ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-02-11 Mon 22:23
フルハム×アーセナル
<アーセナル:4-4-2>
FW:エドゥアルド-アデバヨール
MF:ロシツキー-フラミニ-セスク-フレブ
DF:クリシー-センデロス-ギャラス-サーニャ
GK:アルムニア

この1つ前のバーミンガム戦で引き分けたアーセナル。このときのバーミンガムのやり方にアーセナルに対する守備のヒントが見られた。1つはボールに対して強く意識を持ちすぎないこと。本来はいい守備になるはずのボールへの積極性だけど、アーセナルのパス回しに対してはギャップだけをさらす結果が生まれてしまう。

そういうわけで変な話だけど、守備の積極性をなくすこと。受ける形でバイタルをつぶし、そこを勝負どころとしてはっきりさせる。その上で、バイタルに入ってきた縦パスを狙うこと。近さを生かして強く当たり、すぐに囲い込む。これで起点を作らせない。こういうバーミンガムのやり方によってアーセナルは精細を欠くこととなった。

そういうイメージを抱きながら見た今回の試合。フルハムはこの時点で19位。今シーズンの試合を見てないから分からないけど、力差的にはアーセナルが圧倒的に試合を支配することが予想された。だったら、バーミンガム方式の引いて受ける形をやるのがいいんじゃないかと思った。というか、そういう守備に対する攻撃をアーセナルがどのように修正してきたか見たかったところ。

でも、実際に試合が始まってみると完全に期待(というか、予想というか)を裏切られた。フルハムは予想以上に前線からの積極性を見せてきたと思う。しかも、その積極的な守備の形が立ち上がりにはうまく決まってた。前回のバーミンガム戦での印象を180°覆されたわけで、どうなるか見ものだった。とりあえず、そのフルハムの超積極的なやり方についてまとめてみる。

フルハムのシステムは4-1-4-1。超積極的なフルハムはトップの選手がかなり深い位置まで追いかけていく。それにあわせて中盤の4は敵陣内まで入っての守備。下がったとしてもハーフェイライン付近までだった。これに後ろもしっかりとついてきて、かなり高い位置にコンパクトな守備組織が形成さえた。この時点で完全に引いて守る意識は毛頭なかったことになる。

そして、守備の意図は相手に攻撃のスタートを切らせないこと。アーセナルの最終ライン(CB)がボールを持っている段階ではそれほど厳しいプレスに行かなかったけど、そこから少しでも前にボールが出たところで守備をスタート。距離云々は関係なく、CBの近くにいるCMFとかSBに対しても、とにかくちょっとでも縦パスが入ったら守備をスタートさせた。

これまでに何度も書いてきたように、アーセナルの攻撃の上で重要なのが縦パスが出るってこと。縦パスをスイッチとして、前の厚みが生まれる。さらに大体の場合は動いた選手に縦パスが入るから、それをスイッチとして流動性が生まれ、これらの厚みと流動性をベースに選手間の近さが生まれる。そして、アーセナル劇場の始まりってわけ。

ちなみに、この縦パスは別に真ん中に張ったトップへのくさびには限定されない。下がってきたアデバヨールとかでもいいし、何ならロシツキーがサイドに受けに戻ってくるのでもいい。そういう動きの中で上下の入れ替わりとかが生まれて、全体としてのスイッチが入るわけだから。そういう意味では、真ん中に張ったトップへのくさびじゃダメってことも言えるかもしれない。

そういう意味では、その縦パスを一切許さないことで、アーセナルらしさをつぶしてしまおうって言うフルハムのアプローチは理にかなってた。しかも、縦パスという縦パスを全てつぶしにかかるのならば、本当にアーセナルの攻撃のスイッチを入れさせないことが可能かもしれなかった。

そして、立ち上がりはこの考え方が機能したといっていい。縦パスを狙いまくる、特に自陣に入ってくる縦パスへの意識をかなり高く持った。入ってきた縦パスには1つ目が厳しく当たる。そうやって当たられる前に次に展開ってのがアーセナル的ではあるんだけど、その時点では未だアーセナル的な近さが生まれてない状態。簡単に相手のギャップにはたくっていう選択肢がない状況だった。

そういうわけで1つ目のプレッシャーが効果的に効く。そして、1つ目のプレッシャーに対してすぐに複数が対応して孤立させてしまうシーンが多かった。どちらも基本となってたのは、高い位置に置かれたコンパクトブロックだったと思う。

そして、そうやって奪った後は極めて4-1-4-1的な攻撃に移る。まずはトップに当てて、それに対して2列目が一気に飛び出す。特に相手の高いラインのウラを突く、2列目からの飛び出しに関しては可能性を感じるものが多くなった。

そして、そういう攻撃後の切り替えも素晴らしかった。前線にある程度の人数が入ったことをベースとして、攻撃の流れのままに守備に入る。切り替えの中で超高い位置からの守備が効果的に機能し、アーセナル陣地で再びボールを奪えるシーンも多くなった。

こういう一連の流れの中で立ち上がりは本当にフルハムペースだった。アデバヨールは消え、アーセナルの中盤の選手は守備に追われ、敵陣に入っていくことができなかった。バーミンガム戦でアーセナルに対しては引いて守ることがヒントになると思ったのに、フルハムは逆に積極的に行くことでアーセナルのよさを消した。

ただし、本当に立ち上がりの時間帯だけだった。10分も経たないうちに、フルハムのやり方は通用しなくなったと思う。そして、結局はフルハムもゴール前に人数をかけて守るていう守備に重点を置くことになった。で、3失点って結果にはなったものの、その3点以外には決定的なチャンスは作られてない。

問題はなぜ、フルハムのやり方が通用しなくなったかってこと。それは単純にフルハムの弱点がバレたことが大きい。縦パスをつぶすことに成功したフルハムだったけど、逆にその縦パス以外のアプローチには全く対応できてなかったと思う。そういうわけで、アーセナルは縦パスをしないことで難なくペースを握り返した。

ただ、この縦パスに頼らないってことはこれまでのアーセナルらしさからやや離れることになったと思う。ショートショートショートにこだわり続けたアーセナルのサッカーの変化を感じさせられた。もしかしたら、この試合はちょっとしたターニングポイントになるかもしれない。実際にベンゲルも以下のように言ってる。最新号のWorld Soccer Kingより。

『中盤のパス回しからだけでなく、先日の3-0のスコアで勝利したフルハム戦のように、両サイドを切り崩して相手ゴールに迫るなど、新たな攻撃パターンも確立しつつある。』


前回のバーミンガム戦でアーセナルが苦労したのも縦パスが入らなかったこと。相手がバイタルをつぶして、その縦パスを狙ってきたから。これに対してアーセナルはロングボールを蹴りこむことで、そのバイタルにスペースを空けようと試みた。これも要するに縦パスを通すため。このロングボールを蹴りこむ時点で、ややアーセナル過ぎる形からの脱却が見られたわけ。

で、今回の試合。前回のロングボール攻勢は基本的には本来の自分たちのやり方をやるため。その準備のためっていう意図が強かった。対して、今回は自分たちの本来のやり方を貫こうっていう意図が消えた。だから、ロングボール攻勢もなかった。

むしろ、相手との関係を考えること、相手との弱いところを純粋に突こうっていうアーセナルらしくない考え方が見られたように思う。逆に言えば、本来の自分たちのやり方である縦パスは相手の強いところなわけだから、あっさりと捨てたと思う。

そういうわけで今回の試合で目立ったのが、ベンゲルもいうようにサイドの使い方。本来的にアーセナルがサイドを使うのは事実ではあるけど、それとは性格の異なったサイドの使い方がなされてた気がする。変な言い方ではあるけど、普通のサイドアタックって感じ。

いつものアーセナルのサイド利用はパス回しの一環。だから、サイドでも近い関係で基本的なトライアングルを形成して少ないタッチでパスを回す。そこに参加する選手も固定的ではなくて、状況に応じて色々と入れ替わる。そして何よりも1度攻めにかかったら、同サイドを崩してやろうっていう意図が強い。

今回の試合ではこれらの点がくつがえされた。サイドの関係はSMF+SBの2枚で固定化。近い関係でのトライアングル形成と言うよりも、SMFがボールを保持して、その外側をSBが抜いていく形が多かった。こういうやり方の中で本来は色々なところに動き回ることが多いフレブ&ロシツキーの両SMFが左右のワイドなポジションに居座ることが多かったと思う。その上で、左右のサイドチェンジも効果的に活用してたように思う。

こういうやり方は相手のサイドのところに問題があったからだと思う。と言うか、相手の意識は真ん中のところに偏ってた。普通に考えて真ん中を崩されるのが嫌なのは当たり前だけど。そういうわけで、真ん中ほどはサイドでのプレッシャーは厳しくなかった。立ち上がりはSBがボールを持ったときにもプレッシャーをかけてきてたけど、時間とともに弱まってたし。

でも、こういう状況なら本来のやり方でサイドを崩す方法も考えられるはず。でも、今回のアーセナルはそれをしなかった。それはなぜかってことなんだけど、ここにおいてフルハムとの関係を考えたやり方ってのが見えてた気がする。

真ん中の意識が高いフルハムが両サイドをおろそかにすることは上にも書いたとおり。さらに言えば、1つのサイドに寄せてしまうと逆サイドが完全に空くシーンが見られた。これはアーセナルのショートパスを警戒した結果だったと思う。とにかく近いところのコースを切らないと、次々のパスを回されてしまう。だから、自然とボールサイドへの意識が強くなってた。

アーセナルはこの逆サイドを簡単に使うことが多かった。先制点のシーンもそういうところから、右サイドでパスを回してからの大きな展開。左にワイドに張ってたロシツキーはフリーで受け、その後そのロシツキーを追い抜いてパスを受けたクリシーはフリーでクロスを上げることができた。

このシーンに代表されるようにアーセナルは左右の展開を繰り返すことが多くなった気がする。そして、多くの場合である程度フリーな状態でボールを扱うことができる状況を作り出せてた。特に左サイドのロシツキーの役割が大きかった。こういうサイドでのプレーに限らず、この試合はロシツキーの重要度が高かったように思う。ゴールまで含めて。

こういう部分については左右の振りに対するフルハムの弱さも見られたわけだけど。上に書いた“縦パス以外”っていう部分。縦パスを狙うことの意思統一はできてたけど、横パスを回されるとどこで勝負に行くべきかってことがはっきりしなくなった。

そういうわけでアーセナルはちょっと斜め前方向への横パスを繰り返しながら敵陣に侵攻してくシーンが多くなったと思う。攻撃も最終ラインでの左右のパス回しがスタートとなることが多くなった。そして、守備のスイッチとなるような明確な縦パスなしで攻撃してくるアーセナルに対してフルハムは守備の勝負どころを作れず、ズルズルとラインを押し下げられていくこととなった。

ただ、アーセナル側から見た場合、この左右への展開の繰り返しは本来のやり方を捨てる要因にもなる。なぜならば左右への展開を繰り返すってことはピッチ上にある程度満遍なく選手が散ってる必要がある。逆にいつものアーセナルみたいにボールサイドにめちゃめちゃ人数がいるっていう状況では左右の展開を繰り返すのは難しい。

結果としてアーセナルの選手間の距離が遠くなった。遠くなったと言ってもアーセナルにしてみればって感じだけど。そもそも両SMFがSMFとしてプレーしてる時点で、本来的な流動性を基にした近さってのが生まれない状況になってるわけで。ポジションに関してはアデバヨールもいつものように積極的に組み立てに参加してくるシーンが見られなくなってたと思う。

結果、アーセナルにしてみればポジションが固定された状況。とにかく、いつもみたいな味方の超密集地帯は作られなくなった。必然的にパスの距離も遠くなった。さらに言えば、近い関係性での1タッチ2タッチでのパス回しも減り、1人1人の保持時間も伸びることとなった気がする。

だから、個々がドリブルでボールを運ぶシーンが目立った。そして、このドリブルによるボールの運びもフルハムの弱点だったと思う。何度も言うようだけど、フルハムが狙ってたのは縦パス。縦パスで距離を稼ぐやり方には対応できても、ドリブルで運んでくるなんて聞いてないよって話。アーセナルの選手のドリブルを止められず、むやみに飛び込んで抜かれるシーンが多くなった。

そう考えるとタッチ数の増加は距離感の問題だけじゃなくて、相手との力差の要因もあったかもしれない。1タッチ2タッチで次々に局面を変えチームとしてボールを保持しなくても、1人の力でボールを保持できるってこと。確かに相手の1つ1つのプレッシャーに対して異様に落ち着いた用紙が見て取れた。

こんな感じでアーセナルの攻撃にイメチェンが図れた。パスに関して言えば、近くから遠くへの変化が見られたと思う。これまでは狭い場所で近くのギャップギャップをつないで行くパス回しが見られた。このやり方だとゴールへの最短距離を進めるメリットがある。

対して、今回は遠くのギャップギャップをつなぐ意図が見られたように思う。逆サイドへの展開が目立ったのがその一番の表れ。本来のアーセナルのやり方からしてみれば、遠回りの考え方になるのかもしれない。でも、広々としたスペースを使えるメリットが生まれた。1、2点目とも相手がケアしてないサイドを使ってフリーでクロスを上げたシーンだった。

というか、今回の試合のアーセナルは嘘のように狭いところを崩す意図が見られなくなった。いいように取れば広いところ広いところをつなぐ中で相手を揺さぶってから崩そうっていう意図が生まれたって言えるし、悪いように取れば積極性が減退して逃げ逃げのパス回しになった。日本代表的というか。

立ち上がりは最初に書いたようにフルハムペース。アーセナルが最終ラインでのパス回しで左右へ揺さぶりをかけ始めた10分ぐらいから段々とペースがアーセナルに傾く。その中でアーセナルが先制点。この先制点でアーセナルタイムのはじまりはじまり。

フルハムは見かけ上はそれまでと同じように高い位置で守備をしようとしてるように見えた。でも、ちょっとでもアーセナルに仕掛けられるとすぐに引きこもる流れ。立ち上がりの積極性が嘘のように、すぐに自陣深くまで戻っていってしまった。

そうなってからのアーセナルは自由にボールを持てるようになる。相手ブロックの前を横切るサイドチェンジとかちょっとでも詰まったら1度下げて作り直すとかって形で左右上下に相手のラストブロックに対してアプローチを仕掛けていった。

でも、そこからなかなか本格的な仕掛けにつながらない。10分頃から先制点までの時間帯には相手のラストブロックをショートパスの連続で崩そうとするようなアーセナル的なやり方が見られたのに、1点を取ってからはそれが消えた。相手の引きこもりブロックを崩す手立てが見つからなかったように思う。結果的にそれがあれだけ圧倒的に支配しながらシュートが6本っていう結果につながった。

もちろん1点取ったことで無理に攻める必要がなかったってこともあったと思う。その中で前半終了間際に隙を見て追加点を決められたのは完璧。後半は保持に重点を置いたリスクをかけないサッカーへと確実に移行していた。そして、その中でカウンターから3点目を取るってのもある意味では完璧。

アーセナルにしてはあまりにも効率がよすぎる。シュート6本で3点。時間帯とか展開も完璧。普段のアーセナルは攻めても攻めても点が取れず、結果的に攻めづかれるパターンだから。そう考えると明らかに改善した点ではあるんだけど。

1つ1つの組み立てからフィニッシュでも普段のアーセナルは効率が悪い。狭いところ狭いところに入り込んでいくわけだから。逆に効率が悪いけどゴールには最短距離。逆に今回は効率よく広いところ広いところを使う展開。結果としてゴールに対してプレッシャーは与えられてない。色々な部分でよくも悪くもアーセナル的じゃなかった試合だったって言える。

フルハムにとってはよく分からない展開になった。圧倒的に支配されたのは確か。でも、最後の守備でほとんど決定的なチャンスを作らせなかったのも確か。でも結果は0-3の完敗。どこを切り取ってくるかで試合の評価がガラッと変わるようなイメージだった。

ちなみにフルハムに特徴的だったのはつなぐ意識の高さ。プレミア下位となると蹴りまくるチームが多くなるはずなんだけど、ほとんど放り込むシーンはなかった。というか、頑なに蹴らなかった。FW登録がいなかったこともあるんだろうけど、もう少し蹴った方が相手にプレッシャーを与えられたのにって思う。

そうやってつなぐ意識が高いフルハムはアーセナルの守備にとっては格好の餌食。まず、高い位置での切り替えで奪われる可能性が高まる。この場所はアーセナルの守備のストロングポイントなわけで、そういう場所でことごとくプレッシャーにさらされることとなった。2失点目もそういう流れからだったし。

それから、アーセナルの組織作りの守備に対しても。そもそも奪った後につなぐ意識が強いことで、逆にアーセナルが組織を整える時間を与えてしまったと思う。その上でアーセナルの守備網にはまっていった。まあフルハムのおかげでやっとアーセナルの守備のメカニズムがちょっと分かったんだけど。これまでの相手は蹴りまくるか、アーセナルがほとんどボールを持ってるかだった。

アーセナルの守備は最終ラインを高い位置に置いたコンパクトな4-4-2で守る。そして、FWは自分の前に対しての守備意識があまり高くない。と思ったけど、今回の試合ではこれまで見たよりはFWが自分の前に対して守備をする意図を持ってたように見えた。

これは相手が最終ラインで保持したことも関係するかも。本来はそんな保持の時間なく思い切り蹴りだしてくるチームが多いから、プレッシャーに行くひまがないんだと思う。今回の試合でも特別厳しく行くわけじゃないから、相手がロングボールを蹴ろうと思えば蹴れた。

そういうFWの守備のイメージの変化はあったものの、基本的に守備のスタートを切るのは中盤のところ。この中盤は守備のスタートであって中核でもある。

基本は相手のボールに対して最短距離を切りながらプレッシャーをかけていくこと。そうやって相手に遠回りを余儀なくさせる。そして、その繰り返しの中で徐々に相手の選択の範囲を狭めていってサイドに追い込む。そのサイドで相手を孤立させて奪い取るところが守備の完了。

このサイドの局面の手伝いにエドゥアルドが来ることが多かった。相手が右に作ることが覆ったこともあるかもしれない(左だったらアデバヨールが助けに行くことになってるのかは分からない)。その左ではエドゥアルド+ロシツキー+クリシーで相手を囲い込むパターンが多かった。そして、その外堀をセスクとかフラミニが埋めるイメージ。

このエドゥアルドの助けを見ても、アーセナルのFWは後ろへの守備の意識が高いように思われる。だから、前への守備はある程度免除されてるってことか。3ラインを意識して、それぞれのライン間の関係を重視してる(挟み込み、囲い込みの形で)気がした。

このアーセナルのやり方の場合、ちょっと危険があるのも確か。中盤がプレッシャーに行ったときに自分の背後にスペースを残してくるっていうこと。それをしっかりとカバーしきれないと4-4の間に危険なスペースを作り出してしまう可能性が出てくる。

でも、その点はフラミニがしっかりとケアしてた。フレブ、ロシツキー、セスクはボールに対して結構積極的にアプローチに行き、その下でフラミニがバランスを取るっていう形が目立ったように思う。だから、形的には4-1-3-2みたいに見える時間も長くなった。中盤がさらに引っ張り出されればエドゥアルドが中盤に戻ってきてそのスペースを埋める。そういう意味では4-1-4-1的な形も併用。基本的なフラットの4-4-2から、状況に応じてバランスを取るやり方が見られたと思う。

このアーセナルの守備に対してフルハムは何もできなくなった。なぜならば、フルハムの攻撃はトップに当てることを念頭に置いてるやり方だから。アーセナルの中盤の最短距離を切るプレッシャーの中ではトップへのコースなんてのは最も最初に切られてしまう。

立ち上がりはなぜそれができたかって言えば、高い位置で奪って相手の組織ができる前にトップに入れることができたから。守備で深い位置に押し込まれ、しかもそこでもたもたしてる状況ではそういうチャンスは全く訪れなかったって言っていい。

というわけで攻守に渡ってアーセナルが圧倒した試合になった。そのアーセナルは余裕もあってか、後半のアーセナルはポジションを変更してきた。2トップをアデバヨール&フレブ、中盤をエドゥアルド-セスク-フラミニ-ロシツキーの形にしてきた。

この変更にどういう意図があるのかはちょっと分からない。でも、後半はアデバヨール、ロシツキー、フレブが縦パスを受ける機会が増えて、本来のアーセナル的な形に戻っていこうとしてた気がする。前半のように左右に展開して揺さぶるような意図も少なくなった。それから、左に入ったエドゥアルドのドリブルの仕掛けは得点にもつながったようになかなか興味深かった。
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