ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

-------- -- --:--
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2008-02-22 Fri 20:34
セルティック×バルサ
<セルティック:4-4-2>
FW:マクドナルド-ヘッセリンク
MF:マクギーディー-ロブソン-ハートリー-中村
DF:ネイラー-マクマナス-コールドウェル-カディス
GK:ボルツ

<バルサ:4-3-3>
FW:ロナウジーニョ-アンリ-メッシ
MF:デコ-イニエスタ、ヤヤ・トゥーレ
DF:アビダル-マルケス-ミリート-プジョール
GK:バルデス

2-3っていう結果には現れないほどにバルサが圧倒した。圧倒したなんてレベルじゃないほどに圧倒した。その要因は当然にバルサ側のよさとセルティック側の悪さに帰結されるわけで。とりあえず、まずはセルティック側に見られた問題から見て行きたいと思う。
  
(○:セルティック、●バルサ)

   ●  ●   
●  ○  ○  ●
○   ●    ○
   ●  ●
●  ○  ○  ●
○   ●    ○
   ○  ○

基本的な対応関係はこんな感じ。この図を見ても分かるとおり、この対応関係だとバルサのアンカーのトゥーレが浮いてしまう。そういうわけでFWの1枚がトゥーレを見る役割を担うことでバランスを取ることとなる。実際にGLのミラン戦では1枚が最終ラインにプレッシャーをかけ、もう1枚が縦関係になってピルロに対応するっていうやり方が見られた。

そのイメージで今回も縦関係での守備が見られるはずだった。それが実際に試合が始まってみると、FWはあくまでも横並び。上に書いた図のままにトゥーレが完全に浮いてしまう存在になってた。これが大きな問題につながっていったと思う。

さらに痛かったのが、横並びのFWが守備のアクションを何も起こさないってこと。横並びだとしても、そもそもトゥーレへボールを入れさせないレベルの厳しいプレッシャーを相手の最終ラインにかけられれば、いくらトゥーレが浮いていたとしても問題にはつながらない。でも、セルティックの2トップはそうやって最終ラインに守備に行く意図のかけらも見せなかった。

かけらぐらいは見せてくれれば、後ろの守備はかなりやりやすかったと思う。中盤の両サイドは相手のSBへプレッシャーをかける気満々だった。フラット基本とは言いつつも、実際にはSMFが相手SBへの意識を持つことで深みが与えられるような形になってた。そういうわけで、相手がSBのところにボールが入ってくれば一気に距離を詰められる準備はできてた。

そうやってサイドにはたかせるような制限をFWが手伝ってくれれば、それなりに守備の形はできたはずだった。少なくとも前への守備の意識が生み出されるはずだった。でも、FWはそういうちょっとした守備すらしようとしない。それでも中盤の両サイドは前へ向かって守備をしたい。その気持ちが空回りしてギャップが生み出された。それは後で書くように。

実は今回の守備の状況はデジャヴ的だった。それはシーズンはじめのシャフタール戦。そのときもFWの守備意識があいまいで守備のスタートがうまく切れなかった。秩序なく守備をするから人は一杯いてもギャップも一杯。チームとしての守備の狙いどころも定まらなかった。結果として守備は崩壊し前半の早々に失点を繰り返した。

そして、そのときの2トップもマクドナルド&ヘッセリンク。はっきり言って守備だけを考えたら、この2人はかなりの問題児だと思う。今回の試合でも途中で修正しようとする意図が全く見られなかった。最後まで相手の最終ラインにはプレッシャーがかからなかったし、アンカーのトゥーレも浮き続けた。ちょっと組み合わせを考えた方がいいような。

とにかくメカニズムは同じ。守備のスタートが決まらない。秩序なく思い思いに守備をする。ギャップだけを残して引っ張り出される。それぞれの守備が単発でチームとしての守備の狙いどころが定まらない。メカニズムを大雑把に言うとこんな感じなんだけど、それをもうちょっと細かい部分で見てみたいと思う。

上の図から守備に参加しないセルティックのFWを削除して考えるとよく分かるけど、とりあえず、当面の問題は真ん中の場所で生まれてる2×3の数的不利。だからと言って、別の場所では1×1が確定してるわけだから、誰も助けに行くことができない。仕方がないので、真ん中は2×3で何とかしなければならなかった。

まず第1に考えるべきはイニエスタ&デコを抑えること。だから、トゥーレへの対応は必然的に後回しにされる。低い位置からトゥーレがドリブルで持ち上がるシーンが多かったこと多かったこと。しかも、そのときにセルティックの選手が誰1人として対応できずに、フリーズ状態が生まれることが多かったのが象徴的だった。

とはいってもそのまま放っておくわけにはいかないわけで。セルティックはCMFが引っ張り出されるシーンが目立つようになってくる。さらに、問題なのがイニエスタ&デコは下がってボールを裁こうとするシーンが多かったってこと。その2人への対応が第1であるセルティックのCMFはある程度の位置まではついていく。こっち方向からも引っ張り出される状況が生まれた。

そして、上でも触れたようにセルティックのSMFは相手のSBに向かった前への守備意識が高かった。途中からは引かされる状況になったけど、意識はあくまでも前にあったはず。そういうわけで、SMFも前に引っ張り出される状況が生まれたと思う。上で書いたこととあわせると、中盤がみんな前に引っ張り出されるような状況。

ただ、これはあくまでもそれぞれがそれぞれの役割を行った結果。だから、チームとしてブロックを高めようっていう意図は見られない。だから、最終ラインは中盤について上がっていこうっていう考えにはならなかったと思う。必然的に中盤とDFの間にスペースが生まれる結果となった。

要するに中盤とDFの関係性が築きにくくなる結果が生まれる。立ち上がりの時間に左サイドのロナウジーニョへの一発のパスが通りまくったと思う。これは中盤が全くフィルターとして機能しなかったからだった。ロナウジーニョに限らず、DFと中盤の間で受けるバルサの選手は基本的に浮いてた。

特に下がって受けるアンリとか中に入ってきたメッシ、ロナウジーニョの対応に誰もいけないっていうシーンが目立ったと思う。これはある意味では仕方のない部分。CMFの2枚はそれじゃなくても相手の3枚を見なきゃならない状況なのに、その上流れてくる選手も見ろっていうのはいくらなんでも無理な話だったから。

そういうわけでフィルターがかからないセルティックの守備に対してバルサは苦もなく最初の縦パスを入れることができた。出し手自身も基本的にフリーだったし。SMFは一生懸命に相手SBを抑えようとしてたけど、そんなところを経由せずに簡単に1つ前にボールを入れられる状況だったわけ。これが空回りだったっていう理由。

とにかくバルサの最初の仕掛けのパスは入りまくり。セルティックとしての次の問題は、そうやってボールを受けた選手に対してどういう対応をするかっていうこと。とりあえず、後ろの選手の見るべき選手はある程度は決まってたから、まずはそれを利用した。これもすぐに破綻するけど、それは後の話。問題は最初の対応ができたとして、その次のところ。

セルティックとしても1×1じゃ分が悪いのは分かってたはず。しかも、前線で制限がかかってないからその1×1もキッチリとしたものじゃなかった。だから、すぐに数的優位を作ることが念頭にあったと思う。例えばWGに入ったところにはSMF+SBで挟み込むみたいな意識がはっきりと見られた。

ただし、この関係が効果的に機能するためには選手間の距離が近いことが必要となる。特に挟み込みを念頭に置くなら、前後の距離感が重要なのは当たり前。そして、その距離感が悪かったのはここまでにも書いてきたとおり。中盤が前に引っ張り出されてたから、入った瞬間にすぐに前後の挟みこむなんて形は作り出せなかった。

そして、すぐにそういう形を作り出せなければもう意味はない。ちょっとでも時間を与えてしまえば、相手はバルサ。セルティックが数的優位を作る暇もなく、次の場所へのボールが動いていった。それでも上にも書いたように、最初の守備が少しでも効くだけ立ち上がりの時間はマシだったと思う。

それが崩れたのは前半の10分ぐらいだったと思う。この時間ぐらいになると、バルサは積極的にポジションを動かし始めた。それまでにもデコ、イニエスタが降りていくみたいなシーンは見られたんだけど、それに加えて前線の引き出す方でも動きをもたらすようになったと思う。

こうなるとセルティックは太刀打ちができない。なぜならば、それまでの守備の根拠は見るべき相手がはっきりしてるっていうことにあったわけだから。前線で全く制限ができてない状況の中で頼るべきものはシステム合致のみだった。

今やそのシステム合致が使えない。それが何を意味するかって言えば、守備において頼るべきものがなくなったってこと。前線の制限がないから、どこにボールが出てくるか分からない。相手が動き回ってるから、誰を見るべきか分からない。結果として入ってから対応するっていう後手後手の状況が深刻化したと思う。

バルサ相手に後手後手の対応はあまりにも致命的。寄せようとしたところで次にはたかれ、はたいたところに寄せようとしたところで次にはたかれ…の繰り返し。ギャップだけを後ろに残して引っ張り出される形の繰り返しだった。そして、そのギャップはバルサがご丁寧に使ってくれた。セルティックは守備の勝負どころを定められないどころか、ボールに触れることさえできなくなってしまった。そして、それが残りの80分間続くこととなる。

このスタートとしてとりあえずバルサは超猛攻を仕掛ける。前半の10分過ぎぐらいだったと思う。そうやって前線を動かし始めたバルサに対して、セルティックはそれまでと同じイメージで守備をしてたから、全く対処ができなくなってしまった。結果として猛攻~CKの連続っていう決定的なピンチを繰り返すことになってしまった。

ただ、知っての通りこれを防いだ後に先制点がセルティックにもたらされる。この得点後のセルティックは守備のやり方を微妙に変えたイメージ。バランスとかやり方とかを気にせずに、自陣に入り込まれたらとにかくゴール前を固めるってもの。とりあえず、これによって、その直後の1失点に収めることができた。この変更が相手に猛攻を仕掛けられたことによる修正なのか、得点を奪ったからなのかは微妙なところだけど。

この変更によってセルティックの守備にやり方が存在しなくなったのは確かだった。秩序がないというか、途中までいくら回されてもラストで跳ね返せればいいんだっていうか。でも、ラストで跳ね返せばいいってこと自体の意思統一も図れてなかったような気がする。ラストで跳ね返すならそれを徹底すればいいのに、全体が中途半端なやり方をするから、シャフタール戦と同じく人が足りてるのにギャップが多い状況が生まれた。このチームはべた引きが下手なのかもしれない。

セルティックのラストブロックの質については適当なときに織り交ぜてくこととして、この辺でバルサについても少し書いときたいと思う。今回のバルサは本当にやりたい放題に好き勝手やったイメージだった。ポゼッション率が70%に達する時間もあったわけだから、そのすさまじさが分かると思う。

そして、今回の試合で久々にバルサの組織としてのよさを見ることができた。昨シーズンからあまりバルサの試合を見る機会はなかったけど、個の分断が気になってたってのは今までにも書いたとおり。ダイジェストを見てもチャンスシーンは個人のドリブル突破とか出し手と受け手の関係だけでの一発スルーパスみたいな形が目立ってた。そして、久々に見たリヨン戦でもやっぱり個人の分断が見られて、スムーズに組み立てができない状況が目立ったと思う。

対して、今回の試合では組織としての組み立てが見られた。そもそもリヨン戦と比較しても前線にボールを入れるのが容易だったってのがその要因の1つにあったかもしれない。前線に起点が作れることで、それがスイッチとなって全体の連動をもたらした気がする。局面局面で数的優位をうまく作れてた印象。

その数的優位の形成についてちょっと見て行きたい。最初に書いた図に戻ると、そもそも構造上、数的優位ができてたってことが分かると思う。両SBを上げるバルサだから、真ん中の3×2の数的優位がダイレクトに全体に波及する。攻撃時に全体として、常に1枚余れるっていう状態だった(セルティックのCBを1枚余らせると数えなければ数的同数)。

もちろん、どちらかと言うとセルティックの方に原因がある構造上の数的優位だけを使ったわけではない。自分たちからも積極的に数的優位を作り出すアプローチは行ってた。その1つは逆説的に数的不利を利用するっていうものだったと思う。

バルサの選手が数的に不利な状況は逆に言えばセルティックの側が数的優位で守ってるって言える。構造上、全体を見ると数的不利に陥っているセルティックの守備。バルサの側からすれば、局面での数的不利を抜け出せば他の場所では絶対的な数的優位が生み出されてたってことになる。

局面での視点では例えばWGとSBの状況。WGがボールを持った時点でセルティックのサイドに2枚は挟み込みに行こうとする。その時にセルティックはそれまで見ていた相手SBを話すこととなった。そうやってフリーになったSBがボール保持者のWGを追い抜いて出て行くシーンがかなり目立ったと思う。そこでボールをもらえれば基本的にはフリーの状態だった。

これはセルティックの守備の問題を突いてた形。上にも書いたようにセルティックの挟み込みは万全な形ではなかった。だから、バルサの選手は挟み込まれそうだけどまだ挟み込まれてない状況でボールを裁くことができた。当然、次への展開も簡単。そもそも1×2ぐらいの数的不利だったら、バルサの個は十分に対応可能だったかもしれないけど。

こういう局面での形が多く見られたのは、セルティックの守備がまだ秩序を保ってた時間帯。ただし、多くの時間でセルティックの守備が秩序を保っていられなかったのは上でも書いたとおり。そういうわけで多くの時間で見られたのは、もっと全体を見通したやり方だったように思う。

段々とバランスが崩れていったセルティックの守備はとりあえず・なんとなくで守備をする傾向が強まった気がする。相手がボールを受ければそれを放っておくわけに行かないから、とりあえず・なんとなく寄せる。でも、それはあくまでもとりあえず・なんとなく。守備の勝負どころにならないのはもちろん、次との関係を考えたものでもなかった。

こういうとりあえず・なんとなくの守備傾向が全体に広がるとどうなるか。とりあえず・なんとなくボールサイドに人が寄ってしまう状況が生まれた。だからと言って、そのサイドで絶対的にボールを奪おうって言う意図は見られない。人だけはいても、その中で見られるのは中途半端な寄せばかりだった。

これはつまり1つのサイドに数的優位ができてることを意味する。そして、逆サイドは圧倒的に数的不利。というか、単純に広大なスペースがあるって言った方が妥当だとは思うけど。バルサはその逆サイドを効果的に活用した。左サイドで組み立てて、右サイドのメッシへっていうボールがかなり多くなったと思う。

こういう数的優位、要するに空いてるところを使うっていう考え方に加えて、1人が複数の選手のように攻撃に絡むことで数的優位を作り出す形も見られた。その一番単純な形はシンプルなワン・ツーの活用。ワン・ツーでの抜け出しは1人でトライアングルの2つの側面を担うわけだから、1人手複数の選手のように絡むことにつながる。1点目のシーンもシンプルなワン・ツーだったし、全体としても多く見られたと思う。

そして、本当の意味で複数の選手がいるように振舞ったのがデコ。デコは常に動き回りながら適切なポジションに入り込んだ。デコにとっての適切なポジションってのはボールを受けられる場所のこと。低い位置でボールを回してれば、低い位置に降りてくるし、中盤での組み立てでは常にトライアングルの頂点に入る。そして、1点目につながったような最前線でのプレー。神出鬼没でボールを受けて、経由点として機能してたと思う。

ここまで書いてきたのはちょっと普通の意味とは違った数的優位だったわけだけど、もちろん局面での普通の意味での数的優位が見られたのも事実。デコに限らず多くの選手がボールをもらえる場所に入ることで少ないタッチでのリズムのいいパス回しが可能になったと思う。もちろん、ここではボールだけではなくて人が適切な場所に入ることが必要となった。

人が適切な場所に入るってのには1人1人の動きの意識がベースにあるのは確かだけど、ある程度の役割分担も見られたと思う。例えば中盤の3人。デコは上に書いたように常にボールを受けられるような場所に入る。対してトゥーレは逃げ場。1つ下に入って詰まったときに1度受けたり、相手が跳ね返したボールを拾って2次攻撃につなげるってことが多かった。

最後に残ったイニエスタは周囲との関係を見ながら、スペースを埋める役割を担ったと思う。例えばメッシが中に入ったときに、代わりにそのスペースを埋めるみたいな。全体のバランスを考えた動きが目立った。そうやって、全員が何でもかんでもボールに行くわけじゃないから、適切な距離感を保つことができたし、それが結果としてパス回しの中に個のアクセントを加えた。

攻撃におけるポジショニングっていう意味だとSBが超高い位置を取ってたのも特徴的だったと思う。バルサらしいといえばバルサらしいけど、これが攻撃のバリエーションを増やす効果を生んだのは確か。ファン・ブロンクホルストが抜けたことでロナウジーニョが精細を欠いてたように思ったけど、今回はアビダルが超攻撃的に出たことで十分に助けてたと思う。この関係性がもっとスムーズに行くようになるとロナウジーニョ本来のキレが戻る気がする。

逆サイドではプジョールとメッシの関係性。そこにデコとかイニエスタが効果的に絡むことで、近い関係性のトライアングルを作って狭い局面を打開しようっていう試みが見て取れた。メッシが中に流れて、蓋がなくなった大外のスペースをプジョールが一気に上がってくやり方も興味深かった。メッシが中に入る回数が今までの印象よりも多かった気がする。ボールを持った状態で切れ込むってのは多かったけど、今回はボールなしで流れてくことも多かった。

とにかく、今回の試合でのバルサはかなりスムーズに攻撃ができてた。そして、そのベースにしっかりとしたパス回しがあったと思う。そのパス回しの中で色々な方向に色々な質のボールが供給されたと思う。ショートショートと続けばサイドを変えるような大きな展開。パス回しの中では横パスだけではなく、相手を釘付けにするような縦パスを機を見て打ち込む。そして、そこに絡む人を状況に合わせて変えていく。

こういうバルサのバリエーション豊かなパス回しに対してセルティックは全く狙いどころを定めることができなかった。セルティックのとりあえず・なんとなく守備もあったけど、バルサが全く守備の勝負に出るポイントを定めさせなかったってのも大きい。セルティックの選手は中途半端に寄せに出ることが多かった。そのときには後ろにバルサの選手のためにギャップを残してきたってのはここまでにも書いてきたとおり。

そして、そういうギャップをさらにバルサのパス回しが広げていく。そのときには左右に大きく揺さぶる質のボールも効果的だった。そして、バルサが十分にパスを回してここぞと決めたときには、セルティックは全員が引いてるはずなのに、DFが晒されてるっていうような意味不明な状況に陥ってたと思う。それだけバルサのパス回しに翻弄されてたってこと。

そういう意味でセルティックは圧倒的に攻められたときの守備が下手だってことに気づかされた。相手がどれだけ回しても微動だにしないような安定したラストブロックを築くことができない。いいように振り回されて、結局はボルツ頼みになってしまう。これはシャフタール戦にもいえたことだし、ミラン戦でもそうだった。攻められる体験が薄すぎるから仕方がないのか。

そういう流れでボールを奪ったとしても、攻撃の流れで前線から守備をしてくる相手に対する脆さを感じさせられた。今回の試合でも攻撃からの切り替えでのバルサの守備に対して、かなりあたふたとする印象が目立った。単純に前線にロングボールをいれることすらできないんだから相当のものだと思う。

バルサの方からしてみれば切り替えで忠実に守備をしてれば、その頑張りがダイレクトに結果に反映された。しっかりと切り替えの守備をすれば、相手がうまくつなげなくて敵陣で再びボールを奪えるシーンが多発。2点目もそういう流れだったし。結果としてずっと敵陣内にいるイメージが強かった。セルティックがつなぐことを捨てたとしても意図の薄いクリアをするしかなかったから、結局はバルサのボールになったわけだし。

ただ、ほんの数回そういう場所を抜け出されると結構危険なシーンにつながったと思う。結果としてそれが2失点にもつながってるわけだし。そして、失点シーンにそのまま現れてるように、その問題はサイドの守備のやり方にあったんじゃないかって気がする。

バルサの守備の考え方は基本的にマンUみたいなイメージ。前線の3枚が自分の前に対する守備はがんばるけど、そこを抜け出されたら守備に参加しないってこと(マンUは最近ちょっとマシになってる気がするけど)。超強力3トップを残すことで相手の後ろからの攻撃参加、特にSBの上がりを防ごうって考え方も同じだと思う。

ただ、それでもやっぱり攻撃に参加してくる選手はいるわけで。そうなったときの対応が特徴的だった。マンUの場合は4-2で守ったボランチがSMFウラのケアにも入る。実際には左のギグスはちゃんと戻って、右だけはハーグリーブスがCロナウドウラをカバーする、つまり4-3的に守るってことが多くなる。パク・チソンが入ったりするとなおさら。

対してバルサは同じやり方を取ることができない。まずバルサのWGはどちらも後ろに戻ってこない。それから、カバーすべきボランチがバルサの場合は1枚しかいない。だから、マンUと同じようなやり方では守ることができないわけで、代わりに2つの考え方を併用してるように見えた。

1つはSBの守備範囲を超広くすること。WGウラの全てのサイドをSBが担うようなイメージ。だから、必然的にセットしたときのSBのポジションは高い場所になる。今回の試合の中でもかなり高い位置で相手のサイドの選手に対応するようなやり方が見られたと思う。

ただ、これだと相手SBが上がってきたときの問題の解決にはなっていない。その解決のために、バルサはOMFのデコ&イニエスタにサイドの助けに行かせてた。ただ、これだと安定感がないのも事実だと思う。マンUでいうハーグリーブスみたいにSMF(WG)後ろでカバーする形ならいい体勢で受けることができる。対してバルサのOMF利用は常に戻りながらの守備になってしまう弱点がある。要するに応急処置的というか、苦肉の策というか。

セルティックとしてはこのサイドをもっと効果的に突きたかった。とはいっても、ほとんど守ってたから仕方なかったんだけど。それでもマクドナルドがサイドのスペースに流れようっていう動きを繰り返してたのを見ると、意識自体はあったのかもしれない。FWが流れて、SMF、SBが絡めたらバルサのサイドの守備は崩壊してた可能性がある。残念ながらその有機的な関係性を築くことはできなかったけど。

結果としてセルティックのホーム不敗神話が崩れたことになった今回の試合。その一番の要因は相手がバルサだったから。バルサっていうチームのスタイルに大きな要因があったと思う。例えば昨シーズンのミランはセルティックホームの試合ではアウェー用の戦い方をしてた。でも、バルサはアウェー用の戦い方をしなかった。

セルティックは攻められまくるのが非常に嫌いだし非常に苦手ってのが今回の試合でよく分かった。逆に攻められまくらない展開ならば、それなりの結果が残せる。これがホーム不敗神話の背景にあった気がする。これまでの相手はみんなアウェーの戦い方をしてくれたから、セルティックもそれなりの内容で試合ができたって琴田と思う。

でも、バルサは違った。バルサはバルサだった。そうなるとホームも何も関係ない。攻められたときのセルティックの脆さだけが浮き彫りになった。ただ、その中でも最終的なスコアが2-3ってのを見ると、やっぱりホームには何かあるのかなって思ったりもするわけだけど。
スポンサーサイト
別窓 | CL | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<東アジア選手権:日本×韓国 | サッカー好きの日記帳(引越し中) | 東アジア選手権:中国×日本>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| サッカー好きの日記帳(引越し中) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。