ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-02-26 Mon 13:17
セルティック×ミラン
<セルティック:4-4-2>
FW:ヘッセリンク-ミラー
MF:マクギーディー-レノン-スノ-中村
DF:ネイラー-オデイ-マクマナス-ウィルソン
GK:ボルツ

<ミラン:4-5-1>
FW:ジラルディーノ
MF:カカ、グルキュフ-ピルロ-ガットゥーゾ-アンブロジーニ
DF:ヤンクロフスキ-マルディーニ-カラーゼ-オッド
GK:カラッツ

両チームとも自分達の立場にあったやり方で試合に入ってたと思う。つまりセルティックはホームの立場としてアグレッシブに、ミランはアウェーの戦い方でまずは受身の形になりぎみだった。

セルティックのアグレッシブな姿勢は守備面から見て取れた部分。立ち上がりからとにかく相手ボール保持者に対しての速い寄せが目立った。そうやって一気に距離をつめて、自分達の土俵であるフィジカルの勝負に持ち込めればミランとしても簡単にボールを扱うことができない状況になってた。

それにレノンの働きを見ても守備の積極性が伺える。前回セルティックの試合(1月の終わりのインヴァーネス戦)を見たときはレノンが完全に消えてしまっていた。それと同時にチーム全体の守備もうまく機能してなかったと思う。

それに比べてミラン戦ではレノンがとにかく献身的に相手ボール保持者に対してアプローチするシーンが目立った。ガットゥーゾと比べても守備への貢献度は遜色なかったし、むしろ守備での運動量では上回ってたような印象。

こうやってレノンが高い位置での積極的なチェイシングに引っ張られてチーム全体の守備も前がかってた。中盤のブロックの位置が高く設定されて、同時にDFラインもある程度高い位置をキープできてたように思う。そのウラのスペースをジラルディーノに突かれることもあったけど、パスの出し手に対してのプレッシャーがかかってるときは決定的な場面にはつながらなかった。

こういう積極的なセルティックの守備に対してミランはサイドをうまく使うことで否そうという意識が見て取れた。左右をワイドに使うことで相手の選手間の距離を開けてプレッシャーを分散させる。さらにサイドに相手のボランチをサイドに引っ張り出すことで、今度は逆に中が空いてくるっていう状況も作り出せてたと思う。

右サイドに関してはオッドが積極的にオーバーラップを仕掛けることがかなり深い位置までえぐることができた。それはアンブロジーニが流動的にプレーしたことで生まれたものだったと思う。アンブロジーニは中から逆サイドで自由に動いてたから右サイドにはオッドがオーバーラップするだけのスペースが空いてたし、相手のマークも甘くなってた。

そうやってセルティックの守備のブロックが低い位置へ下げられるような時間帯が増えてきた。それは1つ下のポジションにいるピルロが自由にボールを触れる時間を増やすことができるってことを意味する。そうやって自由になったピルロからの正確な散らしで、うまく攻撃を還元させることができてたと思う。

こんな感じで攻撃面でもいい効果をもたらしたミランのサイドに起点を作るやり方だったけど、最初の目的は守備を考えたものだったと思う。それは序盤はグルキュフが左サイドに張り付いて、そこにボールを集めることが多かったのから分かる。

ミランの左サイドは、つまりセルティックでいうと中村のサイド。そのサイドから攻撃を仕掛けることで中村の守備の負担を増やそうっていう狙いがあったと思う。こういうことから考えると、ミランの守備は相手のよさを消すことを第一に考えたものだったと思う。

守備のやり方は基本的には受身の形。縦パスが入ってくれば一応寄せには行くけど、相手が低い位置でボールを回している内はプレッシャーをかけずに自陣でブロックを形成してた。ただ、その低い位置でのパス回しの中でセルティックのSBがボールを受けたときは状況が変わってくる。しっかりと縦のコースを切るとともに、サイドの1枚前の選手との距離をスッとつめてそこに入ったときにすぐに対応できる状況を作り出してた。

さらにサイドの前の選手にボールが入ったとしてもSBが縦を切りつつ、中盤の選手が寄せて中をふたすることで仕事をさせないようにしてたと思う。そうやってセルティックがサイドに起点を作れないような状況を作り出した。

セルティックの攻撃は、左のマクギーディーの仕掛けと右の中村の組み立てを1つの形としてる。ただ、どちらもボールを持ってこその選手だけにそこにボールを入れさせないような守備のやり方は理にかなってたと思う。

そして、セルティックの攻撃のもう1つの形は前線に対する単純なロングボール。こっちに関しては画面に前の動きがなかなか映らないからはっきりしたことは言えないけど、セルティックの低い位置からのロングボールが少なかったことを考えると前でしっかりと対応してたんじゃないかと思う。ロングボールが供給されたとしてもミランの守備陣が簡単に跳ね返してた。

この辺はセルティックとしてはかなり戦いにくかった部分だと思う。国内を考えればヘッセリンクが前線で起点になれるし、ミラーが流れてボールを引き出すことも多い。そういう場面はこの試合ではほとんど見られなかった。

こうやってミランに攻撃のよさを消されてしまったセルティックだけど、ずっとそのままの状況だったわけではもちろんない。チームの中に動きが生まれ始めたのは前半の終了間際から。レノンが積極的にサイド(特に左)のフォローに回るようになって、厚みを加えようとしてた。そうやって数的優位を作る意図でアクションを起こしたことでチームにいい流れが生まれたと思う。

そして後半に入ってからはもっとダイナミックな動きが見られるようになった。その起点になったのが中村。前半は右サイドに張り付いてのプレーが目立ってたけど、後半開始とともに積極的にポジションを捨てる動きが見られた。

こうやって後半開始とともに自由にプレーを始めるのは今までの試合でも何度も見られたような部分。チームとしての考えか、中村自身の考えかは分からないけど(たぶんチームの戦術)、リスクを考えたやり方だと思う。

とにかく中村が積極的にポジションを動かすことでチーム全体にも動きが生じるようになった。右サイドでは相手のアンブロジーニとオッドとの関係と同じようにウィルソンが積極的に攻撃に参加できるようになったと思う。

同時に相手の守備のバランスも徐々に崩れてった。前半は中村に対して、正対するグルキュフとヤンクロフスキ対応するっていうような単純なやり方が通用しなくなった。そうやってミランの守備のバランスが崩れる中でセルティックのFWのボールタッチ数が格段に増えた印象。

ただ、この流れもミラーとヤロシクの交代で終わってしまった気がする。前線で動き回るミラーから、どちらかというと待ってるタイプのヤロシクが入ったことで相手の守備陣は守りやすくなってしまったんじゃないかと思う。それにセルティックの動きのある攻撃に慣れられてしまったっていう側面もあるかもしれない。

視点を変えて以下はミランの攻撃とセルティックの守備の構図で。

セルティックの守備は上にも書いたとおりフィジカル勝負に持ち込むようなやり方だった。例えばカカに対するスノの対応なんかを見るとよく分かる。この試合では基本的にスノがカカを見る役割を担ってたと思う。

スノは前から個人的に評価の高い選手。フィジカルの強さと体の入れ方のうまさが目立つ。距離をつめて守備をすることができれば、相手は自由にプレーできないはず。この試合ではビルドアップ時のボールタッチも多かった。その後のプレーが雑なのが気になる部分だけど。

とにかく、スノと同じようにチーム全体が距離をつめて体を密着させたときの守備には強さを見せた。カカにしろピルロにしろ足元でボールを受けたときに寄せられてしまうと自由にプレーできなかった。

問題は入り際を狙えなかったときにどうするかっていう部分だと思う。カカに前向きにドリブルをされると距離をつめられずにズルズルと下がってしまう。ピルロにしてもボールをしっかりと自分のものにされてしまうとなかなか奪うことができなかったし、低い位置で持たれたときのチェックの甘さも目立った。

そういうときはピルロがボールを持つことでミランに一度時間を作らせてしまう。低い位置でボールを持ったピルロに対して誰が対応するのかっていうことをしっかりと決めたほうがいいように思った。逆に言えばそのためにピルロを1枚低い位置に置いてるわけだけど。

それにカカとかピルロっていうキープレーヤー以外に対する対応が甘くなってしまうシーンも目立った。と言ってもそれは致し方ない部分であって、そのギャップをうまく突いてきたミランのうまさだったってことも言えると思う。

んで、ミランの側でそのギャップを突いてきたのがガットゥーゾ。この試合に関しては、その運動量を攻撃面に生かすシーンが多く見られた(もちろん、いつものように守備のハードワークもかかさないわけだけど)。相手の中盤のブロックの2枚(レノンとスノ)がサイドのケアとかカカの対応に追われてできたギャップに何度も進入してくることで、フリーな状態でボールを受けられる場面が目立った。

これに関しては低い位置から何度も長い距離を上がってくる運動量が要求される。その辺はガットゥーゾのよさが出た部分なんじゃないかと思う。同時にいい場所で受けても決定的なチャンスにつながらないのも、ガットゥーゾらしいと言えばらしい。

こういうプレーを見ると、ミランの中盤はピルロの組み立てを中心にいい関係性でできてるように思う。ガットゥーゾの攻撃への飛び出しに加えて、アンブロジーニはかなり自由に動き回って相手の守備のバランスを崩すのに一役買った。

そうやって所々にできたスペースをカカが見つけて使う。左サイドのグルキュフにしても、サイドに張ってたのは戦術的な意図によるものだろうし、本来は中でもプレーできる(本人は左がしっくり来るって言ってたけど)。カカとのポジションチェンジで中に入ってくるプレーとか、ゴール前まで出てくるプレーも見られた。そして底の位置からピルロがそれを操るっていういい関係性が生まれてると思う。

そう考えると1トップのジラルディーノだけが浮いてるような印象。1トップとしては中途半端な存在のような気がする。前線でポストプレーをこなすわけでもなければ、左右に流れて下の選手が飛び出すスペースを作るわけでもない。真ん中の位置でジラルディーノがふたをしてしまって、中盤の連携が中盤で完結してしまってるイメージ。

つまり、中盤のいい関係≠攻撃のいい関係っていうこと。この試合と同じ中盤でトップにロナウドを組み合わせたほうが意図は明確になると思う。CLを考えるならば、意図が明確になるって言う意味で流れてのプレーが多くて中盤の飛び出しを促進できるオリベイラの方がジラルディーノよりも上のような気がする。とにかくジラルディーノはこの試合のシステムにはなじめない印象。

残りはその他気づいたことを箇条書きで。
・セルティックの相手FK時の守備→ゾーンでラインを高めに設定
・ミランの守備陣の落ち着き→味方ゴール前でもつなごうとする意識の高さ
・ミランの真ん中の守備の安定感と厚いブロックの形成→リーグでは?

結果は0-0で引き分け。2戦目が面白くなるような結果だったと思う。セルティックが先制するようだとさらに面白くなるんだけど、さすがにミランが優位かな。
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