ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

-------- -- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2006-11-15 Wed 16:31
U-21:韓国×日本
<日本:4-1-4-1>
FW:カレン
MF:渡邊-谷口-本田-水野、細貝
DF:上田-千葉-柳楽-田中
GK:松井

例によってシステム論から。
この試合は完全に4-1-4-1の形。この形が基本になるかどうかは別にして、反町監督の中にトップ2シャドーの形があるのは間違いないといっていいかもしれない。

キーになる1ボランチの位置にはDF登録の細貝。守備面ではサイドでのカバーとかも見られて、ある程度の仕事はこなせてた。それにDF登録の選手がボランチの位置に入ったことで試合の流れの中で3バックの形に変更できるっていうユーティリティー性が見られたのも収穫。

1トップはカレン。前回の平山と違ってサイドに流れて味方が飛び込むスペースを作るようなプレーもできる。そういう場面がいくとかあったけど、もっとあっても良かった気がする。

前半はこのシステムが機能したとはいえない。細貝は守備面では仕事をこなしてたけど、攻撃面での起点になるような仕事ができなかった。本当はここに入った選手がボールを散らす役割も担う。だけど本田と谷口が交互に下がってきてボールを受け、ゲームを作るような仕事をしていた。そのせいで前線の真ん中が手薄になってカレンが孤立気味だった。

シャドーの位置に本来守備的な選手が2人入ったことも原因だったかもしれない。そうやってカレンが孤立することで前線に起点が作れなくなってしまった。だから、このシステムで重要になってくる2列目からの飛び出しがほとんど見られない。

さらに前に選手が少ないことで選手間の距離が広がってしまって、多くの人数が絡んだうまいパス回しも見られなくなってしまった。カレンに限らず前半は前線でしっかりキープしてタメを作れるような選手がいなくてうまく攻撃を組み立てることができなかった。

真ん中からの攻撃が作れなかったことで前半の攻撃はサイドを中心としたものだった。水野と渡邊の両サイドはかなりワイドにポジショニングしてた。そこにSBが積極的に攻撃参加をしてきて、さらに本田とか谷口あたりもサイドの攻撃に絡んでくるから数的には厚みのある状態を作ることができた。

ただ、最後のところで自分で仕掛けてくような選手がいないから完全に振り切ることができない。そういうことを考えると、前半はもっと水野にボールを集めてもよかったような気がする。

上に書いた個人のキープ力も、最後の仕掛けの部分も要は選手個々の力量にかかってる。選手それぞれはそういう技術は持ってるのに、前半は浮き足立っていて発揮しきれてなかった気がする。

守備面も前半はあまり機能しなかった。いつものように中盤にブロックを作って前線で積極的にプレスをかけてたし、サイドに追い込むような守備もしてた。ただ、中国戦と違ったのは韓国の選手がそういう場面で個人技で打開してきたこと。相手になれる前の序盤に散々個人技で仕掛けられたことで、怖さが生まれてしまったような気がする。ゴール前でファールで止めてしまう場面が目立った。特にCBの2人はファールも多かったし、単純なミスも目立って最後まで立ち直れなかった気がする。

縦パスに対しても激しくいこうっていう意志は見て取れた。前の選手がプレッシャーをかけてコースを限定して、後ろの選手が縦パスに対応するって形だったと思う。ただ、激しく行くってのがいつも縦パスが入ったあとの対応だったのが気になる所。確かにその選手に前を向かせないって意味では効果的だけど、ポストプレーはしっかりやられてしまった。

縦パスに対する対応は韓国のものを参考にしたほうがいいかもしれない。相手より前で触るっていう意志が徹底されてて、カレンはボールを触ることさえままならなかった。それで日本の攻撃が停滞してしまったのは上に書いたとおり。

前半は本当にいいところがなかったって状況だったけど、後半の序盤からチームが変わってきたのが目に見えて分かった。具体的には選手の気持ちが前向きになって、受身の形から脱却した感じ。

後半が開始されてすぐに分かったのが前線の守備。前半は前線の選手はプレスをかけてコースを限定するような仕事をしてたけど、後半はその位置で奪おうっていう姿勢が現れだした。後半の序盤はそれで奪えるってシーンが少なかったけど、時間が経つにつれて高い位置で奪ってすぐに攻撃につなげるような場面が増えてきた。日本の前向きな守備に対して韓国の選手が前半の日本のようにあせりを見せはじめて、ミスが目立ち始めた。

攻撃面でもカレンを抜くプレーが積極的になった。それで前半孤立気味だったカレンの周りに選手がいるような状況をつくりだすことができた。後半はカレンにしっかり入らなくても、カレンに対するボールがこぼれたところを日本の選手が拾うって言うシーンが目立ち始めた。

それにこういう積極的な飛び出して前線の選手の数が増えたことによって、選手間の距離が縮まるっていう効果も生まれた。だから短い距離でパスがつながるようになったと思う。前半は足が止まってた印象が強かった選手達が積極的にフリーランニングをして選択肢を増やしてたと思う。

前半に足が止まってたのはDFラインでの横パスが目立って縦になかなか入れられなかったのを見ても分かる。そして結局は相手の厳しいプレッシャーもあって苦し紛れのロングボールが目立ってた。でも、後半は後半はパスを回すことで相手のプレスを否していた。それに相手の運動量の低下があいまって多くのチャンスを作れたと思う。

得点シーンは相手のオウンゴールっていう記録になったけど、しっかりと攻撃に形を作れてた。
カレンが受けてサイドに散らしたところから。上田がサイドを上がってきてクロスを上げた形。結局シュートは打てなかったけど、エリア内には起点になったカレンがいたし、谷口も入ってきてた。多くの選手が絡んだ理想的な攻撃だったと思う。
この得点の前後は完全に日本に流れが来てて、カレンがしっかり起点になったし、うまいパス回しとかサイドでの水野の仕掛けとかが見られてやりたいことができた時間だった。

前半から後半に入った中で一番変わったのが、選手個々の落ち着きが増したってことだと思う。後半は囲まれてもボールを失わないキープ力とか、個人での仕掛けを見せてくれた。前半は浮き足立ってボールが足につかずに、うまくプレーできなかっただけにこの部分の改善はかなり大きかったと思う。

この前半と後半を見る限りでの感想。

まず長所として取れる場面。
自分達で流れを持ってこれるっていう力を見せてくれた。前半の悪い流れを引きずらずに後半は前向きなプレーを繰り返した。その繰り返しで日本に流れを引き寄せたと思う。

同時に短所として取れる部分もある。それは相手への適応力の部分。前半は韓国の選手に圧倒されて、自滅してうような状態だった。相手の力を測って自分達のプレーを修正するのが遅い。相手に慣れるのに45分もかかってたらいい試合が出来るわけが無いと思う。この辺は今まで試合に出られなかった選手ばかりっていう状況で、緊張してしまった部分もあるかもしれない。来週の韓国戦もこのメンバーでやるのかは分からないけど、もし同じメンバーだったらもっと早く相手を測る力を見せて欲しい。

90分を通しての課題。

まずは相手のセットプレーに対する守備。失点がCKからだったし、FKでもかなり危ないシーンを作られた。日本のFKの守備は高い位置にラインを形成する形をとってるけど、徹底してDFとGKの間を狙われていた。
とりあえずは不用意なファールを減らすのが先決。上にも書いたとおり、序盤の相手の攻撃で怖さが生まれてファールをして止まるシーンが多くなってしまってたと思う。特に相手のセットプレーの精度がかなり高かったわけだから、その辺は注意しないといけない。

セットプレーに限らずサイドからのボールに対してマークがずれるシーンが目立った。特に3バックにして相手にサイドを使われたとき。CBが引っ張り出されて中が手薄になってしまっていた。そのときに誰が戻るかって言う確認が出来てなかったと思う。

それからDFの前のスペースも目立った。相手の2列目がフリーでシュートを打つシーンが多かったと思う。前半はかなり引かされてしまっていたし(結果としてカレンが孤立)、後半は前線が前がかって後ろと分断されてた。このスペースを使われると危ないシーンにつながるから要注意。

途中出場の乾。噂の高校生。ドリブルで持ち上がるプレーとか、センスを感じさせるスルーパスとかが見られた。チーム自体がいいながれだったこともあって、よさは見せられたんじゃないかと思う。

韓国についても少しコメント。

個人の技術の面では完全に日本より上だった印象。日本のプレッシャーも特別悪いわけじゃなかったのに、それを個人の力でかいくぐる技術はかなり高い。
それに1トップを追い抜いて出てくるっていう日本が一番やりたかった攻撃を韓国にやられてしまっていた。流れの中では最前線に3枚が並ぶこともあって、日本のDFは少なからず混乱したと思う。

守備は前線でプレスをかけて日本の攻撃を遅らせた後は、ハーフェイラインより後ろでしっかりとブロックを形成して守る。そこで縦パスに対する守備がかなりよかったのは上に書いたとおり。DFラインも高めに設定して、全体をコンパクトにしてスペースを消してた。

上に書いたセットプレーの精度とかを見ても、このチームは素直に強いと思う。

結果は1-1。日本は前回のスタメンをはずして戦ったことを考えれば上々の成績。
スポンサーサイト
別窓 | 日本五輪代表 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<日本×サウジ | サッカー好きの日記帳(引越し中) | U-19:日本×北朝鮮>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| サッカー好きの日記帳(引越し中) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。