ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-01-01 Tue 02:53
高校サッカー1回戦
【三鷹×高知中央】
三鷹の目指すサッカーはいいものだと思う。今回の試合を見る限りでは三鷹の狙いは中盤で奪ってからのカウンター。守備はボールに対するアプローチの意識が強く、それに連動して後ろでは入りどころを狙うやり方が見られた。そして、そうやって奪った後はシンプルに縦パスをトップに当てる。そして、一気に後ろが飛び出して攻めきるっていうやり方。ここ最近の高校サッカーのトレンド(流経大柏、盛岡商がそういうサッカーだった)が表れてた気がする。

実際に攻撃の方は(特に前半は)狙い通りに進んだんじゃないかっていうように感じた。まず、奪った後のトップの引き出しの動きがいい。特に10番の白井が前線でうまく引き出しの動きをしたと思う。そうやって1つ収めたところで、一気に後ろからの飛び出しが見られるのは上にも書いたとおり。次々に出てくる後ろの選手が攻撃に厚みと勢いを持たせる。そういう中で相手ゴールに向かって少ないタッチでパスが回るシーンが見られた。

ただ、一連の流れの中でミスが多くて流れが分断されることが多かったのは気になった部分。雨、風、初戦の堅さっていう要因が考えられるわけだけど、ちょっと多すぎた気がする(高知中央にも言えたこと)。やろうとしてることのよさ、ボールなしのランニングの精度とか量のよさがあるのに、基本的な技術の問題でそれが消されてしまうのは残念だった。

ちなみに、こういうカウンターの流れで起点となる白井は単純に真ん中で待っているだけではなかった。左サイドを基本としながら、カウンターでの選択肢を増やしてた印象。もちろん、1度収めて単純に下にはたいて後ろの攻撃参加の勢いを利用するってのは1つの形。加えて、相手の高めのラインのウラをサイドから陥れる狙いも見られた。特に序盤はウラに単純に抜け出そうとする動きが多かったし、チームとしてもスルーパスを多用。

ただし、抜ければチャンスになったであろうこういう動きもミスによって消えてしまった印象。それに、サイドに通ったとしてもゴールに向かう質よりもサイドで起点になる役割の方が大きかった。そのサイドの起点に対して、後ろが次々と飛び出してくるのは上に書いたやり方と同じ。

繰り返し書いてきたように三鷹の攻撃は後ろからの飛び出しをベースにしてる。運動量の多さをベースとした効果的なランニングが多かったと思う。3点目もFWを抜いてゴール前に入ってたのはボランチの選手だったし。奪ってから一気に後ろが飛び出してくるっていう意味ではエスパルス的なイメージか。

こういう後ろからの三鷹の飛び出しに対して高知中央は自分たちのやりたい守備をやらせてもらえなかった。おそらく高知中央の本来の守備の狙いどころは中盤の場所だったんじゃないかって気がする。最終ラインを高めに設定して4-3-3のコンパクトなブロックを作ってたことを考えると、ベタ引きの守備を念頭に置いてなかったのは確かだと思う。たぶん、そういうブロックに入ってきたところで一気にアプローチするような狙いがあったと思う。でも、結果として高知中央はゴール前のところまで押し込まれるシーンが多くなった。

これは三鷹の後ろからの飛び出しのプレッシャーに負けたことが大きかった。さらにその飛び出しをベースにしていいリズムでパスを回す三鷹に対して守備の狙いどころを定められなかった。そうやって最初のアプローチができず、相手はどんどんと後ろから飛び出してくる。しかも、三鷹がサイドから深みを作ってきたのも守備の狙いを定められなかった要因になった気がする。

そうやって守備の勝負どころを定められないままに、高知中央のブロックはかなり深い場所まで追い込まれるシーンが目立った。そうなったときに後ろから出てくる相手選手を捕まえきれないシーンも目立った気がする。基本的に前線の守備意識(低い位置まで戻ってくるような)があまり高くなかった印象。というか、次の攻撃を想定してチームとして前線を残しておくやり方だったかもしれない。

ただ、この高知中央の守備のやり方が得点後の時間には改善されてた。それまでルーズだったボールへの意識が高まって、距離を詰めるのが速くなった印象。この時間の三鷹は失点後の焦りとあいまって、全く狙い通りの攻撃ができなくなっていたと思う。無為にトップに蹴りだすボールが増えてしまった。

とはいっても、三鷹の攻撃は概ねいい内容だったと思う。何度も書くように後ろからの飛び出しを利用して勢いと厚み、近さを加えながら攻めるやり方。ただ、こういう内容の攻撃をすることを考えると守備の内容がもっとよければ、もっと楽に相手ゴールに迫れた気がする。要するに攻撃への切り替えの速さを考えると、中盤で効果的に奪ってのショートカウンターが有効であるように思う。

三鷹としては最初にも書いたように、そうやって中盤で効果的に奪うことを狙ってたのは確かだったと思う。中盤とは言わずとも、効果的に相手のボールを引っ掛けて勢いのあるまま、相手の組織が戻る前に攻めに転じたいっていう意識はあったと思う。

それは守備のやり方を見ると分かる部分。三鷹は受け手と出し手の両方をしっかりとケアしようとする姿勢が見られた。中盤の選手は相手のボール保持者に対してしっかりとチェックを繰り返し、それに連動して低い位置の選手はしっかりと相手の人を見て入りどころを狙ってたと思う。

立ち上がりの時間はこのやり方がある程度機能してた。高知中央がしっかりとつなぐ意識を強くしたことで、最初の守備に行きやすい状況が生まれた。最終ラインでの相手のつなぎにプレッシャーをかけて、かなり高い位置で奪うシーンもいくつか見られたと思う。

ただ、高知中央はすぐにトップの近藤に単純に入れるやり方に移行。おそらくこれが本来のやり方なんじゃないかって気がする。そして、このシンプルなトップ当ての攻撃を繰り返す高知中央の攻撃に対して、三鷹の守備が狙い通りに機能しなくなった。

まずギャップが生じたのは出し手に対する守備。三鷹の選手はしっかりと出し手に対してチェックをして行くのは上にも書いたとおり。ただ、そのチェックは追い掛け回すようなやり方ではなくジワジワと距離を詰めるようなもののだった。結果としてシンプルにトップに入れる高知中央の出し手に対しては十分に距離を詰めることができなかった。三鷹としてはある意味では寄せの途中で次の展開をされてしまう形。

そうやって出し手に対してのプレッシャーが機能しないと、後ろの守備にも影響が出てくる。後ろの選手の受け手に対する入りどころの狙いはあくまでも前線でのチェックによる制限をベースにしてる。その前線のチェックがルーズになったことで、後ろの選手は入りどころに対する対応ができなくなった。ボールが入ってしまってから寄せに行くっていう後手後手の対応が目立ったと思う。

さらに、前線がズルズルと相手の出し手に引っ張り出されてしまうことで(しかも、効果があまりない)上下のギャップも生み出された。結果としてDFライン前のフィルターが効果的に機能しない状況が生まれたと思う。簡単に相手のトップの近藤にボールが入るシーンがかなり目立ってた。

ただ、高知中央はそのトップの近藤が孤立気味だった。厚みのある攻撃を仕掛けるときには3トップが近い関係を作り、さらにサイドのスペースに選手が出てくるようないい攻撃も見られたけど、そういう攻撃はあまり多くはできなかった。近藤には当たるけど、その後のフォローが少なくて厚みのある攻撃につながらなかったと思う。

それでも三鷹の次の攻撃を考えると痛かった。あくまでも引っ掛けて縦の展開を作りたかったのに、1つ収まりどころができたのは事実だった。何よりも後手後手の対応の中で単発だった相手の攻撃に厚みが加わるシーンが目立ったと思う。前線が後手に回り、それに引きずられて後ろも後手に回るっていう悪循環は断ちたかったところ。

さらに言えば、もっと攻撃に厚みを加えるチームが相手だったら、次の自分たちの攻撃っていう以前に守備の時点で危険が生まれる気がする。前後の分断は修正したい部分。特に前線は出し手に行くなら行く、後ろとの関係で受けるなら受けるってことをはっきりした方がよかった気がする。後半は相手のトップへのボールをまず切るっていうことがはっきりして、いい内容の守備に修正されたと思うけど。

最後に注目選手ってことで三鷹の7番北見を挙げとく。この選手は中盤の底でボールを裁いてからの前線への飛び出しが魅力。組み立てで出し手になったと思ったら、そこで止まらず一気に長い距離を走って前線に飛び出していく。そうやって出し手から受け手への役割の変更をしてたと思う。


【藤枝東×香川西】
香川西の守備の内容のよさが目立った。前半は最前線を3トップ気味にしてフィルターをかけ、最終ラインをかなり高い位置に設定する超コンパクトなブロック(4-3-3みたいな形)を形成。そうやって、藤枝東が攻撃の開始の縦パスを入れたところ厳しいチェックをしていった。その1つ目のチェックに対する周囲の連動の速さも目立って、常に相手のボールに対して複数で囲い込む状況を作り出せた印象。

コンパクトなブロックで選手間の距離が近いから、相手の入りどころに対してのチェックに素早く当たれたり、周囲との連動もしやすかったと思う。もちろん個々の意識の高さも見られる。80分間1つ1つのチェックを欠かさずに相手の入りどころに対してアプローチをし続けた運動量とか囲い込みの際に前線が戻ってくるような守備意識の高さも見られた。

それでも後半の立ち上がりの両チームが点を取り合った時間はさすがに組織の間延びが見られ始めてた。そういう状況になったところで前線に1トップを残して中盤の厚みを増した。システム変更によって選手間の距離を縮め、1人1人の持ち場を狭めることで前半と同じような守備ができるようにしたと思う。高い位置でのフィルターがなくなったことで前半よりはブロックに仕掛けられることが多くなったけど、入ってきたボールにはしっかりとアプローチができてた。そういう工夫が80分間のコンスタントな守備を支えた要因になってたと思う。

対する藤枝東の攻撃は香川西の方から見ると、守備との相性が抜群によかったと思う。結果、藤枝東の攻撃はやりたいことが全くできなかった。それでも自分たちの形に固執したことが藤枝東の攻撃停滞させた要因だったように思う。

藤枝東の個がベースになっている。というか、個が分断されている。ボール保持者に対する動きが少なく、ボール保持者自身もあまり周囲を使おうとする意識を見せない。だから、1人1人の保持時間がかなり延びてしまう状況が生まれてたと思う。1タッチ、2タッチでパスを回すどころか1人が最低でも3タッチ以上はするような状況だった。

香川西からすれば素晴らしく狙いがつきやすい。相手のボール保持者は一定時間はボールを保持してくれるわけだから、そこに思い切ったチェックが可能になった。そうやってすぐに囲い込んだのは上に書いたとおり。

藤枝東のパスはこういう香川西のチェックによって困ったときの逃げ場っていうイメージが強くなった。相手に寄せられてさすがにキープできなくなったところで、誰かもらってくれっていう質のパスを出す。それが効果的なパスにつながることはないわけで、中盤のチェックでしっかりと制限が効いている香川西の守備陣がことごとくカットして行った。

さらにそのパスがショートパスばかりになってしまったと思う。相手に一気に距離を詰められて、大きな展開が難しかったっていう要因もあったかもしれないけど、チームとしてショートショートでつなぐ意図が見られた。大きな展開で相手のブロックにギャップを作る場面はほとんど見られなかったと思う。

1つは単純に放り込むロングボールがほとんど見られなかった。相手が最終ラインを高く設定し、中盤をタイトにしている時点でウラに放り込むロングボールっていうアプローチが考えられる。そうやって相手の後ろへの意識を強め、本来使いたい場所を空けていくってのが1つのセオリーになる。でも、この試合では藤枝東はそういうボールをほとんど使ってない。結果として相手の守備ブロックはプレッシャーなしに高い位置を保てた印象。

ウラへのロングボールを使わないならば、もう1つ考えられるのは横のアプローチ。左右に大きく動かすことで相手の守備ブロックの横への間延びを誘発する。結果として選手間の距離を遠ざけて、寄せを遅らせ連動性の築きにくさを生む。

でも、この試合の藤枝東は横のアプローチも使えてなかった。同サイド同サイドとショートパスをつないで攻めていく中で、相手にとってはかなり守りやすかったと思う。香川西としてみれば勝手にプレーエリアを限定して、守備の狙いどころを決めてくれたイメージ。

そういう意味で藤枝東には組み立ての工夫が見られなかった。相手のいい内容の守備ブロックに対して予備的なアプローチをせずに、何が何でも縦に行くような強引さが見られた。そのときに組織としての連動性が薄いから、勝手に相手の守備網に引っかかっていくイメージが強くなった印象。

この試合を見ると静岡のチームが現状、再び覇権を取り戻すことはないだろうなって気がする。去年の静学も含めて、あまりにも自分たちの形に固執しすぎる。さらに、組織としての連動性が薄く、個が分断してる。今の高校サッカーは個人技だけで勝ちあがれるような状況にはないと思う。やっぱり組織としての強さが求められる。

ただ、逆に静岡勢の人材の輩出は今後も続くはず。先々を考えれば個ベースのサッカーで1人1人の技術力とか積極性が育っていくわけだから。組織としての強さは入ったチームで覚えればいいってことを考えると、高校年代の個ベースのサッカーには意味がある。本当は野洲みたいに個ベースだけど、組織としての連動があるってのがベストなんだろうけど、すぐにそういうチームを作るのは難しい。

組織的なやり方で“高校サッカー”での強さを目指すか、個ベースのサッカーで個を育てるかってのは難しい問題。でも、ユースに個を奪われる現状では、高校チームは前者を選ぶしかないのも事実なんだと思う。

余談が長くなったけど、試合の内容に戻る。ここまで見てきたように藤枝東の攻撃は香川西の守備に完全にシャットアウトされてしまった。でも、香川西の守備が守備までで終わってしまったことで、実質的にどちらが流れを握ったかが難しい試合になったと思う。

香川西は守備内容は素晴らしいのに、そこから攻撃へのつながりが感じられない。守備の時点で完結してしまって、守備の勢いのまま攻撃に転ずることができなかったと思う。常に前線の人数が薄く、攻撃が単発。そういう状況の中で藤枝東の切り替え後の守備に引っ掛けられてしまうシーンが目立った。守備の時間が短かった藤枝東だけど、切り替えの守備の内容がよかった。相手の攻撃が薄いこと、システム的に藤枝東の中盤が厚いことで香川西と同じように中盤のチェックとそれに対する連動が見られた。弱点とすれば3バック脇のスペースだったけど、香川西はそこをうまく使えなかった気がする(使おうとする意識自体はあった)。

ここまで見てきた2試合。香川西の守備に三鷹の攻撃が組み合わさるといいチームができる気がする。そんなたらればを言っても仕方ないわけだけど。


【帝京×済美(1時間圧縮版)】
高校サッカーぽい試合になった。前線に1発で放り込むボールが両チームに目立ったと思う。結果として蹴りあいの試合展開。トップの能力に対する依存度が高い試合になったと思う。

そのロングボール主体のサッカーは両チームのスタイルでもあるんだろうけど、それ以上に量チームの守備の戦術が大きかった。トップの献身的なチェイスを起点として前線から相手に対してプレッシャーをかけていくやり方が両チームに見られたと思う。結果として、どちらも途中で引っ掛けられることを恐れてロングボールが多くなったっていう側面があったような気がする。

逆に守備については両チームとも狙い通りに進まなかった内容。高い位置で奪いたいのにも関わらずロングボールで一気に距離を稼がれてしまう。帝京は5バック気味の形になり、済美も中盤以降が下がってラストで跳ね返すシーンが多くなったと思う。

そういう意味では両チームほど攻守に渡る狙いは同じようなものだったって言える。単純なロングボールの後はサイドを使おうとする意図が見られたのも両チームの共通点だった。ただ、結果には3-0っていう明確な差が現れてる。そして、その差は1つ1つの部分についての両チームの少しの差の積み重ねに起因してたと思う。

最も根本的だったのは切り替えのスピード。この点においては明らかに帝京が上回ってた。守備では攻撃後の最初の守備の効き具合。帝京は1発のロングボール事態はある程度余裕を持って放り込むことができたけど、済美はそれすら許されなかった。帝京の切り替え後最初の守備とそれに対する連動性のよさが目立って、極端なことを言えば済美は奪った瞬間に、すでに余裕がないっていう状況が生まれることもあった気がする。

実際に帝京の先制点は切り替えの速さが生み出した。最初の守備からの流れでかなり高い位置でボールを奪ってサイドに展開したシーン。相手は1度味方ボールになったことでマークを離してしまい、さらにサイドに展開されたことで完全に見失った。中では2枚が完全にフリーになってしまった。

逆に帝京は守備から攻撃への切り替えも済美に比べて速かった気がする。これがロングボール1発でスタートする攻撃に実効性をいかに上げるかってことに影響を及ぼしてた印象。帝京はロングボールがトップに入ったところに、すぐに複数のフォローが効いてた。結果として攻撃に厚みを生んだと思う。

サイドを含めた次の展開が容易になったし、相手を完全に押し込むことにも成功した。そうやって、より切り替え後の守備が効きやすい状況を作り出した気がする。結果として、最初のロングボールが次から次への攻撃につながることが多くなった。

対する済美の攻撃には薄さが目立った。とは言っても、後ろからの飛び出しを利用して広い場所使う展開もあったから、あくまでも帝京と比べてってこと。ただ、その中で選択肢が狭まってたのは事実で、トップに当てて右サイドに展開っていう形ばかりになってしまった。

この差はラストのアプローチの効果にも影響を及ぼした。人数をかけられる帝京は当然のようにラストのアプローチの選択肢が多かったわけだけど、数的な問題だけではなくてそこにうまく個々の動きも組み合わせられてた気がする。

そういう意味では帝京は面白いチームだと思う。攻撃で距離を稼ぐ、つまり敵陣深くに入るやり方はある意味では雑。1発のパスが大きくなるわけだから。ただ、そうやって敵陣に進攻した後は丁寧な組み立てが目立った。ランニングを組み合わせながら少ないタッチでパスを回し、狭いところを打開したり、逆にスペースがあればドリブルで仕掛けたり。中にこだわらずにサイドも効果的に使えてたのもよかった部分だったと思う。

この帝京の攻撃を支えたのがトップの2枚であったのは確か。ここに収まらなければ、帝京の攻撃にはつながらないわけだから。中でも奥山はいい選手だと思った。組み立てでの引き出す動きが基本的にいい。組み立てに限らず先制点のシーンのようにゴール前のフィニッシュ(ファー→ニアの動き)の際の動きのよさもある。さらにボールの受け方がうまいと思う。あまり背は高くないと思うけど、うまくボールを収めてた印象。

それに帝京の2トップは守備も献身的。最前線でのチェイシングが献身的で後ろを助ける部分が大きいと思う。今回の試合では上にも書いたとおり相手がロングボール主体で来たことによって、中盤との連動を築くのは難しかった。でも、後半に相手がつなぐ意識を強く持った時間には守備のスタートとしての2人の役割がうまく機能した印象。前線でしっかりと追いかけることで、制限をかけ後ろの選手が守備の勝負に行きやすい状況を作り出した。結果として後ろの選手はボールの入り際を狙えるシーンが多くなったと思う。さらに、2トップはそうやって中盤が相手の勢いを止めたところに戻ってきて連動するような守備意識の高さも目立った。


【水戸短大附×日章学園(ダイジェスト)】
放送時間の関係、さらにPK戦までもつれ込んだことでカットカットの放送になってしまったので手短に。見られた時間が短かったから、「~だろう」っていう文脈も多々あるのでご了承ください。一応、県予選の段階(チラッと見ただけだけど)で水短のサッカーには注目してたので取り上げたい。

水短は予想通りに前線からの献身的な守備。トップからの厳しい追いかけによって、相手のボール保持者を自由にさせなかった。そうやって相手から余裕を奪った上で、次の連動によって次をしっかりと狙ってくる。前線の追いかけ方が次を考えてしっかりと制限をかけられてるのが効果的。

水短が予想通りにこういうサッカーをできてた時点で水短が試合の主導権を握ると思った。それぐらい水短の守備の内容には素晴らしさがあった。ただ、個人的に誤算だったのは日章学園も水短に負けず劣らず前線からの守備が見られたってことだった。日章の守備も水短も似たイメージ。前線からの追いかけに対して次が連動してボールを奪うってやり方。前半は特に相手の縦パスをことごとく先に触るシーンが見られた。

両チームとも最前線からの素晴らしい内容の守備。攻撃では両チームとも余裕を持ったプレーができなかった。結果としてどちらも攻撃の流れはぶつ切りに。途中で引っ掛けられて最後の場面まで行けないシーンが目立った気がする。これが前半の両チームのシュート数の少なさを生んだと思う。

その中でより深い位置まで攻め込めたのは日章だった。早稲田をはじめとした個の力によって深い位置までの進攻は可能だった。ただ、水短がそういう場所にしっかりとブロックを作ってしまうともう崩しきれない。ボールに対しては前線での守備を見ても分かるように、忠実なチェック。そうやって相手の勢いを止めておいて、後は低い位置に人数を揃えたことによる近さを利用。一気に囲い込んでボールを奪うシーンが目立った。

対する日章の守備はあまりバランスを崩されなかったんじゃないかと思う。場合によってはDFライン以外は全て敵陣に入るような前線からの守備が見られた。水短よりも組織としての選手の置き方なんかでも相手にプレッシャーかけてた側面がある。もちろん個々の追いかけも見られるものの、水短と比べると弱かった(あくまでも水短と比べると)。むしろポジショニングで狙いどころを定めるスマートな守備。水短みたいに厳しく行って人数勝負で囲い込むやり方よりも、ピンポイントで狙って相手より先に触るっていうシーンが多くなった印象。

ただ、このやり方が最初の失点を生んでる。出所へのプレスがやや弱まり、結果として高い最終ラインのウラに1発で通すボールを許してしまった。水短としては相手のDFライン前ではことごとく狙われてしまってたから、背後を陥れるっていう考え方はよかったと思う。

後半は水短の攻撃に前半と比べるとスムーズさが生まれた。後ろからの飛び出しが多くなって前線の選択肢が増える時間が長くなったと思う。その中で後ろからの飛び出しの勢い、人数が入った近さを利用した少ないタッチでのパス回しが見られるようになった。結果、日章としては守備の狙いどころが定まらなくなり、前半よりも深い位置まで押し込まれることが多くなった。

対する日章も前半よりは相手のゴールに迫るシーンが増えたと思う。基本的には前半と同じように早稲田を中心とした個の仕掛けで進攻してきたわけだけど、水短と同じく後ろからの飛び出しも活発化した。結果として水短としては前半よりも見なければならない場所が増えたと思う。個の仕掛けに対しては同じように対処しても、相手には逃げ場が生まれてた。奪って跳ね返しても相手の厚みに引っかかってしまうシーンが目立った気がする。こういう流れの中で前半よりはゴールに向かう時間が両チームとも長くなってた。
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