ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-01-02 Wed 02:43
天皇杯決勝:サンフレッチェ×アントラーズ
<サンフレッチェ:3-5-2>
FW:佐藤-平繁
MF:高萩、服部-森崎浩-森崎和-駒野
DF:盛田-ストヤノフ-槙野
GK:下田

<アントラーズ:4-4-2>
FW:田代-マルキーニョス
MF:野沢-青木-小笠原-本山
DF:新井場-大岩-岩政-内田
GK:曽ヶ端

今回の試合でサンフレッチェの守備の問題の一端が見えた気がする。もちろん、気がするだけなのかもしれないけど、ちょっと気になったところがあった。それはガンバ戦の立ち上がりの時間に見られたような、前後の分断状況にも関係してくる。

そもそも基本的な組織は全員を自陣に戻して作られる。その中でFWの守備意識の高さが見られるし、当然のように自陣に守備の厚みを築ける。さらに当初の組織作りでは最終ラインを下げずにコンパクトなブロックを作ることができてる。

局面を見ると中盤では相手ボール保持者に対して最低1枚が対応しに行こうとする。ガンバ戦のようにある程度見るところをはっきりさせようとする形は確認できなかったけど、相手の中盤のボール保持者を完全にフリーにするのは避けようとする対応が見られた。そういう中盤の守備に対して後ろはしっかりと人につく。特にトップに入る縦パスに対しては、しっかりと体をぶつけての対応が見られたと思う。

こういうサンフレッチェの守備を見てみると、大きな問題は感じないのが正直なところ。全体の組織の作り方も、局面局面の守備に関しても。これは前回のガンバ戦を見ても感じた部分であって、実際に最多失点の原因をつかみきれずにいた。

ただ、最初にも書いたように今回の試合を見る中でちょっと気になった部分が露呈してたのも事実。それが実際に最多失点につながったかどうかはともかくとして(実況、解説の話を聞く限りでは、サンフレッチェの天皇杯での守備はリーグとは切り離して考えた方がいいようなニュアンスだった)、少なくとも今回の試合では危険な状況を生む要因の1つになってた部分があったように思う。

それは全体の守備が無難すぎるってこと。上にも書いたように、1つ1つの守備の要素には大きな問題を感じない。ただ、全体として見てみるとその1つ1つの要素が全て無難にこなされてるのが感じられた。要するに守備のストロングポイントがないってこと。全ての守備が平均的にこなされてて、大きな問題は感じられないけど絶対的な強さも感じられないイメージだった。

単純に、前線か?後ろか?っていうことで考えてみる。例えばレッズは前:後1:9ぐらい。前の守備が破綻しても後ろで守りきれる強さがある。逆に後ろが破綻したら大変なことになるけど、そこは守備のストロングポイントであって、そう簡単には破綻しない。

この単純化をサンフレッチェに当てはめてみると、前:後=5:5ってイメージ。平均的に守備ができている分バランスがいいように見えるけど、実際にはそうとも言えない。前か後ろかのどちらかが崩されれば、一気に守備力は5になる。そして、前も後ろも同じように破綻の可能性を秘めてる。

実際にはこれほど単純ではないけど、サンフレッチェの守備には悪い意味での平均化が見られたのは事実。中盤ではボールに対して寄せる意識はあるものの、厳しく行って奪う意図は少ない。ガンバ戦のときにも書いたように、あくまでもボール保持者をフリーにさせないイメージ。逆に後ろの守備に関しても1つ1つのところで相手選手に対応してるものの、絶対的に跳ね返すほどの厚みは感じられない。

ただ、ガンバ戦のときには後ろに絶対的な堅さを感じたのも事実だった。ただ、今回の試合を見てみるとサンフレッチェの守備らしさってことになるのかは微妙な気がする。上の単純化を使うならば、ガンバに押し込まれて前+後=10っていうブロックができたのかなって気がした。ただ単に、中盤がガンバに押し込まれたことによって勝手に生まれたってことなんじゃないかと。

これにはガンバの前線詰まりも関係してた。ガンバの選手が次々に前線に入ることで、サンフレッチェは自動的に後ろの堅いブロックが形成。そして、ガンバは前線の選手が動かなかったことで勝手にスペースをつぶして行った。サンフレッチェの守備ブロックは最後のところで待っていれば相手が勝手に引っかかってきてくれるイメージだったってのは前にも書いたとおり。

逆に立ち上がりにサンフレッチェの守備分断が見られたときには、ガンバの攻撃もいい意味で分断(組み立てとフィニッシュの区別がついてた)時間帯。ガンバのFW(フィニッシュ)がFWとして、中盤(組み立て)は中盤として機能したことで、サンフレッチェはストロングポイントを作れなかった。要するに5:5の状況が生まれたわけで、それが前後の分断として表れてしまったんだと思う。

そして、こういう守備の問題が隠されているサンフレッチェにとってアントラーズの攻撃はかなり相性が悪かった気がする。サンフレッチェ自身の問題によって守備の勝負どころがはっきりしなかったのに、アントラーズの攻撃のアプローチによってさらに守備の勝負どころがうまく定まらない状況が作られてしまったように思う。

アントラーズの攻撃のアプローチについてはこれまでも書いてきた通り。キーワードは前後左右のアプローチってことになると思う。そして、その内実は人的な部分とボールの動きの部分っていう2つに分けて考えることができる。

人的な部分としては上下方向への動きの多さと左右方向への動きの多さ。要するにトップの場所の出入りの激しさと、サイドでの出入りの激しさっていうことが挙げられると思う。そして、そういう前後左右の流動性を利用した、前後左右へのボールの動きが生み出される。基本的には組み立て時の横の展開と、フィニッシュに向けての縦のくさびってことが多いと思う。もちろん、縦に1つ入れて攻撃のスタートとするっていうやり方も多いし、サイドからのクロスでフィニッシュにつなげるってこともあるわけだけど。

1点目はまさにこの前後左右のアプローチを利用した得点だったと思う。組み立ての段階でかなり左右に振る大きな展開を織り交ぜ、右サイドに上がってきた内田がフリーに。そして、その内田がくさびをマルキーニョスに入れることで横のアプローチから縦のアプローチへの転換しスピードアップを図ったシーンだった。

横の利用についてはSBの攻撃参加に加えて中盤(場合によってはトップ)が入れ替わりサイドに流れることで厚みを増す。今回の試合では横方向の大きな展開がかなり効果を発揮してたと思う。

対して縦の利用はトップの動き。マルキーニョスが下がって受けるプレーとか、チャンスにもつながった田代のウラを狙う動き。本来的にはここに中盤が絡んでくるのが理想なんだけど、今回の試合ではあまり見られなかったと思う(疲れのせい?)。

それでも人とボールによる前後左右のアプローチはサンフレッチェの守備を崩すのに効果的だったのは確かだった。上に書いたような左右への大きな展開によってサンフレッチェの中盤のチェックを無力化した。広いサイド広いサイドを利用することで、相手の中盤に寄せをさせずにフリーな選手を作り出した。同時に横の間延びも誘って真ん中を空けて言ったと思う。

そして縦のアプローチによって相手の最後の堅さを許さなかった。ガンバのように前線が詰まった状況だったら、サンフレッチェの最終ラインは大きくバランスを崩さずに対応できたはず。でも、中盤に降りて行って受けたり、ウラを狙うっていうやり方の中で相手の最終ラインのバランスを崩していった。人につく意図が強いサンフレッチェの守備陣はしっかりと動きにつくことで、ラインから引っ張り出されるわけだから。それから前線で動きを作り、何でもかんでも人数を入れなかったことで相手の最終ラインとDFラインの張り付きも防いでた印象。これは中盤のパス回しの中で相手の中盤を引っ張り出したのも大きかったと思うけど。

こういう流れの中でアントラーズの一方的な試合になる可能性もあったと思う。実際にアントラーズの先制点まで、サンフレッチェは守備の勝負どころを決められない不安定さが見られ、ボールも支配されてしまった。ただ、実際にはそういう流れにはならなかったと思う。

その要因としてはアントラーズが先制点後、明らかにペースダウンしたから。極端なことを言えば、前半8分の得点後はもう試合を閉めに行ったっていえるぐらいだったと思う(さすがに、言い過ぎか?)。

それがまず見られたのは守備面。立ち上がりは最前線から追い掛け回す守備のやり方が見られたと思う。そうやって相手の最終ラインのボール保持者に対しても余裕を持たせなかった。そして、そういうトップの追いかけに対して次のところも高い位置で連動して行った。そういう激しい守備によって相手に試合の主導権を握らせない意図があったと思う。

そういう意味では得点に関係なく、ある程度の時間帯になったら守備のペースダウンを図るつもりだった可能性もある。でも、今回の試合では事実として得点の前後での守備の質が変わった印象。

得点後の時間は受けるイメージが強くなった。切り替えでの守備のよさをベースとして、まず組織を作るっていう意識が強く表れてた気がする。トップの2枚も自陣近くまで戻って3ラインの一角になった。だから、相手の最終ラインは立ち上がりと比べるとかなりフリーでボールを持てるようになってたのが象徴的だった。ただ、同時にサンフレッチェはその最終ラインから相手ブロックに仕掛けるボールがほとんど入れられなくなったと思う。横パスばかりが続いて、攻撃のスタートが切れなかった。

この要因はアントラーズの守備の組織作りのうまさにあった印象。4-4-2の3ラインをコンパクトなブロックを基本として相手の縦へのコースをしっかりと締めた。さらに、この後ろの4-4のボールサイドを上げることで斜めのブロックにして同時にボール保持者に対しても間接的なプレッシャーをかけてたと思う。この斜めブロックによってアントラーズの最前線が3トップみたいな形に見えることが多かった。サンフレッチェとしては、こういうアントラーズの組織作りに対して仕掛ける活路を見出せなかったと思う。

こういう守備ブロックを基本として、スイッチが入ったところで一気に守備のスピードアップが図られるっていうやり方が見られた気がする。ブロックに仕掛けられたところでは当然のようにしっかりとチェックがかかる。そして、それに周囲が連動することで素早い囲い込みが見られたと思う。これは1度組織を作ったことによって生まれた近さがベースとなる部分もあるけど、前線からの守備に見られるような個々の守備意識の高さが本質的なところにあるのは事実だと思う。

さらに前半に関しては1度組織を作ってから、前に対する守備をしていくことも多かった。相手が前線への入れどころに迷ってもたついたところで一気に守備が開始されることが多かったと思う。多くの場合では斜めに配置された中盤の1枚(単純に最前線のFWってこともある)が一気に距離を詰めるのが守備のスイッチ。そして、そのスイッチが入った時点で周囲の選手が一気に活動的になる。1度作ったブロックから次々に飛び出して相手の選択肢を削って行く。勝負どころと決めたら、守備ブロックを押し上げて一気に畳み掛ける守備が見られたと思う。その中でほとんどが高い位置でのカットにつながってたのが素晴らしかったと思う。

そして、遅ればせながら感じたのはアントラーズの守備のよさはこの緩急にあるってこと。シーズン当初のアントラーズはこの試合の立ち上がりでも見られた最前線からの追い掛け回しをベースとした守備をしてた。そして、前線から個々の守備意識が高いからそういう守備がしっかりと機能して、高い位置でのカットが目立ってた。

個人的には最近までこのイメージを引きずったままアントラーズの守備を見てきてた。実際に前線からの守備は素晴らしく機能してたわけだから、それがある意味ではベストのやり方だと信じてた。結果としてシーズン終盤のガンバ戦、レッズ戦、フロンターレ戦は、力関係とか戦術的名意図からあえてそういう前線での守備を捨てて、受けるイメージを強くしてるんだと思い込んでた。

ただ、実際にはいつの間にかアントラーズの守備のベースは組織作りの受ける方に変わってたんだと思う。シーズン当初のエスパルス戦から長期間アントラーズの試合を見る機会がなかったから、はっきりとどこで転換したかは分からない。でも、今になって考えてみるとこの守備の転換がチーム状態を上げた要因だったのかもしれない。実際にいい守備をしてた(と個人的に思ってる)シーズン当初には苦しんでるわけだから。

この転換によってもたらされる一番の恩恵は、省エネ。高い位置からの追い掛け回しによる守備は効果的であるのと同時に現実的ではない。90分間ハイプレッシャーを続けるのは、さすがに難しいから。対して、1度組織を作ることをベースにすると無駄が省かれたやり方だっていえる。

基本的な組織を作ることで激しいプレッシャーなしでも相手に攻撃の糸口を与えない。そうやってもたつかせたところで、1つのスイッチとともに一気に守備をスピードアップさせる。それが自陣に入ったところなら、選手間の距離が近づいてることで効率的に連携を図ることができる。それに最初のチェックにも長い距離を走る必要性が減る。それに、上に書いたようなブロックの外に対する守備に関しても効率性が生まれると思う。1度組織を作ることで、選手の配置が整理される。結果として最小限の手数で相手を追い込むことができると思う。

同時にこの緩急をつける守備はそう簡単にできるものではないことも事実だと思う。緩に関しては、組織の作り方のバランスが求められる。激しいプレッシャーなしで相手の縦パスを防ぐには、3ラインの配置をはじめとしたかなりのバランス感覚がが必要とされるし、相手のボールに対して決め細やかな修正も必要とされる。急については、個々の守備意識の高さとスイッチが入った瞬間の意思統一、運動量。このやり方はシーズン当初の高い位置での守備をベースにしながら作られた部分が大きいと思う。

そういう意味ではアントラーズの守備のやり方は一朝一夕にできるものではない。組織としての絶対的な連携と個々の戦術理解度の高さが求められる。流動性をベースとした攻撃を含めて、アントラーズの組織としての成熟度の高さを再認識させられた。

アントラーズの前半の守備はここまで出てきた2パターン。立ち上がりの最前線からの追いかけと、得点後の自陣にバランスのいい守備ブロックを形成する形。どちらの守備についても、相手の攻撃をほぼ完璧に許したっていえる。ほとんど自陣内にはいい形で入られてない。これに対して、後半は3つめのパターンが見られたと思う。それは自陣深くのブロックで跳ね返す形だった。前半と比べると自陣内に入られる回数が明らかに増えた。

後半のアントラーズは立ち上がりこそ積極的に守備をしたものの、多くの時間では基本的なブロックの形成を前半よりも深い位置で行うやり方が見られた。前半は敵陣に入ってた2トップも自陣に入る時間が長くなった。後ろの4-4も前半のように斜めにならずにシンプルな横並びになることが多かったと思う。要するに相手ボール保持者に対する意図が弱まったことを意味する。

結果として後半はサンフレッチェのボールも人もアントラーズ陣内に入ってくる時間が増えたと思う。もちろん、1点を追う展開でサンフレッチェ自身が前への意識を高めたこともあるだろうけど。ただ、前半とのあまりの差を見るとサンフレッチェの攻撃意識だけでは片付けられない。おそらく意図的にアントラーズが下がって、相手をおびき出そうとした気がする。

このときにアントラーズの守備のベースになったのは絶対的な最後の跳ね返し力だった。真ん中は4-4(4-2)のブロックでバイタルエリアをつぶした。残りの選択肢である、サイドまたはブロックの外からのアプローチはことごとく跳ね返し続けた。結果としてポゼッションを相手に渡す中でも、ほとんどチャンスを作られてない。実質的な主導権はアントラーズが握ってたって言ってもいいと思う。

これでアントラーズの守備のやり方は大雑把に分けて3パターンに。そのどれもが高レベルで安定してるから、得点差とか時間を考えてチョイスできる。これはかなりの強みだと思う。上でサンフレッチェは守備のストロングポイントがないって書いたけど、そういう考え方だとアントラーズはそのときの意図によってどこにでもストロングポイントを作れるってことになるんだと思う。

ちなみにアントラーズは攻撃面も時間とともに(守備のやり方とともに)変えていったと思う。立ち上がりは上にも書いたように、左右上下のアプローチによって相手ゴールに向かっていくやり方。それが得点後は横のアプローチを増やしたと思う。左右の大きな展開を使いながら、中盤を制圧していった。もちろん流動性ベースの近い関係でのパス回しも織り交ぜつつ。縦パスに関しても強引に入れずに、ポゼッションの方に力を入れてたと思う。これが前半の8分時点で試合を閉めにかかったって書いた要因。逆に言えば、ゴールに対する積極性が失われたわけで、それがサンフレッチェの守備のギャップを隠したと思う。

これに対して後半はベタ引きの守備に引きずられてカウンター主体に。マルキーニョスに当てて、後ろの押し上げを待つっていう展開になった。ただ、このやり方が思ったよりも機能しなかった気がする。運動量(疲れ)の問題か、リスク管理の問題か、時間ともにフォローが少なくなって可能性のあるカウンターが少なくなっていった。いつものアントラーズの飛び出しの量があればもっと効果的な攻撃につなげられた気がする。それでも、マルキーニョスは助けが少ない状況でファールをもらってたのはさすがだったと思う。

ちなみにサンフレッチェはマルキーニョスをはじめとして、キーとなるところには厳しく対応することが徹底されてた(ある意味ではストロングポイント?)。結果としてアントラーズにFKのチャンスが増えることになった。そのときにアントラーズは合わせる選手がGKの前にスペースを空けて待つやり方が多かったと思う。キッカー(多くの場合は小笠原)はそのスペースに対して速いボールを蹴り込む。そこにスペースに対して勢いよく走りこんできた味方が合わせる形。この走り込みに対しては相手もしっかりとついて守らなければならないわけで、ゴールに向かって敵味方入り乱れて向かっていくことになる。そして、そこに速い質のボール。いつ交通事故的なゴールが生まれてもおかしくなかった。

アントラーズの攻撃の内容に戻ると、守備と同じくバリエーションが豊かなことが分かる。大きく分けるとポゼッションとカウンターだけど、その両方が計算できるやり方。今回の試合はどちらのやり方でも縦の動きが少なかったけど、本来のアントラーズの攻撃では流動性(飛び出しの多さ)をベースにして攻撃を組み立てる。それがどちらにも応用できてる要因だと思った。

攻守に渡ってこれまで見えてなかった部分を含めて、アントラーズの組織としての成熟度の高さを改めて感じさせられた試合だった。そして、そのチームを作り上げた監督の手腕は素晴らしいと思った。

対するサンフレッチェの攻撃は柏木の不在を感じさせられた。柏木の不在は守備よりも攻撃に響いてた気がする。それがよく表れてたのが前半の流れ。ほとんど前線にボールを入れられなかった要因になったと思う。

サンフレッチェの攻撃は概ねガンバ戦と同じような内容でできてたと思う。それがサイドに起点を作るやり方と流動性。ただし、そういうやり方がうまくリンクしなかったことで相手ゴールまで迫ることができなかったと思う。つまり本来は柏木がリンクの役割を担うんだと思う。例えば今回の試合ではサンフレッチェの2トップがはがれてしまう状態が生まれた。局面を見ても、個々の分断が見られた気がする。

これは柏木の不在によって選手間の距離が広がったことを意味する。全体としての動きが少なかったわけではないけど、色々なところに顔を出す柏木の不在によって関係性が築きにくくなった。それが個の分断を生んで、相手の囲い込みにあうシーンも目立ったと思う。

さらに細かいことをいくつか取り上げる。まずは、相手のブロックへのアプローチ。流動性はあるけど爆発的なランニングがなかったことで、相手の組織にギャップが作れなかった。それが前半に縦パスを入れられない状況を生んだのは上にも書いたとおり。そういう縦パスの質から言えば、低い位置の組み立てを助けに来る選手がいなかったのも問題だった気がする。攻撃のスタートは常に最終ラインが担って、後はみんな前へ意識を向けていた印象。それに伴って、前回は見られた大きな展開も減ってしまった。後半にポゼッション率を上げたときには、前線で動きがない詰まり状態が生まれた。動きのスイッチを入れる柏木の不在が見られた。

もちろん、ここまで書いたこと全てが柏木の不在っていう要因だけで生まれたわけではない。アントラーズの守備のよさがあったことも事実なわけだから。でも、前回のガンバ戦を見るとこういう部分に少なからず柏木が絡んでたのは事実だった。このチームでの柏木の存在の大きさを感じた。

最後に勝手な意見を言わせてもらうと、柏木はフロンターレに行くと面白い気がする。マギヌンがいなくなるフロンターレはマギヌン的なトップと絡めるトップ下を欲しいはず。そう考えると2列目から飛び出す動きがある柏木の存在は穴を埋めるのには十分だし、守備を考えても前線の3枚のフィルターの強化が期待できる。さらに大きいのは後ろとの関係。谷口と中村の組み合わせを想定すると、柏木を含めた面白いトライアングルが作られると思う。どの選手も守備も頑張るし組み立てもできる。そして何よりも攻撃参加が魅力。ここでグルグルとポジションを変える状況が生まれると相手としてもかなり厄介な中盤になるはず。実現可能性は低いかもしれないけど、柏木を一番生かせるんじゃないかと思った。
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