ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2006-12-24 Sun 13:16
ポルトガル×オランダ
実はW杯でまだ見てない試合が残ってた。W杯イヤーの締めとして、荒れに荒れたこの試合の感想でも。

<ポルトガル:4-5-1>
FW:パウレタ
MF:フィーゴ-デコ-Cロナウド、マニシェ-コスチーニャ
DF:Nバレンチ-Fメイラ-カルバーリョ-ミゲル
GK:リカルド 

<オランダ:4-3-3>
FW:カイト-ファン・ニステルローイ-ファン・ペルシー
MF:スナイデル-ファン・ボメル、コクー
DF:ファン・ブロンクホルスト-マタイセン-オーイエル-ブラールス
GK:ファン・デル・サール 

荒れたゲームらしく序盤から局面局面での激しさが目立った。度を越えるまでは、それが試合に面白みを加えてたと思う。両チームが相手のボール保持者に対してしっかりとプレッシャーをかけていただけに、どちらも中盤でうまく組み立てるような攻撃ができなかった。だから早いタイミングでのボールの展開が多くなったし、それに伴って攻守の切り替えも抜群に速くなってスピーディーないい試合になったと思う。特に前半は時間が経つのが速く感じられる内容だった。

こういう激しいプレーになった最初はオランダのCロナウドに対する守備だった。Cロナウドへの対応の中で、オランダに序盤に2枚のイエローカードが出た。結局は後のイエローカードになったプレーでCロナウドは負傷退場。激しさが分かると思う。

オランダはポルトガルのサイド攻撃を警戒してたと思う。右SBにブラールズを入れたのはそういうところからだった気がする。ブラールズはチェルシーでもそうだけど、相手のキーをつぶすときにいい働きをする選手。最初はCロナウド、途中からはフィーゴの相手をしたわけだけどうまく仕事をさせてなかった。どちらの選手に対してもサイドでボールを持ったときは前を簡単に向かせないような守備をした。これは逆サイドにも言えることだけど。

オランダの守備は前線から積極的だったと思う。さらにDFラインが高い位置を設定してくるから、かなりコンパクトな形になってうまくプレッシャーをかけられてたと思う。コンパクトなライン設定のおかげでスペースを消す効果もあった。ポルトガルが中盤にボールを入れると、前後の選手が挟みこんで守備をするシーンが目立った。

こういうポルトガルの守備に対してポルトガルはロングボールを蹴りこむ形が多くなった。これは相手が前線からプレッシャーをかけてきたときのセオリーどおりの戦い方。最前線ではパウレタが常にオランダの高いラインのウラを狙う動きを繰り返して、相手の守備にプレッシャーをかけ続けた。そういうプレーの繰り返しの中で徐々に中盤でもボールを持てるようになってきたと思う。

相手の守備に対してはデコもプレーがしづらそうだった。本来の真ん中高目での仕事は前半はほとんど見られなかったんじゃないかと思う。その代わりにサイドに流れてボールを引き出すプレーが多くなってた。得点シーンもデコがサイドで起点になった所からだった。

このシーンで得点したのがマニシェ。この試合でも上下左右への運動量の豊富さが目についた。低い位置でのプレーを基本としながらもゴールのシーンのように積極的にゴール前まで出てくる。

ポルトガルの攻撃の形としてはサイドに起点を作ることが多い代わりに、中がやや薄くなってしまうっていう面があると思う。マニシェが低い位置から飛び出すことで真ん中に厚みを持たせる働きを担ってる。攻撃面ではゴール前に飛び出すばかりじゃなくて、低い位置での組み立てを担当するような場面も。うまくボールを展開してたと思う。

守備面での貢献も大きい。ボール保持者に対するチェックを欠かさずに行う。前目の位置でマニシェ(とデコ)が相手のボール保持者に対してプレッシャーに行くから、後ろの選手も守りやすくなってるはず。

こんな感じで前線から積極的にチェックに行くマニシェに対して、ボランチの相方コスティーニャは後ろで安定感をもたらしてる。ミゲルが上がった後のスペースのケアとかこぼれ球に対する対応とか、あんまり目立たない部分での貢献度は大きい。

基本的にポルトガルの守備はある程度引いてしっかりと組織を作る形だった。ハーフェイライン辺りまではある程度自由にやらせる。FWが特別激しくチェックにいくようなシーンもなかったと思う。

で、相手が縦にパスを入れたところからポルトガルの守備のスイッチが入る。上に書いたようにマニシェを中心にファーストディフェンスが始まって、後ろがそれに連動するような形。

オランダのカイトへのくさびも、最初は簡単に収まりすぎてるような印象だったけど、途中からはカルバーリョがしっかりと対応してた。その中でカイトがボールを触るためにサイドに流れるようなシーンが目立ち始めた。

オランダとしてはこういう守備に対して、守備をズラす目的でのDFラインでのパス回しが多かった。それにまだ相手のプレッシャーが弱いうちに、ファン・ブロンクホルストから早いタイミングでくさびを入れるようなシーンが多かった。

ポルトガルの守備は相手のサイドからの攻撃に対しても組織でしっかりと対応できてたと思う。

オランダの左サイドのロッベンに対しては、まずは右SBのミゲルが対応する。どちらもスピードが持ち味の選手だけに面白いマッチアップになった。
ミゲルの対応としては、まずはロッベンの縦への進入を防ぐやり方。そうやって遅らせてる間に味方のフォローを待つ(大体はコスティーニャ)。縦を切られて中に切れ込むしかなくなったロッベンは結局は中もふさがれて孤立する形になってしまった。こういうやり方でロッベンには仕事をさせなかった。

逆サイドのファン・ペルシーはそもそもタッチ数が少なかった気がする。ボールを持ったところではかなりいい仕事をしてただけに、オランダはもっと意識して使ってもよかったのかも。

そもそも、オランダは両サイドがどちらも孤立気味だった。ロッベンが中に入ってきてプレーするような場面もあったけどいつもと比べるとそんなに多くなかった。ファン・ペルシーにいたってはずっと右サイドに張り付いてた印象。

後半に関しては真ん中前目の人数を増やしたことで、この2人が中に入ってくるようなスペースを消してしまっていた気がする。さらに前半に有効だったゴール前でDFの前を横切るようなサイドチェンジもなくなってしまった。単に前に人数を増やせばいいってもんじゃないってこと再認識。

前半のロスタイムにポルトガルのコスティーニャが退場。後半のポルトガルはパウレタに変えてペチを入れてきた。一応はフィーゴとシモンの2トップっていう形になったんだろうけど、2人のプレー位置を見てると0トップって言ってもいいような布陣だったと思う。まだ45分を残してるにも関わらずこういうサッカーをするのは、スコラーリらしいやり方だと思った。

このポルトガルの布陣に対してのオランダの対応が面白かった。ポルトガルが前線に人数をかけないから、CBオーイエルを1枚上げてボランチの選手を押し出した形。

そもそも前半からオランダの中盤3枚はポジションを流動的にして積極的にゴール前に出てった。コクー、ファン・ボメル、スナイデルがうまくバランスを取りながら攻撃に参加してたと思う。後半はバランスをとる役割をオーイエルに任せて3枚が全て前線に上がるやり方だった。

ポルトガルの3枚の中盤とオランダの3人がマッチアップする形になったから、底にいる選手はフリーでゲームメイクをすることができた。その後、CBのマタイセンに変えてファン・デル・ファールトを投入。オーイエルがCBに戻ってコクーが中盤の底を担当した。さらにその後、ブラールズの退場。選手交代でヘイティンガを入れるまでの間はコクーが最終ラインに入ってのプレー。

この一連の流れを見ると、オシム風に言うところのポリバレントが見て取れる。他にもブラールズはCBでもプレーできる選手だし、この試合の2トップはそれぞれがポジションを変えながらのプレーもできる(実際はあまり見られなかったけど)。

ポルトガルは常に数的不利になりながらもよく耐えたと思う。

その原動力がチーム全体の守備意識の高さだと思う。この大会中のポルトガルは守備に重点を置いた戦い方をしてた。だから、攻→守の切り替えが抜群に速かったと思う。

それに最後の堅さも光った。カルバーリョを中心に最後のところでの体をはった守備が目立った。後半はゴール近くまで多くの選手が引いて危ない位置のスペースを完全に消してしまうやり方。攻撃をさせてもゴール前には厚い壁を作って跳ね返した。

それに本来は攻撃面での武器になる、技術の高さとかテクニックもこの試合では逃げ切るときに役立った。前線に蹴りだすだけのような形になっても、それが味方に渡ればしっかりとキープして時間を作ることができる。1人でも時間を作れるキープ力は押し上げをするときにかなり役立ったはず。そういう働きを多くの選手が担えるってのが大きかった。カウンターを仕掛けるにしても少ない人数で組み立てられた。

結果は知っての通り1-0でポルトガル。年末に質の高い試合を見られた。たぶん、当分は高校サッカーと天皇杯ぐらいしか見られないから残しといてよかった。
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