ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-06-29 Fri 22:56
リベルタドーレス杯決勝(第2戦):グレミオ×ボカ
<グレミオ:4-4-2>
GK:サハ
DF:パトリッシオ、テコ、ウィリアン、ルッシオ
MF:ガビラン、ルーカス、ジエゴ・ソウザ、チェコ
FW:トゥッタ、カルロス・エドゥアルド

<ボカ:4-4-2>
GK:カランタ
DF:イバーラ、ディアス、モレル・ロドリゲス、クレメンテ・ロドリゲス
MF:レデスマ、バネガ、カルドーソ、リケルメ
FW:パラシオ、パレルモ

第1戦はホームのボカが3-0で勝利。この試合はそれを踏まえた内容になってたと思う。ボカはアウェイの戦い方を意識したし、逆にグレミオは序盤から攻撃に人数をかける意識が見て取れた。ただし、そういう流れの中で実際にペースを握ったのはボカだった。守備を基本としながら少ない人数の攻撃で効果的に流れを自分たちに引き寄せた。

その守備のやり方から。基本的には自陣にブロックを作るような形。前線には2トップ+リケルメの必要最小限の人数を残してるけど、その残りの7人は自陣深くに4-3の安定したブロックを形成する。DFの4の前に3枚のボランチをフィルターとして配置するこの守備のやり方は、相手の真ん中からの攻撃に対して強さを見せる部分。

実際に相手のボールが自陣に入ってきたときにはボランチの選手がしっかりとチェックに行くことで真ん中の最短距離を切った。結果として相手はトップのトゥッタに対してくさびを入れるシーンはほとんど見られなかった。

つまり、グレミオとしてはサイドに逃がされるようなイメージ。ただし、グレミオの攻撃の当初の狙いがサイドに起点を作るものだったってのも確かだったと思う。ボカの守備の布陣はボランチの3枚が真ん中に集まることでサイドのケアが薄くなるっていうのを突こうとする意識が序盤からかなり見られた。それについては後で詳しく書くけど、とにかく序盤のグレミオの攻撃はこういうサイドからの攻撃が効果的に機能して相手をボカを押し込むことに成功したと思う。

それに対してボカの守備陣もしっかりと対応してきた。1つは中盤の選手が真ん中のフィルターとしての役割だけじゃなくて、サイドのケアの仕事を割合を増やすこと。そうやって味方のSBと協力することで相手と最低でも数的同数の関係を築くことができた。

そのSBもボールへアタックする位置を高い位置へと移行したと思う。SBが積極的に相手のサイドの選手のマークに飛び出してくることで、相手がサイドで作る起点の位置がだんだんと浅い位置に変わって行った。

同時にボールが入っても積極的に距離を詰めたから、相手が縦に勝負を仕掛けられなくなった。この中盤とSBの守備のやり方の変更で相手はサイドにもうまく起点が作れなくなったと思う。結果としてグレミオは攻撃の術がなくなってしまった。

こういう堅い安定した守備のやり方は3-0のアドバンテージが大きかったってのも確かだったと思う。無理に攻めることなくしっかりと守りを重視すれば3失点を食らうことはそうそうない。そういう意識が高かったと思う。

例えば攻撃はほとんどを前3人の関係性に任せてる。そこに絡んできたとしても、せいぜいボランチ1枚とSB1枚程度。ボランチからはカルドーソが出て来ることが多かったけど、何度も長い距離の上下動を繰り返した運動量は魅力。低い位置からのランニングでうまく相手のギャップに入り込むことで、1人の攻撃参加だけでもかなりの厚みを持たせることに成功した。

とにかく、こういう後ろからの攻撃参加を考慮しても攻撃に移ったときにでも最低でも後ろには5枚が残ってる形。さらに大きかったのは、攻撃のときにはこういう少ない人数でも深い位置まで攻め込めたってことだったと思う。それは相手の守備のまずさ(後で書く)に加えて、ボカの選手の1人1人のテクニックが大きかった。

特にリケルメはさすがに1人格の違うプレーを見せてくれたと思う。相手複数に対応されても落ち着いてしっかりとキープすることで、低い位置にブロックを作る味方選手が押し上げる時間を作った。相手の守備陣を集めることでギャップを作り出す効果も大きかったと思う。そういう時間と場所を作るプレーの貢献度はかなり大きかった。

ボカの選手も守備からしっかりと攻撃を作るときには、まずリケルメを見る意識が徹底してたし、リケルメ自身も自由に動いて受けやすいポジションにうまく入ってた。こういうリケルメを中心とした攻撃で少ない人数でも押し込めたことが、次の守備を考えたときには大きかった。

ボカの選手が攻め込むってことは当然グレミオの選手は戻って守備の対応に回らなきゃいけない。だから、グレミオの選手は上下動を余儀なくされたしボールを奪う位置が低いから長い距離を出てかなきゃいけない。どちらにしても攻撃に時間がかなりかかるのは事実。その間にボカの選手は戻って守備の組織をしっかりと形成する時間を稼ぐことができた。もともと5枚は必ず残って守備のベースは崩れてないから、後は前線に出てった選手が戻ってくるだけで組織を作られたと思う。

こういう攻撃に人数をかけないやり方も守備の意識が高かった証拠の1つだったけど、もう1つそういう守備の意識の高さが見られる部分があった。それは守備でボールを奪った後の対応。上に書いたようにリケルメを探して預けるっていうプレーが多かったのは確かだけど、それはあくまでも余裕があるときに話。この試合でのボールを奪った後の対応で一番目立ったのは単純に前線に蹴りだすようなプレー。守備のブロックを深い位置に作ったことで当然ボールを奪う位置も低くなったから、そこで無駄にこねくるよりはセーフティーにっていう意識が強かったと思う。

たぶんそういう守備の安全を考える面が大きかったと思うんだけど、この前線に蹴りだすボールが意外な効果をもたらした。それは相手の守備のバランスを崩すっていうこと。

序盤の基本的なグレミオの守備はあまり悪いっていうことはなかった。立場上前線からある程度ボールへプレスをかけながら、それ以下のラインも連動性を持たせることで高めの位置でのカットが目立ってたと思う。中盤とDFラインとの関係もいい距離感を保ちながら、前後で挟み込むような守備をする場面もいくつかあった思う。

ただし、相手の前線へのボールに対して徐々にDFラインが怖さを感じていったと思う。相手が味方の前線の守備のブロックを飛び越してDFラインに直接攻撃を仕掛けてきたら、むやみに最終ラインを上げられなくなってしまった。ボカの2トップ(特にパラシオ)の動きがスペースにうまく抜け出そうとするものだったからなおさらだったと思う。

そうやって最終ラインは深い位置で相手の攻撃を受けることに重点を置き始めた。それに対して前線の守備は序盤と同じようにボールへの厳しいアプローチをしかけてた印象。この時点で前後の分断が起こってしまった。前線のボールへのチェックに対して次のところが連動しないから1つ1つが単発で効果が薄かったし、何よりもボカの選手の技術がグレミオのチェックを完全に上回った。

そうやって1つめのブロックを抜けられるとDFラインが深い位置を保ってるだけに、そのウラには大きなスペースが生まれてしまっていた。ボカの選手はこのギャップにうまく入り込むことで少ない人数でも深い位置まで攻撃することに成功したと思う。

グレミオのDFラインとしても自分たちの前に味方のブロックがなかったから、相手がボールを持って出てくると勝負にいけずにズルズルと下がる展開が生まれてしまった。相手のロングボールに対して、低い位置で受けるのか、屈せずに高い位置の守備を続けるのかっていう意思統一が必要だったと思う。実際に中盤とDFラインの間のギャップに入り込まれて、前線の選手は戻って対応しなきゃならないことになったわけだから、最初から受ける守備に変更してもよかったかもしれない。そういう部分では守備の組織を作る遅さが気になった。

そのグレミオの攻撃について。攻撃については上にも書いたとおりサイドに起点を作る意識が高かったと思う。そもそも最初に4-4-2って書いたけど、カルロス・エドゥアルドが左に入ってトップ下にジエゴ・ソウザ、右にチェコっていう4-5-1って言った方がしっくり来る戦い方だった。

その中で基本的には左サイドを深くえぐれることが多かった。右のチェコに比べて左のカルロス・エドゥアルドの方が突破力があったし、SBもルッシオの方が積極的に攻撃に参加してきてた。

そうやってサイドに数的優位を作る中で序盤はグレミオが攻勢に出たのは上にも書いたとおり。ただし、そうやってうまく攻撃の形を作れた時間帯でも最後のブロックを崩しきるようなものにはつながらなかった。それはボカの真ん中の守備の堅さもそうだけど、グレミオのラストの工夫のなさも原因の1つだった気がする。サイドから作っても簡単にクロスを上げるだけだし、中の選手の動きも少なくて待ってるだけっていうイメージだった。

そういう最後の工夫のなさは、この時間帯だけじゃなくて後半にも見られた部分。後半のグレミオは絶対に得点が必要になったから、3トップの布陣にして後ろからの飛び出しも積極化させた。同時にボカの側もこれまで以上に守備に意識を置いた布陣に変更してきた。カルドーソに変えてバダグリアを入れることで完全に7枚で守る意識を徹底させたと思う。

結果としてグレミオがボールを支配できるようになった。組み立ての部分では自由にボールを持って左右への展開を織り交ぜながら相手のブロックにギャップを作ろうとする意図が見られたと思う。

ただし、そういう組み立ての意図に比べて前線に入った選手の動きの少なさが目立ってた。人数は多く揃っててもその選手たちが前線で待ってる状況になったから、完全に前が詰まってる状態。ある程度自由に組み立てられても、相手の最後のブロックへ仕掛けることができなくて結果としてミドルを打つようなシーンが多くなってしまった。

結果は2-0でボカ。何度も書くようだけど、この試合のボカは2戦目の戦い方に終始したから本来の形だったとは言えなかったと思う。というわけでここからはトヨタカップに向けてボカについて考えてみたい。

ボカの攻撃の形は1点目のシーンがよく表してたと思う。
後半はこもって出てこない時間が長かったけど、このシーンはFKってこともあって前に人数が出てきたところだった。そのFKから大きな展開と細かいパス回し、スペースを埋める個のドリブルを織り交ぜながら相手のブロックをかく乱した。
そういうパス回しの中ではしっかりと1度トップを経由させることで大きな展開による左右の幅に加えて、深さもうまく与えてた。それに、ボールに対するフリーランニングも豊富でリケルメのゴールをアシストしたのも、外を回ったフリーランニングだったって言える。アルゼンチン代表を考えてもこういう多くの人数をかける組み立てがボカの本来の形だったと思う。

守備面ではトヨタカップを考えると少し気に部分があった。それは後半の守備のやり方。

もともとのやり方は前半以上に4-3の完全なブロックを低い位置に凝縮させることで相手の最後のスペースを使わせないようにさせるものだった。ただ、そのやり方だと当然だけどその1つ前のスペースを使われてしまう。本来埋めるべきなのはリケルメだけど、リケルメは守備の役割を免除されてる。だから遠目からのシュートを自由に打たれてしまう場面が目立った。

これはこれで最後のところにブロックを作ってるだけに仕方ないと割り切ればいい部分なんだろうけど、後半途中からその点について前後の意識が違ってくることが多くなった。これはグレミオの守備のまずさと似たようなもの。ボカは中盤の選手がボールに行った時にしっかりと前線へのコースを切りながら複数枚で対応してたから、致命的なものにはならなかった。

でも、多くの人数にプレッシャーをかけられるDFラインとの間にスペースが空いてしまったのは事実。この点はミランとの戦いを想定すると危険な部分だと思う。カカとかセードルフはそういうギャップにうまく入り込むのが抜群にうまいし、中盤で複数枚で対応してもその網を完全に抜けられてしまうシーンも生まれてくると思う。

最後にこれを書いている間にリケルメがAマドリードに移籍の噂が。この試合でも2得点、タッチ数を増やしながらうまくリズムを作ってただけにリケルメがいなくなるとするとボカの色は大きく変わってくると思う。12月にそういう部分を見るのも楽しみ。
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