになったとき長い距離のキックの精度は魅力。ランパードを使うならルーニーのところか、ルーニーを1枚出してトップ下に入れるかのどちらか。

最後に両チームの守備面について触れとく。

イングランドは結構書いてきたからひとことだけ。よくない時間帯になってもシャビに対するプレッシャーを欠かさなかったのは評価できる部分だと思う。結局シャビはほとんど目立たずに終わった。守備面ではクラウチの前線でのチェイシングに後ろがどれだけ連動できるかがポイントになる気がする。

スペインは前線からある程度積極的な守備のやり方だった。相手がシャビに対してしっかりと寄せをしてきたのと同じように、スペインはキャリックに入ったところから守備を始めた。そうなったらボール保持者に対してのプレッシャーを欠かさない。

そうやってコースを切りつつ、相手が少しでももたつくことがあれば複数枚で囲いに行く。前線の選手がしっかりと戻って挟み込むような場面が多かった。特にサイドで相手を孤立させたら一気に集中してたと思う。結局イングランドの攻撃がクラウチ頼みになったのはスペインのこういう守備があったからともいえる。

得点を取ってからはある程度自由にやらせて下でしっかりと組織を形成する形に変えてた。高い位置にしろ低い位置にしろラインをコンパクトに設定することでスペースをうまく消してた。最後のところの守備も強さを見せた。全体として1対1、人に対しての強さが目立ったと思う。プジョールが抜けても同じような守備ができたのは収穫だったんじゃないかと思う。

結果は0-1でスペイン。
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