ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-12-04 Tue 02:26
横浜FC×レッズ
この試合の結果で優勝はアントラーズ。守備が圧倒的に堅かったレッズ、攻撃が圧倒的に驚異的だったガンバに対して一番バランスが取れてたのがアントラーズ。攻守のつながりを一番感じさせた。

結果的には小笠原が帰ってきたのがいい影響をもたらしたと思う。動かないダニーロがスタメンから落ちて、チームがいい方向に向かった。小笠原は守備もがんばったし。

全体を通しては守備ではトップからの献身的な守備とラストの絶対的な堅さ。攻撃では変則4トップの超流動性とこちらも献身的なランニング。SBの利用もうまかった。
日本代表に一番近いサッカーをしてたのは、全然代表選手がいないアントラーズだったような気がする。

個人的なMVPはマルキーニョス。ボールなしでもボールありでもプレーの質が高いし、守備の貢献度もかなり高かったので。

システム的にもアントラーズのやり方は興味深かった。形としてはスタンダードな4-4-2なんだけど、内容はちょっと違う。
前の4人は上にも書いたように変則4トップ。1列目と1・5列目的な選手を並べた。その下で操るのがボランチの小笠原。見た目はボランチだけど、4トップ下とも見える。相方の青木は最終ラインもできる選手。要するに内実は5-1-4みたいな形。

この変則的な形を機能させたのは各選手の万能性(ボランチで言えば、青木も攻撃に出るし小笠原も守備をする)と献身性。全ての選手が全ての役割をしっかりと献身的にやることでチームがうまく回った。個々の意識がチームに一体感をもたらした。

そうなったときにこのシステムが怖さを感じさせた。守るとなれば本気(ハイレベルってこと)で守れる選手が5枚いる。攻めるとなれば本気で攻められる選手が5枚いる(小笠原含め)。絶対的な守備陣が5枚いれば相手は簡単には崩せない。絶対的な攻撃陣が5枚入れば相手は簡単には守りきれない。そして、攻撃陣は守備の仕事、守備陣は攻撃の仕事もしっかりとやる。だから、攻守に渡る厚みがすさまじかった。

このチームを作ったオリヴェイラ監督は素晴らしい監督だったと思う。シーズン当初は結果が出ない中でのメンバー固定に違和感もあったけど、それが結果として戦術の浸透につながった。アジア杯時のオシムのアプローチと同じような意図。

優勝おめでとうございます。


以下、本題の横浜FC×レッズ

<横浜FC:4-1-4-1>
FW:カズ
MF:アツ-滝澤-根占-カタタウ、山口
DF:中島-岩倉-小村-山田
GK:菅野

<レッズ:3-5-2>
FW:ワシントン-永井
MF:ポンテ、平川-長谷部-鈴木-細貝
DF:ネネ-阿部-坪井
GK:都築

レッズには迷いがあったのかもしれない。立ち上がりの時間のどたばた感がかなり気になった。

そもそもメンバーを見る限りではいつも以上に守りに重点を置いた試合と見ることができる。両WBの組み合わせが相馬-平川ではなくて、平川-細貝だった。単純に細貝と相馬を比べれば、明らかに前者が攻撃に偏った選手。逆に細貝は守備の能力が魅力的なわけで、チームとして守りの意識を示していた部分ではなかったかと思う。

それを表すかのように、攻撃は完全に前の3人に任されてた。いつも以上に後ろからの押し上げが全くなかった。あまりにも前の3人だけの攻撃が多いから、やっぱりレッズの選手の疲れが異常なほど溜まってるんだろうと思ったぐらい。だから、後ろからの押し上げがしたくでもできないんだと思ってた。確かにそういう疲れの要因もあっただろうけど、失点後の攻撃の厚みを見る限りでは、攻撃のために後ろを晒したくない意識が強く出ていた気がする。

ただ、このいつも以上に守備に偏るやり方が当初の狙い通りかと言えば、微妙だった。確かに細貝を使ってる時点で安定を求めたのは見て取れるけど、あまりにも消極性が目立ってた気がする。優勝がかかった試合のプレッシャー、さらにそういうムードを振り払えるトゥーリオの不在が少なからず影響を及ぼしてたような気がする。

これを感じたのは守備の面から。当初の狙い通り、いつも以上に守備に重点を置く意図があったんだとしたら、当然守備はいつも以上に安定感があるはず。にもかかわらず、この試合のレッズは全く逆の状況だった。攻撃に人数をかけなかった時間にも、その守備の安定感というものが全く感じられなかった。この辺に違和感を覚えた。

そもそも最初のプレーからおかしさを感じさせられた。横浜FCは最終ラインでボールを奪った後の展開を理想的に作って、最初のチャンスを作った。スタートの縦パスが入ったカズ→カズが落とした中盤の選手→そこから展開されたボールを受けたカタタウ→カタタウの個人技っていう一連の流れの中でレッズの守備が全く機能しなかった。確かにカウンター的な側面があったものの、この流れの中で全く守備の勝負がかけられずにゴール近くまで行かれたのはレッズらしくない。この一連の流れに象徴されるような守備が立ち上がりの時間には目立ったと思う。

レッズの守備はどこで何をするかってことがかなりあいまいだった。レッズの守備の形として見られるのはよくも悪くもバランスが崩れた形。5-2-3で最後を固めるやり方。それがこの試合では中盤にもしっかりと選手を置くことが多くなったと思う。中盤が2枚になってスカスカになるいつものブロックから比べれば、選手の配置としては明らかにバランスがよくなった。ただ同時に守備の勝負どころがはっきりしないっていう状況が生まれた。

いつもなら途中までをやられても最後でやらせないっていう守備ができる。最後に人数をかけて、ことごとく跳ね返すってのがレッズらしいやり方。それが今回の試合では守備の選手配置が変化したことで、そういう守備の勝負どころをどこに置くかってことがはっきりしなくなった。選手配置の濃度がピッチ全体で悪い意味で均一になってしまって、ストロングポイントを作り出せなかったような気がする。その中で守備のやり方自体にもあいまい性が目立ってた。

まずはボールに対する対応の甘さ。中盤のボール保持者に対するアプローチが甘かったように思う。これはいつも見られるといえばそうなんだけど、この試合ではその内容が違ってた。いつもはシステム的に中盤が2枚しかいないってことが、そういう状況をもたらす。それに対して、今回はもっと本質的な問題。人は足りてるのに寄せきれないシーンが目立った。

もちろん個々の意識の要因がなかったわけではない。そこには疲れが溜まってるって要因もあったと思う(疲れについては何度も書くけど、それぐらいに感じさせられた)。
でも、それ以上にチームとして中盤でどこまで厳しく行くかってことがはっきりしてなかったのが問題だったような気がする。中盤で勝負をかるにしても最低限やらせない守備にしても、次のところとの連動は絶対的に重要になってくる。その意思統一ができてないことで、中途半端な寄せが多くなってしまった。ただ、いるだけってことが多くて相手のボール保持者の動きに合わせてズルズルと下がってしまうことが多かったと思う。横浜FCの選手のレッズ陣内でのドリブルに直線的なコースが空いてるっていう状況が多く見られた。

いつものやり方と今回のやり方は同じ中盤を空けるといってもやっぱり質が違った。いつものやり方では遅れてでも長谷部とか鈴木がアプローチをかけてくる。これは相手にとってはかなりのプレッシャーになるはず。それに対して、今回は2人とも待って受けてしまった。この時点で主導権は完全にボール保持者にあるわけだから、そのプレッシャーはあまりないと思う。

とは言っても、レッズとしてはそうやって中盤を空けたとしても最後を固めればいいってのがいつものやり方なのも事実。そういう意味では中盤での対応のあいまいさはいつものレッズならば致命的な部分にはつながらなかったはず。でも、この試合のレッズはそうではなかった。

中盤でのボールへの対応は出し手に対する対応と言い換えられる。だから、出し手をフリーにしても受け手を自由にさせないのが本来のレッズのやり方ってことになる。そして、今回は出し手だけではなくて受け手もかなり自由にさせてしまっていた。トップの位置のカズがどれだけ真ん中の場所でボールを受けられたかって話。いつもなら完全に密着マークでケアするはずのレッズDFが、この試合ではちょっと引いたりしたカズを完全に空けてしまっていた。そして、そこからの展開も生まれた。カタタウへの対応を見ても、ちょっと受け手をフリーにしすぎることが多かった気がする。特にカタタウにはドリブルで好き放題やられた。

1つの要因は上に書いたような守備のあいまい性。単純化すれば出し手→0受け手→100だった守備の意図が、今回は出し手→30受け手→30になったイメージ。どちらもあいまいになったことで、守備力の総量が減った感じだった(あくまでも単純化)。
現実的に考えると後ろの枚数が減ったことが大きい。中盤の前への意識が高まったことで、最後のところにかけられる人数が少なくなった。配置的なバランスがよくなったことで逆にトップへのコースが空いてしまったイメージ。いつもなら最後に人数をかけることで、その中に相手のトップを埋め込ませてボールを触らせない。そういうやり方ができなくなってしまったと思う。

そして、こういう守備のやり方の変更以上に大きかったのが相手の組織との相性の悪さだったような気がする。レッズの3バックに対して横浜FCは1トップまたは3トップの形。3×3ではさすがにまずいのでレッズは一応の対応を見せてきた。それは守備時には平川を下げて後ろを4バック気味にするやり方だった。
 
  ワ  ポ
    永
   長 鈴  細
平 ネ 阿  坪

その上で対応関係を作ってきた。坪井×アツ、阿部×カズ、平川(ネネ)×カタタウ。でも、これはあくまでも応急処置的だった。一応は4×3で通常状況を作り出せたけど、後ろの安定感はあまり感じられなかった。

それが出たのが横浜FCの得点シーン。右に流れたカズに阿部が引っ張り出され、そもそもアツを見る坪井も右サイドに。結果、真ん中の場所はネネ1枚だけだった。得点者の根占の中盤からの飛び出しについてきた長谷部を合わせても2枚。カウンターじゃないのに(スローインからの流れ)これだけレッズのゴール前が薄くなるのも珍しかったように思う。

この得点シーンは相手について行くことをはっきりさせて、そこで止められなかったシーン。でも、他のシーンを見ると見るべき相手を離してしまう場面も見られたのは上にも書いたとおり。カズとかカタタウに簡単にボールが収まってた。本来のレッズを考えれば、しっかりと密着する失点シーンみたいな形が普通だと思う。このシーンは真ん中から2枚が引っ張り出されたことで失点につながったわけだけど。他のシーンでそこがルーズになってしまうのはレッズらしくなかった。

それからこれが応急処置的だってのは左右のバランスの悪さを見ても分かると思う。細貝と坪井の2枚の関係になってる右サイドに比べて、左サイドは実質的に平川1枚が対応。これが横浜FCのカタタウが生きてきた要因だったと思う。同時にこのサイドは横浜FCの山田も積極的に攻撃に出てきた。そうやって数的優位を作った右サイドを使って横浜FCはボールを深い場所に運んだ印象。

この試合のレッズは右サイドに気を使ってるように感じた。そもそもスタメンに細貝を使っていることを考えても、相手の左サイドを押さえる意図が強かったような気がする。この点については横浜FCの試合をあまり見ていないだけになんとも言えないけど。
攻撃時にも右サイドから攻めることで相手の左サイドを押し込む意図が感じられた。平川と比べると明らかに細貝の方が攻撃で目立ってたし、そのサイドには永井が流れて出てくることが多かった(ポンテも)。

このサイドの攻防はある意味では面白かったと思う。でも、それを制したのも横浜FCだった。

そもそもレッズの変則的4バックは守備の組織作りの上で構築されるもの。攻撃時は平川も高めのポジションに入って後ろは3バックの形になってた。だから、攻撃後の流れでは3バックの形で受けることになる。そして、横浜FCはセオリー通りにその3バック脇を使う意図を明確化した。中盤の選手が流れることでサイドで数的優位を作ったり、単純な一発のパスでサイドに供給したり。

このときにレッズの3バックは横に間延びする状況が生まれてしまった。アツを見る坪井は右サイドに出てのプレーが目立ったし、逆のネネもカタタウだったり山田に対する対応で引っ張り出されることが多くなった。結果、真ん中が薄くなってしまったと思う。これは上に書いた失点シーンにもつながってる部分だった。

この失点後、レッズは完全に浮き足立ってしまった。攻撃には序盤と比べると明らかに人数をかけるようになったけど、気持ちばかりが先に行ってバランスが悪い。守備も立ち上がり以上にバランスが悪くなってしまった。

まずはその守備から。守備に関しても気持ちが空回りしてたような印象を受けた。立ち上がりには寄せが甘かったのは上にも書いたとおりだったけど、失点後の時間は全く逆。前へ前とボールに積極的にアプローチを仕掛けていった。個々の守備意識だけを見れば改善したように見える。

ただ、問題は何度も書いてるように気持ちが空回りしてたこと。前へ前への積極的な守備が全て単発だった。周囲との連携を考えずに、全ての場所で半ば無謀な勝負に出て行ったようなイメージ。そうやって連動性が築けないから、1つめを抜けられると簡単にその選手が出てきたギャップに入られてしまった。守備における個の分断が起こって完全にバラバラになってしまっていたと思う。

そして、このバラバラな守備を横浜FCがかなり効果的に突いてきた。前半のいい時間帯は今年の成績が嘘のようにいい形での組み立てが見られたと思う。そして、このベースにあったのが4-1-4-1システムと流動性、個々の引き出す動きだったように思う。

そもそも4-1-4-1システムがトライアングルを作りやすいシステムであることは今までにも何度も書いてきたとおり。クリスマスツリーの4-3-2-1もトライアングル形成には向いてるけど、両サイドを効果的に使いたいことを考えると4-1-4-1が効果的だったように思う。

もちろん、このシステムだけではだめ。この試合の横浜FCはトップのカズをはじめとして全体を流動的に動かすことによってうまくパスコースを作り出してた。カズとか滝澤、根占がサイドに流れたり、山口がうまく上がってきたり、SBの攻撃参加を利用したり。特にカズの流れによってトップレス的な状況が生まれたから、相手はかなり混乱させられてた。
そうやって基本的なトライアングル形成を念頭としたパスコースの創出が多く見られた。ここには近い関係での引き出す動きが重要なのは言うまでもない。

このシステムと個々の意識利用の基本的なトライアングル形成によって横浜FCはボールに対して常に複数のパスコースを創出した。これがレッズの空回りにピッタリ合致。
相手が前へ前への厳しく来ることを考えると、そこに連動性がなくても、ボール保持者はかなり焦ることになる。五輪代表がカタールの単発チェックにやられまくったことを見れば分かると思う。
対して、今回の横浜FCのように複数の選択肢があれば単発チェックは何も怖くない。むしろ、チェックに来た選手が出たきた場所のギャップを使えるからラッキーなぐらいだと思う。

このやり方でボールを支配した横浜FCだけど、そこには個の力も欠かせなかった。

一番分かりやすいのはカタタウの仕掛け。とにかく深い場所で積極的に正対する相手に仕掛けるのは相手にとってはかなり嫌なプレーだったはず。こういう仕掛けの積極性はカズにも見られた。積極性って言う意味では遠目からのシュートのチャレンジもよかったと思う。

ドリブルに関しては仕掛けの質だけじゃない。上にも書いたけど、相手の寄せが甘かった時間はつなぎのドリブルも多くなった。なんでもかんでもパスを出すんじゃなくて、スペースを埋めるドリブルで距離を稼ぐ判断もよかった。

さらにパス回しでの個の力はコースを創出するポジショニング。これには相手のギャップに入り込むうまさが要求された。特に目立ったのが中継でも言われてた山口。常に味方に逃げ場のコースを作ってやることで、無謀なチャレンジを減らして作り直す余裕も生まれたように思う。
それから山田の動きもよかった。攻撃参加の際にタッチライン際にこだわらずに中に入ってくる動きが多くなった。味方がゴール前に多く入って、1つ下にスペースが空くことが多い中でのこの判断はよかったと思う。相手の跳ね返したボールを拾うことで波状攻撃につなげることができてた。

この一連の横浜FCの攻撃の中で強いてあげるなら、もっとゴールに向かうプレーを増やしてほしかったってこと。チャンスになったのはカタタウの仕掛けとミドルシュート。得点シーンのように2列目からの積極的な飛び出しがもっと見たかった。カズが流れることが多い中で、もっと後ろからの飛び出しを増やすことで攻撃のバリエーションが増やせたんじゃないかと思う。ちょっとパスをつなぐための動きに偏ってた気がする。

対して横浜FCの守備×レッズの攻撃っていう側面でも横浜FCの攻撃が上回った。逆説的だけど、レッズの攻撃の中で可能性を感じさせたのは前の3人だけで攻めてる0-0の時間帯だったと思う。

そもそも立ち上がりは横浜FCがかなり積極的に出てきた。失うものはない強さで積極的に前へ前への姿勢を見せてくれたと思う。そして、これは守備面にも見られた。

立ち上がりの守備は4-1-4-1の本来の特性を利用したものだった。トップのカズの積極的なチェイスをスタートとして中盤の4の網で引っ掛ける意図を持ってたように思う。そして、この中盤の4の守備はある程度機能してた。相手の攻撃のスタートとなる鈴木の長谷部のところには一気に距離を詰めて対応した。結果、自由にボールを展開させなかったし、複数での対応の中で奪える場面も目立った。

問題はこの前線の4を抜け出されたとき。中盤の4の守備はよかったけど、この4と後ろの4-1との間にギャップがあった。だから、前線の守備を次に連動させることができなかったと思う。さらに言えば、中盤の4を抜け出されると即DF晒されシーンが生まれた。立ち上がりはあまりにも多くDFだけでの守備が見られたと思う。この辺には今シーズンの結果の面影を見せられた。

ただ、この状況でも失点まで行かなかったのは一重に相手の攻撃が3人しかいなかったから。DF4枚だけが晒されてるとしても、相手が3枚ならまだ数的優位。この数的優位によってなんとか持ちこたえてたような印象が強かった。でも、運がよかったっていう側面も多大にあったと思う。
レッズとしてはこの晒されたDFラインにもっと効果的に仕掛けたかったし、この時間に畳み掛けたかった。でも、それをするだけの人数が高い位置まで上がってこなかったってのはここまでにも書いてきたとおり。

そしてそのうちに横浜FCが得点。これによって横浜FCは守備の内容を安定感のあるものに変更してきた。前への意識を捨てて、自陣で受けるイメージを強くしたと思う。この時間から終了時までは本来レッズがやりたいことを横浜FCがやってた気がする。要するに1点を守るための引きこもり。

ただ、やっぱり前後半ではイメージが違ってた。前半の残り時間の方がレッズの攻撃に怖さがなかったから、バランスが崩れずに横浜FCはその後の攻撃でもいい形を作れてたように思う。

これもレッズの気持ちの空回り。まだまだ時間は多くあったのにパワープレーみたいなことになってた。ポンテ、ワシントン、永井が3トップ気味に並びWBは超高い位置、さらに長谷部まで前線に出て行った。立ち上がりとは一転、前に人数は揃ったけど、そこに誰がボールを運ぶんだって話。中盤が全くなくなってしまったから、せっかくの前線に入った選手に効果的にボールを供給できなかった。その間に相手に引っ掛けられたり、跳ね返されたりってことが多くなったと思う。そういう中で前半は完全に横浜FCペースで終わった。

これに対して後半のレッズはしっかりと修正を加えてきた。この辺はさすが。分かりやすかったのがネネ→田中の交代だったと思う。

この交代によって守備が安定した。前半にあいまいだったところにメスを入れた印象。変則4バックで守ってた最終ラインを完全な4バックしたことが1つ。さらに4-3-3同士にして見るべきところをはっきりしたのが1つ。
これに加えて、後半は相手が消耗したこと、散々やられてたカタタウが交代したこと、前がかりにならざるを得ない状況で相手を押し込んだことも重なって、前半ほどの危ないシーンは作られなかった。リスクを犯してるだけに1度カウンターを食らうとピンチになったけど、高い位置に人数を入れたことでそういう場所での守備も効果的に決まってたから大きな問題にはならなかった気がする。

ただ、攻撃については必ずしもうまく行ったとは言えない。確かに相手を押し込むことには成功した。はっきりと3トップにしたことで相手のSBを押さえつけ、そこのポンテのプレッシャーも加わったし長谷部も積極的に出て行った。ここまでは前線とあまり変わらない気がするけど、後半はSBがいたのが大きかった。そこを利用しながらSB→WG(右サイドが多かった)によって前にボールを入れること、攻撃に深みを加えることに成功したと思う。

でも、攻撃に深みを加えることで終わってしまった。横浜FCの人数をベースとしたブロックに最後のアプローチはことごとく跳ね返されてしまった。いつもレッズが他チームにやってることをそのままやられてしまったイメージだったと思う。

ここにおいてレッズの最後の崩しのバリエーションのなさが露呈した。特にポンテが故障(?)で後半はほとんど仕事ができなかったのも痛かったと思う。

このレッズの最後の崩しがうまう行かない原因はボールに対する動きが少ないから。ほとんどの選手がボールを待ってる。だから、前線に動きを作ることができない。攻撃の選択肢は少ないし相手のブロックにプレッシャーをかけることもできなかった。

この動きの少なさがワンパターンな攻撃を生んだ。3トップは変則的に田中-ワシントンの2トップ+右WGの永井みたいな形。真ん中を固める横浜FCのブロックに対してはサイドの永井が空くことになった。他の場所に出すところもないから、とりあえず永井に預ける。永井は別にやることもないからそのまま上げる、もしくはドリブルでちょっと深いところまで行ってから上げる。中は待ってるだけ。この連続。たまに永井が細貝に変わったぐらいだった。

この前線での動きのなさは深刻だったように思う。待ってる選手が多いだけに全く動きが作れず、前線が詰まってしまう状況が多々見られた。ダイナミックな動きのなさはやっぱり疲れが影響してるのかも。それがそのまま最近の得点力不足に現れてた気がする。

そうなると個頼みになるんだけど、後半は人数かけブロックでその個がプレーするスペースをつぶされてしまった。前半のスペースがある時間には横浜FCの守備陣がよく守った(これは後半もだけど)。特に山口。カウンターの芽を摘み、ワシントンへのパスを途中で引っ掛け、DFが抑えたワシントンを前後で挟み込み、ポンテを見、そのエリアに後ろから入ってきた選手(多くは長谷部)にも対応。1ボランチに求められる多くの仕事をこなした。

横浜FCは最後の最後で維持を見せた。内容も伴ってたからこの勝利はフロックではないはず。対するレッズは疲れを隠し切れなかった。トヨタカップまで一週間しかないけど、どうやって立て直してくるか。厳しいことを言えば、どんどんと悪い方向に向かってる現状ではセパハンにリベンジされる可能性がかなり高いと思う。天皇杯敗退をいい方向に取って、ここにうまう照準を合わせられるか。

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