ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

-------- -- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2007-12-15 Sat 17:15
ミラン×セルティック
<ミラン:4-3-2-1>
FW:インザーギ
MF:セードルフ-カカ、アンブロジーニ-ピルロ-ガットゥーゾ
DF:ファバッリ-シミッチ-ボネーラ-カフー
GK:カラッツ

<セルティック:4-4-2>
FW:マクドナルド-Sブラウン
MF:ヤロシク-ドナーティ-ヤロシク、ハートリー
DF:オデイ-マクマナス-プレスリー-Gコールドウェル

uefaのサイトではセルティックの形は4-5-1で中盤を厚くした形と予想されてたけど、試合を見る限りではSブラウンを1つ押し出した4-4-2の形だったと思う。さらに中盤はハートリーを底に置いて、前に3枚を並べるダイヤモンド的な形を念頭に置いていた。ミランに主導権を握られて結局は深い位置に4-4が並ぶような状況になる時間が長かったけど、基本的な狙いは前への守備の意識が高いものだったように思う。

セルティックは守備の開始時にはまず自陣にしっかりと組織を作る。その上で2トップは1枚がボールに対して、もう1枚がピルロを見るっていう役割分担が行われてた。どちらがどちらの役割をするかはボールに場所によって変わる。

そして、中盤の前に入った3枚はボールを回しながら徐々に押し上げてくる相手最終ラインがある一定の場所に入ったところでブロックから飛び出してプレッシャーをかけて行った。特にミランの攻撃の組み立てで重要な役割を果たすSBに対してはしっかりと対応する意図が見られた。そうやってサイドにうまく起点を作らせずに、真ん中に戻したボールをFWとトップ下のドナーティが狙うやり方が見られたように思う。

この前線での起点つぶしはある程度は機能した。ピルロとSBっていう相手の攻撃のスタートとなる場所をつぶしたことで立ち上がりのミランはスムーズな攻撃の組み立てができてなかったと思う。

こういう守備のときに1つの懸念材料があるとすれば、それは1ボランチのハートリーの場所だった。単純な対応関係ではハートリー1枚でカカとセードルフの2枚を相手にしなければならない。ハートリー自身は自分のエリアに入ってきた選手のケアをしっかりとこなしてたけど、それでも数的に余ってしまう選手が出てくる可能性が十分にあった。

それでも前線で出し手に対してのプレッシャーが効いてるうちは大きな問題にはならなかった。中盤の前線がしっかりとフィルターとして機能することで、1ボランチのエリアにボール自体を入れさせなければいい。そういう意味では立ち上がりの時間はそれができてたって言える。

でも、時間とともにセルティックの方の怖さが先に出てきてしまったように思う。ちょうど前半の10分過ぎぐらいからその兆しが見られ始めた。カカとかセードルフの場所に対する怖さの方のケアに心が奪われてしまうことになった。特にドナーティは1つ下に入ってハートリーと2枚でボランチを組むようなシーンが増えてきた。それに両サイドが引っ張られたことでDF前に中盤の4枚がフラットに並ぶような形が目立ち始めたと思う。

この両サイドが引っ張られたのは真ん中に引っ張られたっていうセルティック自身の要因に加えて、ミランの攻撃の要因もあったように思う。それはアンブロジーニとガットゥーゾの存在だった。

ミランは上に書いたようなセルティックの守備によって、いつものようにSBを効果的に利用できない状況だった。それでも1度サイドを経由した組み立てを行うために1つ前のSMFの役割が大きくなったと思う。2人ともイメージよりも高い場所でのプレーが目立ってた。

その高い場所ってのはセルティックのSMFのウラの場所。真ん中を固める意識が強いセルティックの最終ラインだから、SBもサイドのサイドへのケアの役割はあまり求められてない。最終ラインから引っ張り出されて対応するなんてことはもっと見られなかった。

だから、ガットゥーゾだったりアンブロジーニだったりがサイドでボールを受けようとする(受ける)ならば、それに対応するのはセルティックのSMFの役割ってことになった。つまり2人がサイドの高い位置に入り込んでくると、セルティックのSMFは後ろに対する守備の意識を強くしなければならなくなった。結果として前線での前に対する意識が削られて、フラットな4のラインに入る時間が長くなったと思う。

チームとしてもセルティックが思惑通りの守備をしている時間にはサイドの使い方をいつもとは違う形にした。左右に動かして横幅を使うことで相手のブロックにギャップを作るってのがいつものやり方。今回は相手の中盤を押し下げるために、サイドから1つ前の同サイドに入れるボールが多くなったと思う。

とはいってもセルティックの守備だけを考えれば4-1-3-2が4-4-2になった問題は大きくはなかったと思う。攻撃を考えれば多くの人数が低い位置に入るから可能性は薄くなるけど、守備の安定感という意味では逆に増したっていう見方もできる。最近は書くことが多いけど、ミランは圧倒的にボールを持ちながらも、最後のアプローチができない。だから、その最後を固める方がミランとしては崩すのに手間取ると思う。

ここまでの流れは、ある意味ではレッズ戦と同じ(レッズ戦のが後だけど)。相手の守備の前への意識を削り陣地を増やして、後はどうやって崩そうかっていうところまで持っていった。
ちなみに、セルティックも完全に引きこもったわけではなかった。あくまでもベースにあったのは4-1-3-2で、ブロックに1つ入られた時点でみんなが戻って最後を固める形に変更した。前半は跳ね返すたびにしっかりと4-1-3-2に戻してたけど、後半は完全に引きこもりになる時間が圧倒的に増えた。この辺もレッズと同じイメージ。

とりあえず当面の注目はミランがどういうアプローチをしてくるかってことだった。相手の中盤を押し込んでSBもいつものように利用できるようになったわけだから、ミランがボールを保持する条件は揃ったっていえる。両サイドに起点を作りながら最後は真ん中を攻めるっていうミラン本来のやり方も時間とともに増えていった。

その中でこの試合で存在感を見せたのがセードルフだった。セードルフは中途半端な位置を動き回りながらタッチ数を増やす本来のプレーが見られた。この試合の後にあったレッズ戦から比べると格段に運動量が多かったと思う。

この試合でセードルフが好んで流れてきたのが4-4-2の4-2の間のところだった。スタートになる4-4の間ではなくて、そこから1つ下の4-2の間でボールを受けるシーンが増えた気がする。どちらかというと、そういう場所を基本としてたといってもいいかもしれない。セルティックの4-4-2の、4-4の間にいるカカと2と同じ位置にいるピルロとの間でのプレーで攻撃のリズムを作った。

この4-2の間にいるときにはピルロと似たようなボールの出し手としての役割が多くなったように思う。4-4の間よりも余裕を持ってボールを持てたから、その分見える場所が多くなった(いつも見える場所が多いんだけど)。相手にギャップがあれば思い切って縦にズバッといれるし、左右への展開も多くなったと思う。ピルロよりも1枚高い場所でピルロよりも自由にボールを扱えたから、よりゴールに近い場所により効果的なパスを送れた印象。

さらにそういう場所で受けてからボールを持って相手のブロックに仕掛けることも多くなった印象。ボールを受けたときにスペースがあることを利用してドリブルで仕掛けて行ったり、1つ前の選手との関係(ワン・ツーとか)で入り込んでいったり。ここでポイントだったのは1つ下から入ったことで前を向いた仕掛けが可能だったってことだった。サイドから斜めに切れ込むような形も目立ってたと思う。

こういう形で動き回ったことで、相手に簡単には捕まらないっていうメリットもあった。レッズ戦の前半みたいに真ん中で待っている形になってしまうと、相手としても対応しやすい。それが今回の試合では常に動き回りながらギャップギャップを渡り歩くセードルフらしい動きが見られたと思う。結果として本来の4-4の間でもうまくボールを触れて、受け手として、経由点としての役割も十分に担ってた印象。

このセードルフの動きの多さによって前線の蓋がなくなったような気がする。今回の試合では後で書くようにカカも真ん中にこだわらないプレーを見せた(前半にいくつか、後半にはたくさん)。結果としてトップ下の場所にうまくスペースを作ることができたし、相手の守備のバランスを崩すことにも成功したと思う。

セードルフにしろカカにしろ真ん中から動いたからといって完全にフリーにしていい選手ではない。だから、セルティックの守備陣はある程度引っ張り出されることになるわけだけど、そのときに最終ラインの真ん中堅めは崩したくなかった。だから、対応するのは中盤の選手ってことになった。

そうやって中盤の選手が引っ張り出されることでセルティックはDFと中盤のバランスが崩れてしまうことが多くなったと思う。人は多くいるのにDFだけが晒されてしまうような。そういう場所に対してミランの選手が次々に押し上げてきた。そうやって入ってくる選手に対応するセルティックの中盤はもはや本来の位置にはいないことが多かったわけだから。そういう中でセルティックは最後の最後で跳ね返すシーンが多くなった。

それに特徴的だったのがインザーギに対するくさびのパスが面白いように通ったこと。インザーギはウラ狙いのイメージが強いけど、この試合ではゴールに背中を向けてのプレーが案外目立った。これはいい形だったんじゃないかと思う。

トップが消えてしまう状況ではカカとかセードルフが縦パスを受けて相手のブロック内に起点を作るような役割も担わなければならない。そういうプレーもきっちりとこなすわけだけど、やっぱり魅力的なのは前を向いてのプレー。トップの落としを受ける形になれば、そういうシーンがもっと増えると思う。

それに縦パスを受ける役割があるからこそ、真ん中から動きにくくなってしまうっていう面もあるはず。相手のDFへの直接的な恐怖って言う意味でもFWがくさびを受けた方がプレッシャーを与えられると思う。インザーギはウラ抜けのイメージが強いだけに、DFとの駆け引きの中で1つ下がると相手の虚をつくことができるように思う。

この試合のミランは全体としてレッズ戦と比べると動きの多さとか積極性が見られた。セードルフの動きのよさとかガットゥーゾ、アンブロジーニの攻撃参加はここまで書いたとおり。さらにピルロも明らかにこっちの試合の方がコンディションがよさそうだった。相手もしっかりとケアしてたのにも関わらず、本来の展開力を存分に発揮。かなり目立った存在だったと思う。

そういう中でも前半はやっぱり最後のシーンを作るところまでは行かなかった。結局はボールを保持しても仕掛けられない状況が生まれてたと思う。その1つの要因が真ん中を崩していこうとする攻撃のやり方。セルティックの低い位置のブロックは圧倒的に真ん中を固める中で、そこを無理やりに崩していくのはどのチームでも難しかったんじゃないかと思う。

今回の試合に限って言えば、スタートのところのSB利用のイメージも薄かった気がする。たぶんそれは横のズラしをしなくても簡単に真ん中からボールを入れることができたから。それはここまで書いてきたようなセードルフの動きのよさとかもあって。もちろん外に展開することもあったけど、いつもと同じようにそれはあくまでも経由点の1つだった。最終的に真ん中を使うためのサイド利用っていうイメージが強かったと思う。

それが後半になって一転した。最後のアプローチにサイドを使うようになった。それまではスタートの1/3もしくは2/3の位置でのサイド利用だったのに対して、後半はラストの1/3のところで徹底してサイドにボールを入れた印象。途中からは完全に右サイドに照準を合わせてたけど、後半の立ち上がりは左右のサイドを効果的に活用してた。

このサイド利用にはセルティックの守備のやり方が関係してたと思う。セルティックは1つブロックに仕掛けられると、最後の真ん中のところを完全に固める守備をする。それに伴って、上にもちょっと書いた通り、最終ラインの4枚は真ん中に凝縮して守るやり方を取っていた。だから、必然的にサイドの深い場所にはスペースが空くことになった。

それでも前半はそこがあまり目立たなかったのは、ミランがその場所を使う意識がなかったから。チームのやり方とかボールの動きとしてもそうだし、配置的にもSMFのガットゥーゾもアンブロジーニも最終的には真ん中の厚みを加える場所に入っていった。SBの攻撃参加はあったとしてもそこはSMFの対応でなんとかなった。

それでも前半の途中からカカがそのスペースに気づき始めた。真ん中ではボールがもらえなかったってのもあっただろうけど、サイドに流れるプレーが徐々に増え始めたと思う。でも、この時点では周囲との関係でサイドを狙うところまでは発展しなかった。カカ1枚の流れなら、ハートリーを中心として中盤の選手がそのままついていくことで対応ができてたと思う。

そのサイドのギャップに対して後半のミランはチームとして使う意図を見せてきた。SBを高い位置に上げ相手の両サイドのスペースに入り込ませた。同時に中盤の選手をサイドに流す意図が見られたと思う。前半からサイド流れが見られてたカカはもちろん、前半は4-2の間の場所を中心としてたセードルフも、後半はサイドに流れることが多くなった。

一方のサイドならなんとか対応できたかもしれないセルティックだけど、両サイドのスペースを見るのは不可能だった。だからと言って、SBを開かせたら完全にミランの思惑通りになってしまうわけで。セルティックは効果的な対処法を見つけられないままに時間が過ぎていってしまった気がする。結果、ミランが好き放題にやり始めた。

ミランのやり方は普段の組み立てを相手のペナルティーエリア近くでやるような質のもの。両サイドをワイドに使いながらボールを回す中で、後ろからの攻撃参加も加速した。当然のようにピルロもかなり高い位置に入ってきてボールを扱うシーンが多くなった。

そういう位置でピルロが経由点になりながら、相手の最後に固めたブロックをあざ笑うかのように、その前をミランのボールが何度も行き来した。深い位置での左右の幅を目一杯使ったミランのアプローチに対してセルティックはボールの取り所を定められなかったと思う。

でも、このサイドのケアを下手にしようとしなかったのはある意味では成功だった気がする。真ん中を空けなかったことで最後の最後でなんとか跳ね返す状況は保てたと思う。でもミランは前半に比べれば明らかにセルティックのゴールに近づいていった。

ミランとしては途中でセルティックはサイドのケアをする気がないってことを悟ったかもしれない。だから、左右を使う必要はなくなった。セルティックの守備陣の薄いところを突くために左右の展開を織り交ぜたけど、片方のサイドからでも複数枚をかければ突破は難しくなかった。セルティックはサイドの守備に厚みを加える意図が薄かったわけだから。

その中で選ばれたのが右サイドだった。後半はカカが右サイド寄りのプレーを増やしてたし、何よりもカフーの攻撃が参加が超活発。一番深いところまでえぐるシーンが何度も見られた。そして、この2人の関係からの得点。カフーがギリギリまで深い位置に行ったことで、セルティックの選手はそれまで抑えてた真ん中のところを完全に離してしまったシーンだった。

後半はこういう流れの中でほとんど攻撃のチャンスをつかめなったセルティックだけど、前半はそれなりに相手ゴールに迫るシーンもあった。そして、そのほとんどが守備からの切り替えの流れだったと思う。

上にも書いたようにこの試合のミランはガットゥーゾとアンブロジーニの攻撃面での役割が目立った。逆に2人が攻撃の意図を強く持ったことによって、奪われた後のケアがおろそかになるシーンが目立ったのも確かだったと思う。1度高い位置での切り替えで遅らせれば問題ないけど、そこを抜け出されると一気に縦に持っていかれるシーンが多くなった。セルティックの選手も奪った後の落ち着きがあって、最初の守備は抜け出せてたから、案外そういうシーンが増えた気がする。

その割りにカウンターの流れで迫力がなかったのはセルティックの後ろからの押し上げが遅かったから。というよりも、後ろが押し上げる意図自体がなかったと思う。だから、基本は個に任せた攻撃を繰り出すしかなかった。

ちなみにセルティックの攻撃で可能性を感じさせたのは、このカウンターの流れだけだったって言っていい。ミランが組織を作ったら、ほとんど何もできなかった。むしろボールを保持してしまうと、ミランの守備の内容がよかっただけに、途中で引っ掛けられて一気に持ち込まれる危険性の方が強かった気がする。

そのミランの守備。この試合でも4-4-1-1ではなくて4-3-2-1の形で組織を作ることによって、前線から戦術的に追い込むやり方が見られた。

ボールに対して特別プレッシャーに行くわけじゃないけど、コースを切りながら徐々に近づいていく。その中で相手の選択肢を段々と削っていくシーンが多くなった。段々と限定しながら全体の守備組織を押し上げていって、相手をどんどんと自陣深くまで押し戻していった。その中でもちろん次のところはしっかりと狙ってるから、高い位置で効果的に奪えるシーンがかなり多くなった。

そういう意味では守備における前への意識が強まってたとも言える。最終ラインが高い位置を保ちながら前線を前に押し出してた(それが結果的にセルティックの一番のチャンスにもつながってる)。

その中で目立ってたのがガットゥーゾとアンブロジーニの役割。相手のSBに対してFWの位置にまで出てアプローチを仕掛けるシーンが目立った。このときにちょっと気になったのがアンブロジーニのサイド。ガットゥーゾのサイドはガットゥーゾが引っ張り出されたときに、1つ下のカフー適切なポジションを取って連動きてるシーンが目立ったけど、アンブロジーニのサイドはそういう連動性がイマイチだった。結果としてアンブロジーニが引っ張り出されたっていう結果だけがギャップとして残ったと思う。セルティックが組織を作ったミランブロックに入れたのは、その1つのギャップの場所だけだったような気がする。

セルティックは敗れたものの、もう1試合の結果でGL突破が決定。今期もホームで奪った勝ち点9だけでの突破になった。個人的には初戦を見て興味を持ったシャフタールが決勝TどころかUEFAカップ回りも逃したのが残念だった。

ランキング
スポンサーサイト
別窓 | CL | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<CWC3位決定戦:レッズ×エトワール・サヘル | サッカー好きの日記帳(引越し中) | レッズ×ミラン>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| サッカー好きの日記帳(引越し中) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。