ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-08-20 Wed 21:31
日本×ウルグアイ
<日本代表:4-4-2>
FW:玉田-田中
MF:小野-青木-長谷部-中村
DF:阿部-中澤-高木-駒野
GK:楢崎

去年のブラジル戦。ウルグアイのポイントは素早い切り替え、最前線からのリミッターなしの守備、サイドに起点を作る攻撃。今回の試合もこのまんま。最前線からの追いかけ回しに日本は困りまくり。DFラインは深い位置に貼り付けにされ、それを中盤が助けに行くからFWが前線で孤立。ちびっこ2トップでは収まりも悪い。自陣から出られない。全く押し上げがかけられない。相手はますます前線からの守備を活性化。完全悪循環モードの前半だった。

ウルグアイの攻撃は高い位置で奪ってからのショートカウンターか、サイドを侵攻する形。前者は切り替えのよさをベースとして後ろから次々に選手が出てくる。3失点はすべてカウンター的な流れ。枚数的に日本が危険な状況に陥った流れ。サイドに起点を作るときは右サイドが多かった。これは相手のSBが右肩あがりだったから。3バックみたいに見える時間もあったぐらい。ただし、左SBも機を見て上がってくる。

日本もウルグアイに負けず劣らず前線からの追いかけ回しで試合に入る。玉田と田中が追いかけをスタートとして、中盤で奪ってやろう作戦。でも、残念ながら失敗。サイドで数的優位を作ってるはずなのに、抜け出さされるシーンが多々。守備の連係がイマイチか。そして、ウルグアイはサイドを深い位置までえぐってくる。日本の最終ラインは下がらざるを得ない。全体が押し上げられる。ここからは上に書いた悪循環。前線からの守備はあっさりと消滅。ただし、前半の途中から前線からの追いかけは諦めて4‐4‐2をしっかりと作って受けるようになってから守備の安定がもたらされた。

それでも攻撃がうまく行ったかというと微妙なところ。とにかく、ウルグアイの守備の質が素晴らしい。入りどころに対して、常に複数が潰しにかかる。超厳しい球際。1つ1つのところで流れを分断されるから、日本のパス回しは不可能。途中で引っ掛けられる恐怖があって後ろからの押し上げが少なかったことも要因となり、全く形を作れず。自慢の動きまわるちびっこ2トップも周囲の助けがないと厳しかった。

後半になると日本は4‐1‐3‐2にして前線の人数を増やす。そして、ウルグアイが疲れる。ボールに対するプレッシャーが単発になる。前線からの追いかけも弱まる。やっと日本がパスを回せる流れになった。そんな中での先制点。でも、4‐1‐3‐2にしたことでDFラインの前が気になる今日この頃状態だった。カウンターからの失点もその辺の影響があったと思う。
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2008-08-14 Thu 21:37
北京五輪:日本×オランダ
<日本:4-2-3-1>
FW:豊田
MF:本圭-谷口-岡崎、細貝-岡崎
DF:森重-水本-吉田-長友
GK:西川

本気のオランダ。この試合で勝たなければ負けっていう崖っぷちの状況。2連勝でここは消化試合のはずだったんじゃないなかと思うんだけど。日本にとってはありがたいのかどうなのか。もう敗退が決まっているという背景を考えれば前向きに考えた方がいいんだろうな。とにかく、勝たなければならないオランダは3‐4‐3で本気で攻撃に出てきた。

そうなると日本が今大会で追求してきているサイド攻撃が機能しまくる可能性大。相手が3バックならサイドを突きましょう。これがセオリー。これはこれはうまくはまるかもしれない。と、思いきやサイド攻撃が機能しない日本。そもそも日本のサイド攻撃の源は、本圭⇔内田と香川⇔長友or安田っていう縦の関係。前が下がって後ろが飛び出すパターン。

内田がいない今回、香川がいない今回。残念ながらサイドの関係性は崩れ去ってしまった。もっと言えば、FWになることが多い岡崎と中に流れて行く本圭の両サイドの組み合わせで、サイドの数的優位どころか過疎化が生まれた今回の試合だった。今までの2試合はなんだったのか。

じゃあ、どうしたのか。どうもしなかったってのが本当のところ。サイドが使えない。6+4のオランダ(もちろんA代表の)式利用も、いまや期待はしていない。そして、ドリブルで中盤のつなぎ役となっていた香川が不在。内田のケガは仕方ないにしても、この香川外しは謎。ドリブルでのつなぎ、さらに前回の試合で見られた縦の動きでの中盤でのタッチ数の増加と明らかに中盤に厚みをもたらす存在となっていたのに。

対するオランダ。オランダの守備の基本はA代表のそれと似たもの。基本は受け手を見るもの。前からの連動性というよりは、1つ1つの場所、1人1人の戦いを重視する形。入りどころが全て勝負どころのイメージで強く当たっていく。ただし、上にも書いたように後がなかったこの試合。待ってばかりはいられない。1戦目をちらっと見た感じでは明らかに守備に無関心だったマカーイも前線からの追いかけを見せる。EUROで見られたA代表の守備を前線に押し出したイメージってのが適当。

サイドが消え、他の攻撃の方法も見えない日本。前線から守備を行ってくるオランダ。さて、何が起こるでしょうか。ここにおいてビルドアップ下手の日本が再発。このチームの集大成の試合でこれが起こるとは。まあ、このチームの2年を象徴してた。というか、去年の予選と全く同じ大問題。どうやってボールを前に運ぶべきかが分からないっていうやつ。そして、その解決法も全く同じ。とにかく前に蹴ってやれっていう。だったら平山とか森島でよかったのにね。

蹴りまくる日本。とにかく豊田豊田。それに絡む谷口と岡崎。さらには本圭。いわゆる前後分断。ただし、厳密な前後分断は起こらなかった。その理由は開き直り。別に後ろを気にしても仕方ないぜっていいう。絶対的に結果が要求された予選とは全く違ってた。細貝が出てくる、両SBも出てくる。ゴール前の人数はかなり多くなってた印象。でも、切り替えでは当然のように後ろは薄くなる。とはいえ、それが問題とならなかったのも事実。その理由は後ほど。

さて、今回の試合の特徴はボールの行き来が恐ろしく激しかったってこと。日本側の要因はここまで書いてきたとおり前線に蹴りまくったから。そして、オランダも同じように蹴りまくった。この理由はちょっと分からない。ちょっとは日本の守備の影響もあったかもしれない。前の2戦と違って、日本の守備は最前線から超積極的。1つ1つのボールに対して超厳しいプレッシャー。オランダはつなぎを放棄した。

そして、オランダも蹴りまくり大作戦。日本と同じぐらいに適当にFWにロングボールを蹴ってくる。つまり、オランダは前線に人数が多くはない。日本の後ろが薄くても対応できたのはこの理由。ただし、DFと中盤の間が離れていた日本は、そこでの関係性が希薄に。中盤の中で囲い込む形は目立ったけど、DFと中盤の協力でって形が少なかった。だから、DFは勝負に出なければならなかった。ファールが多くなった。

この3戦を見る限り暑さってヤバいんだなっていう。オランダもナイジェリアもアメリカも精彩を欠きまくり。全然強さを感じない。アメリカ相手には日本が明らかに上回った、ナイジェリア相手には最もベースとなるフィジカル勝負で差がありすぎた、オランダは日本と同じサッカーをし絶対的な差は見せられなかった。日本もチャンスはあったなって思う。
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2008-08-10 Sun 20:52
北京五輪:日本×ナイジェリア
詳しいメンバーは省略。前回から森本→李、梶山→細貝。偶然にも前回の記事で低評価を下した2人が外れた。これでボランチは本拓&細貝の守備守備コンビ。考え方は分かる。中途半端に攻撃に行くけど消えてしまった梶山。だったら、守備守備で後ろを安定させておいて、キーになるSBを思いっきり上がらせてやろう作戦。合理的。森本と李の交代には戦術的変化はないか。どっちにしても李も消えた。組み立てに関与してた前回の森本のがマシだったかも。

日本の守備。やろうとしてたのはいつもと同じだったと思う。でも、できなかった。アルゼンチン戦で見られた弱点がもろに出た。ナイジェリアの攻撃は、縦に当てての飛び出しとかSMFを追い抜くSBみたいな最低限の動きが見られたことは見られたものの、基本は個個個個個。引き出しの動きの工夫も少ない。よって日本は守りやすい。入りどころに厳しく当たり、周囲が囲い込む。立ち上がりから、そんなシーンが多くなった。でも、残念ながら囲い込んでも囲い込んでも奪えない。個の力差がありすぎ。圧倒的な数的不利でも逃げられる。圧力に負けて徐々に押し下げられる。結局は4‐4ラスト守備になってしまう。個相手に手間取ってるのに、組織で来られたら手も足も出ない。それが出たのが1点目のシーン。

それからナイジェリアはこっそりと左右のサイドを使う意図を見せてきた。攻撃時はボランチの8番がDFライン前に残り、12番が前に出てくみたいな関係性ができてたけど、そのDFライン前の8番が浮きまくり。アルゼンチン戦の時にも見られた問題。そして、この8番が左右にボールを散らす。うまく右から左、左から右へとボールを動かす。日本の守備はこれをやられると困る。アルゼンチン戦のときに見られたとおり。結局、日本はやりたい守備ができなかった。ラストの4‐4で跳ね返すアジア予選バージョンの守備が見られた。カウンターが下手な日本としては、奪いどころが深い位置になるってのはちょっと厳しい。守備だけを見れば大きな問題はなかったと思うけど。

日本の攻撃は今回もサイドを使うやつ。でも、ちょっと質は違った。集中展開連続的な意図。左サイドの安田を積極的に使い、香川が上下の動きでタッチ数を増やし、谷口、本圭も左に流れて人数をかけた。逆のガラ空き右サイドのスペースに内田が上がるみたいな。でも、残念ながら右への展開が効果的に行われない。この形に限らず、効果的な展開を使えず狭いところ狭いところに入り込んでしまったのが今回の日本の残念だったところ。

さて、対するナイジェリアの守備はルーズルーズ。とりあえずは4‐4‐2を作って自陣で受ける意識が見られた。でも、入りどころに対する守備が厳しく行われない。中途半端に出てくる。前を向かせないような守備をしたいようなしたくないような。特に下がってきて受ける選手は超フリーになる。だから、香川も本圭も下がってきてのタッチ数を増やした。特に香川はいつもと比べると超下がってきてた。細貝&本拓コンビだから仕方ないか。

これが残念。ボールに対して中途半端に引っ張り出される相手選手。面白いように4‐4の間に隙間ができる。でも、本圭も香川も相手のブロックの外。李は消え、谷口は頑張りまくってるけど前へ前への動き。日本は誰も4‐4の間のスペースを有効活用できなかった。失点後の時間は全体が前に押し出されたことで、その間のスペースに人が入ってくることも多かったけど。本圭がギャップ入りのうまさを見せ始めた。相手のDFのみに仕掛けるシーンも多くなった。もちろん疲れた相手が間延びしたっていう側面も多々。でも、最初っから間を使ってればねっていう話。サイドの意識が強すぎで、一番シンプルな真ん中が見えてなかった。今こそ6+4を使うときだったのに。サイドも大きな展開が少ないことで有効活用できないし。ぎくしゃく。

日本のもう1つの問題点は球離れが遅かったこと。ボールに対する動きは質、量とも圧倒的に相手の上を行ってた。でも、その動きだしに対してボールが出ない。ここだろってところでボールが出されない。で、ちょっと遅れて出されたりする。微妙にずれる、相手に引っ掛けられる。走ってる方としてはたまったもんじゃない。このクソ暑い中頑張って走ってるのにボールが出てこない。やってられるか。疲れも出てきて動きが少なくなっていった。カウンターの下手さと根本的な部分は同じか。

まあ、今さら言っても仕方ないけどちびっこばかりでは厳しいねって話。アジア相手にはスピードを売りにできる選手たちもナイジェリア相手じゃね。豊田が競り勝ちまくってただけになおさら。1戦目も2戦目も追いかける展開になった時に、放り込むターゲットがいなくてもどかしい時間ばかりが過ぎていった。平山、デカモリシがもう少し信頼を得るような仕事をしていたら、こんなことにはならなかったのに。呼ばなかった方の問題というよりは呼ばれなかった方の問題が大きい気がする。

ナイジェリアは思ったほど強くない。去年のU‐17世代は個の動きを組織の歯車として存分に発揮してたんだけど、この世代は普通に個の組み合わせサッカー。対して質が高かったとは言えない。それでも、その個の力が尋常じゃないんだけど。この世代がU‐20のときにオランダに見せつけられたみたいな圧倒的な個の差。さて、次はそのオランダ戦。どうなるか。
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2008-08-08 Fri 12:56
北京五輪:日本×アメリカ
<日本:4-2-3-1>
FW:森本
MF:香川-谷口-本田圭、本田拓-梶山
DF:長友-水本-森重-内田
GK:西川

<アメリカ:4-4-2>
FW:アドゥー-マクブライト
MF:ロジャース-ブラッドリー-クルジャスタン-ホールデン
DF:オロズコ-パークハースト-エドゥー-ウィン
GK:グザン

サイド攻撃ブームの日本。直前の2試合ではサイドを重視した攻撃が見られた日本。アメリカはサイド攻撃に弱いっていう噂があったので、当然のように今回もサイド重視。前線の流動性を増し、アルゼンチン戦よりもサイドで関係性を作るシーンが多くした。ボールに対する複数の関係性という意味では圧倒的にアメリカを上回った日本。相手の弱点であるサイドでもそれを発揮してやろうっていう。

SMFが下がって低い位置の組み立てに参加し、入れ替わりにSBが飛び出す。この前後の入れ替えでSBがフリーで飛び出し、一気に縦を侵攻する。日本のサイド攻撃はこのパターン。ここ2戦は下がってくることが多い本田圭とあまり下がってこない香川とか李っていう左右の組み合わせ。よって、サイドの関係性も右サイドの方が活発。内田が目立ちまくり。

今回の試合の立ち上がりは香川も積極的に降りてきた。長友が目立ちまくり。左右のバランスがよくなった。というか、長友のが目立ってる時間帯もあった。これは相手が内田にしっかり対応してきたから。相手SMFの対応が明らかに内田に対しての方がきっちり行われてた。立ち上がりは左サイドの関係性で崩すシーンが目立ってた。

でも、日本は気づく。アメリカが全くやる気を見せてこない。ボールを持たれたらさっさと自陣に引きこもるアメリカ。FWは全く守備をする気がない。これっぽっちもない。中盤も自分の前に対しては頑張らない。後ろに対する意識が高い。深い位置の4‐4で跳ね返すことに全精力をかけてるイメージ。日本の攻撃のスタート、もっと言えば中盤の経由点ぐらいまでは超超ルーズこんな状況で本田圭と香川をわざわざ低い位置に戻す意味はあるのか?やる気のないアメリカ相手に低い位置に人数をかける理由はない。2人とも前線に舞い戻っていった。

ここで6+4式の攻撃に戻る気配が見られた日本。出し手の6枚と受け手の4枚の役割分担。ここ2試合は出し手になることが多くなってた本田圭が前目でのボールタッチを増やしていった。間に入り込むうまさも見られたと思う。同時に縦の動きを気にしなくてよくなった本田圭は横の動きを活性化。同じく自由度を増した香川との関係性を築くようなシーンが目立ったと思う。SBの動きも前線にボールが入ったところで飛び出していくような質に変化した。1つ前のSMFが動いて出て行ったスペースを埋めるような。

この流れに乗り切れなかったのが2人。1人は梶山。出し手になろうか受け手になろうか迷ってしまった。6+4の原則で言えば梶山は出し手。でも、あまりにもアメリカにやる気がないので、梶山が出し手となる必要なはない。本田拓1人で十分。じゃあ、出てけばいいのかって話なんだけど、どこに行けばいいのか分からない。中途半端な場所にいて、役割を見出せない。たまに本田圭が下がってきたときに入れ替わりに出て行くような動きでなんとか居場所を見つけようとした。

もう1人は森本。森本自身は頑張って動きまわってた。その森本がいなくなって空いたトップの場所に谷口が出て行くっていう関係性も見られた。今回の谷口はいたってFW風。なぜ谷口をトップ下に置くなっていったら、ロングボールの競り合いのためっていう理由も見え隠れ。とにかく、前の場所だけを見ていると問題は見られたなかった。ただ、全体として見たときに森本の役割が不明。カメルーン戦ほど中盤には降りて行かないし、だからといってFWはどちらかというと谷口にとられる。動きは多いのにチームに還元されないかわいそうな森本だった。

守備の原則はいつもと同じ。中へのコースを切ることを最優先にするやつ。外外へと相手を追い詰めるパターン。それでも中に入ってくれば、前でしっかりと制限しているだけに、入りどころに厳しく当たることができる。この守備が完璧にはまった。アメリカは何もできなくなった。そもそもアメリカはトップにボールが入らないと何もできなかった。トップに入ったところで後ろが一気に飛び出して攻撃に厚みをもたらす、強制的に関係性を作り出す。そのスイッチが入らなければ、個人でなんとかしてくださいっていうサッカー。

日本は守りやすいったらありゃしない。そもそもトップへのコースはしっかりと切ってる日本。それでもスイッチが入らなければどうしようもないので、無理やりトップに入れようとするアメリカ。その入りどころを0距離守備でつぶす日本のCB、そこに協力して挟み込みを作る中盤の選手。そうやってトップへのボールを無効化してしまえばアメリカの攻撃は個の分断。ボールに対する動きが恐ろしく少ない。だから、1人が当たって周囲が囲い込むみたいな日本の守備が多く見られた。中盤でうまくカットするシーンが多発。でも、カウンターは下手。

そういうわけで組織では完全に上を行った日本。失点の要素は皆無、のはずだった。それがなんとまさかの失点。トップに入らなかったら個人で何とかしてを存分に発揮したウィンの突破にやられてしまうという皮肉。今回の試合のアメリカは弱かった。本来的な力関係は分からないけど、今回の試合では明らかに弱かった。ここを落としたのは痛い。ヘディングは叩きつけましょう。
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2008-08-01 Fri 18:53
U-23:日本×アルゼンチン
<日本代表:4‐4‐1‐1>
FW:豊田
MF:谷口、香川-本田拓-梶山-本田圭
DF:安田-水本-森重-内田
GK:西川

<アルゼンチン:4-4-2>
FW:アグエロ-ラベッシ
MF:ディマリア-リケルメ、マスケラーノ-ガゴ
DF:モンソン-パレハ-ガライ-サパレタ
GK:ウスタリ

日本の守備。考え方はいつもどおり。引いて4‐5‐1をセット。相手の出し手へのプレッシャーは厳しく行かない。ゴールへの最短を切る。つまり、相手のボールが真ん中(ボランチとかCB)にあれば2列目の3枚を絞って縦パスを防ぎ、サイドに展開したところで中から外へのプレッシャーで外外へと逃がす。そういう前線の最短切り守備の次を後ろの選手が狙う。結果として、相手が無理に入れてくれば引っ掛けられるシーンが増えるし、相手がバックパスに逃げれば前へ前へと追っていく。

前回のオーストラリア戦では成功。今回のアルゼンチン戦では失敗。その理由の1つは相手の出し手を直接的に押さえなかったこと。特にボランチ。日本の守り方は、相手ボランチを浮かせてしまっても、その選手のボールの出し所をなくせばいいってもの。オーストラリアには成功。でも、アルゼンチンのボランチは誰か。マスケラーノとガゴだ。そういうこと。浮まくりの2人がボールの経由点になりまくり。真ん中でボールを受け、左右の展開を自由にやりまくり。確かに日本が押さえてる縦パスはなかなか入れられなかった。でも、十分に仕事をした。

ボランチを中心に左右に展開を繰り返すアルゼンチンの攻撃。日本の中盤は相手のボールの動きに合わせて動く必要がある。最初は中を押さえ、相手がサイドに展開したところでスライドして行く。横パス横パスを素早く回していくアルゼンチン。これに対して日本の中盤のスライドが追い付けなくなって行った。最短切りの原則に穴が開く場所が増えて行った。そんな場所を利用して侵攻を始めて行ったアルゼンチン。低い位置の左右利用、そのときのパススピードの速さは見習いましょう。

ついでに言えば、しっかりと対応できてたところでもオーストラリア戦のように完璧に固めることができなかった。原則のなる最短切り。そのベースは1×1。積極的に奪いに行くわけではなく、あくまでも最短切りだから、1×1で十分。のはずだった。でも、アルゼンチンの技術力はあっさりと上を行った。最短距離を切ってくる日本の選手をあっさりと交わして前線にパスを送る選手が多々。

パススピードの速さに追いつけなかったこと、1×1の力量の違い。この2点によって日本の守備の原則は崩壊。守備のスタートが効かないから、オーストラリア戦のような整理された守備は不可能になった。当然のように狙いどころも定めにくくなる。ズルズルと下がっていく。ほぼ同じメンバーだったのに、前回は4‐2‐3‐1で今回は4‐4‐1‐1みたいな。ただし、下げられたときの落ち着きを見ているとある程度は覚悟できてたのかなっていう気もした。

そして、実際に4‐4‐1‐1での守りはしっかりできてた。人数と根性をベースにした堅い守備でアジアを勝ち上がった力は伊達じゃない。相手にボールは支配されても、ベタベタ4‐4ブロックで最後のところには入り込ませなかった。失点シーンはカウンターからの流れだったし、アルゼンチンにとってはボールを持ってもラスト1/3を崩せないっていうフラストレーションのたまる展開になったんじゃないかっていう気がする。

もちろんアルゼンチンに助けられた部分も大きい。アルゼンチンはアルゼンチン。狭かろうがなんだろうが最後の最後までパスで崩そうとしてきた。狭い場所をショートパスで崩すには針の穴を通す精度が要求される。パススピードが要求される。そのためには絶対的に近さが必要。みんなが真ん中に入り込んで近さを生み出そうとする。でも、ボールはなかなか出てこない。狭いんだから仕方ない。どんどんと待つ人が多くなったと思う。だから、日本は4‐4で真ん中を締めておけばよかった。後半はアグエロが自由に動くようになってたけど、本質は変わらなかったかなって印象。

そんな守備偏重の日本。攻撃は困ったことになってた。まず、何よりもカウンターがへたくそ。前回のオーストラリア戦でも見られたけど、守備から攻撃への切り替えが遅すぎる。全然、人が飛び出してこない。そして、守備から攻撃への切り替えの最初のパスの精度が低すぎる。前線にうまく当たらない。ベタベタで前線が遠かったのは確か。でも、豊田に全く収まらない。豊田自身の問題もあったかも。もちろん仕事人マスケラーノを忘れてはいけない。どちらにしても守備の時間が長くなるであろう本大会を考えると、あのカウンターの下手さはちょっといただけない。いまさらどうしようもないけど。

皮肉にもアルゼンチンにカウンターはこうやってやるんだよって見せつけられてしまったわけだし。アルゼンチンのカウンターは2つか3つしかなかったと思うけど、ことごとくシュートシーンまでつなげてた。日本なんてカウンターの最初の一手から失敗しまくってるのに。ちなみに、アルゼンチンの得点シーンの最初はGKのキックから。このシーンに限らず、アルゼンチンのGKのキックの精度が尋常じゃなかった。文字どおりに収めるようなボールばっか。アボンダンシエリの後継か。FK蹴れる西川も頑張ればなんとかなるはずなんだけどな。

日本の遅攻。梶山を使ってきたけど、カメルーン戦の内容には戻らず。ほとんど遅攻のシーンはなかったけど、知らない間に元の形に戻ってるんじゃないかっていう懸念が。本田圭が低い位置に助けに来て、そこでボールを落ち着かせて、チームを押し上げて、前線に送り込むっていうパターン。ただし、SBに内田がいるだけマシ。3バックのときには低い位置でボールを触れるWBの選択肢はロングボールしかなかったから。今は本田圭が降りてきても、入れ替わりで内田が出てくから、地上からも行ける。今回は入れ替わりで梶山が出てくシーンも多かった。梶山は出し手でいてもらいたいところなんだけど。

とにかく、本田圭が中心。必然的に右サイドからの攻撃が増える。内田が目立ちまくる。安田が全然目立たない。構造的には左サイドの方が攻めやすかったはずなんだけど。なぜなら、後で書くようにアルゼンチンは左右でバランスを崩してきた。内田のオーバーラップに対してはディマリアがついてきたけど、安田のオーバーラップは放っておかれることが多かった。ついて行かずに前に残ってる(たぶnラベッシ)から安田が出て行きにくくなってたのは事実。でも、後半は積極的に飛び出していた安田。フリーで駆け上がるシーンも見られたのに、右中心に組み立てる味方は完全シカと状態。かわいそうに。

そのアルゼンチンの左右のバランス崩し。4‐4‐2の左のリケルメが真ん中に入っているというか、4‐2‐1‐3の3トップが2トップ+左WGになっているというか。どちらにしても左はディマリア&モンソンの縦の関係ができてたし、そこにアグエロとかリケルメが絡むことで数的優位を作ってた。だから、ボールが保持されるのは左サイド。そうやって左でボールを持ってる間に右SBのサパレタが自分の前の広大なスペースを上がってくる。サイドチェンジでそこを使うとフリーになってることが多かった。そうやって左にボールが出たところで、ラベッシが助けに行くっていう形が目立ったと思う。途中から真中真ん中になったアルゼンチンだけど、こうやって崩しの場所で左右のサイドを有効活用してたら日本の4‐4ブロックの分散もできたんじゃないかなっていう気がする。

アルゼンチンの守備は受身形。受けるっていう意味でもあるし、文字どおり受身っていう意味でもある。日本がアルゼンチンブロックに入り込んだりしたら、無駄な抵抗はせずにズルズルと引いてブロックを作る形になってたし、逆に日本がバックパスをすれば前へ前へと追いかけていった。ボールの場所によってブロックの位置、守備の積極性を修正していくイメージ。穴は上にも書いたとおり、左サイドの局面か。リケルメが守備で目立ってたのが意外だったけど、予想通りというかなんというか立ち上がりの時間だけだった。

とりあえず、日本の収穫は強い相手に守ることをはっきりさせたこと。気持ち気持ちと言ってる反町監督だから、強い相手にも向かって行けなんていうかと思ったけど、そこら辺は現実的らしく。上にも書いたように、たぶん引いて守ることは織り込み済みだったんじゃないかって気がする。で、カウンターのために収まる豊田を入れたけど、それが機能しなかったってとこか。

【お知らせ】
時間がないのであまり試合が見られません。記事も今回のようにショートショートに変更します。そのうち「サッカー好きのメモ帳」にタイトルが変更されるんじゃないかっていう勢いです。ご了承ください。
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