ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

-------- -- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2008-01-29 Tue 01:03
ミラン×ジェノア
<ミラン:4-4-2>
FW:パト-カカ
MF:セードルフ、アンブロジーニ-ピルロ-ガットゥーゾ
DF:マルディーニ-カラーゼ-ネスタ-オッド
GK:カラッツ

去年は何試合も見たミランだけど今回の試合はCWCの決勝以来。噂のパトもしっかりとスタメンに入り、ミランがどういうチームに変わったかが注目の試合だった。特にミランは試合中にFWが消えてしまう状況に悩まされ続けてきたわけだから、そのあたりがどの程度改善されたか。

おそらくチームとしてのファーストチョイスはロナウド-パトの2トップ。この組み合わせで臨んだナポリ戦では5得点という結果も残している。しかし、ロナウドはまたしてもケガ。結果として今回の試合ではカカとパトが2トップを組んできた。

サラッと書いたけど、これは結構大きな事件だと思う。ミランの試合を見るたびにトップが消えてしまう状況が見られるのは上にも書いたとおり。だから、どうせならカカを1トップの置けばいいんじゃないかってのは前にも書いたことがあったと思う。でも、当然のように実現はせず。

それどころか、2トップの一角にカカを置くことすらもなかった。守備時にはカカを2トップの一角に残すようなやり方が見られるものの(カウンターの威力を考えて?)、普段の攻撃時にはやっぱり1.5列目でのプレーが多かった。

それが今回の試合ではあっさりと2トップの一角に入ってた。もちろん中盤に降りてきてのプレーとかサイドに流れてのプレーが見られるのも事実だけど、その基本はトップの場所にあったと思う。これは単純にインザーギとかジラルディーノとパトとの違いから来るものだと考えていいと思う。

インザーギとジラルディーノのプレースタイルが全く異なってるのは知っての通り。ジラルディーノはエリア内仕事をする選手、対するインザーギは常に相手のDFラインウラを狙う選手。ただ、2人の間には共通点もある。それは常にゴールに近い場所に居座ってるってこと。ジラルディーノは基本的にエリア内で待ってることが多いし、ウラを狙うインザーギも狙うのは基本的に最短距離の真ん中の場所。

つまり、どちらも積極的に周囲のためにスペースを空ける動きをしないタイプだって言える。だから、その近くにカカがいてもプレーエリアを限定されてしまうことになるんだと思う。そもそも、インザーギ-ジラルディーノの2トップでさえも機能しないわけだから。結局、機能しないトップに人数をかけるのをやめて、ストロングポイントである中盤に人数をかける4-5-1がベースの戦い方となった。

こういう既存のFWと比べてパトが明らかに違うのは前線の動きの量。パトは最前線で動き回る。サイドに流れたり、中盤に降りてきたりっていう動きを繰り返す。もちろんFW的に相手のウラを狙う意識も強い。とにかく動き回るタイプのパトを置くことで、ミランの最前線に動きがもたらされたって言えると思う。

結果としてカカがトップの場所にいたとしても必要以上に窮屈な状況は生まれない。カカの技術を考えればちょっとしたスペースさえあればいいわけで、パトの動きによってそういうスペースがもたらされてるとも言える。そして、スペースがないっていう足枷が外れるならば、カカをより高い位置でプレーさせた方がゴールの気配が高まる。

同じことは逆の側面からも見ることができる。ジラルディーノとかインザーギと比べてパトはトップの場所にこだわらない。色々なところに動きながらトップの場所を留守にすることが多くなる。その時にパトが1トップだとすると、前までのミランとは違った意味で(本当の意味で)トップがいなくなる状況が生まれてしまう。それを防ぐためにカカを相方として置いた(本来はロナウドを置きたい?)っていう見方もできる。

そういう意味でこのカカとパトの関係は持ちつ持たれつだと思う。上にも書いたとおりカカもトップの場所を基本としながら、普段の中盤のときと同じように真ん中にこだわらずに動き回る。そういうときにはパトが本来のトップの場所に入る。逆にパトが流れればカカが真ん中を担当。

こういう形だからミランの前線の関係は面白い。2トップがどちらもトップの場所にこだわらない点では0トップ的で中盤の厚みがさらに増したとも見える。組み立てにはほとんど参加してこないインザーギとかジラルディーノがトップに入ることから比べれば、実質的に中盤の枚数が増えたとも言える(実際の試合ではそういう印象にはつながらなかったけど)。

上にも書いたような1枚が流れればもう1枚がトップの場所に残るっていう2人の関係性を見る中では変則的な1トップの形とも捉えることができると思う。トップの場所にいる選手が変化する出入りの激しい1トップっていうイメージ。

さらに、攻撃に厚みを加えている展開の中では低い位置の選手にボールを持たせて2トップが2人ともゴール前に入ってくる。その意味では2トップなんだけど、そういうシーンではほとんどの場合セードルフもセットでゴール前に入ってる。そう考えるとトップ下のセードルフまで含めた3トップとも見える形。

こういう前線の形の部分を含めて、パトがチームのやり方に与える影響は大きかったように思う。実際にはパトが入ったことがやり方の変化に直接つながったかどうかってことは分からないわけだけど、少なくとも今回の試合でのミランはこれまでのイメージとは少し違ったやり方をしているように見えた。

そのやり方の違いってのが寄寓にも日本代表の変化と同じ感じ。具体的には横の展開が少なくなって縦の意識が強まったこととか、中盤でのボールの滞在時間が減ったこととか。基本的には大きなメンバー変更がなくちょっとしたシステム変更だけでそういう状況が生まれたのも似た部分か。もちろん監督が変わった日本代表ほどに顕著な変化はミランには見られなかったけど、CWCまでの印象からするとちょっと違和感を覚えた。

この試合の、特に前半のミランはとにかくトップへのやや距離のある縦パスが多くなった気がする。前線で今まではほとんどなかったトップが引き出しの動きが見られるのが嬉しいかのように(実際のところは分からない)、どんどんと前線に縦パスを入れていったと思う。

こういう状況ではミランらしさは生まれ得ない。ミランらしさは中盤でボールをつなぎ、左右の展開を織り交ぜながら徐々に陣地を増やしていく形。その中でSBを利用したりしながら、前線に自ら強制的に距離感の近さを生み出す。そういう状況を作り出しておいて、少ないタッチでパスをつないで相手の守備を否していくっていうのがミランらしさ。

でも、今回の試合の前半には徐々に陣地を増やしていく状況にはならなかった。左右の展開なんてのはほとんど見られず、縦縦の意識が目立ったと思う。低い位置から一気に縦パスを入れるから、それが前線に入ったとしても後ろが追いつききれない。結果としてトップがはがれてしまう状況が多く見られた。

要するにチームが一体となって徐々に押し上げていくことによって生まれる、強制的な距離感の近さは生み出せないって言える。だから、パスの距離も前までのミランのイメージと比べると明らかに長くなってたと思う。当然のように相手の守備を否していくようなリズムのいいパス回しにはつながらなかった。

ちなみに横への展開が減って縦への意識が高まったのはSBの役割を見ても分かる。この点についても日本代表と同じことが言えるわけだけど。つまりSBが組み立てのところとフィニッシュのところのどちらに重点を置くかっていう話。

前までのミランイメージとしては組み立てにSBが参加することで左右の幅を利用すると同時に、中盤を中に押し込むやり方。それが今回はSBが組み立てにはほとんど参加せずに、ボールを追い抜いて前線に入っていくシーンが多くなったと思う。縦への意識が高まってたミランはそうやって深い位置に入ったSBに簡単に長めのボールを入れるっていうやり方も多くなったように思う。

もちろん日本代表のやり方の変更と同じように、こういう縦を目指すっていう変更自体が悪いわけではない。これまで期待できなかったトップの場所に起点ができれば攻めやすくなるのは事実だろうし、うまく行けば少々後ろが追いつけなくても前線の数人で攻めきるだけの力はある。むしろ、前までみたいに大きく遠回りをする必要がないだけ効率的とも言えなくもない。

ただ、実際にはミランの縦パスはほとんど入らなかった。これには上に書いたような0トップ的なイメージが影響してる部分もあるのかなって思った。4-5-1のときのミランはトップが消える状況の中で実質的に前線の起点になるのは、1.5列目のカカとセードルフだった。組み立ての中でその2人の当てながらうまく深みを与えてた側面があったと思う。

0トップ的なやり方では単純にそれが前に押し出されたこととなる。カカとセードルフの役割を1つ前のトップの場所でカカとパトが担うようなイメージか。ポジティブに捉えればよりゴールに近い場所に起点を作れるって言えるけど、実際にはその場所は相手の守備の勝負どころでもあった。

ジェノアの守備はイタリア的なイメージ。守備時には4-4-2の組織をしっかりと作って、安定して受ける体制を作る。その上で前線での守備は皆無と言っていい。一応、対応する選手がいたことはいたけど、距離が遠すぎて実効性には疑問が残った。そういうわけで守備の勝負どころは受け手ってことになる。特にゴールに直結するような場所に入ってくるようなパスの入りどころには厳しく対応して、思ったようにボールを収めさせなかった。

そのジェノアの唯一絶対の守備の勝負どころとミランが縦パスを送り込む場所がぴったり合致。結果として縦パスがうまくトップに収まるシーンはほとんど見られなかった気がする。だったら、そういう勝負どころを外して受ければいいっていう話なんだけど、そうやって1クッション置くぐらいならこれまでのやり方と変化がない。

こういう懸念は今回のジェノアに限らず考えられる部分。どう考えても相手がトップへの縦パスを簡単に入れさせてくれるわけがないんだから。これまではカカとかセードルフが1.5列目って言う微妙な場所で、うまくギャップに入り込むことで起点になれてた。実際にはそれ自体も簡単ではなかったってのが本当のところ。

さらにそういう相手の守備の勝負どころに送り込むにしてはパスの質が単純すぎたのも問題だった気がする。前までのカカとかセードルフに起点を作るやり方では、横への大きな展開っていうアプローチをした上での縦パスが多い。しかも、そこでは少ないタッチでのパス回しをすることで相手に狙いどころを定めさせてない。

これに対して今回は低い位置から1発。出し手はフリーだったとはいえ、あまりにもシンプルすぎる。縦パスを入れるために相手に狙いどころを絞らせないようなアプローチがないから、相手としても狙いやすい状況だったんじゃないかと思う。

さらに言えば距離も遠かった。前までの形は中盤から中盤へのパス。距離が短いからミスも少ないし、途中で引っ掛けられる可能性も少ない。ついでにパスの到達時間が短い。対して今回はボランチからトップ下を飛び越えていきなりトップまで。距離が遠いから、ちょっとしたズレでも大きなズレにつながるし、途中で引っ掛けられる可能性も高い。ついでにパスの到達時間が長いから、相手はちょっと遅れてでも対応できた。

そういうわけで前半のミランは縦パスを狙っては引っ掛けられるっていうよくない展開。途中で攻撃が分断されるわけだから、ミランらしい圧倒的なポゼッションにもつながらなかった。それに守備においてもこのことが微妙に影響を与えたと思う。

攻撃ではトップがはがれ気味だったってのは上にも書いたとおり。しかも、途中で引っ掛けられることが多くなったから、はがれたトップにフォローをするのも難しかった。つまり、ミランは慢性的に前線が薄い状況になってたと思う。

ただ、もちろん後ろにはフォローをする意識はある。攻撃は前の数人に任せておいて、残りは後ろのバランスを保っておこうっていうチームではないから。だから、奪われた瞬間には後ろが押し上げ途中の中途半端な押し上げ状況にあったこととなる。

これは切り替え後最初の守備が効果的に効かないことを意味する。後ろは押し上げ切れてないから、やっぱり前線は厚くない。だから、切り替え後の守備も厚くはない。逆に後ろの安定感は保たれてるかというとそうでもない。後ろは押し上げ途中だから、切り替え後の守備を考えると少なからずバランスが崩れてた。

もう1度確認するけど、前線の切り替え後の守備は効果的に機能しない。そこで奪えないのはもちろんだけど、後ろが完全に安定した組織を作るだけの時間を作るのは難しかったと思う。結果として守備における中盤の配置が変わってるってことが目立ったと思う。とりあえず形だけを安定させて、内実はその場で一番適切な選手が入るって形の守備が目立った。

こんな感じで前半のミランはいまいちペースがつかみきれなかったって言える。攻撃では流れが分断され、奪われた後に案外深い位置まで攻め込まれるってことが目立つこととなった。ミランが守ってジェノアが攻める展開の中でもジェノアがチャンスを作るシーンが目立った(これは後で詳しく)。

これに対して前半の途中から修正を加えたのはさすがミランというところか。本格的な改善は後半からってことになったけど、前半のラスト10分ぐらいからちょっとした変更が見られて、それが予想外にいい効果をもたらした。結果として前半の最後は終始相手を押し込むこととなった。

その前半の変更ってのはセードルフを目立たせること。それまでと同じように縦パスの意識が高いのは変わらなかった。でも、その縦パスを一気にトップに当てるのではなくて1度セードルフを経由させる形が多くなったと思う。そこで1度経由点を作ることによって、簡単にボールを失うシーンが明らかに減った印象。

要するにこれまでと同じようなやり方に変わったとも言える。トップに入る場所では厳しく当たってきたジェノアの守備陣も中途半端な場所で受けるセードルフは浮かせ気味だったから、案外簡単に経由点を作ることに成功した。そのセードルフの役割も1度受けたらシンプルに次に展開するっていう本来の形に近いものだったと思う。

前半の終わりに押し込まれたジェノアはちょっとやばいと思ったらしい。後半の開始当初はそれまでほとんどやらなかったミランのボール保持者に対する守備の強めてきた。高い位置での守備で相手との間合いが明らかに縮まったと思う。ただ、後半はミランがその上を行ったことで結局は無力化されてしまったわけだけど。

後半になるとセードルフを経由させる意図はそのままに、そうやって起点ができたときの後ろからの飛び出しを促進させた。いつものように徐々にチーム全体が押し上げるっていう形ではなかったけど、結果として生まれる効果は同じだったと言っていい。その中で近い関係性を生み出したり、サイドに展開したりっていう本来的な形も増えていった。

例えば1点目のシーンがそういう形。右サイドでカカ、オッド、ガットゥーゾの関係でボールを保持。その後、マルディーニとピルロの左サイドへ大きく展開しそこでもパス交換。最終的にはフリーになったピルロからのクロスが得点につながった。

特筆すべきはかなり高い位置で一連の流れが行われてること。左右の大きな展開も組み立てのアプローチではなく、相手のラストブロックへのアプローチとして行われている。後半に関しては徐々に全体の押し上げを図るいつものやり方からの脱却がいい方向に向かったといえる。前半の縦への意識と普段のやり方がうまく融合したイメージ。

前半のトップまでの距離を一気に稼ぐ縦への意識が失敗したこと、その後いつものようにセードルフの場所に経由点を作ることで改善が見られたってのはここまで書いてきたとおり。その経由点としてのセードルフが1つのポイントとなる。

いつものやり方ではセードルフ(トップ下)の経由は組み立てのアプローチの1つでしかない。横への展開でコースが空いたらセードルフに当ててちょっと深みを与え、再び横への展開で…っていうように段々と陣地を増やしていくやり方。対して、今回はセードルフへの縦パスが攻撃の中での特別な事柄、つまりスイッチとして機能してたと思う。

セードルフに入ったところでもう1度横に展開するなんていう遠回りのことはしなかった。セードルフに入ったら一気に全体が押し上げ、その勢いを使って一気に敵陣に入り込むやり方が多くなったと思う。もちろん、セードルフに当てるのがスイッチってのは一例であって、全体として陣地の増やし方がいつもよりもスピーディーに行われた印象だった。

その要因は上でもちょっと書いたように後ろからの飛び出しが増加したから。前半はトップへの縦パスが収まらなかったことであまり目立たなかったけど、うまく起点を作れた後半にはかなり目立つ形だったと思う。アンブロジーニがゴール前に出てくるなんてのは頻繁に見られたし、ピルロとかガットゥーゾもゴールに直結するような場所でのプレーが目立った。

これはシステム変更によるものが大きかった。つまり、4-3-2-1から4-3-1-2になったこと。4-3-2-1の時にはトップの1が蓋になってた。結果、実質的にトップ的な役割を担うこととなったトップ下の2も大きく動き回らない。つまり、ここにも蓋があったことになる。結果として中盤の3が前線に出て行くような余地はあまりなかった。

対して今回はトップ下が1枚。だから、その両脇に出て行くべきスペースはいくらでもある。セードルフに入った瞬間に、それを抜いていくってのも可能だった。さらにトップの動きに連動してセードルフがトップ下の場所を捨ててトップの位置に入ることも多々あったわけで、中盤の3が出て行く場所が見つかりやすかった。

こんな感じで後ろからの飛び出しを増やしたことで相手を押し込むことに成功した。そうなれば後は無限ループ状態。前線の人数が増えたことで前半には機能しなかった切り替え後の守備が機能するようになる。結果、高い位置でボールを奪って相手の押し上げの時間を使わせない。セードルフのスイッチに頼るべき時間もそれほどなかった。中盤にはいくらでもスペースがあったから。

ちなみに後半になって4-3-1-2の攻撃面でのよさが見られたわけだけど、前半はこのシステムの守備面の綻びが見られたと思う。それが上で書いた、ジェノアの攻撃とミランの守備の関係でジェノアがチャンスにつなげるシーンが目立ったってこと。前半後の切り替え後の問題は上にも書いたとおりだけど、守備の組織ができた状態でもギャップがやや目立ってた気がする。

ミランの守備の意図はいつものように切って切って追い込む形。実際に前半の立ち上がりから、いつもどおりに最初の守備に対して、次が連動して動くような形が見られたのは事実だった。ただし、4-3-1-2システムではその中に微妙なギャップが見出せた。単純にこれまでの4-3-2-1と比較すると分かりやすい。単純に考えてみる。

相手の攻撃のスタートへの対応を考えたときに4-3-2-1では多くの場合でトップ下の2がその場所に当たることが多くなる。それは相手のボランチまたはSBの高さになるから。そして、4-3-2-1ではその横幅を2で担当するればいい。

対して4-3-1-2の形では横幅を1で担当することとなる。それでは当然のように足りないわけで。だけど、FWが降りてきて助ける意図は見られなかった。だから、ボランチの3から対応に引っ張り出される選手が出てくることとなったと思う。

これによって最初の切る場所はいつもどおりに守備ができた。でも、そこで制限をしても、今度は後ろで狙う選手が足りてなかったと思う。結果として前後の連動性のまずさが生まれた。そうなれば残るのはボランチが引っ張り出されたスペースのみ。ギャップにうまく入られて、場合によってはDFだけがさらされるシーンも見られた。

これに対して後半は最初の守備の強度を上げることで対応してきたと思う。後ろが少なくても、最初の守備のところでより強いプレッシャーをかけ、より相手の選択肢を制限してやれば対応できるから。とは言っても後半はほとんど攻めてたから、守備の心配はあまりしなくてもよかったんだけど。

ちなみにミランの守備に対するジェノアの攻撃は興味深かった。ジェノアは守備時には4-4-2だったシステムを攻撃時にはWGを置いた4-3-3みたいな形にしてたように見えた。ミランのサイドを突くためか?ミランのサイドにはいくつかの弱点があるから。

適当に列挙すると、トップ下の1の脇で最初の守備が効果的に効かないこと、SBが攻撃に出て行くだけにウラにスペースがあること、組織を作るとするとミランは最終ラインの4を真ん中に凝縮させる形をとること(WGを置くとその対応にミランのSBが引っ張られ本来の秩序を維持できなくなる)など。

こういう組み立ての部分に加えて、何よりも今までも散々書いてきたとおり、サイドからのクロスにとにかく脆い。このあたりを意識してのことだったかもしれない。逆にミランの真ん中の守備の堅さを避けて起点を作りたいってこともあったかもしれない。

久々のミランにはイメージを崩された。パトの加入の効果なのか、この試合限定のものなのか。少なくとも、1点目の後はいつものようにポゼッション型のやり方になったのは事実。特に相手が1人少なくなった後は、スペースを有効活用しながらパスをつなぎ続けた。

逆にパト加入による縦パス1発の効果も出てる。相手のGKを退場に追い込んだシーンがそうだったし、2点目もそう。どちらも、パトの引き出しの動きにシンプルにボールを送り込んだだけっていうシーンだった。
スポンサーサイト
別窓 | 国外リーグ | コメント:0 | トラックバック:1 |
| サッカー好きの日記帳(引越し中) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。