ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-03-24 Sat 23:14
日本×ペルー
<日本:4-4-2>
FW:高原-巻
MF:遠藤-俊輔、阿部-鈴木
DF:駒野-トゥーリオ-中澤-加地
GK:川口

システムは予想に反して4バック。ただ、メンバーは予想通りで阿部が1つ上のボランチの位置に入った形。こないだ書いた3-3-2-2のシステムと同じメンバーでできてるっていうところには柔軟性を感じる。
ただ、この4-4-2が3-3-2-2よりも機能したかといえば疑問だった。攻守に渡ってシステムにこだわりすぎてたような気がする(オシムジャパンにしては)。攻撃では横のポジションチェンジの割りに縦のポジションチェンジが少なかったし、守備では4-2-2-2のラインの構成があったのが気になった。

阿部が1枚上に入ったことでボランチは鈴木と阿部の2枚になった。早い話がレッズと同じ組み合わせ。ただ、レッズの中とは全く違った側面が見られた。

それは阿部の積極性の部分。レッズではバランスに気を使っているのかあまり目立たない存在になってしまっているけど、この試合では攻守にかなり目立ってた。守備に関してはレッズでは阿部がバランスを取りつつ鈴木が積極的にアプローチをするっていうシーンが多いけど、この試合では役割が逆転してたと思う。ファールになってしまうシーンが多いのは気になったけど、前線での積極的な守備が目立った。攻撃に関してもボールタッチの回数を増やしてた。

相手の守備はFWの積極的なチェイシングが目立ったけど、その後ろが連動せずに引いて守ってた。だから、日本のボランチの位置は相手の守備のギャップができてたと思う。そういう意味でボランチのボールタッチが組み立ての上では重要になってた。その点では鈴木も阿部もうまくボールを配給する役割を担ってた。こういう役割に加えて阿部は前線に積極的に飛び出していく場面が多かった。縦のポジションチェンジが少なかった日本の中では特に目立ってたと思う。

その前に位置する攻撃的な4人は予想通りの組み合わせ。

攻撃的な中盤は中村と遠藤の組み合わせ。

遠藤はバランサーとしての役割に徹することが多かったと思う。阿部が上がったスペースとか場合によってはトゥーリオのカバーまでをこなしてた。中村が自由にポジションを変えてきた中で遠藤がしっかりとバランスを取る役割をこなしてたと思う。

中村はさすがのプレーを見せてくれた。1タッチで相手を外すプレーとか相手に寄せられたときのキープ力、視野の広い展開なんかはヨーロッパの中では大きく抜けてるとは思えない部分でもこのメンバーの中に入るとやっぱり抜けてた印象。それにボールタッチの数を増やして中心として働こうとしているのが分かったような気がする。守備を含めえての運動量も豊富だった。

ただ、チャンスに直結するプレーが見られなかったのが残念。遠藤が横方向で中村が縦方向っていう役割分担を考えてたけど、どちらも横方向のプレーが多くなってた。

2トップは高原と巻。役割分担については軸としての巻と自由に動き回る高原っていう分担ができあがってた。つまり、前を向いて仕事をする高原と後ろを向いて仕事をする巻っていう関係性。この役割分担はうまく回ってたんじゃないかと思う。

巻は序盤のよくない時間帯では目立ってた。前線に人数がいないから、巻に当てることで時間を稼ごうとする意図が見られた。フォローが多くない中でもよくキープしてたと思う。それに加えていつものように最前線での献身的な守備も目立ってた。

高原は前線での運動量がかなり多かった。引いてきたりサイドに流れたりと積極的にボールを引き出す姿勢が見られたと思う。そうやって高原がうまく空けた最前線のスペースを有効に活用できなかったのは残念だった部分。

高原自身はボールをもらった後の動きもよかった。ボールをもらったら相手のブロックに仕掛けていこうっていう意志が強く感じられた。先制点のFKにつながったドリブルでの仕掛けみたいなシーンが多く見られたし、ああいうプレーはフランクフルトでも見せてくれるもの。ブロックに対する仕掛けが少なかった印象の日本の中では目立った存在だった。2点目のエリア内でのプレーの質も高くて、調子のよさを随所に見せてくれたと思う。

メンバー的にはこんな感じでスタートしたわけだけど、序盤はペルーにペースを握られてしまった。日本が積極的に入れなかったのが問題だったような気がする。序盤は基本的な守備のブロックが低い位置に設定されてたと思う。

基本は縦パスに対してしっかりと対応するようなやり方。最終ラインの選手も相手の縦パスに対して高い位置に出てきて対応してた。トゥーリオと中澤のチャレンジとカバーの分担もよかった。

ただ、序盤はその開始位置が低かったのが気になった。FWも含めてほとんどの選手が自陣に戻ってブロックを形成する形。確かにその形自体は問題じゃない。現に相手が出しどころに迷うシーンも多かった。

ただ、結果としてゴール前まで多くの人数が戻るやり方になってしまった。この時間帯は中村とか高原もかなり低い位置で守備に追われるシーンが多かったと思う。個々を見ればそういう献身的な動きは評価されるわけだけど、チームとしてはやっぱり守備面での負担を減らして攻撃に力を注いでもらいたいところ。

さらにそうやって前線の選手も戻っての守備を強いられたことで攻撃にも悪影響が及んだ。上に書いたとおり攻撃は巻に預けてなんとかしようとする形が多くなってた。それでもカバーが少ないから効果的な押し上げをすることができない。結果として高い位置に人数が揃わずに守備のブロックも低くなるっていう悪循環が生まれた。

この時間帯は守備から攻撃へのつながりが生まれてなかったと思う。1度プレーが切れた後はともかくとして、流れの中では特に守備を自分達の攻撃につなげることができなかった。

この流れを変えた要因の1つが中村のポジションチェンジだったと思う。序盤はスタートの右サイドの張り付いてた中村がそのポジションを捨てて動きを始めたことで色々なところにボコボコとスペースが生まれ始めた。これはセルティックでの役割と似たようなことだと思う。この中村の動きで相手の守備のバランスが崩れたし、高原とか遠藤、阿部を中心としてチーム内の動きも活性化されてた。

そうやっていい流れの中で特に効果的だったのがサイドに起点を作るやり方だった。そういう攻撃の形は悪い時間帯から継続して狙ってた部分だったけど、遠藤と駒野とか中村と加地っていう関係に限られてた。ペルーの守備はボールサイドに多くの人数が集まって逆サイドに大きなスペースを空けてしまうっていう弱点が見られた。そのスペースを両SBが上下動を繰り返してうまく使ってたと思う。

SBの2人は90分を通して味方がボールを持ったときの動き出しを繰り返してた。その動き出しに対しての大きな展開が有効だった。特に中村から供給されるパスが多かったことを考えると、相手が中村に引きつけられて逆サイドが空いたっていう見方もできるかもしれない。そうやってサイドに起点を作る攻撃を繰り返して意識を向けさせることで中にスペースを作り出すことができるようになったと思う。

この辺のやり方はバランス感覚に優れてると思う。結果として試合の途中からは日本がボールをポゼッションできるようになった。中村の動きを中心に前の選手がよく動いてボールを回してたと思う。

ただ、問題なのがその組み立てが組み立てだけで終わってしまったこと。中盤までの流れはいいのにそれをフィニッシュまで持っていくことができなかった。この問題点はミランに見られるものと似てる気がする。中盤までの構成力では圧倒的に勝ってるのにFWがそれに連動してこない。日本ではFWが連動してこないっていうことはないけど、悪い意味でFWが中盤化してる気がする。2トップ(特に高原)のボールタッチの数が多かったからFWが孤立してるっていうことはないけど、FWがボールをタッチする位置も相手のブロックの外。上で書いたようなサイドへの大きな展開にしても、ブロックの外から外へのパスっていいかえることもできる。

結局は相手のブロックの中に入り込むような動きができてなかった。2得点はセットプレーからだし流れの中からのシュートはほとんどなかったような気がする(中村憲のミドルもブロックの外から)。

この最後の勝負ができないってのはアジアと戦う上では致命傷になる可能性がある。アジアと戦う上では多くの場合相手はブロックをしっかりと形成してくるわけだから、それを外すアイディアが不可欠。

この試合でブロックに勝負を仕掛けられなかった原因はダイナミックなポジションチェンジの少なさにあったような気がする。上に書いたように高原が流れて作ったスペースに対して入り込む味方選手がほとんどいなかった。中村が横に動いたスペースはうまく使えるのに高原が縦横に動いたスペースは使えない。こういうプレーをはじめとして最初のシステムのままで上下動を繰り返してた印象(SBの上がりは別として)。だからFWが下がってきてもそれを抜いてく選手が見当たらなかった。こういう形は今までオシムが目指してきたものとは違うような気がしなくもないけど。中盤に守備的な選手を3枚配置した弊害だったような気もする。

それに個の仕掛けの少なさも原因の1つだったかもしれない。高原はブロックの外でボールを受けてからブロックの中へ突進するようなプレーを見せたけど、他にはそういうプレーが見られなかった。相手の運動量の問題もあったかもしれないけど、水野とか家長の投入でゴールに近づくシーンが増えたのは事実だったと思う。

それは積極的な仕掛けがあったからこそ。相手は個の仕掛けに対してファールで止めるシーンが多かったから、もっと積極的にやってよかった。スタメンにそういうタイプがあまりいなかったってのもあるけど。

守備面は上に書いたとおり縦パスに対応するやり方だった。この守備面に関してもだんだんといい形へと移行してった。基本的な守備のブロックの位置も攻撃がうまく回るのと一緒に前へと移ってったと思う。序盤は上に書いたように自陣に全員が引いてたけど、途中にはボランチがハーフェイラインの位置にいるっていう積極的な守備が見られた時間帯もあった。

ただ、問題もいくつか見られたと思う。DFラインだけで守備をする場面が見られたのがその1つ。1ボランチに鈴木を配置してるときは一体になって動けてたと思うけど、そこのところが分断されてる場面がいくつかあった。

それは高い位置での守備のところに原因があったと思う。いい時間帯ではチーム全体が前がかったことで高い位置で複数枚でのプレスが効いてた。失った選手がファーストDFっていう原則は守られてたから、決定的なカウンターを食らう場面もなかった。

ただ、高い位置での複数枚でのプレスを簡単に抜け出されてしまうシーンも目立ってた。同じことはサイドに追い込んだところの守備にも言えるわけだけど。当然人数をかけてるところを外されれば周囲にはスペースができてしまっている。そういうことが原因となって守備が薄くなってしまうシーンが見られたんだと思う。それに引いて組織を作ってしまうとボール保持者にプレスが効かなくなってしまうことがあったのも気になった。

結果は2-0で今年の初戦を勝利。最後の糸口が見えない中でFKから2得点。ジーコのときによく見られた展開のような気がしなくもない。高原と中村はフィットしてたし、積極的なプレーが見られたのもよかった。
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