ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-01-03 Thu 00:17
高校サッカー2回戦
【藤枝東×室蘭大谷】
藤枝東の攻撃の内容の好転が明らかに見られた。前回の試合では個の分断、狭い場所への限定っていう部分を中心に藤枝東の攻撃の悪い部分ばかりを挙げたわけだけど、今回の試合ではその多くの部分に明らかな改善が見られた。

その改善のもっともベースになっていたのがボールなしの動きの量と質の両面での改善だったと思う。組み立ての中での引き出しの動きが多くなり、結果としてスムーズな展開が可能になった。前回の試合では個々の保持時間が伸びてしまう傾向が見られたけど、今回はボールなしの動きの改善によって少ないタッチでのパス回しも見られた印象。

さらに動きの質の改善による人数的な厚み(後ろからの飛び出しも豊富だった)も手伝って、攻撃の選択肢が多くなったと思う。そうやってパスの選択肢が増えたことによって、個人の突破にも実効性が生まれた気がする。相手としても個だけの突破しかない状況では守備の勝負どころを定めやすい。それがパスの選択肢ができたことによって相手にとっては押さえるべきところが多くなり、必然的に個の突破に対するケアに思い切って行けない状況が生まれた印象。

こういう選択肢の増加と少ないタッチでのリズムのいいパス回し、さらに人の動きを生んだことで相手の守備にしっかりと対応しやすい場所を作り出させなかった。結果として相手に守備の勝負どころを定めさせない攻撃のやり方が見られた。室蘭大谷も後で書くように守備のよさが見られたけど、それをかいくぐって深い位置まで藤枝東が進攻することが多かった。

相手に狙いを定めさせないっていう意味ではピッチを広く使う意識が生まれたのもよかった部分だったと思う。前回の試合では狭い場所狭い場所に入り込んでいってしまって、相手にとってはかなり守りやすい状況を作り出した。対して、今回の試合では左右のサイドを広く使う展開が見られた。1つのサイドで詰まれば、1発または真ん中を使うことで広い逆サイドに展開するやり方が多かったと思う。結果として相手のブロックに横方向の間延びとかDFと中盤の関係のズレを生むことが多かったと思う。

さらにトップの動きの質によるアプローチができたのもよかったと思う。前回より単純に放り込むボールが多くなったし、何よりもウラに抜ける質の動きが多くなったのは効果的。前回の相手もラインを高めに保ってきたけどそういうウラへのアプローチが少なかったのが不満だった。今回はその反省を踏まえて、縦方向のアプローチもできてたと思う。

こういう藤枝東の攻撃に対して手を焼いていた印象の室蘭大谷だったけど、上にも書いたとおり基本としてた守備のやり方は悪くなかったと思う。室蘭大谷の守備は自陣に4-4-2のきれいな3ラインを形成して受ける形。それぞれのラインの関係性もよかったと思う。

最前線の2が相手のボールをうまく制限するプレス、ポジショニングが見られて、中盤が次を狙いやすい状況が生まれた。トップが戻ってきて中盤の守備を助けるシーンも多かったと思う。そういう中盤で効果的に奪えなければ4-4でバイタルを締めるやり方を取ってきた。そうやって相手の最後のアプローチをつぶす意図があったと思う。

でも、今回の試合ではその室蘭大谷の守備の質を藤枝東の攻撃が上回ったと思う。内容としては室蘭大谷の守備も香川西の守備も大きな違いはなかったと思うけど、明らかに今回の方が藤枝東の攻撃にスムーズさが見られた。それだけ初戦は堅さがあったってことか。

室蘭大谷の守備は狙いどころを定められない中で押し下げられた。そのときにはエリア前の4-4のところでは絶対に止めようとする意識が強くなった。結果として危ない場所でのファールが多かったと思う。その内の2本をきっちりと藤枝東が決めて、試合の流れを決定づけた。

室蘭大谷としては本来の高い位置のコンパクトな4-4-2の3ラインを維持できなかったのが痛かった。相手の攻撃に押し込まれ、エリア近くまでそのブロックが押し下げられた。そして、そこでは体勢の有利不利に関わらず守備の勝負をするしかなくなった。その中でファールが増えたって展開だったと思う。

そして、この押し下げられたブロックは攻撃にも影響を及ぼした印象。そもそも。室蘭大谷の攻撃パターンは大きくわけて2つ。1つはトップの宮澤に当ててからの展開。もう1つは相手のウラ、3バック脇に蹴りだす1発の放り込みだった。

そのうち最優先はトップの宮澤への縦パスだった。その宮澤に入った時点で2列目以降が飛び出して、攻撃に絡むっていう形が立ち上がりには目立った。ただ、これはあくまでも守備のバランスのよさがベース。4-4のブロックが押し下げられてしまってからは、宮澤に収まったとしても周囲が助けに行けない状況が生まれてた印象。

そして、その中で藤枝東の守備の強さが見られた。藤枝東の守備は個々の強さが多く見られたと思う。1×1の状況ではボールを奪える強さが目立った。これは最前線(切り替えのとき)から最終ラインまでに共通して見られたこと。もちろん、その1×1を助ける囲い込みのよさも見られたけど、あくまでもベースになってたのは個々の守備力の高さだったと思う。

だから、主導権を握っている時間には藤枝東の守備がことごとく機能したと思う。相手が前に人数をかけられなかったから、数的不利の状況にならずに個々の守備力が存分に発揮された。逆に後半に相手が出てきた時間には押し込まれることが多くなった。相手の前線に入ってくる人数が増えたことで、1×1の強さがそのまま発揮できなかった。ただ、最後のところでは本質的に1×1の強さが要求されるわけだから、多くの場合では跳ね返すことができてた印象。失点シーンは左右に振られたことで中が空いてしまったシーンだった。

次の藤枝東の相手は日藤。日藤のサッカーは県大会の決勝を見たから、ちょっとまとめておこうと思う。
http://himajin0112.blog101.fc2.com/blog-entry-167.html

まず、キープレイヤーは1トップ気味の首藤。組み立てでは起点となるボールを引き出しのよさが見られ、フィニッシュ段階では中盤的になって2列目の飛び出しを促進する。首藤のどちらのよさにも後ろの連動が必要で、そういう後ろからの飛び出しのよさが見られる。

さらに組み立て段階では大きな展開を効果的に活用する。ボランチの2枚が視野の広さで広い場所を見つける。同時に長いボールの精度の高さがあるから効果的な展開につながる。右に相手を集めて、逆サイドの広い場所に浮いたドリブラー河瀬を利用する展開も効果的。

守備は切り替えからの流れでの高い位置の守備とブロックを作って受けるやり方。切り替え後はすぐにラインを下げずに高い位置での守備を念頭に置く。ここでは個々の守備意識がベースになる。

そういう場所を抜け出された時点で、低い位置での4-5-1作り。ここでも最終ラインを下げずにコンパクトな組織を作り、ボールサイドに寄せることで横の近さも生む。そうやってブロックに入ってきたボールに対して近さを利用した守備が見られる。

弱点となりうるのは高い場所に設定されたブロック。当然のようにウラに1発のパスを通されると危険な状況に陥るだけだけど、そうやって後ろに向けての守備が要求されたときにDFだけがはがされるシーンが目立つ。藤枝東にとってはここまでの2戦以上に単純な放り込みが要求されるかと思うけど、つなぐ意識が強いだけにどうか?


【三鷹×矢板中央】
両チームが攻守の切り替えを素早くし、しかも縦へのスピードを上げたことでボールの行き来の激しいスピーディーな展開になった。その中で三鷹のサッカーの内容には前回とはちょっと違った面が見られた印象。

この試合の三鷹は前線の少人数で攻めきる意図が強くなった。前回のように1度前線に起点を作り、後ろの飛び出しを促進させるやり方は見られなかったと思う。前線に収めるというよりも、相手のラインウラに一気に蹴り出して手数をかけずに攻めきる意図が強かったように思う。

これは前回よりもカウンター質の攻撃が多くなったことに起因すると思う。矢板中央が攻撃で前線に人数をかけ、結果として三鷹の守備ブロックが深い位置に押し込まれることが多くなった。そういうときに前線に1度収めて、後ろが一気に出て行くってのはある意味難しい。そういう攻撃は前後がコンパクトになってるからこそ可能なわけで、後ろが押し込まれて前後の距離が開いてしまった状況では機能しなかったと思う。距離が遠いことで最初の縦パスの収まりが悪くなるし、後ろからの人数をかけた飛び出しにも時間がかかる。

だったら、相手の組織ができる前の段階で攻めきってしまおうっていう意図があったんだと思う。前後の距離が遠い中では、それが機能したとしても1つ当てての飛び出しっていう手数をかけている間に相手の組織が出来上がってしまう。にも関わらず、機能する保障もないってことであえてその方法を取る必要がなかった印象。

こういう三鷹の攻撃のやり方を許さなかったのには、矢板中央の守備のよさがあったのも事実だった。切り替え後最初の守備が効果的に効いて、三鷹の最初のボール保持者は自由にならなかった。結果として余裕を持った組み立てができずに、1発のボールが増えたんだと思う。さらに、切り替えでの受け手に対するケアも厳しくできてた。三鷹がトップに収めようとするボールを入れる瞬間に、受け手の選手を完全につぶして起点として機能させなかった。三鷹は前線に入ったとしても、後ろが飛び出すような時間を作るのは難しかったと思う。

ただ、三鷹はしっかりと組み立てたときには本来の厚みを加えたいい形が生まれてたと思う。前線で時間を作る中で、後ろからの飛び出しによって厚みを生み出し、前線に近さを作る。その中での動きも豊富にしながら、少ないタッチでパスが回る状況を作り出した。だから、矢板中央としては組織を作っての守備(つまり、三鷹が組み立てる)のときには狙いどころが定まらずに、1つ1つの寄せがルーズになることが多かった印象。

対する矢板中央の攻撃は前回の試合で三鷹のイメージと似たやり方だった気がする。1つトップに起点を作って、後ろから厚みを加えるやり方。システム的に前線が3枚っぽかったから、トップと近い位置に選手を配置することができてたと思う。そうやって前線に人数を増やす中で相手の守備ブロックを押し下げることも多くなったと思う。

相手のブロックを押し込む意味では矢板中央の左右の展開も効果的だった。三鷹の守備はボールへの意識が高い。ブロックに入ったところで一気に囲い込むやり方もそうだけど、相手が片方のサイドに起点を作ったときに、そのサイドに人数をかけるやり方が見られる。そうやってボールサイドに寄ることで守備の連動性を高め、スペースも消してる印象。

逆に言えば、逆サイドへの展開によって広い場所を使われるのも事実。矢板中央は1度片方のサイドで作ってから、逆へ展開することで広い場所を効果的に使った。三鷹はそういう展開に対して素早いチェックをかけられる状況にないから(ボールサイドに人をかけてて)、結果全体のブロックを下げて受けることが多くなる。そういう展開から余裕を持った組み立て、時間を作ることでの後ろからの飛び出しを生み出したと思う。そうやって前線に人数をかけた。
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