ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-02-17 Sat 21:29
フランス×アルゼンチン
<フランス:4-4-2>
FW:アンリ-トレゼゲ
MF:マルダ-リベリ、マケレレ-ビエラ
DF:アビダル-エスキュデ-スキラッチ-サニョル
GK:クペ

<アルゼンチン:4-4-2>
FW:サビオラ-クレスポ
MF:Lゴンザレス-カンビアッソ-ガゴ-サネッティ
DF:エインセ-ミリート-アジャラ-ブルディッソ
GK:アボンダンシエリ 

フランスはジダンが抜けたことでどうスタイルが変わってくるか注目だった。結論から言っちゃえばかなりスタイルが変わってきた印象。前は良くも悪くもジダンを中心としてジダンを経由する攻撃の仕方だった。つまり真ん中から攻めることが多かったと思う。

この試合を見る限りフランスはサイドを起点にしようとする意識がかなり強かった。チャンスにつながったシーンはほとんどがサイドからのクロスだったし、比較的低い位置からサイドに散らしてた。

両サイドの前後はW杯と同じでリベリ-サニョルとマルダ-アビダルの組み合わせでスタート。W杯のときのリベリとマルダは1トップのアンリを抜いて出てくってのが1つの仕事になってたし、真ん中よりでのプレーが目立ってた。この試合を見る限りこの2人ともライン際での仕事を任せられてたと思う。確かにゴール前に入ってくるプレーもあったけど、それはボールと逆サイドの選手が中に入ることでゴール前の人数を増やそうとするような場面。

両SBの攻撃参加も積極的でサイドで数的優位を作ろうとしてた。ただ前半の右サイドはリベリが孤立気味。1人でボールを受けて1人で仕掛けなきゃならないことが多かった。リベリ自身も本来の調子ではなかったような気がする。1対1での仕掛けでとめられてしまうことが多かった。

この攻撃に対してアルゼンチンの縦を切っるような守備の仕方も効果的だった。結局フランスはサイドを起点にしても、早めにクロスを上げることになってしまってアルゼンチンの守備陣は安定して跳ね返すことができてた。

それにアルゼンチンは縦をえぐられると危ないシーンにつなげられる場面が多かった。アルゼンチンは基本的にはバランスのいい守備をしてたけど、サイドをえぐられたときはCB(アジャラ)がサイドに引き出されることで中のバランスが崩れた。

そのスペースに中盤の選手(カンビアッソ)が戻ることになって、中盤がDFラインに吸収される。さらにサイドに目が行くことでズルズルとラインが交代した。そうやってDFラインの前に大きなスペースが空いてしまってたと思う。そこを突かれたら危なかった。

後半にはフランスはマルダに変えてゴブ、サニョルに変えてクレールを投入。この交代からもサイドの攻撃を重視してることが分かると思う。ゴブが右、リベリが左を基本としながらもやや流動的にやってた。クレールはかなり積極的に攻撃に参加してきて右サイドに厚みのある状態が保たれてた。そうやってサイドをえぐろうとする意識が高くなってたと思う。

その中でアルゼンチンもうまく適応してた。相手の右サイドでの数的優位に対して、守備面ではカンビアッソがサイドの対応に回った。こうやって人数をかけて崩されることを防いでたと思う。

攻撃面でもクレスポが左サイド(フランスの右)に張り出してのプレー。相手のSBの攻撃参加を減らせようとする意識が見られた。時間によってはサビオラが右サイドに張り出してアルゼンチンの2トップが両サイドにワイドに開いてることもあった。この辺の駆け引きは面白かった。

フランスのこういうサイド攻撃の起点になったのがボランチ。低い位置からサイドへの大きな展開が目立った。こういう散らしの部分を含めて、ジダンがいなくなったことでボランチに求められる攻撃の役割が増えてたような気がする。

まずトップ下のスペースを埋める役割。この試合ではビエラがかなり積極的に前線に飛び出してくシーンが多かった。FWが下がってくるのとあわせて、トップ下に空いたスペースを有効活用しようとしてたと思う。

ビエラが高めのポジションを取ったことで、マケレレのポジションも高めの位置に設定されてたと思う。攻撃の組み立ての部分をマケレレが担うことが多かった。左右への散らしを代表としてかなり攻撃でのボールタッチの回数が多かった。攻撃面でマケレレがこれだけ目立ってる試合はフランス代表の中では初めて見たかもしれない。

こういう形でボランチが攻撃に参加することで攻撃面でのジダンの穴を埋めようとしてた。ただ、同時に守備面でのもろさにもつながってた気がする。

例えば失点シーン。カンビアッソにビルドアップ時にインターセプトされたシーンからだった。こういうときにボランチが攻撃に入ってたことでファーストディフェンスが遅れた。ボール保持者に対してのプレッシャーが効かずにうまく展開されてしまった。後ろはバランスの崩れたDFラインだけでの守備を余儀なくされてたと思う。

失点の直接的な原因は相手のうまいパス交換だったけど、そのシーンでフランスの選手が戻りながら守備をしているのも事実。中盤の守備が薄くなることで、相手に速攻を仕掛けられたときのもろさを感じさせた。

ただ、フランスの組織をつくったときの守備は全体としてバランスのいいものだった。これまで何度か書いてきてるように前線からしっかりとプレッシャーをかけることで相手の選択肢を削ってくやり方。

まずはとにかく縦のパスコースを切る。そうやって相手が1度後ろに戻さなければならない状況を作った。1度遅らせたところで、それを戦術的に追うことでコースを消す。最初の守備のスタートはハーフェイライン付近だけど、相手が一気に攻撃できなければ深い位置まで追いかけていってた。

そうやって規制をかけて最終的にはサイドに追い込む形が目立ったと思う。アルゼンチンもフランスの守備に対して苦し紛れのロングボールを蹴ることが多かった。

さらに後半の守備のしかたを見る限り、規制をかける意味でのプレッシャーだけじゃなくてボールを奪う意味でのプレッシャーも見られた。プレッシャーをかけはじめる位置を高い位置に設定して前線から複数枚でチャレンジする積極的な守備のやり方だった。

守備の積極性っていう意味だと前半からフランスのDFラインが高めの位置を設定してた。W杯のときは深めの位置で最後の所でで跳ね返すことが多かったと思う。そう考えるとファーストディフェンスの位置を高めにしながら、チーム全体がコンパクトなまま高い位置へと移行してた気もする。

アルゼンチンはこういうフランスの守備に対して、序盤はロングボール主体の攻撃が目立った。上に書いたとおり相手のプレスがきつかったからロングボールを蹴らざるを得ない部分もあったけど、そのボールには相手の高いDFラインのウラを突くっていう意図が感じられた。サビオラとクレスポも常にウラを狙ってたと思う。ある意味ではこの時間帯はアルゼンチンらしくなかったって言えるかもしれない。

それでも前半15分の得点シーンはアルゼンチンらしいパス交換から。サビオラとサネッティが右サイドでパス交換をしたところから。いくつかのパス&ゴーの組み合わせの中で得点までつながった。ボールと人が動く理想的な形の中でのゴール。最初のシュートを打ったクレスポの動きの質も高かった。

このシーンの少し前から序盤は徹底して相手のウラを狙ってたサビオラが、下がってきてボールを足元で受けようとするシーンが目立ち始めた。そうやって2列目とのポジションチェンジをすることでフランスのDFがつかまえきれない状況を作りだしてたと思う。選手の出入りが生まれたことでフランスのDFとしては誰が誰を見るべきかがはっきりしてなかったんだと思う。縦のポジションチェンジを取り入れたが功を奏したと思う。

上にも書いたとおりこの得点の一番の起点はカンビアッソの高い位置でのインターセプト。
カンビアッソは危機察知能力が抜群に優れてた。このカンビアッソを中心にアルゼンチンの守備はボール保持者に対しての寄せの速さが目立った。

ボール保持者に対して必ず1枚は寄せて自由にプレーさせないやり方。多くの選手が低い位置に入ってブロックを形成することでそれぞれの距離を縮めて相手にプレッシャーに行きやすい状況を作ってた。相手と正対するときはDFラインと中盤のラインを配置するバランスのよさも目立ってた。そういう守備の中で特に真ん中は堅い。トレゼゲとアンリが2トップを組んでるときはほとんどボールを触らせなかった。

さらに得点シーンみたいな効果的なインターセプトが決まったのには相手の攻撃のやり方の問題もあった。フランスは足元でボールを受けようとする意識が高すぎた気がする。サイドからの攻撃にしてもリベリ、マルダが低い位置でボールを受けてから仕掛けてくシーンが多かった。

つまりボールを持ってから何かをやるっていう形。それだと相手が距離を縮めてくる時間が十分にある。そうやって結局は相手に複数枚で当たられて孤立してしまった。もっとスペースで受けるようなシーンを増やしてもよかった気もするけど、ジダンがいなくなってパサーがいなくなったのが痛いってことかもしれない。

なかなかボールが触れなかったアンリとトレゼゲの2トップ。あまりに2トップ的過ぎたような気がする。確かに引いてきて起点になるような場面も見られたけど、基本的に2人とも真ん中のトップの位置をキープしてた。

サイドからのクロスに対しても2人がゴール前で待ってるっていう場面が多かった。待ってるってのは悪い意味で。ゴール前での動きが足らずに、いわゆる詰まってるっていう形。1人をおとりにしてもう1人がやや低い位置から出てくるようなシーンもなかった。

そういう意味ではトレゼゲに変わってアネルカが入ってきた後の方が動きが見られた。アンリが積極的にサイドに流れるシーンが多くなってボールタッチの回数も増えてたと思う。その中でリベリとの関係でサイドを崩すような場面が見られた。中ではアネルカがやや引いた中途半端なポジションをとって面白い形だった。トレゼゲとアンリの2トップよりは可能性を感じさせる組み合わせだった。

それに比べてアルゼンチンの2トップの関係は洗練されてた。1人が流れてもう1人が中にいるとか、1人が下がって1人がウラを狙うみたいな関係性が随所で見られる。しかも、その役割が固定されてないのもいい部分。さらに上にも書いたとおり2トップが両サイドに張るみたいな変則的な形にも対応してた。

最後につけたし。フランスの守備は高いラインを設定してたって書いたけど、もちろん下がったとき(下げられたとき)の安定感も見られた。そういうときはDFラインの前に2枚のボランチがしっかりと位置するわけだし、W杯時のようにリベリが下がってきての守備の貢献度も高い。一度しっかりとブロックを形成されたらなかなか崩せないと思う。

結果は0-1でアルゼンチン。最近W杯の振り返りをした両チームだけに見るべき部分が多かった。
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