ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-03-02 Fri 11:40
オランダ×ロシア
<オランダ:4-3-3>
FW:カイト-ヘッセリンク-ファン・デル・ファールト
MF:セードルフ-ランドザート、デヨーグ
DF:ファン・ブロンクホルスト-バウマ-マタイセン-ヤリエンス
GK:ステーケレンブルク

相手との力差がはっきりしてたってこともあるけど、オランダは厚みのある攻撃を見せてくれた。攻撃が単発で終わらずに2次、3次とつなげるなかで相手を翻弄するような戦い方だったと思う。そうやって厚みのある攻撃を仕掛けられた要因とか、そのやり方の部分について詳しく見てみる。

こういう攻撃の根本にあるのは、やっぱり個々の力量。ロシアも序盤はFWからのある程度のチェイスを見せてたけど、そういうプレッシャーの中でも落ち着いてボールを失わないプレーができる。だから十分に相手をひきつけてから味方にはたくこともできるし、個人技で抜いて数的優位を作ることもできる。当たり前のことだけど個の技術の高さが攻撃の選択肢を増やしてた。相手ゴール前の狭いとこでの仕掛けも技術の裏打ちがあってこそ。

さらにボールがないところでのプレーの質の高さも感じた。攻撃が基本的なパス&ゴーの組み合わせの中で成り立ってる。ボールを預けたらすぐに次のプレーに移って味方の選択肢を増やすことに貢献するし、前の人数が増えて厚みが増す。

パス&ゴー以外のフリーランニングも含めていいリズムでのパス回しを促進する。ボールと人が動くってのはよく言われることだけど、この試合のオランダはそれが体現できてたと思う。1、2点目は個の技術がものをいったシーンだったし、4点目のPKにつながったプレーはサイドでのワンツーでゴール前に抜け出したシーンだった。

個人を見たときには、このボールを持ったときとボールを持たないときのプレーの質の部分は特にセードルフが目立ってた。中盤でセードルフがボールを持つと、安定感があるだけに一度チームが落ち着く。相手が厳しくよせてきてもしっかりとキープできるし、スペースがあれば前線へのドリブルでビルドアップを図る。

そのセードルフがボールを離したところでオランダの攻撃がスピードアップするっていう場面が目立った。縦に入れるくさびのパスにしろサイドへの大きな展開にしろ攻撃の組み立ての部分を担ってた。さらにそのボールを離した後にセードルフ自身も前線へのフリーランニングで前の人数を増やすことに貢献した。ボールタッチの回数を見ても、攻撃の軸になってた印象。

こういう個の部分に加えて組織としてのやり方でも攻撃に厚みを増してた。ロシアの守備は基本的に自陣深くにブロックを形成する形。上に書いたように序盤はFWからのチェイスも目立ったけど、だんだんとその守備の位置が下がっていった。試合全体を通しては中盤でのスペースも目立って、ゴール前で縦パスを狙ったり最後のところを抑えたりする方法に変わっていった。

だから、オランダとしては攻撃時にDFラインの選手がフリーになるっていう状況が生まれた。そのときに積極的にDFの選手がボールを持ち上がる。そうやってチーム全体の押し上げを図った。守備時だけじゃなくて攻撃時もラインをコンパクトに設定することで前線の人数が増えて、人と人の距離感もいいものになっていた。

さらにこういう組み立てのときに相手を揺さぶる工夫も見て取れたと思う。左右、上下に相手を揺さぶることでギャップを作り出そうとしてた。

これにはオランダの3トップが関連してた。オランダの3トップはカイト、ヘッセリンク、ファン・デル・ファールトの3人。特に両WGの位置に本来WGのポジションを専門としない2人を置いてきたのは注目すべき点だったと思う。ロッベン、ファン・ペルシーがいないことでの人材不足っていう理由もあっただろうけど、この試合の形も1つのオプションとして面白かった。

んで、この両WGは中に入り込んできてのプレーが多い。そうやってWGが流れて空いたスペースにはSBが積極的に攻撃に飛び出してきた。攻撃の組み立てのときには相手の前を左右に何度も展開するようなやり方が目立ったと思う。

WGタイプの選手が前にいないと言っても、オランダらしい左右をワイドに使った組み立てが見られた。細かいパスでのサイドチェンジだけじゃなくて一発の展開も多くて、そういう部分のバランスのよさも感じた。

そうやって相手を左右にズラした中でくさびを入れるタイミングも図ってる。前線では真ん中のヘッセリンクに加えて、カイトもくさびを受けるような動きを繰りかえした。これが攻撃に深さを生んでたと思う。

トップを経由させることで2列以降が攻撃に絡みやすくなるし、相手のDFを引き付けるたり押し下げたりすることもできる。こうやって攻撃に深さをもたらすことで中盤での相手のプレッシャーをさらに弱めて、スムーズに組み立てができる状況を生んでたと思う。

さらに上下の揺さぶりっていうことを考えるとバックパスも1つの戦術として有効になってくる。この試合のオランダは組み立ての中で前線の動きが停滞したときは迷わずバックパスをしてもう一度組み立てなおす状況を作ってた。いつもそれでいいっていうわけじゃないけど、前での動きがないのに適当に放り込んで奪われるよりはマシ。

そういう攻撃を組み立てなおすためのバックパスが上下の揺さぶりにつながった。ロシアの守備のブロックも相手のボールの位置に従ってある程度の上下動が必要よされる。そういう中でギャップが生まれる場面もあったと思う。こういう上下左右の揺さぶりが有効だった。全体としてオランダは外と中、上下、ロングボールとショートパス、個人技とチームプレーのバランスがかなりよかった。

3トップの話が出たからファン・デル・ファールトについて少し触れとく。ファン・デル・ファールトはカイトと比べるとサイドでボールを触ることが多かったようが気がする。ボールを受けるために中に入ってくるカイトとボールを受けてから中に入ってくるファン・デル・ファールトっていうイメージだった。

んで、前半はこのファン・デル・ファールトとランドザートのプレーエリアがかぶってた気がする。場所としては左の中目。ファン・デル・ファールトはサイドでの起点になったり、ヘッセリンクといい距離感を保ったりと目立ってたけど、ランドザートは消えてしまった印象。

それに対して後半はランドザートに変わってスナイデルが入ってきた。そのときに前半とは逆にスナイデルが目立って、ファン・デル・ファールトが消えてしまう状況。チームのバランスを考えたときに、ファン・デル・ファールトはWGよりも中盤で使った方がベター。個の能力としたらWGも十分こなせるとは思うけど。

話は戻って、今度はオランダの守備面。守備面に関しても個々の意識の高さが伺えた。それは基本的な失った選手がファーストディフェンダーっていう原則。攻撃から守備への切り替えの速さが目立った。そうやって相手のカウンターを防いだ。

同時に激しいチェックの中で効果的に高い位置でボールを奪えるっていうシーンも多くなってたと思う。そのことが2次攻撃に結びついた。だから、ほとんどの時間帯でオランダは敵陣でプレーしてたことになる。前でのチェックをかいくぐられても、中盤の底のデヨーグが相手の攻撃を1度切るプレーを徹底してた。

最後にロシアについて。ロシアもシステムは4-3-3でサイドに起点を作ろうとしてた。ただ、前半はオランダのSBの高い位置でのチェックもあってなかなかサイドに起点を作ることができなかったと思う。

後半はサイドに起点を作るというよりも、サイドの選手がチャンスに直結する位置で受けようとする意図が見られた。具体的には相手の高いラインのウラを狙うようなこと。そうやって徐々に相手ゴールに迫るプレーが増えてったと思う。そのいい流れの中で失点をしてしまったのは残念だったけど、ロシアの得点はサイドからの崩しだった。

守備面は上にも書いたとおり瀬戸際で守るやり方。ゴール前にブロックを形成するのはいいけど、あまりに引きすぎて1つ下の選手をフリーにしすぎてしまっていたと思う。3失点目につながったセットプレーの守備にも不安を残した。

結果は4-1でオランダ。オランダの質の高いサッカーが見られたのはよかった。
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