ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-04-15 Tue 17:14
リバプール×エバートン
<リバプール:4-2-3-1>
FW:トーレス
MF:バベル-ジェラード-カイト、Xアロンソ-ルーカス
DF:リーセ-ヒーピア-スクルテル-キャラガー
GK:レイナ

<エバートン:4-1-4-1>
FW:ヤクブ
MF:ピーナール-オズマン-アルテタ-Pネビル、カーズリー
DF:レスコット-ジャギエルカ-ヨボ-ヒバート
GK:ハワード

1つ前の試合でマンU相手に弱点を露呈してしまったリバプール。確かにマスケラーノが前半で退場になったっていう事情はあったものの、それ以前の問題としてマンUに完全に主導権を握られてしまったと思う。その要因は4‐2‐3‐1が4‐4‐1‐1になってしまうっていう大問題。サイド攻撃をリバプールに思い出させた4‐2‐3‐1システムへの変更ではあるけど、それが4‐4‐1‐1になってしまったら、サイドも何もあったもんじゃない。4‐4‐1‐1は完全先細りシステムだから。4‐2‐3‐1と4‐4‐1‐1は紙一重なわけだけど、その実質的な差の大きさを感じさせられた試合になった。それを踏まえての今回のエバートン戦。

リバプールの基本的な守備のやり方はシステム変更後と変わらず。1度自陣に組織を作った上で、入ってきた相手ボールに守備をするっていうもの。実は今回の試合で守備が一番機能したのは、そういう受ける体制を作った時ではなかったのも事実だけど、それは後の話。とにかく、ブロック内に入ってきたボールには忠実に1つ1つのチェックを繰り返し、相手に前を向かせないような守備が目立った。そして、そういう1つ1つのチェックに対する周囲の協力体制も相変わらずうまく機能してた印象。

もちろん、エバートンもそういうリバプールの守備のよさを知らないわけがない。何の工夫もなく相手のブロック内に入って行ったら、完全にリバプールの質の高い守備網に引っかかってしまうに決まってる。というわけで、マンUと同じアプローチに出た。それはリバプールの守備網に入り込まず、それを飛び越してしまうって考え方。要するにロングボール1発で攻撃のスタートが切られることが多かったと思う。

その1発のボールでターゲットになるとは1トップに入ったヤクブ。エバートンの狙いは簡単。ヤクブの頭にボールを蹴る。ヤクブが競ったセカンドボールを2列目が拾う。4‐1‐4‐1システムを使っているだけに、バランスが崩れていない限りはヤクブのすぐ下の2列目に効果的に人数をかけられる。だから、1発で距離を稼いでおいて、それを拾うって相手ゴールに向かうって考え方は合理的ではあったと思う。そのゴールに向かうアプローチの中でサイドへの展開があるのがエバートンの攻撃のやり方。整理すると、蹴って拾ってサイドへ展開、そしてゴール前へ。これがエバートンの攻撃。

ここまで見たイメージとしてはマンUのアプローチと大きくは違わないって言ってもいい。マンUもリバプールの守備網を飛び越すロングボールを多用したし、サイドを効果的に利用(SBを高く上げる)ことによってリバプールのSMFを押し込んだ。結果としてリバプールのの4‐2‐3‐1を4‐4‐1‐1にすることが可能になってたと思う。今回のエバートンも、基本的に前から追いかけないリバプールの守備に対して、CBがある程度持ち上がることが可能だったしサイドに数的優位を作るようなアプローチもできてたと思う。リバプールにしてみれば悪夢再来かって話。

でも、実際には悪夢再来にはならなかった。なぜならば、ここまで見てきた感じだとマンUのアプローチに似ているように見えるエバートンのやり方だけど、その1つ1つの本質を見ていくと微妙な違いが大きかったから。ただそれだけの単純な理由。でも、やりようによってはマンUみたいにリバプールを完全に4‐4‐1‐1にするようなアプローチも取れたんじゃないかなとも思うわけだけど。とにかく、マンUとエバートンとのアプローチの違いについて見ていきたいと思う。

まずリバプールの守備網を飛び越えるロングボール。今回の試合のエバートンはヤクブと相手のCBを単純に競らせる質のボールを蹴ることに終始した。要するに相手のCBの前で勝負するような質。そのロングボールの次のアプローチとして、2列目が拾ってサイドへ展開ってのがつながってるから、仕方ないことだったのかもしれないけど。とりあえず、こういうエバートンのロングボールの質に対してリバプールのCBは全く焦りを見せず。1つ前のマンU戦で単純なボールでことごとくウラに抜けられてたのと同じ面子とは思えない落ち着きぶり。よって、エバートンとしてはロングボールを跳ね返されまくり。もっと言えば、相手のラインを押し下げるプレッシャーとしても機能しなかったと思う。

だから、ヤクブが競ったボールを2列目が拾うっていう最初のプランが崩されたエバートン。それに跳ね返されたセカンドボールもほとんど拾うことができなかった。今回の試合ではこういう場面に限らず、セカンドボールはことごとくリバプールが拾ってた印象。球際の勝負ではリバプールがエバートンを完全に圧倒してた。そういう1つ1つの積み重ねが試合の流れに大きな影響を及ぼしたのも事実だったと思う。

ここで話を進めて、ヤクブが競ったボールをうまくエバートンの2列目が拾ったとする。相手が跳ね返したセカンドボールを拾ったってことでもいいんだけど。どちらにしても、1発のボールで距離を稼ぐってことが成功。この後は上にも書いたように、サイドへの展開が待ってる。距離を稼いで真ん中に起点を作り、サイドへ展開して仕上げに向かう。これがエバートンの攻撃のやり方だってのは上にも書いたとおり。ただし、狙いどおりに距離を稼いでサイドに展開しても仕上げまで行けるシーンは皆無に等しかった印象。

それはサイドに展開した後につなごうとするから。ここで思い出さなければならないのは、そもそも最初になんで蹴るアプローチをしたかってこと。もちろん、そうやってトップに起点を作って行くってのがエバートンのやり方だってのが1つ。ただし、上にも書いたように待ち構えるリバプールの守備ブロックの上を飛び越すため。そうやって相手の守備のよさを出させないため。そのために蹴って距離を稼げたのに、そのあとのアプローチが相手ブロック内でパスを回すってやり方。これじゃ本末転倒。

さらに、そのサイドへの展開が徹底して左サイドに偏りまくり。もともとエバートンの攻撃が左肩上がりなのは事実。これまで見た数試合でも、左のピーナールが攻撃において大きな役割を果たすことが多かった。左のピーナールと右のPネビルが大まかに攻守の役割を分担してる様子も見て取れたと思う。それは今回の4‐1‐4‐1だけに限らず、本来的な4‐4‐2でも(特に今回のようにPネビルが右に入った時は)。それを考慮した上でリバプールは右SBにキャラガーを使うっていう選択をしたんだと思うし。

エバートンの選手たちはその左サイドに起点を作り、そのサイドでショートパスをつなぎながら崩しを図ろうとする。律儀なエバートンの選手たちは、そのパス回しのために左サイドに数的優位を作ろうとする。ピーナール、レスコットっていう基本ポジションが左サイドの2人に加えてヤクブも左サイドに流れまくり、さらにアルテタかオズマンか(余った1枚はゴール前に行くことが多い)もそのサイドに参加してくる。そうやって基本的なトライアングルをいくつも作りながら、ショートショートでつないで行こうっていう姿勢が見て取れた。

このサイドでのトライアングルづくり自体は悪くない。サイドを崩したとしても中に人が少ないんじゃないかっていう問題はあったもののの、局面だけを見ればいい形のトライアングルづくりで次々にパスを回しながら崩して行けるような下地があったのは確か。でも、相手はリバプール。エバートンとしては、リバプールの守備ブロックの中でパスを“つなぐ”ってことがどれだけ難しいかってことを思い知らされたんじゃないかと思う。

何しろ左サイドにみんなが集まっちゃってるエバートン。よって選択肢はショートパスのみ。リバプールとしては勝手に攻撃のエリアを制限してくれてありがとうってな感じか。エリアが制限されてるから、1つ1つのチェックをより厳しくすることができる。ついでに、サイドっていう場面設定も守備の勝負に思い切って行ける要因になってたかもしれない。そうやって1つ1つのチェックが厳しく機能する上に、リバプールらしい周囲が協力しての守備のよさが発揮。カイトが戻り、CMFが協力し、さらにジェラードまでが参加しながら相手のボールを追いこんでいった。そうやって囲い込み、挟み込みに行くシーンも多発。エバートンのパス回しは分断されまくってしまったと思う。

元に戻って考えてみると、この左サイドに偏ったってこと自体がマンUとの大きな違いだって言ってもいい。1つは上に書いたようにエバートン自身で勝手にプレーエリアを制限してしまったってこと。そして、もう1つは本質的に4‐2‐3‐1を4‐4‐1‐1に押し込むのが不可能だってこと。確かにエバートンが左サイドから攻めまくったことで、リバプールのカイトはかなり低い位置まで守備に戻るシーンが多くなった。

でも、全く攻め込まれない逆サイドのバベルにはプレッシャーがかからず。相手が左サイドに寄るのに合わせてリバプールの守備ブロックも右サイド寄りになっていたから、それをカバーするために1つ低い場所にポジショニングするような様子は見て取れたけど、守備負担は皆無だったって行っていい。結果としてリバプールは攻撃への切り替えにおいて、完全な先細り状態にはならなかったと思う。むしろ、効果的にサイドを使ったカウンターを繰り出してたと言ってもいい。それについては後で詳しく。

さて、ここでちょっと話を変えてみる。上にもちょっと書いたように本来的には4‐4‐2を使っているはずのエバートン。そのエバートンの今回のシステムは4‐1‐4‐1。ケーヒルもAジョンソンも怪我っていう苦しい台所事情がそのままシステムの変更に現れたのが今回の試合。実際にベンチにもFWの選手は入っていなかった。そして、システムが変わった影響を少なからず感じさせられたのが今回の試合のエバートンだったと思う。

攻撃ではヤクブの負担が大きくなったと同時に、前線にギクシャク感が生まれた。2トップから1トップになった影響がダイレクトに出たイメージ。ヤクブは最初に起点になるところから、組み立ての手伝いまでに働き、逆に本来のゴール前でのプレーがほぼ皆無に。だからと言って、代わりにゴール前に入ってくる選手もいないから中が薄くなってしまったってのは上にも書いた現象。本当は単純な2トップのときには2人で分散されてる役割が単純に全てヤクブに押し付けられてたイメージ。前線の選択肢がヤクブしかいなかったことでリバプールがどれだけ楽に守れたかって話。2列目との関係性がうまく築けてなかったのも痛かった。象徴的なものとしては、ヤクブを飛び越して2列目が出ていくなんてシーンは皆無だった気がする。

こういう攻撃面でのギクシャク感に加えて、さらに痛かったのが守備が効果的に機能しなかったことだったと思う。エバートンは守備の質が高い。前は相手の最終ラインに対してまで積極的にプレッシャーをかけていき、そうやって前で制限が効いていることをベースとして後ろがしっかりと人を捕まえて守る。それがエバートンの守備のやり方。実際にマンU戦、アーセナル戦でもこのやり方がかなり機能してたことを考えれば、その質の高さが分かると思う。そして、今回の試合ではそういう守備の質がシステム変更によって下がってしまったような気がした。

まず1トップのヤクブが最初にセットする位置は確かに高い場所。リバプールのCBはそういうヤクブのポジショニングに対して、ボールを持ちあがることができなかったのは確かだった。でも、ヤクブの守備がいつものように後ろにつながる質だったかって言えば微妙なところ。確かにポジショニング自体は高い場所だったけど、いつものように能動的に守備をしてたイメージはなかった気がする。だから、自陣深い位置に釘づけにされたリバプールCBもボールを保持すること自体は自由だった。2トップから1トップに変化したことの意味は、守備のスタートのところを考えるとかなり大きかったと思う。

とはいえ、エバートンの守備には後ろがしっかりと人を見るっていうもう1つのベースがある。これに関しては2列目のところはしっかりと機能してた印象。リバプールの両CMFが効果的に後ろからのボールを裁くシーンがなかった(本当に皆無だったって言ってもいい)ってのが象徴的。SBも抑えられてた今回の試合のリバプールの攻撃では“組み立てる”っていうようなやり方が採られてなかったと思う。よって、リバプールの攻撃はCBから蹴るかカウンターかの二者択一になってた。

ただ、このリバプールの攻撃が案外機能する。カウンターは後で書くとして、CBから直接前線にボールを送るってやり方でも思ったよりもボールを効果的に前線に供給することができてた。その要因の1つはリバプールのやり方。真ん中真ん中へと入り込んでしまった悪いときのリバプールはどこへやら、中と外に効果的にボールを散らしてた印象。前線の選手もリバプールにしてはポジションにこだわらない引き出しを行ってたと思う。結果としてCB→FWっていう相手にとっては守りやすい単純なボールの比率があまり高くなかった。

ただし、こういうCBからのボールが通った要因はエバートンの守備のやり方にもあったと思う。トップのところでいつものように効果的に守備のスタートが切れなかったエバートン。結果としてリバプールのCBがボールを持つこと自体は難しくなかったってのは上にも書いたとおり。そうやって制限がかかていない状況だったから、リバプールの方は相手の中盤の4の背後に簡単にボールを供給することができた。エバートンとしてはその中盤の4のところが、守備における1つのフィルターとして機能するはずなわけだから、そこを簡単に飛び越されるってのは痛い。

そして、そうやって中盤の4の後ろに入り込まれるとそこにはアンカーの1枚だけでケアしなければならない広大なスペースが広がってる。後ろが人を捕まえてるとは言っても、あまりにも簡単に1つ前のところをすり抜けられてきたら難しいわけで。よってリバプールとしては受け手も出し手も浮いているような状況を使うことができてた印象。CMF、SBを経由させずにシンプルなボールをSMFに出してそのまま攻めきるっていう流れが目立ってた印象。

ただ、実際のところリバプールが本当に効果的に攻撃を仕掛けたのはカウンターの流れだった。そして、このカウンターの流れに1つの工夫というかパターンのようなものが見られたと思う。簡単に言うならば、トップへ当てる→落とす=全体の押し上げ→左サイドへ=右サイドの押し上げ→ゴール前へor逆サイドへ展開っていうもの。この一連の流れからの攻撃が多かったこと、多かったこと。

その理由は簡単で相手との関係によるもの。相手のシステムは4‐1‐4‐1。DF前にはカーズリーが1枚。そして、攻撃時には近さを作ろうと頑張るエバートン。近さを作るためには前線に人数を入れることが重要なわけで、結果として後ろが薄い状況になってる。だから、カウンターの流れでリバプールが奪って→トップへっていう単純なボールを入れやすい状況が生まれてたってこと。そして、そうやってトップに当てることで後ろの押し上げを促進させた。ちなみに、こういう流れが多かったからリバプールのCMFは後ろからのボールよりも前からのボールを裁くシーンが目立ってたと思う。

じゃあ、なんで1度落としたボールを左サイドに展開したかってこと。これも相手との関係による部分が大きい、上にも書いたように、エバートンの攻撃は左サイドに偏りまくり。よって、カイトがかなり押し込まれたってのも上にも書いたとおり。つまり、リバプールは右サイドだけを見ればマンU戦のような4‐4‐1‐1的な状況に陥ってたってこと。逆に左サイドのバベルは守備負担は少ないし、守備で押し込まれてることもない。だから、カウンターでそのサイドを使うことが多くなったってわけ。

そして、そうやって左サイドから攻めている間に右サイドのカイトが一気に押し上げてくる。がんばり屋さんのカイトは今回の試合でも守備から攻撃までかなりの上下動を繰り返してたと思う。その上がってきたカイトを利用して効果的にサイドを変えたり、そのままバベルが左サイドを侵攻して、カイトはトーレスと2トップ的な場所に入るってやり方が多かった印象。

このカウンターでも見られるように、今回の試合でのリバプールはより前にボールを運び、同時により前に人を入れるっていうアプローチが効果的に機能してた印象。カウンターの流れで言えば、トップに当てることで後ろの上がりを促進したり、左を攻めてる間に右のカイトが上がってきたりってのがそれ。しっかりとした組み立てが見られなかったとは言っても、そうやって前線に効果的に厚みを加えることに成功してた印象。

これと関連して局面でも面白いアプローチが見られた。サイドのやや低めでカイトがボールを持ってるシーンがスタート。その前のスペースに真ん中の場所からジェラードが流れてくる。カイトはそのジェラードにボールを預けて、斜めに真ん中に入り込む。そのカイトへジェラードからリターン。こういう展開がジェラードをトーレスに変えたパターンも含めていくつか見られた。この展開の中では結果的にサイドに1枚、中に1枚っていう人の数は変わってない。でも、2つのパスのみでボールも人も、より深い位置に入り込むことが可能になってたと思う。

こういうシーンのジェラードに代表されるように、前線の動きが活発だったのも今回の試合のリバプールの特徴だったって言える。ジェラードは真ん中にこだわらずにサイドに流れたりしながら進出気没的に動きまわって、フリーでボールを扱えるシーンが多かった。このときにルーカスが1つ上に入り込めていければもっと攻撃に厚みが加わった気がするけど、今回の試合のルーカスはボールコントロールとかパスの質を含めて精彩を欠いていた。

こういうジェラードの動きに加えて、トーレスも真ん中へのこだわりが減少してたと思う。前回の試合ではチーム全体が押し込まれてる中で孤軍奮闘、前線でいろんなところに動き回ってたトーレスだったけど、今回の試合でもその余韻が残ってたイメージ。もともと真ん中にこだわるタイプの選手だって印象が強いわけではないけど、リバプールではそういう形になってることが今までは多かった。そこに柔軟性が出てきたってのはトーレス自身の変化っていうよりもリバプールのチームとしての変化かもしれない。カイトも4‐2‐3‐1導入当初とは違って、サイドにこだわらずにFWの場所に入り込むシーンがかなり目立ってたし。

そもそもリバプールの攻撃の印象は平行移動的なイメージが強かったわけで。それがここに来て変化してる印象。そもそも平行移動的な攻撃は次の守備を考えてのものだったと思う。高い位置から追いかけまくって中盤で勝負をするリバプール。そのためには素早く4‐4‐2を作ることが必要だった。それができないと、守備の勝負どころをすぐに通り過ぎられてしまうから。だから、攻撃後にすぐに守備ブロックを作れるような意図があったんだと思う。

それに対して、現状のリバプールの守備ブロックは高い場所で何かをしようとするやり方ではない。というか、低い位置にブロックを作って受ける形。だから、攻撃からの切り替えである程度の時間を稼いでおいて、あとは自陣にブロックを作ってしまえばいいだけ。攻撃後すぐに守備を開始して、その後をすぐに連動をして行くっていうやり方は求められてないと言っていい。今は切り替えでの必要最小限の時間稼ぎができてばいいってイメージか。だからこそ、攻撃でポジションを動かすってのが可能になってきたのかもしれない。

ちなみに、今回の試合ではリバプールの攻撃後の守備が機能しまくり。これが上に書いた本当の守備の勝負どころとして機能してた。得点シーンもある意味ではCK後の切り替えで高い位置で奪ったところかだったし。球際で勝ってた今回のリバプールだったから、切り替えのところで1つ1つを厳しくやれば相手はかなり余裕がなくなってた。どちらかというと、イメージがマンUとかアーセナルみたいなイメージになってきてる。攻撃後の切り替えで守備の勝負どころを作り、だめなら下がって受動的な守備っていうか。攻撃に流動性を活用する上では、理にかなった守備のやり方なのかもしれない。とはいえ、リバプールの流動性はアーセナルとかマンUと比べるとまだまだ常識的ではあるけど。

時系列に戻って後半の流れについて。後半になるとエバートンもさすがにやり方を変えてきた。1発ボールを跳ね返され左サイドに偏ったパス回しを分断されまくりの前半の流れはさすがにきつかったんだと思う。まず、きっぱりとロングボールをやめた。ヤクブには相手のCBと競る代わりに、そのCBを外したサイドで起点になるような動きが求められたと思う。前半はあくまでも真ん中で最初の仕事をしてから、サイドの助けに行ってたヤクブだったけど、後半は最初からサイドに流れるシーンが多かった。ただ、ヤクブがいくらボールを引き出して起点になっても近くには誰も人がいなかった。2列目が効果的に絡めてない証拠。完全に孤立してしまうシーンが目立ったと思う。

ちなみに、ヤクブは左サイドに流れることが多かった。よって、もともと左サイドに入ってたピーナールの(が)邪魔をしてはまずいってことでピーナールは右サイドへポジションを変える。前半とは違って左右にバランスよく起点を作れる下地ができたことになるわけだけど、逆に前半とは左右で戦力が分散してしまう結果がもたらされた気がする。どちらのサイドも決定的に目立つことができずに、ピーナールは結局途中で交代することとなった。前半の分断されまくる左サイド寄りのパス回しか、後半の左右に起点を作れる気がするけどどっちも中途半端になってしまった流か。どちらもあまり可能性を感じさせなかった。

ただし、そんなエバートンも守備の方はある程度の修正を図ってきた気がする。あくまでも気がする。なぜならば、見えない場所だったから。具体的に言えば相手のカウンターをどうやって防ぐかっていう部分。前半のリバプールのカウンターの流れの中ではトップに当てるってのが1つのポイントになってたわけだし、好きなようにそこに当てることができてたのも事実。でも、後半はその最初のところがほとんど機能しなくなった。上にも書いたように見えないところだったから、実際にはどうだったのか分からないけど。でも、時間とともにトーレスがサイドに流れる時間が増えたのを考えると真ん中のところが窮屈だったんじゃないかって気がする。

とにかく、真ん中に1つ当てることができなくなったリバプール。結果としてサイドをそのまま進んでくって形が多くなった。これでは後ろの押し上げを促進できないわけで前は薄い。しかも、個人技頼みになるのも否めない。前半のようにカウンターでゴール前まで攻め込むシーンが目に見えて減ってしまった。エバートンは前半からの流れと同じように効果的に攻撃ができない。リバプールも前半のように攻撃できない。ゴール前のシーンが恐ろしく少ない後半だった。

とりあえず、今回の試合のリバプールは前回のマンU戦のような問題に陥らなかった。相手が違ったとは言え。流れの中で4‐4‐1‐1っぽい形になってしまっても、幅を使ったカウンターを仕掛けることができてたと思う。ジェラード(トーレス)に当てて→落とす=トーレス(ジェラード)がサイドへ流れる→サイドへ展開。っていうような流れが見られたと思う。そのままだと先細りの前線1‐1でも幅を十分に活用できてた印象。ただし、後半の流れを見ても分かるようにスタートとしてのトップ当てが機能しないと、全体が停滞してしまったわけだけど。
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