ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-06-16 Sat 22:31
高校総体静岡県大会決勝:藤枝東×静岡学園
去年の選手権の県予選と同じカードになったこの試合。そのときのイメージがあったし、知ってる選手も何人かいたからある程度イメージを持った中での観戦になった。

藤枝東は3-5-2、静学は4-4-2でスタートした試合内容について。

守備の意識とか狙いは両チームとも似たような形だった。決勝ってことで両チームが前がかってたっていう側面もあっただろうけど、両チームとも最前線からの積極的な守備をしてた印象。トップを起点にしながら敵陣のボール保持者に対してもかなり厳しいチェックを仕掛けてく。そうやってボール保持者を自由にさせないことで、相手にリズムを作らせないっていう意図を両チームとも持ってたと思う。特に両チームとも前半は満足に組み立てられるような状況が生まれたなかった。

ただし、こういう高い位置での積極的な守備に隙が見えてたのも事実だった。それはこの守備のやり方が結局は個々の意識の積み重ねになってしまっているから。もちろん個々の高い守備意識をベースにしなければこういう積極的な守備ができないってのは事実なんだけど、そういう意識に戦術的な成熟が追いついていないような印象を受けた。

つまり守備が個々の守備の足し算だけで行われてるようなイメージ。だから、個でのプレッシャーによってどうしても次のところにギャップができてしまう場面が目立った。1つめのプレッシャーを起点とした次の守備のイメージの共有ができてなかったような印象。

そして、特にこういう部分が見られたのが静学の守備だった。ボールに対して複数枚でプレッシャーに行くのはいいんだけど、プレッシャーに選手が出た次のところのカバーが追いついてないシーンが目立った。2失点は両方ともボールに選手が寄せられて、次のところが完全にフリーになってしまった形。プレッシャーに行ったところできっちり止めないと、薄いところに簡単に展開されてしまうっていう状況が生まれてた。そもそもボランチの1枚をほぼ完全に相手のトップ下にマンマークにつけてたから、ギャップが生まれやすい状況だったって言える。

こういう静学に比べると藤枝東の方が組織的な守備ができてたような印象を受けた。静学と比べるとそもそもの選手の配置のバランスのよさを感じた。これは攻撃時に流動的になる静学とある程度ポジションを固定しながら攻める藤枝東の違いが現れた部分だってことも言えるけど。とにかく、こういう配置のバランスのよさを生かして中盤でのこぼれ球を自分たちのボールにする場面が多く見られた。

それに、上での最初のチェックによる制限を効果的に利用した次のところの守備もうまく機能してた。特に相手の縦パスに対して先に触る意識の高さが目立ってたと思う。こぼれ球を拾う形にしろ、相手のパスを前でカットする守備にしろ個々の出足の速さがベースになってたことも事実そういう意味での個々の守備の部分でも藤枝東が静学を上回ってたと思う。

ただこういう守備のやり方は相手ありきのものだから、相手の攻撃のやり方に左右されるのも確か。そしてその攻撃面の狙いは両者が正反対のものを見せてくれたと思う。具体的には個をベースにする静学と組織に重点を置いた藤枝東。

静学が個人技の高さはずっと言われてきた部分。この試合でも最初の選択肢として個での突破を考慮する場面が目立った。ただ、こういうやり方が逆に藤枝東にとって守りやすい状況を作り出してたような気がする。

そもそもこの試合の藤枝東は相手の個に対する対応をしっかりと考えてたと思う。基本的には上にも書いたように高い位置でのプレスをするためにチーム全体が前にかかってる。だから必然的に最終ラインもかなり高い位置に設定されることになる。ただ、そうやって全体をコンパクトにしながらスペースを消す考え方の中でも人に対する意識もしっかりと持ってた印象。マンマークとまでは言わないけど、ある程度は人にしっかりとつく中で相手との距離を縮めた守備のやり方が目立った。こういうやり方が上に書いたような相手の前でカットする守備を生んだ要因でもある。特に最終ラインは相手のFWをしっかりと見る意識が強かったように感じた。

藤枝東の前線からのプレスによって序盤の静学はロングボールを藤枝東最終ラインのウラにシンプルに蹴りこむシーンが目立った。そういう状況の中でもしっかりと人につくことで落ち着いた対応をしてたと思う。

そして、こういう人への意識が強い藤枝東の守備に対してなおも静学が個を優先した試合運びをしたことが藤枝東に流れを呼び込んだと思う。パスの選択肢よりも個の選択肢が先に来るからある程度思い切ってボールへのアプローチができるし、1人の保持時間が長くなるから狙いどころも定めやすい。こういう静学の攻撃のやり方と藤枝東の守備のやり方の合致によって、藤枝東の守備の方が効果的に機能してるように見えた要因になったと思う。

逆に藤枝東の攻撃は少ないタッチでシンプルにつなぐ意識が強かったと思う。こういう攻撃のやり方は相手にとっては狙いどころが定めにくい。ボールに対してアプローチしたとしても、早いタイミングで次の局面に移行されてしまうから、うまくギャップギャップに入り込まれてしまうことになる。藤枝東の攻撃は組み立ての中ではトップ下の河井を経由しながら狙いどころを定められないような展開をしてたし、そもそも奪った後にはすぐに前線に入れるっていう狙いがはっきりしてた。

そういう早い攻撃は相手にとっては守備の組織を作る時間を与えないようなものだった。そういう個々のシンプルな対応が相手の守備のギャップにうまく入り込む要因を作り出したと思う。ただし途中のやり方の変更で藤枝東も個に任される部分が大きくなったってことは書いとく。

その途中の変更について。特に先制点の後にその変更が見られた。最初の変化は藤枝東の守備の部分だったと思う。それまでのような高い位置でのチェックを完全になくすわけではないけど、徐々に安定したブロックの形成へと移行していった。最終ラインの位置も序盤に比べると低い位置に変わって、チーム全体としても自陣に組織をバランスよく作る時間が長くなってたと思う。

そして、こういう藤枝東の守備のやり方の変更に伴って、静学の攻撃にも変化が生まれた。相手のブロックが下がったことで中盤ではある程度ボールを持てるようになったから、自分たちのリズムを作ることができはじめた。それに伴ってSBの積極的な攻撃参加も目立つようになったと思う。そうやって前線に人数をかけて厚みを加えていった。

こういう前線に厚みを加えながらの攻撃は可能性を感じる部分があったのも事実。個々の技術力と近い距離感のいい関係性に効果的なフリーランニングも加わって、相手ゴール近くでいいリズムでパスが回るシーンも見られた。

その中ではこのチームの特徴である前後のポジションチェンジも多く見られてたと思う。トップの大石が流れてボールを引き出しながら、空いたスペースに他の選手が出てくっていうシーンが多かったと思う。相手が人につく守備をしてただけに、こういうやり方が一番相手にギャップを作るうえでは効果的だったかもしれない。

ただ、こういういい流れの中でも結果として藤枝東の最後のブロックの突破まではつながらなかった。その要因としてはやっぱり個に頼りすぎる部分とそれによる連動性の希薄さがあった気がする。もちろん最後のところをきっちりと固めたときの藤枝東の守備の堅さもあったけど。

とにかく、藤枝東はこういう堅い守備をベースにしながら攻撃はカウンターを狙う形が多くなった。そのカウンターは基本的に2トップ+1の3人の関係で攻めることが多かった。そういう数的に不利な状況でも効果的に攻める上での工夫が見られたのは良かった部分。

具体的には相手のSBのウラのスペースを徹底して狙う形。しかもボールを奪ったら迷いなく一気にそこを狙うボールを入れる。この迷いなく相手の最後のブロックにシンプルに勝負を仕掛けるボールは序盤から目立った形。相手の中盤でのプレスがきつかったこともあったし、上にも書いたようにこういうシンプルなやり方が効果的に決まったと思う。

さらに前線3人の技術の高さがこういう攻撃を意味のあるものにしてた印象。この部分に関しても序盤からWBがやや守備に意識を向けてたこともあって、試合全体を通じて重要な部分だったっていえる。特にFWの松田はボールのないところの抜け出しのうまさ、ボールを持ったときのテクニックの両方を兼ね備えてた。そうやって前線でボールをうまく引き出しながらしっかりと時間を作って、チームを助けてたと思う。

結果は2-0で藤枝東。最後に静学のGK浅野について少し。この試合では静学もかなり高い位置にラインを設定してた。特に失点後の攻撃時は2バック気味の形になってたと思う。結果としてラインのウラをカバーする浅野の役割が重要になってた。そういう意味ではエリア外にも積極的に飛び出してくるプレーが多かったのは好感。
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