ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-01-05 Sat 23:58
高校サッカー3回戦、準々決勝
【藤枝東×日大藤沢】
立ち上がりは日藤が主導権を握った。その中で大きく異なっていたのは攻撃の組み立て方。県大会の決勝ではボランチを組み立てとして、左右上下への大きな展開を織り交ぜながらの幅のある攻撃を組み立ててたけど、今回の試合では縦への意識が高まってたと思う。

その要因の1つが藤枝東の守備のやり方。今大会では初めて藤枝東が本格的な守勢に回る時間が見られたわけだけど、その中ではブロックを高い位置に設定させるやり方が見られた。最終ラインがかなり高く設定されて、ボランチのラインまでが敵陣に入っている時間も長かったと思う。その上で前線から相手のボールに対するチェックを繰り返した。

結果として日藤は攻撃のスターとなるボランチが自由にボールを持てなかった。相手ブロックとの関係でその組織の中に入り込んでしまうことが多くてボールタッチを増やせなかったと思う。さらに、ボランチにボールが入ったとしてもそこにはすぐに相手のプレスが効いてきた。組み立てのための効果的な展開をするのには余裕がなかった印象。

これに対して日藤の攻撃は縦への意図が強くなった。特に多くなったのは相手の高い最終ラインのウラへ放り込む攻撃。首藤の動き出しのよさが目立ったし、首藤が中盤に相手を引っ張り出して後ろの選手がウラを狙うような動きは日藤らしい縦の動きが見られたと思う。しかも、この縦への展開を素早くやるのが特徴的。前へ前への意識がある藤枝東の守備陣が寄せきる前に一気に縦を狙っていった。

この寄せきる前っていう考え方は縦への放り込み以外の部分にも見られる部分だったと思う。縦への放り込み以外ではサイドに起点を作るやり方が多かったわけだけど、そういう場所にしっかりと数的優位を作るシーンが多かった。もちろんシステム的な相性もあったわけだけど、ボールに対して近い場所に助けを常に置いていた印象。そうやって逃げ場を置くことで、相手が寄せきる前の展開を可能にした。これによって藤枝東の守備と1×1の関係を作らないことに成功したと思う。

立ち上がりの日藤は前線のウラを狙う動き出し(そういう動き出しが全体として多かった)と、そこに対するシンプルなボールの供給によって主導権を握った。藤枝東としては本来の前線での守備を否されてしまって、後ろに引っ張られる形。結果としてだんだんとブロックが下がるシーンが目立ちはじめた。そうやって相手を押し下げながら日藤の方は前線に人数を入れて攻撃の厚みを増していった。

こういう時間帯は守備においても日藤のよさが見られたと思う。前線に人数をかけた後の切り替えの守備がうまく機能した。これは本来的に日藤に見られるもので、守備に移ってからも簡単にはラインを下げず前線からの守備に力を入れていく。そういう中で相手が無理やりに蹴りだしたボールに対しては、50/50の強さを見せてことごとく日藤がものにしていったと思う。

ただ、そういう時間は長くは続かなかった。徐々に藤枝東が盛り返していった印象。その要因は日藤の立ち上がりの内容のよさは、ある意味勢いに支えられている部分が多かったからだったと思う。つまり、1つ藤枝東に攻撃をされると、その時点で日藤のよさは一気に減退して行ったってこと。これは攻撃のやり方に関係している部分が大きい。

例えば藤枝東の攻撃(後述)によって日藤の中盤以降が自陣深くまで押し込まれたことを想定してみる。ちなみに、今回の試合では日藤のDFラインだけがはがされるようなシーンはあまり見られなかった。

そうやって押し込まれた後の日藤の攻撃も基本的には縦の意識が強いものだったと思う。藤枝東の切り替えの守備のよさがあったから、奪った後にも余裕を持って攻撃に移ることができなかったのも事実だけど。とにかく、多くの人数が押し込まれた状況では前線の人数が当然のように少ない。そういう状況では藤枝東が個々の守備力の高さをベースに問題なく守備をすることが可能になったと思う。動きながら周囲を生かす首藤も完全にターゲットになったことで、よさが消えてしまった。

ここにおいて日藤の攻守に渡るよさは消えてしまった。前線が薄く、前後の距離が開いてしまったことで攻撃での日藤の上下の動きが生かせなくなった。同時にサイドも間に合わずに選択肢が狭められてしまった。そして、守備面を考えると日藤の守備は攻撃からの流れを念頭に置いているから、攻撃がよくなければ守備の内容もよくないってことにつながったと思う。高い位置での守備が機能しなくなって、ゴール前まで入り込まれるシーンが多くなった。こういう悪循環に完全に陥ったわけではないけど、こういう傾向が見られたのは確かだったと思う。

それに対して後半の日藤はやり方を変えてきたと思う。守備から攻撃への切り替えの中で一気に前線に蹴りだすボールを減らし、しっかりとつなぐ意図を持ち始めた。その中でしっかりとした組み立てが目立って、左右のサイドを効果的に利用する本来の日藤のやり方が多くなったと思う。

そうやってしっかりと組み立てる攻撃の流れの中では立ち上がりのように前線の人数を増やすことができた。結果、切り替えでの守備も再び機能するようになり流れを引き寄せることに成功したと思う。守備ブロックを作ったときにも、前半のように簡単に押し込まれずに、1つ1つの守備の前への意識を高めることで藤枝東の攻撃のスタートにも積極的にプレッシャーをかけていッ多と思う。

日藤としては主導権を握っている時間帯にしっかりと得点を奪えなかったのが痛かった。ただ、そこには藤枝東の個の力をベースとした守備の強さっていう要因もあったと思う。ある程度深い位置まで入られても、最後のところの競り合いで負けない強さを見せたから相手にいいフィニッシュまで行かせなかった。最後の場所では1×1の意味が強くなるから、そこにおいては藤枝東の守備の個の力が存分に発揮されたと思う。逆に日藤の得点はサイドからのボールに対して、1×1が作れない(要するにフリーになった)シーンだった。

その藤枝東の攻撃についても、日藤と同じくここまでの印象とはちょっと違った。近い場所でのパス回しが減って、もっと一気に距離を稼ぐボールが多くなったと思う。相手が組織を作ったときに、ボールサイドに寄せる傾向があるから、そういう場所で狭いところ狭いところに入り込むと抜け出せないってことを意識してたと思う。

逆にその相手の守備のやり方を効果的に活用した。前の試合から見られ始めた、左右の展開をうまく利用したと思う。1つのサイドで作って相手の組織を寄せておいてからの逆への展開は効果的だった。特に最後のアプローチでの大きなサイドチェンジ(大外を狙うクロス)でチャンスを作り出した。

加えて、今回の試合で目立ったのがトップへのくさびの数。これまでは中盤で組み立ててから、最後の仕上げとしてトップに入れるイメージが強かったけど、今回の試合では攻撃のアプローチの中にトップへのボールが組み込まれてた。トップの選手がDFの前で受ける動きをし、そこにシンプルに当てるアプローチが見られた。

その中で攻撃に深みを与えることができたと思う。これは、とにかく中盤でつなぐ意図が強かった前の2試合と比べると明らかに変わった部分。結果としてトップ下の河井が2トップの近く、ゴールの近くでプレーする機会が増えた。さらに、WBとかボランチの上がりを促進して攻撃に厚みを加えることができたと思う。

そして何よりも大きかったのが個の仕掛けの有効活用ができたことだったと思う。1度トップに当てて、落とすことによって、ボールを受ける選手は前を向いてボールを受けることができた。結果として個の仕掛けがしやすい状況が生み出されたと思う。これまでは受けてから時間がかかりすぎて、相手に距離を詰められてしまうことが多かったけど、今回の試合ではくさびを有効活用することで持ち味である個の力をうまく引き出せてた印象。


【流経大柏×東福岡】
流経大柏のサッカーを見るのは高円宮杯決勝のサンフレッチェユース戦以来。そのときには素晴らしい守備とその守備の流れからの攻撃をベースに優勝。今大会ではそのときの流経大柏の内容を上回るチームが見つけられないだけに、優勝候補の最有力として注目だった。

基本的に流経大柏のやろうとしてたやり方はイメージとは大きくは変わらなかった。最終ラインを高く置いて、コンパクトなブロックを形成。さらにボールサイドに人数をかけることで連動性を持たせやすいような選手間の距離の近さを作り出す。その上でトップの場所からの前に向けての守備が見られる。その1つ1つのチェックにおける個々の意識はもちろん、流経大柏のよさはこの個々の守備を組織に還元する力。最初の守備に対する連動性のよさが見られる。しっかりと最初のチェックで制限をかけて、次で相手の前で奪えることが多い。前の守備によって、後ろの出足の速さが生み出されてると思う。

この流経大柏の守備に関してはシステム的合致を利用してる部分もあると思う。サンフレッチェユースとの試合では相手のダイヤの中盤に対して流経大柏もダイヤの中盤を採用。今回の試合では5-1-3-1みたいな形の東福岡に対して4-2-3-1を採用した。相手が変則的なシステムってことで完全な合致状態にはならなかったけど、相手のSBの攻撃参加に対して左サイドの大前が自陣深くまで下がって対応するようなシーンが多かったことを考えると、ある程度は対面した相手についていくことがはっきりしてくように感じた。2試合しか見てないから分からないけど、相手に合わせながら守備の組織を変えるチームなのかもしれない。

ただ、今回の4-5-1に関しては攻撃の面を考えた部分も大きかったかもしれない。相手のマンマークを混乱させるためか、2トップを両翼に置く形になっていた。その代わりにトップの位置にはMF登録の田口を置いて軸とした。そこに最初に1つ収めることことで、攻撃のスタートが切られることが多かった印象。その上で2トップがサイドから斜めに入ったり、前線の配置を入れ替えるポジションチェンジが見られたと思う。そこにボランチの飛び出しを加えながら、攻撃に厚みを加えていった。

その流経大柏の攻撃の内容も印象としては高円宮杯と似たものだったように思う。とにかく縦への意図が強い。サイド利用は多いけど、横パスはほとんどない。サイドに出すときには前方に斜めの質のボール。後ろへのボールに関しても、1度トップに当てた後の落としっていう攻撃的な意図があるもの以外にはほとんど見られなかったと思う。奪ったら一気に縦に向かう切り替えの速さは健在だった。どちらかと言えば、流経大柏が主導権を握ってたと思うけど、しっかりとポゼッションするっていう意図はあまりなかった気がする。

ここまで高円宮杯の内容も含めて書いてきたように、高い位置からの組織的に洗練された守備で奪い、切り替えの素早さで一気に縦縦に進み(真ん中に限定されるわけではない。トップも動きながら両サイドにも起点を作る)、戻りきる前の相手の組織に仕掛けるのが流経大のやり方。ただ、今回の東福岡はこういうやり方の流経大にとっては相性の悪い相手だったように感じる。

東福岡は上にも書いた通り、5バックシステムで完全に守りに入った。当然のように攻撃で一気に押し上げるようなやり方は取ってこなかった。だから、流経大柏が持ち前の前線からの守備でうまく中盤で奪ったとしても、その後の攻撃に効果的につなげるのは難しかった。流経大柏は切り替えのスピードを上げて組織が整う前に攻めきる形だってのは上にも書いた通りだし、今回の試合でもそういう切り替えの速さが見られた。ただ、その時点で東福岡の守備が大きく崩れてることがなかったと思う。後ろの重心を置いた内容の中で、攻撃時に簡単に後ろが薄くなるってことを防いでたから。そして、そうやって受ける体制を作られたときに攻めるのは流経大柏の形ではないように思った。

それでもまだ、中盤で狙い通りの守備ができているときはよかった。最後の最後に人数をかけた東福岡の守備ブロックに対して、なかなかシュートに行くことができなくなったけど、ボールは支配していたし、敵陣深くまで進攻していくことができた。でも、時間とともにそういうやり方がうまくできなくなって言った気がする。

その要因は東福岡の攻撃のやり方にある。東福岡は立ち上がりはそれなりにつなぐ意図を見せていた。そういうパス回しを狙われて、相手の守備のよさによって途中で引っ掛けられるシーンが多くなった。それを見てか、時間とともにロングボールで一気に距離を稼ぐボールが多くなった。前線にはトップ(と両サイド)を残して後は全部引く。トップに対して一気にロングボールを放り込み、相手が下がったところで後ろが押し上げてくるようなやり方が多くなったと思う。そうやって距離を稼いだ後にサイドに展開するやり方も目立ってた。

このやり方に対して流経大柏は本来の守備が見られなくなった。本来の守備の勝負どころである中盤の場所を簡単に飛ばされたわけだから。さらにコンパクトなブロックを作るために高めに設定したラインのウラに単純なボールを放り込まれ続けた。その内にだんだんと守備の意識が後ろに向かってしまうのは必然だったし、ロングボールに対してDFだけがはがされる状況が生まれる中でコンパクトさが失われる結果になってしまったと思う。

これが前半の途中から東福岡のペースになった要因。ロングボール攻勢で流経大柏のブロックが押し下げられ、そういう状況を作ってから東福岡は後ろの選手を押し上げて行った。そういう流れの中で流経大柏は最後のブロックの堅さも見せてくれたように思う。押し込まれる状況は意図しない形だったとは思うけど、それでも最後の跳ね返し力で相手に決定的なチャンスは作らせなかった。東福岡の攻撃が基本的にあまり厚くなかったってのもあるんだろうけど。

流経大柏は危なげなかったと言っていい。東福岡もラストに人数をかけたブロックをベースとしての守備の堅さも見られたけど、やっぱりチャンスを作ったのは流経大柏だった。大前が抑えられても、久場のスピードを利用しながらゴールに迫っていった。逆に守備では不本意なやり方だったのにも関わらず、安定感を見せてくれたと思う。こういう点を見るとやっぱりチームのベースは守備だって思われる。さすがに、チャンピオンチームだと思う。


【藤枝東×三鷹】
両チームの初戦の内容を比べると圧倒的に三鷹が優勢だった。個が分断され勝手に相手の守備もうに引っかかっていくようなイメージだった藤枝東に対して、三鷹は後ろの飛び出し、流動性をベースとしながらいい内容の攻撃を展開してた。でも、その後の両チームは対照的な展開。1回戦の内容がどんどんと好転して組織としてのよさを見せていった藤枝東と守備の時間が長くなる中で1回戦のような厚みのある攻撃ができなくなって行った三鷹。そういう両チームの対戦だった。

立ち上がりは蹴り合いの試合になった。攻める藤枝東と守る三鷹っていう構図、さらに藤枝東にはその後の切り替えのよさもあるだけに三鷹が蹴り出しまくるってのはある程度予想できた。でも、藤枝東が蹴り出すっていうのはある意味では予想外であり、大会内で明らかに変化が生まれた点だったと思う。

この藤枝東のロングボールの意図は単純に相手のブロックを押し下げたいってことにあったはず。立ち上がりの三鷹は自陣にしっかりとバランスをしっかりとしたブロックを形成していた。そういうバランスをベースに中盤以前でも藤枝東のボールに対して、しっかりとプレッシャーをかけてきた。藤枝東としてはそういう形では攻撃がやりにくいし、何よりも相手の守備の流れからの攻撃が怖い。そういう守備時のバランスがいいと、攻撃時の飛び出し、上下の連動がしやすくなるわけだから。縦のバランスが崩れさせた方がそういう心配がなくなる。そのためにロングボールで相手のブロックを崩しに言ったんだと思う。

結局、この蹴り合いの中で段々と三鷹のブロックが押し下げられていった。前線の厚み、個々の技術で上回った藤枝東の方がロングボールの実効性を高めてたから、ある意味では必然だったと思う。そして、そうやってある程度まで相手を押し込み陣地を増やしたところで藤枝東が本来のやり方に変更。そして、この組み立てのやり方がこれまでの中で一番いい内容だった。個と組織のバランス、中長短距離っていうパスの距離、サイドと中の使い方、ランニングの質のバランスが最高だったと思う。

相手をある程度下げからは左右のサイドを一杯に使った展開が見られた。片方のサイドに起点を作り、相手が狙いに来たところで逆のサイドへ。さらに前回の試合から多くなりはじめたくさびのパスも織り交ぜる。そうやって左右真ん中と起点を分散させ、さらに横パスに縦パスを織り交ぜることで相手のブロックの低い場所に押し込んだ。パスの質も短短長のリズムでさまざまなバリエーションを増やしたから、相手に完全に狙いどころを定めさせなかった。結果、圧倒的なポゼッションが可能になったと思う。

こういうパス回しを可能にしたのは、ボールに対する動きの質がよくなったたからだって言える。味方が囲まれているときのフォローの遅さをはじめにまだまだランニングの質に不満が残るところは多いけど、1戦目から比べると明らかに走りの質のバランスは改善されてきている。受けに来るような近づくランニングとスペースで受けるような遠ざかるランニングの質がバランスよく織り交ぜられている印象。特に遠ざかるランニングが多くなってきていることで、ショートパスにこだわらずに一発で相手のブロックに仕掛けるようなパスが引き出されているように思った。

そして、こういうパス回しが個の力を引き立てる。パスを回しながら広い場所に入り込み、チャンスがあれば積極的に仕掛けていくような姿勢が目立った。そのときに個が第一選択になってないのがよかったと思う。個での仕掛けにこだわり、窮屈になったら逃げるようにパスを出していた初戦と比べると明らかに違う場面。あくまでもパスは少ないタッチで回りつつ、チャンスがあれば仕掛けるっていうようなバランス感覚が生まれたと思う。逆にパスにこだわる姿勢ではないのもいい部分。

前にスペースがあるときにはもちろん、1×1のときには積極的に仕掛けていく姿勢が目立った。この試合に関しては数的不利の状況も個の力で打開してしまうシーンが目立った気がする。ただ、それはあくまでも相手との個の力差があったから。今後はやっぱりもう少し早くフォローに行きたいところ。とりあえず、効果的な組み立てと個の力差によって絶対的に試合を支配できてたのは確かだと思う。

正直なところ、三鷹としてもそういう個の力差は感じてたはず。ただ、圧倒的な粘り強さで最後の最後を跳ね返し続けたのは素晴らしかったと思う。精神論はあまり好きではないけど、本当にあきらめない姿勢というか、最後まで集中するような姿勢が見られた。結果として流れの中では1失点っていう内容とは不釣合いな結果がもたらされたように感じた。

ただ、やっぱり初戦のときに懸念材料に挙げていた守備の問題が浮き彫りにされたように思う。正確にはラストの堅さがあるわけだから、守備と攻撃のやり方の相性の悪さって言った方がいいかもしれない。後手後手の守備に回る中で最後まで持ち込まれる状況が続いてしまった。

そして、この最後まで押し込まれる守備ってのが三鷹の攻撃のやり方とは相性が悪い。基本的な三鷹の攻撃は上に書いたように縦の関係性を重視するものだと思う。2回戦のように縦1発攻勢で勝ち上がった試合もあったけど、それは本来のやり方ではないはず。何よりも2トップのタイプ的にロングボール1発でなんとか打開できるような攻撃には向いてないと思う。

そういう意味で今回みたいに中盤以降が完全に引かされる状況は好ましくなかった。トップがはがれてしまって、跳ね返しても跳ね返しても自分たちの攻撃に移ることができなかった。そうやって守備のバランスを整えられないっていう悪循環が生まれてしまった印象。本当は三鷹の攻撃を考えたら、中盤で引っ掛けるような守備をしたいってのは1回戦のときも書いたとおりだった。

対して、後半は修正を加えてきた印象。それは守備時に不用意に中盤のラインを下げないってこと。前半は中盤が完全にDFと一体化してしまう状態が目立ったけど、後半は中盤をそう簡単には一体化を作り出さないように意識してた。結果として守備時にはDFラインだけで守ることを余儀なくされるシーンもあったけど、攻撃でのバランスは取ることができた。結果として近い関係のパスが回って、敵陣深くまで入り込むシーンも見られ始めた。少なくとも立ち上がりはそういう姿勢が見えていたと思う。

それでもやっぱり最終的には個の差が大きかった。数的優位を作っても打開されてしまうのは痛かったと思う。初戦では藤枝東の個ベースのやり方に懐疑的ではあったけど、やっぱり個の力の重要性を実感させられる試合になった。そういう意味では組織としてのやり方が素晴らしい流経大柏との決勝を見てみたい。おそらく高円宮杯的なクラブユースと高校の試合みたいな展開が生まれるような気がする。加えて、準決勝に残った残りの2校のサッカーに明日は注目してみたい。
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この記事のコメント
三鷹の出足はすごいですね。イタリア人みたいでした。日本人のアジリティーはワールドクラスなのか?と思うほど。
組織プレスショートカウンターをやったらすごいんじゃないかと思いましたが、フェアプレーというよさが消えてしまう。
個の守備と数的優位を作っての助け合いから身の丈にあったシンプルな攻撃は高校生らし差を感じました。選手を育てるサッカーだったと思います。

組織戦術に頼るのは個人を育てないし、攻守分業で結果を残すのはエリートのやること。高校サッカーにタレントがいないのは結束力や精神力が結果に表れるので社会的教育的にいいことなのかもしれません。

藤枝東は静岡らしい落ち着いたオトナのサッカー。個々がしっかりしている感じ。昔からの静岡びいきとしては嬉しいところ。
決勝の相手がプレッシングスタイルのようなので、分が悪いけど個人が強くなることと助け合うことの両方ができればいいですね。

流経柏は見たことないのですが、「人もボールも動くサッカー」のコンセプトが詰まったサッカーみたいなので気になります。
中盤を厚くしてボールを奪って、走ってパスコースを確保し、サイドで数的優位を作りながらサイドチェンジを繰り返すポゼッションでスペースをつくり飛び込んでいく。オシムサッカーのイメージでしょうか。
2008-01-08 Tue 15:58 | URL | cska352 #vYGCFAd.[ 内容変更]
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三鷹のサッカーは本当に高校生サッカーらしいって気がしました。攻守にわたって(いい意味で)目立つ選手がいないというか。そういう意味ではどのチームにも目指せる形とも言えるかもしれませんね。イエローカードをほとんどもらわないフェアプレー精神も素晴らしいと思いました。

藤枝東は微妙なバランスの上に成り立っている気がします。個がベースになるか個が孤立するかが紙一重というか。個がベースとなり組織としてもできるようになれば何の心配も要りませんが、個が孤立してしまうと流経柏の守備網に引っかかってしまうと思います。
初戦は緊張からか、完全に個が孤立してしまっていたので、決勝っていう舞台との勝負になるかもしれません。試合をするごとに内容がよくなっているので、心配はしてませんが。

流経柏は準々決勝では相手が引いたことでポゼッション型になりましたが、本来的には奪ってからのショートカウンターを得意とするチームだと思います。そういうスタイルで戦ったサンフレッチェユースとの試合のイメージが強いからかもしれませんが。ただ、そういう攻撃でも走ってパスコースを確保したりっていう人の動きは欠かさないのは確かです。
2008-01-08 Tue 18:53 | URL | ひまじん #-[ 内容変更]
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流通経済大柏VS東福岡の試合は事実上の決勝戦だったと思います
高校サッカーであんな緊迫した試合はないでしょうね
東福岡のサッカーを観て優勝を意識しましたね(残念TT)
もう少し高い位置でプレッシングをかけてすばやく得意のサイド攻撃をしていれば、東が有利になったのではないかと思いました
守備を捨てて攻撃に行くリスクまでは高校サッカーでは難しいのでしょうね!?(オシムの教え)

2008-01-12 Sat 22:52 | URL | 九州っこ #-[ 内容変更]
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東福岡の試合は1試合しか見られませんでしたが、中心選手がいなかったらしいですね。本来はどういうやり方をしているか分かりませんが、高校サッカーにおいて中心選手がいないということは大きいんじゃないでしょうか。結果としてやむ終えず超守備的なやり方をとった気がします。
2008-01-12 Sat 23:28 | URL | ひまじん #-[ 内容変更]
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