ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-03-31 Mon 17:46
ダービー×マンU
<マンU:4-4-2>
FW:ルーニー-Cロナウド
MF:ギグス-パク・チソン、アンデルソン-スコールズ
DF:エブラ-ビディッチ-ブラウン-オシェイ
GK:フォスター

1つ前のチェルシー戦で結構ボロくそに書いたダービー。その試合では守備の内容がひど過ぎた。基本的に守備の時間しかなかったわけだから、ほとんどの時間で悪い内容を見せられたとも言える。自陣に引いてブロックを作った後に何もしない守備。相手が入ってきても見ているだけ。とにかくルーズルーズ。ゴール前ベタ引きブロックでもそれが続き、相手選手を放しまくり。結果として6失点の大敗。それがチェルシー戦だった。

そのイメージで見た今回の試合。ダービーのあまりの内容の改善に驚かされた。まず、何よりもベースとなる1つ1つの守備が改善されたのが大きい。ちょっとでも相手が動くと浮かせてしまっていたチェルシー戦。それに対して今回は動いた相手に対してもしっかりと対応できてた。前半早々にDFムーアに出たイエローカードは、低い位置に降りてボールを受けに行ったCロナウドについていってのものだった。こういう部分にも象徴されるように、とにかくボールに対する1つ1つの守備意識の改善がかなり目立ったと思う。

加えてチーム全体としての守備の考え方も大きな転換。これは改善されたというよりも、文字どおりに転換されたイメージ。なぜならば前回のチェルシー戦で見られたチームとしての守備の考えも間違ったものだったとは思えないから。おそらく今回ぐらいに1つ1つの守備の意識が高まっていれば、あれほど破綻するってことはなかったんじゃないかって気がする。

その前回のチェルシー戦での守備のやり方は上にも書いたように自陣に引いて守る形。4‐1‐4‐1システムでトップの1を残して、残りの4‐1‐4が自陣に引きこもる形だった。ただ、ベタ引きになるっていうわけではなくて最終ラインは高めの位置を維持しようとする。後ろを前に引きつけ、前を後ろに引きつけてコンパクトブロックを形成する意図が見られた。この前後のコンパクトは今回の試合でも1つのポイントになった部分。とにかく、そうやってブロックを作って入ってきたボールをしっかりと狙いましょうっていう守備。ただし、入ってきたボールを全く狙わなかったことで結局はほとんど全員がゴール前に貼りつかされることとなった。

対して、今回はとにかく前から行きまくった。トップが深い位置のマンUCBにまでプレッシャーをかけ、マンUのSBがボールを持った時にはSMFが対応に出ていった。中盤の真ん中の選手も積極的に的陣内までプレッシャーをかけていく姿勢が見られたと思う。そういう意味ではチェルシー戦とは180°違った守備のやり方だったと言ってもいい。

この守備の考え方の転換がなぜ生み出されたのか。ホームだから積極的に行ったのか。この辺は微妙なところ。ただ、1つの可能性として、ダービーは相手に合わせて戦い方を変えるようなチームだっていう可能性もあるかもしれない。つまり、相手のよさをいかに消すかっていうことにポイントを置くやり方。今回のマンU戦以外にはホーム&アウェーのチェルシー戦しか見てないからはっきりしたことは分からないけど。

ただし、マンUに対して前から追いかけまくるってのが有効な手段であることは確か。前から追いかけまわされると、とにかく焦りまくる様子がマンUにはしばしば見られる。そうなったマンUはとにかく前線に蹴りまくる。前線の準備が整っているのかどうかに関係なく。でも、前線には高さがない。意図の薄いロングボールはつながらない。相手にボールが渡る。攻撃に厚みができない。攻撃後の切り替えで頑張るマンUの守備が機能しない。要するに攻撃も守備も効果的に機能しない。完全な悪循環。追いかけまわされたときのマンUはこんな感じになる。

チェルシーに対しては引いて守るっていう選択も間違ってはいないと思う。とにかくつなぐ意識が高まったイメチェンチェルシー。前から追いかけなくても前線に蹴られる心配はない。むしろ、相手の中盤でのつなぎを窒息させるために、引いてスペースをつぶすってのが効果的。前回はそれが機能しなかったわけだけど、それはここまで書いてきたように1つ1つの守備が効かなかったっていう要因が大部分。実際にホームで戦った試合では、全体として引いてスペースをつぶすと同時に、システム合致を利用して相手の人を捕まえたことで、チェルシーはボールを前線に供給できなくなってた。そして、低い位置での保持時間が異常に伸びてた。

そういうわけで相手に合わせて戦い方を変えてるのかもしれないダービー。他の試合も見られればすっきりするんだけど。どちらにしても、この観点から見ればシステムの変更も相手に合わせている可能性があると思う。4‐3‐3のチェルシーに対して4‐1‐4‐1、4‐4‐2のマンUに4‐4‐2。システム的に合致関係が作れる。やり方と同じく本当のところは分からない。

でも、そう考えると、今回の試合でマンUが得点を奪ったのはこのシステム合致を崩したからかもしれない。選手交代で前線をルーニー-サハ-Cロナウドにし、トップ下にギグスっていう4‐3‐3みたいな形に変更してた。それによってダービーはそれまでのような効果的な守備が効かずに、深い位置まで押し込まれるシーンが増えたのかもしれない。ただし、前半からハイペースだったダービーの運動量がガクッと落ちたことに原因を求める方が現実的であるとは思うけど。

ところで、今回の試合で相手に合わせた(?)やり方が機能したかどうかっていう部分について。とりあえず、全体として見ればチェルシー戦からは明らかに好転したってことは事実。ただし、その要因の多くの部分はここまでしつこく書いてきたように、1つ1つの守備の改善による部分が大きかった。だから、チームとしての大幅なやり方の変更が、どの程度有効だったかってのは微妙なところだったように思う。つまり、よかったのか悪かったのか分からない部分があったってこと。

少なくとも立ち上がりの時間は悪い変更のように思わされた。1つ1つの守備が改善したと言っても、あくまでもチェルシー戦と比べて。はっきり言って1つ1つの守備をしなかったと言ってもよかったチェルシー戦。それに比べれば、どんな変更でも改善と言えるわけで。立ち上がりはまさにそんな内容。確かに1つ1つのチェックには行く姿勢は見られた。ただ、態度があやふや。厳しく行ったり、行くふりをしてみたり。結果として連動性も築きにくく、それぞれが単発で終わることが多かったように思う。

こうなってくると前に対する守備意識の問題の方が浮き彫りになってしまう。中途半端に前に引っ張り出されて、後ろにギャップだけを残してくるってこと。マンUの方がギャップギャップをつないで一気にダービーゴール前まで至るシーンが多発。そして、何よりも広大なギャップ(というかスペース)がダービーの最終ラインの背後には用意されていた。

上にポイントとして挙げたのがダービーのコンパクトな守備ブロック。前回は自陣でそれを形成していたわけだけど、今回はチーム全体が守備において前がかってる。コンパクトなブロックを維持しようとすれば、最終ラインは超高い位置に設定されることになった。それはそれで悪くないんだけど、ただあやふやな立ち上がりのダービーの守備。ロングボールを防ぐ守備が効かないシーンが多々。それを利用して、マンUが単純なロングボールを相手ラインの背後に供給するやり方が多くなったと思う。

そのまま直線的に相手ゴールに向かうことも多かったし、どこかしらを経由して時間を使ったとしてもチャンスにつながるシーンが多かった。ウラに抜け出されてあわてて戻るダービーの選手たち。バランスを考えてる暇はなく、とにかくゴール前に戻る。その中で戻りすぎるってイメージの現象が多発。相手の1つ下を完全に空けてしまって、サイドをえぐった後のマイナスのボールから決定的なチャンスを作られまくった。

ちなみに、このウラへの1発のボール。マンUにしては珍しく意図のあるロングボールが見られた。その中でスコールズが果たす役割が多かったわけだけど、このスコールズが完全に復調してくればマンUのロングボールの質が高まるっていう可能性があるかもしれないって思った。質が高まるってのは精度ってこともそうだけど、以下に実効的にロングボールを活用するかってこと。マンC戦のときにも書いたように、マンUはあんまりロングボールの使い方がうまくない気がするから、これは大きい。

話を戻してダービーの守備について。とにかく、立ち上がりの時間は、守備の変更=改悪に感じられた。後ろにギャップを残してくるばかりだから。でも、もちろんメリットもあったと思う。それは攻撃とのつながり。チェルシー戦ではほとんど全員がゴール前に貼りついてたダービー。当然のように前線には人が少ない。というか、1枚しかいなかった。だから、攻撃をどうするかなんてことは考える余地もない状況に陥ってたと思う。

対して今回はいいか悪いかは別にして、とにかく前に向けての守備意識が高かったダービー。後ろに全員が引きつけられたチェルシー戦とは真逆の状態。高い位置に人が多いっていう守備の形を作った。だから、攻撃に切り替わったときにそれに反応できる選手の数が多い。単純にトップの枚数が1→2に増えた上に、中盤も前に引きつけられてる。シンプルなロングボールでも前回とは比べものにならないほどに可能性を感じさせられた。

だから、守備のリスクを犯して攻撃の厚みを取りに行ったってのが立ち上がりの内容だったと言っていい。ただし、そのリスクとリターンを比較すると明らかにリスクの方が大きかったわけだけど。何しろ、守備の問題があったこの時間。前に守備に行こうとして失敗し結局は後ろの守備に行くって形が多くなった。よって、狙いどおりに前線に攻撃の人数をかけるのは難しかった。

だから、普通に最初から受けてた方が怖さはないんじゃないかって内容だった。守備でも攻撃でも運動量を使うよりは、引いた守備ブロックで守備では省エネをしておき、攻撃で一気に飛び出して行けばいいわけだし。今回ぐらい1つ1つの守備が改善されれば、引いた守備でも前回ほどの破綻をきたすってことはなかったはず。

ただ、ダービーは前からの守備を続ける。そして、それが徐々に実を結び始めた。相手のプレッシャーに負けずに自分たちのやり方を貫いた結果。継続は力なりってとこか。とはいえ、前からの守備を続けたこと自体がいい内容につながったわけではない。時間とともに守備を修正していったことが、結果につながったと言った方が正確だったと思う。

上にも書いたように、この守備における問題は1つ1つのところがあやふやだったこと。チェルシー戦と比べると改善したとは言っても。このあやふや性が時間とともに消えていった気がする。0点で抑えている時間が伸びることで自信がついて行ったってのもあるかもしれない。とにかく、ボールに対するプレッシャーが忠実にコンスタントに行われるようになった。結果として、周囲の連動性も高まる。複数枚での効果的な対応が目立つようになっていったと思う。

そうやって前線からの守備の質が高まって行ったダービー。結果として中盤で効果的に引っかける場面も多くなった。これにはマンUの攻撃のやり方の問題も要因としてあったわけだけど、それについては後述。とにかく、中盤で引っ掛けるってことは当然のようにゴール前に押し込まれなかったってことを意味した。これはつまり、攻撃への切り替えでバランスの崩れていない前に引きつけられた守備ブロックをそのまま利用できるってことを意味した。当然のように攻撃に絡める人数は増えた。

こういう流れが明らかになってきたのが前半の30分過ぎから。マンUの攻撃はぶつ切りになり、むしろダービーの攻撃の方に連続性を感じる流れに。その中で決定的なチャンスも2、3と作り出す。この時間から後半の前半まではダービーのペースと言ってもいいような流れだったように思う。それはすべて、ダービーの1つ1つの守備の実効性と高い位置からの守備っていうチーム全体のやり方がうまくフィットしたからだったと思う。ついでに上に書いたマンUの攻撃の問題も。

さて、攻め込まれる流れになったマンU。攻撃の問題については後で書くこととして、こういう流れの中では守備の問題の方も浮き彫りになって行った気がする。その守備の問題は恒常的にマンUの守備に見られるってことは確か。でも、今回はそれがさらに酷くなったバージョン。ダービーの攻撃は厚みを増したとは言っても、それほど怖いものではなかった。でも、決定的なシーンを作られまくり。これはマンUの守備に問題があったからだって言える。

上に恒常的に見られるって書いたのはマンUの4‐2守備ブロック。2トップと両SMFで構成される変則4トップは自分の前に対する守備は頑張るけど(気分によっては頑張らないことも多々)、後ろに対する守備にはあまり興味がない。それは別に今に始まったことじゃない。だから、今回の4‐2ブロックも驚くに値しないのは事実。ただ、その内実がいつもとは大きく異なっていたわけだけど。

まず、今回はその4トップの一角にパク・チソンが入ってた。基本的にパク・チソンは4トップの例外で後ろの守備も頑張るのがいつものやり方。逆サイドとのバランスで3CMFの一角みたいな形を取ることも多い。そういう位置から攻撃に一気に飛び出す。そういう上下動がパク・チソンの1つの持ち味。でも、そのパク・チソンが今回はあまり守備に参加してこなかった。後で書くように、今回の試合では前線の変則4トップの攻撃面での役割がいつも以上に大きかったってことが影響してるかもしれない。とにかく、中盤で4‐3ブロックを作れるんじゃないかっていう夢ははかなく散ったことになる。

それでもいつもの4‐2はまだ残ってると考える。でも、DFライン前の2はアンデルソンとスコールズ。やっぱり2で中盤を守るならば、1人はハーグリーブスじゃないときついよねって気がした。アンデルソンも頑張って色んなところのボールにアプローチをしてたけど、いかんせんケアすべきスペースが広すぎた。相手には逃げ場がいくらでもあるわけで、逆サイドに展開なんてされたら、もうお手上げ状態だった。

だから、攻められたときには中盤はある程度捨ててたイメージ。ラストの安定感抜群の跳ね返し力でなんとかしようっていうマンUの守備。こういうやり方も普段から見られないわけではない。でも、普段どおりに安定感抜群の跳ね返し力があったかどうかが非常に疑問。最終ラインにはファーディナンドがいない。GKは初スタメンのフォスター。ドタバタ感満載のラストブロック。それまでの時点で守備の根拠が作れず、背水の陣的に築かれたラストブロック。いつものような跳ね返し力があるならいいけど、今回のメンバーではいかんせん心もとなかった。

だったらマンUの守備のもう1つの勝負どころである最前線はどうか。上にも書いたように、自分の後ろに対する守備の意識は弱い変則4トップも自分の前に対しては頑張る。正確には頑張ることが多い。今回の試合はどっちの気分だったかと言えば、頑張る気分だったと思う。トップのルーニーが追いかけるシーンが見られたし、Cロナウドも1つ下のスペースを埋める意識が見られた。この縦の2トップの位置関係は、前線の守備意識が高いかどうかを見る1つの指標になると勝手に思ってる部分。

ただ、おそらく守備をするつもりはあった前線の守備も機能しなかった。なぜなら、ここまで書いてきたように前線の選手の守備意識が発揮されるのは自分の前に対して。悪い時間帯には、その前線の選手にボールが入る前段階で引っ掛けられてしまうことが多かったわけだから。それに攻撃の厚みもあまり加えられなかったのが今回のマンU。高い位置の切り替えで効果的に守備ができる下地はそろっていなかった。

そういうわけで高い位置での守備が機能しなかった要因の中で攻撃がうまく機能しなかったってことが占める部分は大きいと言える。そもそも、ここ最近のマンUの攻撃は様子がおかしい。この試合の前に見たのはマンC戦とトッテナム戦だけど。例によって、この様子のおかしさがいいことなのか悪いことなのか分からない。今回の試合でも両面が見られた。柔軟性が生まれてきたアーセナル、つなぎまくりのチェルシー、システム変更のリバプールとともにマンUもイメチェンを図っている真っ最中なのかって気がする。

そのイメチェンの具体的な内容は縦へのスピードが増したってこと。今までこんなに縦への意識が高かったっけってぐらいに、とにかく前へ前へと向かう姿勢が見られる。上にも書いたように前線から積極的に守備をされて、仕方なく前線に蹴るって形が見られたのは事実。これも縦への意識と言えば縦への意識。今回の試合もそれに分類される可能性がないわけではない。でも、ほとんど前線からのプレッシャーをかけられなかったマンC戦の内容が今回と似てた気がする。だから、やっぱりイメチェンの最中なのかとも思う。

とにかく、最終ラインでパスを回して左右に揺さぶってから攻めるなんてやり方はほとんど見られない。というか、最終ラインに限らずボールがどこかの場所で滞在するってことがほとんどない。常にショートパスをリズムよくつないだり、ドリブルで仕掛けたり。とにかく、相手ゴールに向かって直線的に攻めるような意識が高い気がする。だから、ダービーが相手の今回も圧倒的に中盤を制圧するって形にはならなかった。ポゼッション率は高かったけど、印象としてはあまり感じられなかったぐらい。チャンスもダービーが相手なのにカウンターからの流れってのが多かった。

とにかく縦への意識が高まっている様子のマンU。上でもちょっと触れたように、攻撃における前線の変則4トップの依存度が高まってるように思う。ボールを持ったら、まずは前線の4人へっていう意思統一がされてるように見える。前線の4人は動きまわりながらうまくボールを引き出すし、前線に供給されたボールに対しても流動性ベースのやり方でうまく関係性を築ける。4人で攻めきることをまずは念頭に置いたやり方が目立った。

攻撃に厚みを加えるやり方は非常に簡単。絡んでくるのはアンデルソンと両SB。基本的には、まずは4人。そこにアンデルソンを絡ませる。サイドから行くならばSBも助けに行きますよって形。どちらにしても、後ろの上がりを促進させるために何かをするってこと(要するに中盤でボールを保持するってことだけど)はほとんどない。攻撃に参加したいなら勝手に追いついてきてくださいってイメージ。

まずアンデルソンの役割。スピーディーな展開を目指してるマンU。まずは前の4人に任せるわけだけど、そこで詰まってしまうシーンがどうしても多くなる。つまり、スピード感がなくなるってこと。そうなったときにアンデルソンが一気に上がってくる。これで再びスイッチを入れなおすっていうアプローチが目立ったと思う。それから下がってきてボールを触れるCロナウドと入れ替わりにってシーンも目立った。ちなみに相棒のスコールズは低い位置でのボールの供給役に徹してたと思う。そういう意味での役割分担はできてた。

次にSB。上にも書いたようにサイドの助け。前線の4人の関係性の中でサイドに起点が作られたときに、後ろから助けに来るってやり方が目立ったと思う。ただ、サイドに起点を作ったときとは行っても、基本的には前の選手は仕掛け中ってことが多かったと思う。とにかく、どの場所でもボールを滞在させないやり方の中で、最終ラインから追いつくのは難しいやり方だから、エブラの攻撃参加も今回はいつもほど見られなかった。

立ち上がりはこのやり方が機能したように思う。この時間はまだ相手の守備にギャップが多かった。だから、単純に前線に送られてくるボールも前の選手がうまく動いて引き出せば、うまく収まることが多かった。収まった後も前線の流動性、連動性をベースにギャップギャップをつなぎながら4人で攻めきってしまうシーンが目立ったと思う。ちょっと時間がかかれば、上にも書いたようにアンデルソンとかSBが助けに来た。

この時間は縦に進む攻撃、要するに前の4人に任せる攻撃のメリットが出た。奪って即縦に行くから相手の組織はできてない。というか、相手は戻りきれてないからスペースが多い。さらに、味方も少ない。前線には4人だけ。敵味方も少ない状況の中で1人1人が使えるスペースは広大だった。基本的に個人技に長けたマンUの前線の選手たちにとって、最も戦いやすい土俵だって言える。それを縦への意識が高い攻撃で実現してたと思う。

ただ、そのやり方がずっとうまくいったわけではなかった。上にも書いたように時間とともにダービーの守備の質が高まったわけで、それにつれて縦への意識が高い攻撃ができなくなっていったと思う。まず、ダービー切り替えでの守備が効果的に機能ことによって、奪って即縦へ進むことができなくなってしまった。それまでのような守→攻の切り替えができなくなったことで、相手に組織を作る時間を与えてしまった印象。

だったら、ゆっくりと作ればいいと思うわけだけど、今回の試合のマンUは相手が組織を作っても縦へ急ぐ姿勢が継続。マンUの前線は4人。しかも、この時間のダービーの守備はもはや動けば浮くってほど甘いものではなかった。よって受け手に問題が生じる。さらに、低い位置で意図的に相手を揺さぶるやり方はしないマンU。出し手も工夫なく入れようとする。受け手も出し手も問題あり。単純に前線にボールを供給しようとしても無理ですねって話。中盤で引っ掛けられることが多くなったのは上にも書いたとおり。

さらに悪いことに雨が強くなる。ピッチコンディションが悪くなる。個人の技術に負うところが大きいマンUの攻撃にミスが増えていった。さらにスピーディーな展開をしようとするところに、このピッチんコンディションの悪さ。正確性を失ったパスで攻撃がぶつ切りになって行った。前線にボールが供給されたとしても、こういう状況の中でいい攻撃につなげるのは難しかったと思う。

こういう状況になったマンUの選手たちは完全に空回り。縦への意識の強さを象徴するミスが多く起きる。つまり、前に出て行く受け手の背後にボールが行ってしまうってシーン。出したところにはもう選手はいないっていうミス。気持ちが前に向き過ぎてるのがよく分かった。気持ちは落ち着かず、ボールも落ち着かず。完全な悪循環に陥ってしまっていた気がする。

このマンUの縦への意識は何なのか。立ち上がりのような展開ならスペースが多いメリットを使って効果的に機能する。でも、意地でもそれを続ける必要性はなかったと思う。少なくともマンUの攻撃の中で縦へとにかく急ぐってやり方はこれまであまり見られなかった気がする。低い位置で幅を使った(右寄りだけど)揺さぶりなんかも見られた気がするし。ボールを保持した中で前線でグルグルとポジションを変えるってのがやり方だった気がする。その間にエブラが高い位置に入るとか。

今はそういうやり方のかけらも見られない。なぜかは分からないけど。とりあえず、この後はリバプール戦を見るつもり。後はローマ戦。この2試合でどういうやり方を採るのか。ただ、圧倒的な格下ダービーに対してボールを保持して戦おうとしなかったんだから、同程度の力を持った2チーム相手にそういうやり方を採ることはないかもしれない。こういうやり方とともに、最近ちょくちょく使ってる4‐3‐3も見てみたいなって思う。今回の試合の後半には見られたけど、本格的にはまだ見たことがないので。
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