ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-03-20 Thu 21:23
チェルシー×ダービー
<チェルシー:4-3-3>
FW:カルー-アネルカ-Jコール
MF:ランパード-バラック、マケレレ
DF:Aコール-テリー-カルバーリョ-フェレイラ
GK:クディチーニ

残念ながらダービーは成績どおりのチームだった。プレミアでかなり苦しんでる様子が成績からはありありと見えるダービー。実際に試合を見てみると、それも仕方ないかなっていう内容だった。確かに個々の力差があるのは仕方がない。相手がチェルシーならなおさら。でも、ダービーはその個々の力差を埋めるような組織としてのアプローチをしていないような印象。結果として、個でも組織でも相手に対抗できるところがない状況。

そのダービーの守備は守備組織を自陣に作って受けるもの。トップのミラー1枚だけを前線に残して、後ろの4‐1‐4が自陣に引いてしまうやり方が見られた。でも、ベタ引きではない。最終ラインはある程度の高さを保つことが念頭にある。前線を後ろに引きつけ、最終ラインを前に引きつけ。早い話がコンパクトな守備ブロックを形成してる。そうやって相手が使えるスペースをつぶしてしまう考え方。

この組織作りの考え方には何の問題も感じない。むしろ、いい内容であるとさえ言える。でも、ダービーの守備はこういう組織作りの時点で完結してる。自陣のスペースをつぶした時点で満足してるイメージ。しっかりとスペースをつぶしちゃえば、相手はこっちに仕掛けてこれないでしょっていう自信があるかのよう。

でも、実際にそんなことはあり得るはずもなく。そもそも、能動的な守備は一切行わないダービー。相手の攻撃のスタートのところは完全に自由になる。つまり、好きなタイミングで好きなボールを前線に供給することが可能。ついでに、スペースをつぶしたことで酔っているダービー。相手選手が動いてボールをもらおうとしたところに対応する意識が恐ろしく低い。

これでスペースをつぶしただけで守れるって考え方は打ち砕かれる。相手の受け手が全く動かずにボールを待つならともかく、ちょっと動けばフリーでボールを受けられる状況。出し手も受け手もフリーな相手は好きなように前線にボールを供給してくる。

これに対してダービーは何もしない。文字どおりに何もしない。守備のベースはスペース潰しの組織づくり。それだけしかないダービー。このダービーの守備の相手が恐れをなして、ブロックに仕掛けるようなボールを入れなければダービーの守備は成功する。でも、ここまで書いてきたとおりにそんなことはあり得ない。そして、ブロックに仕掛けられたときのダービーには守備の根拠が皆無だった。

そういうわけでほとんどの場所において守備の根拠が皆無。ブロックに入り込むパスは見てるだけ。よって、ダービーブロック内に入ってきた相手のボールはフリー。ドリブルで持ちあがってくる相手にも特に対応はしない。見てるだけ。あえて言うならば、ブロック全体をズルズルと押し下げていくってことぐらいか。

全く守備のスイッチが入らないダービー。守備のスイッチが入らないというか、もっと言えば守備が行われないダービー。上にも書いたようにズルズルと下がって行くだけ。結局、残念ながらダービー自慢のスペース潰しブロックは維持できない。ゴール前を人数ベースのブロックで固めるっていう時間が長くなった。

ただし、その人数ベースのブロックも不安がありまくり。人が多いのに相手はフリーってことが多くなる。原因は相手を捕まえ切れないこと。人と人との間に入ってくる相手には誰もつこうとしない。完全に浮いてる。ゴール前の危険なエリアで。さらに、守備の構造上、相手の後ろからの飛び出しを捕まえられなかった。前線に1枚を残して、後ろにみんないるダービー。相手の後ろから出てくる選手を捕まえて戻ってくる人は物理的にいない。そして、後ろから飛び出してきた相手はみんな知らんぷり。

それでも時間によっては1つ1つの守備をはっきりさせようとする意図は見られた。前後半の立ち上がりと、1点目を奪われた後、それから後半にもう攻めるしかなくなってから。その時間にはブロック内に入ってきたボールに対して厳しく対応しようとした。ただし、実効性は微妙。1つ1つで抑えようとしても、次の連動がない。それ以外の時間よりはチェルシーがゴール前にボールを運ぶのが難しかったかなってレベル。後半は結構、厳しく来たけど楽に否されてギャップに入って行かれる形だった。

というわけで、チェルシーの方は全ての場所で自由にやれたと言っても過言ではない。さすがに相手のラストブロックを崩すのは、組み立てほどには楽ではなかったけど。ただ、これも相手がたくさんいすぎて窮屈になっちゃってるってだけ。上にも書いたように、ダービーのラストブロックに堅さがあったわけではなかった。だから、チェルシーの方に微妙なズレがなければ決定的なチャンスにはつなげ放題だったと思う。

こういう試合だからこそ、チェルシーのやろうとしてる形を見るには適してた気がする。好きなことを好きなようになれるのならば、普通に自分たちのスタイルが見えるでしょっていうこと。あえて、別の方式を採るほどひねくれてないはず。リバプール戦のように強いチームと戦ったときに、やりたいことをどれだけできるかってのがポイントになるのは事実。ただ、そもそも今回のようにやりたいことをやれる試合でやりたいことが何なのかってのを見てみたかった。

そのチェルシーがやりたいことは何か。早い話がパスをつなぎたいってことだったと思う。アーセナルにあこがれたのかどうかは知らないけど、とにかくショートパス至上主義。確実にパスをつなぐことを念頭に置いてる。確実性の薄いロングボールなんてものは、ほとんど見られなかった。そして、じっくりとパスを回しながらいろいろなアプローチを考えてる印象。縦を急いでスピーディーに攻めていくような、昔のチェルシーらしさは微塵もなかった。

もちろん相手がダービーだからじっくりと攻めた側面もあったかもしれない。下手に急がずに、確率の高いところ高いところへとつないで、機が熟するのを待つって考え方もありうる。ただ、前に見たリバプール戦でもパスをつなぐ意識の高さが見られたのは事実。ただし、リバプール戦では相手のいい守備の前に、パス回しを分断され失敗。それでもつなごうとしたのが逆に印象的だった。だから、このパス回しの意識は今のチェルシーがやりたいことだって言えると思う。

というわけで以下ではショートパス至上主義のチェルシーのやり方について見てみたい。少なくとも、モウリーニョ色は明らかに減退している。というか、真逆なんじゃないかと。モウリーニョのときと比べればどんだけゆっくり攻めてるんだよって話。モウリーニョ時代の悪い時期には人が追いついてないのに、ボールだけが前線に供給される状況だったし。そして、ドログバ頼み。そして、現状では、大きな方向転換が、段々と板についてきてる。それが結果となってあらわれてきてる今日この頃ってな感じか。

とりあえず、立ち上がりのチェルシーはまだやりたいことをやりたいようにはしてなかったと思う。この時点ではまだ、ダービー自慢のスペース潰しブロックのバランスが維持されてたから、ひとまずそのブロックのバランスを崩すアプローチをする必要があった。そういうわけで、立ち上がりの時間にだけ見られたやり方がいくつかあった。

1つは↓↑アプローチ。ちょっと言葉で説明するのは難しいので↓↑で表す。↓は前線の選手が降りてくるような動き。ランパード、バラックが交互に低い位置に組み立てを助けに来たり、アネルカが下がってきてボールを受けたり。これはこの時間に限らず、全体として見られたことだったけど。そして、後で詳しく書くように↓の動きは今のチェルシーの1つの特徴かも。

だから、この時間帯に限って特徴的だったのは↓と組み合わされた↑。これは誰かが下がる動きでボールに近づくランニングをしたときに、別の場所でボールから遠ざかるランニングで相手のウラを狙う動きが見られたってこと。相手はボールを受けに下がる選手に意識を向ける。つまり、意識が前に引っ張り出される。ボールウォッチャーになることが多かったダービー守備陣はなおさら。これと同時にウラへのランニングが来ることで、そちらへの対応がおろそかになったと思う。そもそもダービーの最終ラインはある程度の高さに設定することを念頭に置いていたわけだし。

このボールに近づくランニングと遠ざかるランニングを組み合わせた、↓↑のアプローチは興味深かったんだけど、時間とともにほとんどなくなって行った。その理由は簡単。ダービーの守備ブロックが完全に押し下げられてしまったから。もはや、↑の動きで狙うウラのスペースはなかった。

この立ち上がりの時間に見られたもう1つの特徴的なアプローチは低い位置での右寄りのパス回し。考え方としてはマンU的か。左のAコールは前線に積極的に飛び出して行くから、後ろのパス回しはCBと残った右のフェレイラで行われてたと思う。これにマケレレを加えて。結果として右寄りに攻撃の起点が作られることが多かったと思う。ただし、時間とともに横に対して揺さぶりをかける必要がないと分かったこと、フェレイラも攻撃に出て行くようになったことから、こういうやり方もほとんど見られなくなった。

ちなみに得点を重ねて行った後に試合を締める時間帯には、この最終ラインでの横のアプローチが復活。これにはAコールも参加してた。別に前線に上がって行く必要もない時間だったからか。そうやって最終ラインで大きく左右にボールを回しながらゆっくりと保持することが多くなった。ちなみに、そういう最終ラインのパス回しから得点も生まれた。低い位置のパス回しに相手の中盤が焦れて前に出てきたところで、DFと中盤の間に入り込んだランパードにボールを送り込んだシーンだった。

ここまで書いてきたのは、今回は立ち上がりの時間帯にだけ見られたアプローチ。でも、本来的にはこれらのやり方がコンスタントに使われるかもしれない。今回は途中からそんな遠回りアプローチの必要がなくなっただけ。そういう意味ではランパードとバラックの役割も。立ち上がりはランパードかバラックのどちらかがマケレレと横並びのような関係で、スタートを担うことが多かった。でも、時間とともにそういうシーンは減って行く。相手のプレッシャーが全くないから、マケレレとCBに出し手の役割は任せて、2人とも前線に出て行った。結果、前線の厚みが増す結果が生まれたと思う。

ちなみに、この出し手としてのマケレレの役割がチェルシーのイメチェンを最も象徴的に表してるような気がする。今回の試合ではマケレレは守備よりも攻撃で目立つことが多かったように思う。もちろん、守備で目立つ機会がほとんどなかったのも事実ではあるけど。それでも攻撃の起点としてのマケレレの役割はかなり目立った。中盤の底の場所でパス回しのスタートを担うことが多かったと思う。縦パスを入れるか、左右に散らすか。マケレレのスタイルとは違った、そういう攻撃面でのセンスが感じられた。得点につながる“キラーパス”もマケレレから供給された。

それに相手を押し込んだ時にも1つ下のマケレレの役割は大きかった。基本的には1つ下のマケレレの役割は守備を考えてのもの。特にSBが積極的に上がって行った今回は、後ろの守りを考えた2+1への参加が見られたと思う。ただ、同じ場所での攻撃の逃げ場としての役割も重要だった。マケレレが1つ下で逃げのパスを受けることで、攻撃における縦の幅が生まれた。みんなが前に前に詰まるのではなく、前後の揺さぶりを使えた印象。そうやって作り直すことで渋滞をなくす効果があったと思う。

マケレレとともに特徴的な動きが見られたのがトップのアネルカ。今回の試合で見られたアネルカはアデバヨールに匹敵するぐらい、いやそれを上回るレベルでトップの場所を留守にした。サイドに流れたり、場合によってはマケレレの場所に降りてきたり。それが時たまではなくてコンスタントに。普通の状態ではトップの場所にはいなかった。

結果としてトップの場所の出入りは激しくなる。バラック、ランパードにカルーあたりも効果的にそのスペースを活用。後で書くように前線にかなり多くの人数が入ったチェルシー。それでも前線の場所で思い切ったポジションチェンジを繰り返すことで渋滞を防いだと思う。しかも、動いた相手を誰が見るかはっきりしないダービー。それを考えてもトップの場所の出入りを激しくしたことで相手に与えた混乱は大きかった。上に書いた組み立ても含めて、前線の厚みをこう着させずに有効に活用するやり方が見られた印象。

こういう特徴的な動きが要所要所でいくつか見られた今回の試合のチェルシー。後はSBが超攻撃的なこと。その中で全体として見て一貫してたのはしつこいほどに言うようにショートパスをつなぐこと。それぞれが、そのショートパスをつなぐことを念頭においた動きが見られた。ポジション固定的なアーセナル。それは言い過ぎか。

とにかく目立ったのがボールの近くの選手の多さ。サイドに起点を作っている時には、チーム全体が明らかにボールサイドに偏っていた。そして、そういう近さを生み出すためのボールに近づくランニングも多かったと思う。↓が重要だって書いたのはそういうわけ。組み立てのところで、高いところから交互に選手が降りてきてボールを受けるシーンが多かった。これは一例。全体としてボールに寄って行って、ボールを引き出そうっていう動きが目立ってた印象。

そして、そういう近い場所でそれぞれの選手が適切な場所に入る。次を受けられる場所に入る。そうやって、近い場所での選択肢を増やして行ったと思う。基本的なトライアングルが作られまくり、ボールに対する近い場所の選択肢が常に複数用意されてたと思う。

そういうパス回しの中で、特に目立ったのがバラック。いつのまにバラックがこんなにチームの中核になったんだって感じ。ギャップギャップにうまく入り込みながら、常にボールを受けられる体制をつくり、経由点として機能してたイメージ。全体のバランスを見ながら効果的なプレーを繰り返した。

こういう近い関係性の重視は非常にチェルシーらしくない。正確にはモウリーニョからの大きな変化。以前のチェルシーはどっちかっていうと、遠くを意識してたイメージが強い。縦へ急ぐ中で前へ前へとスペースをつないでいくイメージ。結果として遠ざかるランニングが多かったし、一気に距離を稼ぐために遠いスペースを見る意図も強かった気がする。

そういう意味で現状のチェルシーは完全にスタイルが変化した。近い関係性を重視して、パスパスパス。とにかくパスをつないでいく。そして、1人1人の保持時間は長くしない。最後の崩し、持ち上がりは除いて、とにかくパスでつないでいく印象が強かった。パスを受けた選手は簡単にはたいて次の場所へっていう繰り返しの中でパスが回ってた印象。

そのパス回しの中ではいろいろな方向にボールが動く。下がってきた選手に縦パス、その選手は簡単にはたいて戻す。これが前後の動き。こういう要所要所の縦パスを利用して、相手のブロックを釘づけにしてたと思う。さらにサイドへの展開。攻撃参加が活発なSB、WGを利用して横の幅も利用する。とにかく、前後左右にボールが動きまくるチェルシーだった。そして、そうやってボールを動かしながらいろいろなアプローチをしていった印象。

ダービーにしてみれば困った困った。そもそも自分たちの守備の根拠が薄い。その上、相手はボールを動かしまくり。チェルシーのショートパスの選択肢が多いから、そのボールの動きの中で狙いどころが定まらない。さらに、1人1人の保持時間も短いチェルシーの選手。入ってからの対応では間に合わない。そうやって、ますます守備の根拠がなくなって行くダービーだった。

ショートショートでパスをつなぎまくるチェルシー。前後左右のいろいろな方向にボールが動くのは上にも書いたとおり。そういうパス回しで相手のブロックをどんどんと押し下げていく。そして、機を見た縦パスで相手のブロックを釘づけにしつつ、絶対的な陣地を確保。敵味方のフィールドプレイヤー全員がダービー陣地に入ることもざらだった。

パスを回しまくりのチェルシーは組み立ての時間が長い。中盤での滞在時間が長い。結果として後ろからの攻撃参加が活発になる。そして、この後ろからの飛び出しってのがチェルシーの攻撃の特徴になったと思う。SBの攻撃参加が増えたのも、その1つ。そして、この後ろからの飛び出しが1つのキーになる。何のキーになるかっていえば、前線の渋滞。後ろから考えずなしに次々に前に入ってきてしまえば、渋滞が起こる。でも、今回のチェルシーは渋滞をさせないような後ろからの飛び出しを行ってた印象。

ここまで何度か登場してる前線の渋滞。攻撃に人数をかけたときのジレンマになるのは知ってのとおり。ここまで書いてきたのは、前線の出入りの激しさとマケレレの存在がもたらす組み立てなおし。そして、これから取り上げるのは後ろからの飛び出しの質。

1つはパス回しの中で前線に向かう意識を織り交ぜること。近づくランニングが多いチェルシー。そうなると、スピードアップのタイミングが図れずにパス回しのためのパス回しが行われてしまう危険性がある。実際に今シーズンのチェルシーの試合の中で、そういう単調なリズムに陥ってしまう兆候も見られた。

それを取り除いた後ろからの飛び出し。近い関係でパスパスがつながってるときには、基本的には攻撃のスイッチとなりそうな動きがない。ギャップギャップに入るような動きは爆発的なものではなく、その場の状況に応じて微妙にポジションを動かしていくものだから。

そして、そういう停滞が生まれる可能性があるパス回しの横を後ろから一気に選手が抜いていく。遠ざかる動きでも、近づく動きでもなく、通り過ぎる動き。これによってパスパスパスにアクセントが生まれる。ボールを抜く動きによってもたらされる前への勢いを利用して、ギアチェンジを図ってたイメージ。しつこいように書くけど、後ろからの飛び出しはフリーだから、効果的にできたと思う。

これと関連して後ろからの飛び出しに時間差を作るっていう形も見られた気がする。第一陣がパス回しで相手を押し込む。そうやって後ろからの飛び出しに相手が対応できなくなったところで、第二陣が飛び出してくる。攻撃のリズム変化のスイッチが入り決定的なチャンスが到来した。

もちろん第一陣と第二陣っていう明確な分類があるわけではない。ここで言いたいのは、攻撃時に全体が前に入っちゃって待ってるっていう状況じゃないってこと。そもそも、全員が前に入っちゃったら、チェルシーが目指すパス回しも難しいと思うし。前で待ってる時点で、パスの方向が限定され、受け手の動きも限定され、相手にとってはかなり狙いやすい状況になってしまうから。

そういうわけで、チェルシーの攻撃のポイントはパス回しと抜く動きの組み合わせ。とにかくベースにあるのはパスをつなぐこと。近い関係のトライアングルを作りながら、いろいろな方向にボールを動かしていく。常にボールを動かしながらアプローチしていく。そうやって、時間をかけて攻撃することが後ろからの飛び出しを呼び込む。その後ろからの飛び出しによって、パス回しがパス回しのためのパス回しにならない。うまく前への勢いをもたらして、スイッチを入れる。チェルシーの攻撃の理想形をまとめるとこんな感じか。

ちなみにパス回しとともにポイントとなる飛び出し。これにもバラックの果たす役割が大きかった。今回の試合を見ても全体のバランスを見てるバラック。みんなが前に入った時にも、冷静に1つ下で待ってることが多かったと思う。1つはマケレレと同じように逃げ場。そして、もう1つが飛び出しの役割。前の状況を見計らってフリーで飛び出してくるシーンが目立った。

そういうわけでどちらかというとランパードの方が自由に動いてたと思う。トップの場所が不在ならば、迷わずにFWになることも多かった。結果としてこの試合では4得点。明確な役割分担は見られないランパード&バラックだけど、そういう微妙な住み分けができてるのかもしれない。少なくとも窮屈な感じとかギクシャクした感じは見受けられなかった。

こんな感じで攻撃ではそれなりの形が見られたチェルシー。上にも書いたように、そういう形が板についてきたのも感じた。ただし、対する守備は何をどうしたいかがイマイチ分からない。あいまいというかなんというか。守備については今シーズンのチェルシーには一貫して見られる不安点であるような気がする。

そもそもダービーは攻撃の時間がほとんどなかった。当たり前と言えば当たり前。9人が引いて前線に1枚残し。9‐0‐1。それに攻撃に対する意識が薄い。切り替えでの押し上げが遅い。前に蹴って、後ろがついてこない。そもそも前に効果的なボールを送ること自体ができなかった。そういうわけで、ダービーはほとんど攻撃のチャンスに恵まれてない。にも関わらず、ダービーが何かの拍子にボールを保持するとチェルシーは案外ボールを奪えなかった。ここに問題の一端が見え隠れする。

チェルシーの守備の基本はダービーとあまり変わらない。4‐1‐4‐1をセットして受ける形。能動的な守備はせずに入ってきたボールにしっかりと対応する形。そういう1つ1つのチェックは当たり前のようにダービーよりは上。ただし、1つ1つのチェックが1つ1つで終わる。単発。連動して囲い込むとかっていう形にならない。これは今回の試合に限らず、ずっと見られる問題点。リバプール戦の後半には回復したんだけど。結果としてボールの奪いどころが定まらない。1つ1つのチェックは忠実でも、そこから勝負どころに持って行けない。

これは結構、急を要する問題点のような気がする。今回は1つ1つの忠実なチェックだけでなんとかなる相手だったけど、ちょっと強いチームなら次々に逃げられてしまうはず。ギャップを後ろに残して当たり、そのギャップを相手に使われるシーンが多発する可能性もある。守備の質が高いチェルシーはどこへ行ったのか。

一番簡単なのは守備だけはモウリーニョに戻すこと。前線から追い込み追い込みの連動性の高い守備を復活させること。それができないならば、プレミア上位チームになることか。つまりアーセナルとマンU方式。絶対的な攻撃力をベースに、その流れとして守備を考えるってこと。決して守備をしないってことではない。攻め込んでおいて、切り替えの早さをベースにその場所で守備をするってこと。

そういう側面から見れば、今回のチェルシーはプレミア上位的か。切り替え後の守備が効果的に効いてたと思う。もちろん、相手の9‐0‐1の影響は多々あったとはいっても。ちなみにここでも目立ってたのはバラックだった。知らない間に攻守の要。
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