ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-03-11 Sun 22:07
アントラーズ×ガンバ
<アントラーズ:4-4-2>
FW:マルキーニョス-ダニーロ
MF:本山、吉澤-中後-増田
DF:新井場-ファボン-青木-内田
GK:曽ヶ端

<ガンバ:4-4-2>
FW:マグノ・アウベス-播戸
MF:二川-遠藤、橋本-明神
DF:安田-山口-シジクレイ-加地
GK:松代

今年個人的に注目のアントラーズ。去年の天皇杯の準決勝を見たときにいいサッカーをしてたから。そのときのサッカーは攻撃面での動きの豊富さが目立った。守備面でも高い位置からの積極的な守備が見られてた。監督が変わってメンバーも変わって、内容がどういう風に変わってくるかってのが今日の試合の注目点だった。結論から言っちゃえば、チームのやり方の大枠は大きくは変わってなかった。攻守に渡っていい前のいい部分を継続してたと思う。

やりたい攻撃の形は両チームとも似たようなものだった。FWと中盤が一体感を持っていい流動性の中で連携を築きながら攻撃を組み立ててくやり方。ガンバはいつものようにマグノ・アウベスと播戸の2トップ。この試合でも2人とも動き回ってボールを引き出そうっていう意図は見られた。その中で中盤との距離感を近づけたり、中盤の選手が飛び出したりするスペースを作ろうっていう動きが見られた。

アントラーズの2トップも同じような動き。ダニーロは中盤の仕事が多くて積極的にボールを触ってたし、マルキーニョスもウラを狙いつつも引いてきてボールを受けるような動きも多かった。途中出場の柳沢も流れてのプレーが多い。そういうFWの動きに2列以降の選手を絡ませる動きを狙ってた。ただ、両チームともその意図を90分間体現できたわけではなかった。

ガンバがやりたいサッカーをさせてもらえなかったのは、アントラーズの守備のよさのせいだったと思う。高い位置での積極的な守備から、引いて(引かされて)ゴール前を守る守備まで堅いものを見せてくれた。

高い位置での守備は序盤から機能してたところ。こういうやり方は上にも書いたとおり、この試合に限ったものではないと思う。まず、ボール保持者に対する寄せの速さが抜群に早い。ボールが入った瞬間に一気に距離をつめるだけに、ガンバの選手も自由にボールを扱うことができなかった。

そうやって1つ遅らせたあとは周囲の選手との連携で複数枚でのいい形の守備に入る。その囲い込みも前線の選手も協力した早いものだった。ボール保持者に対しての複数枚での守備に移行できなくてもパスコースを切ってるから次のところで狙いやすい。相手が苦し紛れにバックパスをしたときも勢いのまま深い位置までチェイシングしてた。

こういうアントラーズのいい守備に対してガンバは自分達にパス回しができなかったと思う。組み立てのところで奪われたり遅らされたりするだけに、リズムに乗るのも難しかったと思う。

一方のアントラーズとしてもこういう積極的な守備はスタミナ的に辛い。1人退場者が出たことでそのことが顕著になったと思う。そういう部分を考えて、だんだんと後ろに人数をかけて最後を固めるやり方も増え始めた。もちろん前での守備が全くなくなるっていうわけじゃないけど(カウンターを防ぐようなときはそういう守備をもちろんやる)、スタミナ面を考慮しながらバランスの取れたやり方をしてた。

アントラーズはこういういい形の守備が見られたけど、この試合で注目したのは守備の流動性。ここでもアルゼンチンとかオシムジャパンのところで何度か触れたこと。この試合でアントラーズはガンバのマグノ・アウベスに吉澤をマンマークとしてつけてた。さらにもう1枚の播戸はCBが受渡して見てたと思う。

だから、マグノ・アウベスが最前線に出てきたりすると吉澤が必然的に5バック気味になる。2トップに対しての4バックは中が2対2になるけど、このやり方で中でセオリーどおり1枚余らせる3対2の状況を作り出してた。さらにSBは相手の縦に入ってくるSBとかサイドに流れてくる選手のケアに回ることができる。こうなるとガンバとしては手詰まりの状態になってしまったと思う。

こういう形の守備もCBのファボンの退場で修正を余儀なくされた。そういう状況の中でもしっかりとした対応ができてたと思う。ファボンの位置には中後が入ってカバーをした。中後はそれまでDFラインの前で相手の中盤を抑える働きをしてた。その中後が1枚下がったことで空いたスペースは守備時にはしっかりと増田が下がって対応してた。

さらに、途中からは完全な3バックの形に移行してたと思う。SBの選手が攻撃的にかなり高い位置を取って、最終ラインには吉澤が入った。こういう形になっても吉澤はマグノ・アウベスを見るっていう役割だったけど。

ガンバとしてはアントラーズのいい守備に苦しめられた。特にFWにボールが収まらなかったのが痛かった部分。2トップのマークがきついのは当然のことだろうけど、いつもは下がったり流れたりしてプレーすればある程度は自由になれた。中途半端な位置でプレーするとマークがはっきりしなくなるから。だから、2人が常に動き回ることで前線に起点を作ることができた。それに下がってきてプレーすることで中盤での人の距離が縮まっていいパス回しが展開できるってこともあると思う。

この試合のアントラーズはそこをまずつぶしてきた。だからガンバとしては、2トップがボールに触れられる機会が少なくなって前線に起点が作れない。だから中盤との連携がうまく行かなくて思ったような攻撃が仕掛けられなかったんだと思う。

それに両SBの攻撃参加を抑えられたってのもある。アントラーズが両SBを高い位置に配置してサイドに起点を作ったことで、なかなか飛び出してくことができなかった。そのうちに安田が退場になってしまったっていう流れ。

この流れが家長を投入したことで徐々に変わってきた。1人で打開して深くまで入ってける家長が入ったことで、強引に中盤と前線に関係性が生まれてきた。家長のドリブルで動きが生まれたってのもよかったと思う。そこを起点としてだんだんと遠藤が空いてくるようなシーンが目立ち始めた。

さらに後半になってアントラーズの運動量が落ちたっていうこともあった。得点シーンなんかは高い位置でのいいカットからだったけど、相手のDFと中盤は完全に分断されてた。こういう場面はこの時間帯になっていくつか見られた。つまり数的同数でアントラーズが守らなきゃいけないシーン。

それに得点シーンではマグノ・アウベスにずっとついてきてた吉澤も一瞬ボールウォッチャーになってマークを放してしまった。それを考えても家長のドリブルの威力が一役かったと思う。1枚前が交わされたら?っていうのが頭によぎったシーンだったんじゃないかと思う。疲れた中で突っかかってくる選手は本当に嫌な存在だったはず。

対するアントラーズの攻撃もやりたい形ができたのは少しの時間だった。やりたい形ってのは上に書いたような前線の一体感が感じられるもの。試合全体を通していい形を作ってたけど、本来の組み立てができた時間はそんなに長くなかった。

序盤はサイドに起点を作るやり方が多かった。特に右サイドの内田のオーバーラップからチャンスを作ってた。相手の左SBの安田の守備力を考えてのものだったかもしれない。内田は1人で積極的仕掛けていった。結果としてそれが功を奏して安田のファールと退場を誘った形。

その後の時間帯はマルキーニョスが目立った。ガンバの高めのラインのウラを積極的に狙って、そこに一気にパスを放り込んでった。ガンバの守備は自陣に引いてラインをしっかりと形成する形。最終ラインを高めに設定して全体をコンパクトにまとめようとしてた。だから、アントラーズは低い位置ではある程度自由にボールを扱えた。そこから一気に縦を狙うっていう形が増えてたと思う。

それにガンバの守備陣は押し込まれると1つ下にスペースを空けてしまった。サイドから押し込みつつ、1つ下の選手が最後のチャンスメイクをするっていうシーンも多かった。こういう部分を見てみると組み立てるっていうよりも1つのプレーでなんとかしようっていう形が目立つ。内田のサイドの突破にしろ、マルキーニョスのウラへの抜け出しに対するパスの供給にしろ。そういう意味でやりたい形ではなかったんじゃないかと思う。相手のギャップを突くっていう意味では効果的ではあったけど。

その中で本山がゲームを組み立てようとしてたのが目立った。本山はトップ下の位置で自由に動き回ってボールを触ってた。ボール保持者に対するフォローの動きを繰り返して、ボールを引き出してたと思う。サイドからの攻撃に厚みを増すような動きも目立った。

こういう動きが後半のいい時間帯の攻撃につながってったと思う。アントラーズのいい時間帯の攻撃は、1つのボールに対するフリーランニングが活発。そういう選手の動きの中でポジションも流動的になっていくいいものだった。

最後にアントラーズの中後をピックアップ。この選手の関しては天皇杯のときもコメントしたと思う。それとかぶる部分も多いけど。この試合のアントラーズはセットプレーからのチャンスがかなり多かったわけだけど、そのキッカーが中後だった。いい精度のキックを持ってることはセットプレーに加えて低い位置からのフィードを考えて時にもいい武器になる。守備面でも上に書いたように1ボランチから最終ラインに入ってまでのプレーをこなした。まだ若いだけに今後に注目の選手。

結果は0-1でガンバ。両者とも切り替えの速いいいサッカーを見せてくれたから、早い時間帯に10人×10人になってしまったのは残念だった。アントラーズとしてはは決められるときに決めきれなかったのが痛かった。逆にガンバは決めるべきときに決めるべき人が決めた。結果として2連敗になったアントラーズだけど、今季追いかけてみる価値はある。
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