ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-02-18 Mon 23:18
マンC×アーセナル
<アーセナル:4-4-2>
FW:エドゥアルド-アデバヨール
MF:ディアビ-フラミニ-セスク-フレブ
DF:クリシー-センデロス-ギャラス-サーニャ
GK:レーマン

まずは全ての前提となるマンCの守備のやり方から見て行きたい。アーセナルのパス回しをどのように防ぐかってのは1つのポイントになると思うから。例えば見た文字通りにアーセナルを抑えきったバーミンガムは引いてバイタルをつぶす形。前回見たフルハムは前線から積極的に行く形で、それが機能してる時間は自分たちのペースになった。マンCはどういうやり方を取ってくるかってのは1つの注目点だった。

そのマンCの守備のポイントは非常に簡単。まずは4-5-1で中盤を厚くする(基本は4-2-3-1だけど4-1-4-1とか中盤が5枚横並びに見えることも)し、さらに最終ラインを高めに設定することでコンパクトなブロックを作りスペースをつぶす。その中でトップは守備を免除され実質的な守備は中盤がスタートする。ただし自分たちから行動を起こす意図は薄い。でも、アーセナルのCMFにだけはしっかりとチェックに行こうとする意図は強かった。

マンCの守備はこれだけだった。簡単にまとめてしまえば、基本は自陣で受ける形。その自陣では数的な部分とコンパクトなブロックによって近さを生み出しスペースをつぶすことを意図する。これによって相手の中盤とその場所でのパス回しを機能させないっていうことを意図する形だったように思う。

ただ、ここで大きな問題があった。守備のポイントがこれだけだったってこと。普通はこういうやり方をベースとして、何かの守備の形を生み出すっていう感じなんだけど、この試合のマンCの守備のポイントは本当にこれだけだった。そういうわけで、形的にはやりたいことははっきりしてるけど、内容を見ると守備のあいまい性が目立つような試合になったと思う。

要するにどこで何をすべきかがはっきりしなかった。チーム全体としての形は安定してるんだけど、局面局面を見るとどうしてもあいまい。形によるスペースつぶしを過信してると言うか。確かにマンCの守備のやり方は人を見るよりも場所を見る意識の方が強いように見えたから、そういう点は仕方のない部分なのかもしれないけど。

こういうあいまいな守備の中で最も致命的になったのがアーセナルは意図も簡単に縦パスに対する対応。縦パスが入ったときに誰も寄せようとしない。入り際を狙うなんてのは全くありえなかった。1つ遅れての中途半端な寄せが多くなったと思う。

コンパクト4-5-1でスペースをつぶしていても、人に当たる意識が低いからどうしようもなかった。せっかく近さを作ってるんだから、トップで全く制限がかかってないとは言ってもすぐに距離を詰めるのは可能だったと思う。そして、そういう最初の守備が効けば周囲の近さを生かした囲い込みにつなげられる。そうやって相手の起点をつぶしていけばいい。

そうしてこそ、コンパクトブロックと中盤の枚数が実効的に生きてくるはずだった。だけど、どこで何をすべきかがはっきりしないマンCの守備。せっかくいい形のブロックを作っても最初の守備のスイッチが入らないから宝の持ち腐れ状態に陥ってたと思う。ほとんど中盤の厚みを生かせてなかった。

今までも何度も書いてきたように、この縦パスはアーセナルの攻撃のスイッチとして機能する。そして、このスイッチを抑えなければ実質的にアーセナルの攻撃を抑えるのは不可能だって断言してもいいぐらい。縦パスが1つ収まってしまえば、後は殺人的にパスをつなぎまくるアーセナル劇場の開演。最初の縦パスを抑えるのも無理なのに、その後の少ないタッチでのパス回しを止めるなんてのは現実的ではない。

だから、アーセナルと戦うチームはスイッチとなる縦パスを抑えることを考える。上に挙げた例で言えば、フルハムは前線からの積極的な守備で縦パスの出しどころをつぶしにかかった。対してバーミンガムは受け手への対応。スペースをつぶした上で入りどころを狙うことで縦パスを機能させなかった。結果としてフルハム船でのアーセナルは左右の展開、バーミンガム戦では単純なロングボールを使わざるを得ない状況になってる。

この試合のマンCを見る限りフルハム方式は現実的ではなかった。トップのストゥーリッジは完全に守備の役割を免除されてる。その後ろはCMFに対して以外は全くプレッシャーに行く気配すらなく自陣に入り込む。アーセナルの最終ラインは何のプレッシャーもなくボールを回せてる状態で、この中で相手の出し手を抑えるなんてのは夢のまた夢だった。

それはそれでいい。後ろにはコンパクトなブロックが控えてるんだから、そこでバーミンガム式の守備をすればよかった。スペースをつぶした上で、縦パスが入ってきたところで一気に距離を詰めて仕事をさせないような対応。ただし、この最初の距離を詰めるところ自体が機能してなかったってのは上にも書いたとおり。

そういう縦パスへの意識の低さはかなり深刻だったと思う。何しろアデバヨールが何の弊害もなく起点になれてた。普段は真ん中の最短距離を崩すのが難しくてサイドでパスを回そうとすることが多くなるアーセナルだけど、今回は簡単に真ん中に起点を作れた。しかも、案外深い位置で起点になれるシーンも多くなったと思う。

ここで何度か書いてきたように縦パスが1つ収まるごとに前線に1人入るようなイメージのアーセナル。縦パスが入ったところで、周囲がそれに反応していくつも選択肢を創出する。そうやって選択肢を創出した選手が出て行ったスペースを次が埋める。ボールが動けば、またその繰り返し。

この中で本当にアーセナルがやりたいサッカーが久々にスムーズにできるっていう展開が生まれたと思う。人もボールも動くサッカーが体現された。ボールと人を動かしながら少ないタッチでギャップギャップをつないでいく。縦パスっていう一番の狙いどころでもプレッシャーに行けないマンCが、このパス回しの中で狙いどころを見つけられるはずもなく。結果としてズルズルと下げられてるっていう状況が生まれた。

流動性の中で前線の厚みを増していくってのが一番実感できたのがセスクがボールに触れる場所。ここ最近の試合では本来的なCMFの位置でボールをさばくことが多かったセスクが、今回の試合ではかなり高い位置まで入り込んでた。そういう高い場所で相手の不意を突くような、準備ができる前に仕掛けるような、タイミングをズラすパスを出しまくってたと思う。

とにかく、以上のような事情もあって今回の試合は立ち上がりからアーセナル劇場の幕開けだった。15分の時点でポゼッション率が80%近くまで高まるっていうのが端的に表してる。ただし、いつものように時間とともに後半に向けて失速するアーセナルだから最終的には50/50にまでなったけど。これは運動量ベースのサッカーだけにある意味では仕方がない部分。

そういうわけである程度はアーセナルがやりたいことをできたこの試合。ここで見たかったのはアーセナルのやり方の変化だった。前に見たフルハム戦でベンゲル自身も言うようにイメチェンが見られ始めたアーセナル。それが今回の試合ではどうなってるかってのが注目点だった。

そのアーセナルのイメチェンをちょっとおさらいすると、今までのように近いところ近いところばかりではなく、遠いところが見えるようになったってのが一番分かりやすいと思う。その中でサイドを思い切って変えるようなボールも多くなった。そうやってサイドを使う意図が強くなったから、両SMFはSMF的に振舞う。結果としてアーセナル的なバランスの悪さ(人が近い、近すぎる)が解消されると同時に個々の距離感が広がる。結果、パスの距離が長くなったし、1人1人のタッチ数も多くなった。

今回のマンC戦ではこのイメチェンがいい具合にアーセナル的になってたと思う。フルハム戦のやり方はアーセナル的でなかったといえばアーセナル的ではなかったから。そのフルハム戦の内容から、ちょっとしたファクターだけを切り取ってアーセナル色に内包したイメージ。

そのちょっとしたファクターってのは横の幅の使い方。フルハム戦ではまず横への大きな展開で相手の前線からの守備を否して行った。右サイドの低い位置で作って相手のブロックを寄せておいての逆サイドのロシツキーへの一発のパスがかなり効果的に機能したと思う。

今回の試合では組み立て段階でのそういう横へのアプローチは見られなかった。苦労せずに縦パスを入れられたから当然と言えば当然だけど。ただ、フルハム戦の横のアプローチには続きがある。それは、相手の高い位置での守備を否して、完全に押し込んでしまった後のやり方。そして、今回取り入れられたのはそういう部分のやり方だった。

相手を押し込んだ後に無理をして強引に攻めきるのではなく、詰まったら逆サイドに展開するっていうやり方。相手のブロック前を横切る形とか1度下げて逆サイドに振って作り直したりとか。ここで重要なのは、フルハム戦での組み立てのアプローチとは違って1発で大きくサイドを変えるようなやり方ではないってこと。あくまでもショートパスをつなぐ流れのままに逆サイドまで移行していくやり方が見られる。

この辺は明らかにちょっと前のアーセナルとは違った部分じゃないかと思う。ちょっと前のアーセナルは1つのサイドを攻め始めたらそのサイドを攻めきる意識が強かった。もちろん相手は密集する。それでも近い関係のトライアングルを作りながらなんとか抜け出すシーンも作り出せた。この何が何でも最短距離のやり方がアーセナルらしいと言えばアーセナルらしかったと思う。

ただ、相手の密集地帯を通るのは最短距離であるのと同時に確率は低い。同サイドに相手を集めてしまうわけだし、相手のブロックを思い切り揺さぶることもできない。そういう考えたときに、DFライン前を横切るようなサイドチェンジが効果的に機能する。相手のブロックが左右にずらされるわけだし。1度下げての作り直しも同じこと。特に今回のマンCは最終ラインを高めに設定する意識が強かった。ちょっと下げることで相手のべた引きブロックを引っ張り出す効果も期待できたと思う。

こういう部分から考えてもアーセナルのやり方に柔軟性が生まれ始めてる気がする。こういう両サイドの展開に限らず、今までは何が何でも蹴ろうとしなかったロングボールも機を見て入れるし。狭い場所を打開してやるっていう意識がいい意味で薄れてるのは確かだと思う。

そして、その要因の1つがエブエの不在にある気がする。どこからでも点が取れると言える状況のアーセナル。これはボールも人も動く中でグルグルとポジションが入れ替わり、誰もがチャンスメイカーにもゲッターにもなり得るっていうアーセナルの状況を表してる。

ただし厳密な意味ではどこからでもではなかった。エブエがいるときには“右サイドから”っていう限定がついてた。中盤以前では唯一の専業プレイヤーであったエブエ。そのエブエの専業性をあるものとして認識した上で、意図的に右サイドに作ることが多かったと思う。

エブエ&サーニャにアデバヨール、フレブあたりも右に流れて組み立てに参加し、空いた真ん中に1つ下のセスクとフラミニ、さらに逆サイドのロシツキーが入るってのが1つのパターン。ただし、右サイドに重点を置きながらも、その右サイドの組み立てではグルグルとポジションチェンジが行われてた。だから、どこからでも得点が取れるっていう形になったと思う。

こういう状況の中ではサイドを変えるっていうような選択肢は生まれ得ない。なぜならほとんどの選手が右サイド~真ん中に入り込んでるわけだから。大きくサイドを変えようとしても変えられない状況だった。結果として、右の狭い場所で近い関係に動きを織り交ぜながら最短距離を突破していくっていうやり方を取らざるを得なかった気がする。

ただし、このエブエがアフリカネイションズカップで抜けたのは結構前の話。確かにこれによって右サイドに超密集地帯ができるような状況は見られなくなった。でも、それまでのようにスムーズにパスが回らなくなったのも事実だったと思う。その中では左右の展開どころの話ではなかったと思う。

その要因はエブエが抜けたことでスタメンに入ったエドゥアルド(エブエのところにフレブ、フレブのところにエドゥアルド)が原因。エブエが抜けたことで中盤に専業型がいなくなったアーセナルだったけど、次はエドゥアルドがFW専業になった。そして、こちらの問題の方が深刻だったと思う。

なぜならばアーセナルの攻撃のスイッチはやっぱり縦パスだから。アーセナルらしい人もボールも動くやり方もボールが入らなければ始まらない。上にも書いたように、ボールが入ったところに対して選択肢を増やすように人が動き(その人が抜けたところを次が埋め)、ボールを次に動かして人も動き直すっていう繰り返しだから。

そういうわけでFWがFW専業だと痛い。アデバヨールは場合によってはCMFの高さまで降りてくるシーンが見られるように中盤に降りてきて縦パスを受ける意識が強い。アーセナルの縦パスはあくまでもスイッチであるから、深さはあまり関係ないから。そういう意味ではサイドでもいいんだけど。

とにかく専業エドゥアルドはそういう縦パスを受ける仕事をあまりしなかった。ゴール前では目立つけど、それ以外のところでは消えていた。そういうわけで組み立てにおけるアデバヨールの負担が一気に増大。それまでは相棒のフレブがかなり組み立てにも参加してたことを考えると、一気に2倍の負担が生まれたといってもよかったと思う。これはアデバヨールがいなかったエバートン戦(ベントナー&エドゥアルド)は酷い内容になったことからも分かる部分。

そういうわけで相手としてもアデバヨールに重点を置いて見てればよかった。エドゥアルドは確かにゴール前では怖い選手だったけど、そもそもの組み立てを許さなければゴール前までボールが供給されない。そして、組み立てに寄与するのはアデバヨール。エドゥアルドは当面の問題ではなかった。

例えば上でも取り上げたバーミンガム戦。相手がバイタルをつぶして縦パスを狙ってきたのは書いたとおり。ただ、その縦パス狙いは=アデバヨールだけを見ることを意味した。だからこそ、前線で特別な制限をかけなかったけど、ことごとく縦パスを狙うことができた。

そういうわけでエブエが抜けた後のアーセナルは組み立てがうまく機能しなかったから左右の展開も何もなかったってのが本当のところだった。それがここに来てエドゥアルドが急に覚醒を始める。組み立てにも積極的に絡もうっていう姿勢を見せはじめた。もともと縦パスの意識が薄かったフルハム戦でもそういう姿勢が見て取れたと思う。

そして、今回のマンC戦。組み立てにおいてエドゥアルドが絡むシーンが圧倒的に増えた。引いてきて受けるシーンが増えたし、サイドに流れてパス回しに参加する動きも多くなったと思う。難しいアーセナルのやり方に、ここに来てやっとフィットしたってことなんだと思う。

これで全ての要素が出揃った。今や中盤以前に専業プレイヤーはいなくなり、よって選手配置のバランスが圧倒的に崩れるっていうことがなくなる。結果として横の幅が使えるようになった。さらに覚醒したエドゥアルド。そして今回の試合に限っては縦パスが入り放題の状況。ここに来てついに文字通りどこからでも点が取れる下地が生まれたと思う。

で、その結果。ここまでにも書いてきたとおりピッチ全体をバランスよく使った組み立てが見られるようになった。ショートパスをベースとしながらも相手ブロックに前後左右の揺さぶりをかけられるようになったと思う。その中で人もボールも動くよさは失われず、次々に選択肢を創出しながらパスをつないで行った。

でも、超密集地帯を超近い関係でのショートパスの組み合わせで崩すシーンは見られなくなった。ピッチ全体の選手配置のバランスがよくなったから当たり前と言えば当たり前。ただ、個人的には超密集地帯を意地になって崩そうとするアーセナルのやり方も好きなんだけど。

でも、一般的に考えたら今回のアーセナルの方がいいと思う。確かに超密集ではないだけにパスの距離は伸びる。でも、その分選択肢は増える。今までは近い関係のトライアングルの2つの頂点しかなかったと言ってもいい。詰まっちゃってるから。

それが今回みたいな関係になることで、遠近のコースが増えることとなる。結果として間の距離がこれまでより伸びたとしても、少ないタッチでのパス回しに変わりはなかった。前回は保持が長くなったけど、それは相手の守備もあって。今回は今までのような超近い関係はなかったけど、スムーズにいいリズムでパスが回ってた。

さて、そのアーセナルの守備について。基本的な考え方は今までと変わらないけど、その基本的な考え方はマンCの基本的な考え方も大きくは変わらない。でも両者の守備の質には大きな差が生まれる。確かに攻撃力の違いはあるものの、守備のやり方自体の違いがあるのも事実であると思う。

まず両者の共通点。1つは最終ラインを高く保ってコンパクトな状態を維持すること。トップの選手は前に対する守備はあまりしない(アーセナルはそれなりに守備意識はあるけど)。だから、必然的に守備のスタートは中盤が担うこととなる。これはどちらにも言えること。

で、絶対的に違うのは両者の守備の積極性。マンCは引きこもって受ける形。アーセナルは中盤の選手が積極的に敵陣に入っていってプレッシャーをかけていく。この違いが守備の質に直接的に影響を与えたわけではない。ただ、マンCは受ける形を取ったときにやるべきことをやらなかった(上に書いたとおり)。対してアーセナルは積極的に出て行ってやるべきことはやった。

アーセナルの守備はいつもどおりに攻撃からの流れでスタートする。ボールを奪われてもすぐにはブロック形成には行かずに、できるだけ高い位置で守備をしようとする(マンCは奪われたらすぐに帰る)。先制点もそういう攻撃の流れからの守備で高い位置で奪ったところからだった。

相手に保持されたとしてもすぐにはラインを下げない。基本は高い位置を保とうとする。例えば、相手が少しでももたつけばラインを上げる。そして、中盤を前に押し出すこととなる。敵陣の相手ボール保持者に対して2列目の選手が最短距離を切りながらの守備。そして、これに後ろがついてくる。例えばSBが高い位置まで出てきたりってこと。

そして、この最短距離を切るチェックを繰り返しながら相手を遠回りさせ、徐々に狭いほうにお追い込んでいく。最短距離ってのは要するに真ん中を切っていくわけだから、必然的にサイドで追い込むことが多くなるわけだけど。

このときに中盤が前に向かって守備ができるようにするのがフラミニの役割。バランサーとして1つ下にしっかりと入ることで、守備に安定感を与えてる。これは前にも書いたとおり。だから、守備の形は色々に見える。フラットな4-4-2がベースだけど4-1-3-2に見えることが多いし、エドゥアルドが1つ下がって4-1-4-1に見えることも。

その中で一貫してるのはとにかく高い位置で奪いたいってこと。上にも書いたように、ちょっとでも相手がもたつけば最終ラインが押し上げるってとこにもその意識が見て取れると思う。

ただ、その最終ラインの高さに根拠が弱い。前線でロングボールを防ぐような守備をしないから。失点シーンにもつながったように、単純にDFラインウラに蹴られてDFが味方ゴールに向かいながら守備をするシーンが多くなる。最初はつなごうとしていたマンCがウラへ蹴るボールを増やし始めた前半の後半からは、それまでの時間のように圧倒的に試合を支配できなかったのも事実。

で、後半はいつものアーセナルの疲れが生まれる。運動量ベースの前半を経て、後半の内容が悪くなるのがいつものアーセナル。それに対して、フルハム戦と今回のマンC戦ではちょっとした変更を加えて工夫をしてきたように思う。

それはエドゥアルドを左サイドに出すってこと。今回の試合ではディアビが中に押し込まれ、セスクが1つ前に押し出された。結果としてアデバヨールの1トップの意味合いが強くなった。そして、そのアデバヨール頼みの意識も強まったと思う。

問題はエドゥアルドの意味。1つは守備の安定にあるのは確かだと思う。単純に中盤の枚数が1枚増えることで、攻撃での距離感が空いてしまっても守備ではそれを許さないって言うこと。セスクを1枚押し出したから本当のところは分からないけど。

だから実は攻撃の意味も大きいかもしれない。つまりエドゥアルドの突破力に期待するってこと。チームとしてボールを運ぶのが難しい状況でドリブルで運んでくれる選手がいると楽。今回の試合でそういうシーンが少なかったのは確かだけど、それは前半と同様1トップになってもアデバヨールに簡単にボールが収まったからだった気がする。

というわけでこの試合ではアーセナルの完成形が見られたのかもしれない。本当にこれが完成形かどうかは、エブエが帰ってきてスタメンに復帰するかどうかで分かる。上にも書いたように、専業エブエを入れることで右サイドに超密集地帯を作って、そこを打開するやり方も見ている方としては面白い。

とりあえず、変わらなかったのは縦へのスピードだった。2点目と3点目は完全なカウンター。2点目はレーマンからの蹴りだし(パスかどうかも分からないような)に対してハーフェイライン付近でアデバヨールとエドゥアルドが反応したところから。最終的にはクロスを上げたクリシーに加えて、中にはアデバヨール+エドゥアルド+ディアビ+セスクの4枚が入ってきた。驚異的な押し上げ。3点目も時間を考えれば、素晴らしい押し上げだったと思う。
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