ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2008-02-24 Sun 00:31
東アジア選手権:日本×韓国
<日本代表:4-5-1>
FW:田代
MF:遠藤-山瀬-橋本、鈴木-中村
DF:加地-今野-中澤-内田
GK川口

(○:日本、●:韓国)

 ●  ●   ●   
     ○
○   ○ ●   ○
●          ●
↑  ●  ●  ↑
↑  ○  ○  ↑ 
○  ●  ●  ○
   ○  ○

昨日セルティック×バルサで使った図を今日も活用。もちろん、両チームのシステムはこの試合のものに変更してあるけど。とりあえず、最初は昨日書いたセルティックの守備の問題点との比較が多くなりそうな気がしますので、ご了承ください。

この図が適用されるのは韓国の攻撃時=日本の守備時。韓国は3-3-2-2みたいな形だった。5番のキム・ナミルが攻撃的か守備的かイマイチ分からないところもあったけど、立ち上がりの攻守を見る限り攻撃的な考え方が見られたと思う。組み立ての最初は3バック+1つ前の3番チョ・ウォンヒが低い位置でボールを回してたし。

ただ、真ん中のラインはちょっと曖昧だったのも確か。役割的には3-5-20が縦関係に並ぶイメージ。3番がDF前でボールをさばき、5番がつなぎ役というか色んなところに顔を出して組み立てる。で、20番がFW寄りに前線に出てくみたいな。この辺がつかみづらかったのは確かだったかもしれない。

それから、前提として日本が相手の人をしっかりとつかまえる意図の強い守備のやり方を取ってたってことも合わせて考えるべき点。前回の試合でも高い位置からの積極的な追いかけから、中盤以降は人にしっかりと寄せる守備が見られた。そのときには前線での守備をベースとして距離が詰められてると思ってたけど、前線の追いかけがなかった(後述)今回も人につく意識は強かったと思う。

これで材料が揃ったので本格的に図についての説明をしていきたい。本当に偶然なんだけど、上にも書いたとおり今回の日本の守備には昨日書いたセルティックの守備と似たような問題が見え隠れしてたと思う。それは構造上生まれる数的不利(数的同数)っていうこと。

その最初もセルティックと同じ。トップに入った田代が自分の役割をつかめてなかった気がする。ただし、本来的に問題児っぽいセルティックのFWとは違って守備の役割を与えればしっかりとやる選手。現に前回の中国戦では前線からの追いかけが見られたわけだし。その田代が今回はそういう追いかけを見せなかった。これは後で書くように、根本的なチームとしての守備のやり方が変更されたからだと思う。とにかく、これによって1枚が守備で計算できない存在となった。

そして、次に取り上げるのが中盤の両サイド。実質的な守備のスタートはこの両サイドが担うこととなったと思う。相手の3バックの両脇がボールを持ったときに、この両サイドがブロックから飛び出してプレッシャーをかけに行くことが多かった。こうやって両SMFが守備で前に引っ張り出されるのも昨日書いたセルティックのやり方と同じ。

この時点で実質的に最前線が3×3になってる。ボランチ(韓)×トップ下(日)を含めると、前線が4×4.これじゃ後ろが余らないのは当たり前の話。SB(日)×WB(韓)、ボランチ(日)×OMF(韓)、CB(日)×FW(韓)の対応関係を組んでいくと(実際にそういう対応関係の意識が強い守備をしてた)、構造上数的同数が生まれる結果となったと思う。

もちろん本当に数的同数になったわけではない。後ろが数的同数じゃ、あまりにも危険すぎるから。実際には攻められてない方のサイドのSMFとSBがそれぞれ中盤とDFを助けるような役割を担ってたと思う。それからトップ下の山瀬が戻ってくるシーンも多かった。だから、致命的にバランスが崩れたとは言えなかったのも確かだったと思う。

でも、それぞれが求められる役割的には数的同数だった。真ん中を助けに行くのは、あくまでも自分の役割をする必要がないとき。要するに最優先的に余る選手がいなかったことを意味する。そして、このことが問題を生み出したと思う。

その問題は相手のトップに対するくさびのボール。韓国はトップに1度預ける意図がかなり強かったわけだけど、それがことごとく収まった。そして、収まった後に次の展開につなげられることがかなり多くなったと思う。そして、ここまで書いてきたような構造上の問題による部分が大きかった気がする。

相手のトップに対しては対応関係をはっきりさせてるCBがしっかりと対応した。だから、直接的に相手のトップに入ったボールがピンチにつながることはなかった。でも、最初にCBが抑えたところに対する助けが遅れてしまったと思う。周囲に余ってる選手がいないから、すぐに囲い込んだり挟み込んだりっていう状況を作り出せなかった。結果として相手に落ち着いてキープする時間を作らせ、展開の余裕も与えてしまったと思う。ちなみに最終的にはCB(特に中澤)のがんばりで、相手に入る前に対応することでなんとかなったわけだけど。

それに、そもそもトップに入りまくるっていう状況が問題だったわけで。これは中盤でのフィルターがかかってないことを意味してたと思う。そして、それは中盤がフィルターとしての役割を担える状況じゃなかったのを意味する。ボランチが2枚いたわけだけど、どちらも相手の人を見るのに引っ張られてしまった。人を見る守備自体が悪いわけじゃないんだけど、周囲に余る選手がいなかったことでうまく受け渡しができなかったんじゃないかと思う。

そういうわけで構造上の問題を感じさせられた日本だけど、セルティックとは違って相手が守備的に来たことで致命的なものにつながらなかったのは助かったと思う。ギャップも多かったし、例えば相手の3バックの余った1枚(日本は1トップなので必然的に余る)とか中盤の底に入った選手がもっと積極的に飛び出してきたら、さらに混乱した状態になってたような気がする。

こういう構造上の問題はある意味では数合わせてきな部分が強いので、例えば上に書いたような逆サイドが助けるみたいなやり方で十分対処できるのも事実。だから、実際には致命的な問題ではなかったとも言えるかもしれない。実際に問題に感じたのも、上に書いたようにトップに収めさせすぎってことぐらいだったし。攻撃とのつながりを考えると、2列目が助けに来ると前が少なくなるっていう問題もあったけど。

これに対して、守備に関してはもっと問題となる、というか気になる部分が見られた。それは守備の根本的な考え方。中国戦のときに見られたようないい内容の守備が完全に鳴りを潜めてしまったっていうこと。前回は中盤で効果的に奪うシーンが目立ったのに対して、今回目立ったのは中澤のがんばり。それだけ最終ラインの場所に仕掛けられてるってことを意味する。試行錯誤の段階なのかなんなのかは分からないけど、守備の質が全く変わってしまったのは事実だったと思う。

そもそも岡田監督になってからの守備はやり方がころころ変わる。大雑把に分類すれば、積極的か消極的かの2つ。キリン杯の2戦は消極的、それがタイ戦では積極的に変わり、北朝鮮戦はボールだけを保持する展開(タイ戦は保持するだけではなく仕掛けられた)だからイマイチ分からず、中国戦では引き続き積極的、そして今回は消極的。

これを見分ける1つの指標になってるのがトップの追いかけ具合。消極的な守備の試合ではトップの追いかけにリミッターがついてる。1度組織作りに戻って、それから相手がある一定の場所までボールを持ってきたら守備をはじめるって考え方。積極的に追いかけるのは相手がもたついたときのみ。対して積極的な守備の試合はトップの追いかけに制限がない。深い位置の相手の最終ラインに対しても追いかけまくる。それにつられて後ろも引っ張り出されていくイメージ。前へ前への守備が可能になる。

前回の試合後のコメントを見る限りでは相手の攻撃のやり方によって変えてるっぽい。中国がつないでくると思った立ち上がりは前線から追いかけて前線で奪うことを目標にした。でも、相手がロングボールを蹴ってきたから追いかけるのをやめたっていうようなニュアンスのコメントが書いてあった。

ロングボールを蹴ってくるなら前線で追いかけても本来守備の勝負をしたい中盤を飛ばされてしまうから意味がないってことか。前線が前を向き、ロングボールに晒されるDFが後ろに意識が向いて全体が間延びするのを防ぎたいってのもあるかもしれない。だから、相手が蹴ってくると分かれば全体を後ろに引き付けるっていうやり方を取るのかもしれない。

個人的にはロングボールを蹴らせないレベルの追いかけをすればとも思うわけだけど、それは現実的じゃないんだと思う。特にポゼッションよりも縦を進むこのチームにとっては。1トップだってことも難しい要因になるかもしれない。1人を追いかけても、横にズラされて蹴られたら何の意味もないわけで。だから、ロングボールに対して全体を後ろに引き付けるって考えも分からないではない。

ただし、この考え方は蹴らせてもいいから受けさせないっていうことを念頭に置いてるわけで。これはロングボールに限らず。前線の守備をやらない以上は、受け手をしっかりと見るような対応が必要となる。そして、その受け手を見る対応として取り入れられたのが人を捕まえるっていう考え方だったんじゃないかって気がする。

でも、上にも書いたように韓国は好きなようにトップに収めまくってる。人を捕まえる守備は受けさせないための守備じゃなくて、受けた後に何もやらせないための守備だった。そして、何もやらせない状態で抑えておいて、その後に勝負に行けるかって言えば行けない。これは上にも書いたようにすぐに周囲の助けが期待できない状態だったから。

そういうわけで、出し手は捨てて受け手を見ようとする守備だったけど結局受け手のところも押さえられなかった。だから、守備の勝負どころが定まらない。当然のように前線で追いかけるならば、その追いかけ始めが守備のスタート。受け手を見るなら相手が仕掛けのスタートのパスを入れてきたところがスタート。そのどちらでも守備のスタートが切られなかったと思う。

結果として守備の勝負どころが定まらない状況に陥る。スタートが切れないのに、前回のようないい質の連動性が発揮されるわけもなく。そうなれば最後の場所まで持ち込まれるシーンが増えるのは当たり前のことだった。中澤の奮闘はこういう状況から生まれてたっていえると思う。

特に失点後はどうやって守備をしていいのか益々分からなくなってしまった気がする。引き分けでもいい(のか?)韓国は無理に攻めようとしない。だから、プレッシャーのあまりかからない3バック+1でゆっくりとボールを回す時間が長くなった。それに対して日本が焦れる。中盤からそのパス回しにプレッシャーをかけに行く。その瞬間に相手はロングボールを蹴りこむ。完全にいいようにやられてしまった。

高い位置での効果的な守備ができなくなった、というかやらなかった)日本。ここで思い出さなければいけないのは、中国戦でチャンスにつながった(相手の守備が機能してる時間に)シーンのほぼ全てが中盤で効果的に奪ってからの速攻の形だったっていうこと。それができずにどうしてもボールを奪う場所が深い位置になってしまった今回、攻撃をどうするんだってのも大きなテーマになったと思う。

その攻撃面を見てみると、ここに来て一気に日本化したなって思う。もちろん皮肉の意味で。岡田監督になってからの数試合の攻撃のやり方が非常に五輪代表に似てると思う。しっかりと組織を作った相手に対して何もできない。実は後半に内容が好転するのも、その辺に要因があるんじゃないかって気がする。相手の組織が疲れによって秩序を乱し始めるっていうこと。今回の韓国と初戦のチリみたいに後半になっても相手が崩れない場合は、全然内容が好転してないわけだから。

とりあえず五輪代表に近づいた攻撃の日本化について見て行きたい。ここで問題になるのは、ビルドアップが非常に下手ってこと。岡田監督は最後の1/3をどうするか?ってことをよく言う。確かにオシムのときにはその前の2/3まではスムーズに行ってたから、その考え方は間違ってない。でも、現状は最初の1/3がスムーズに行ってない。途中の1/3は流動性を持たせながらいいリズムでパスが回るんだけど、それを機能させるためにはそもそもボールがなきゃ意味がない。最初の1/3がうまく行かないから、そういうよさも見せられない状況に陥ってると思う。

問題は五輪代表と同じ。ビルドアップで幅を全く使えてない。その理由も全く同じでSBに相手がちょっとでもプレッシャーをかけてくるとそうなる。相手がべた引きだったボスニア戦とタイ戦はSBが浮いてたからそこを利用して幅を使ったビルドアップができてた。でも、それ以外のチリ戦、北朝鮮戦、中国戦は相手がボールを受けたSBをそれなりに見てきた。結果として幅を使えず、前線にボールを出せない状況に陥る。

今回の韓国もSBを見てくるタイプの相手。日本のSBがボールを受けると相手のWBが中盤から出てきて対応するシーンが目立った。絶対に奪うっていうような超厳しいものではなかったけど、日本のSBを完全に浮かすことは避けようっていう意図がはっきりと見られたと思う。

SBが使えないと日本は困ったことになる。参考までの五輪代表だったらどうするか?ってことを書いてみる。五輪代表のやり方の1つめは最終ラインからトップへの一番長いパスを狙ってみるってこと。もちろん可能性は薄い。2つめは別の意味でのサイド利用。下がってきた水野に個人で突破させたり、下がってきた本田から一発のボールを蹴りこんだり。どちらにしても組織としてのよさは見られない。最終的には柏木の献身的な運動量でなんとかするってことに落ち着いた。

現状のA代表も対して変わらない。何の工夫もなく普通の縦パスを入れるってだけ。左右に振ったりせずに、真ん中→真ん中のパスを通そうとする。もちろん、相手も真ん中を固めてるんだから難しいわけで。なかなかコースが生まれないから低い位置でボールを保持する時間が長くなる。北朝鮮戦と今回の韓国戦で見られた現象。

それでも何とかしかきゃならないから、やっぱり縦パスを入れる。今回の韓国は日本と同じように人への意識が強いやり方。当然のように縦パスが入ったところで、すぐに最初のチェックが効く。そして、今回の韓国は多くの人数を自陣に入れてる。当然に距離は近いから、最初のチェックに対してすぐに周囲の助けが来る。日本の中盤の選手が2、3人に囲まれて孤立するシーンがどれだけ目立ったかっていう話。

そういうわけで日本は効果的にボールを前線に供給できない。なかなかボールが来ない前線の動きは停滞する。余計ボールを出せなくなる。出したとしても入った瞬間につぶされる。どうしようもないから、最終ラインの保持時間が伸びる。この状況は前にも書いたとおり、去年のアジア杯の初戦と同じ。厳しいことを言えば、そこまで逆戻りした状況に陥ってると言っても過言ではないと思う。

ここまで書いたように悪い意味での日本化によって幅を使ったビルドアップができない現状の日本代表。前線に効果的にボールを運ぶために、どうするかってことを真剣に考えなければならないと思う。今の状況ではラスト1/3をどうするかなんて言ってる場合じゃない。

現実的な考え方は2つ。オシムに戻るか、岡田を進めるか。要するに横の幅を使ったしっかりとしたポゼッションをするか、とにかく縦に進んでいくか。はっきりととどちらかに向かっていけば、ビルドアップの問題はいつの間にか解消されてたなんてことになると思うわけだけど。

オシムに戻るならもっとビルドアップにおけるSBの重要度を認識する必要がある。五輪代表でもそうなんだけど、相手のSBに対するプレッシャーがめちゃめちゃ厳しいかって言われればそうでもない(チリとかは別だったけど)。相手だって守るべきは真ん中だって分かってるはずだし。だから、SBを重要視して、そこにチームとしての助けを向かわせれば何の問題もなく相手のプレッシャーは回避できると思う。

逆に言えば現状ではビルドアップにおけるSBの役割が重要視されてない。誰も助けに行かないから、SBのパスの選択肢は1つ前のSMFに出すか真ん中に戻すか。相手がプレッシャーに来るときは縦を切ってくるわけだから、結局真ん中に簡単に戻すっていう選択肢が選ばれることになる。これじゃ何も生み出されない。

大体において、日本のSBの1つ前のポジションは実質的にはトップ下の3枚のうちの1枚名わけで、サイド専業じゃない。逆に言えば、サイドの専業はSBのみってことになる。そして、そのSBの役割を軽視することはつまり、サイド利用を捨てたとも言えると思う。しっかりとブロックを作った相手に真ん中真ん中真ん中の強引なやり方が通じるはずもなく。その点でもSBをもう少し重要視すべき。

ちょっとズレるけどこれは五輪代表にも言えること。アメリカで合宿中(終った?)の五輪代表の両SBはA代表に呼ばれてる。もっと言えば、その1つ前の本田と水野は海外移籍の関係で招集されてない。今年の五輪代表のテーマはサイドの有効活用だと個人的には思ってただけに、そう考えると合宿で何をやってるのかとさえ思わされる。

ちなみに前線から厳しく来る相手に対してはどうポゼッションに入るかって問題もある。その点については、とりあえず蹴りまくればいい。少なくともスイス戦でオシムはそうしてた。そうやって相手を押し上げて、SBを浮かせる。そして、本来的なポゼッションに入る。しっかりと作った相手に対して、意図のあるロングボールは現状の日本代表にはほとんど見られない(意図のない=苦し紛れのロングボールは多い)。

ただし、上にも書いたように何もオシムに戻る必要はない。今の問題は岡田化を推し進めてく中でも解決されてけば、それはそれで解決されてくと思う。そもそも、うまく前線にボールが運べてないのは、相手がバランスのいいブロックを築いてるから。だったら、相手がブロックを築く前に攻めきってしまえばいい。中国戦はこのパターンだったわけだし。

そういう側面から見ると今回は最悪。上にも書いたように、守備の狙いどころが定まらずにボールを奪うのは常に深い位置になった。そのときに助けるために2列目も下がってくる。必然的に前線では田代が孤立。岡田色である縦への意識を高めても、縦の距離が遠い。田代に預けても相手につぶされる。2列目が押し下げられてるから助けるのも難しい。

だから、岡田色を推し進めるならば中国戦のように前線から積極的に行く守備が必須条件。本気でやるなら相手にロングボールを蹴らせないぐらいに積極的に。ロングボールを蹴られたら、ボールを奪う位置は結局深い場所になってしまうから意味がない。

そういう高い位置からの守備で効果的に奪って、一気にショートカウンターにつなげる。要するに日本化によって下手になってしまった最初の1/3を飛ばして、いきなり真ん中の1/3から入ればいい。そして、その真ん中の1/3は日本の得意分野。しかも苦手なラスト1/3も、相手がしっかりとブロックを築いていないうちならなんとかなるから一石二鳥。

もちろん、上にも書いたように相手にロングボールも蹴らせないレベルの守備は相当の強度を必要とする。だから、ベストはオシム色との融合。前線からの厳しい守備で高い位置で奪ってショートカウンターがベース。奪う位置が深くなったり、ショートカウンターが無理ならゆっくりとポゼッション。ボールを持った休憩で守備の時間を短くする。

でも、現状ではそんなことは言ってられない。岡田色でもオシム色でもいいから、どちらかの形をはっきりと目指す必要がある。これに失敗すると前線に効果的にボールを入れられない五輪代表の状況に本当に陥ってしまう。結局は個に頼ることとなり、当然のように個の力では勝てないパターンに陥る。

ちなみに、今回の試合では岡田監督は必ずしもサイドを軽視してたわけでもなかった。特に後半は4-1-4-1の形でサイドを攻める意識を強く持ってたと思う。これは日本の守備に構造上の問題があるとの同じように、韓国の守備にも構造上の問題があったから。それは単純に3バック脇っていうところ。

後半は立ち上がりからサイド→サイドを狙うボールが多くなった。前半に真ん中→真ん中が多用されたのとは打って変わって。サイド→サイドのボールによって相手のWBが仕事を迷い始めた。日本のSBに行かなきゃいけない、でも背後が危ない。結果として日本のSBへのプレッシャーが弱まったと思う。後半に内田の積極的な攻撃参加が繰り返されたのは、前に蓋がなくなったからだったと思う。

ただ、韓国のが1枚上手だった。選手交代によってシステム変更。前線を3トップ(というか、1トップ2シャドー)に変更。そして、その片割れに日本のSBへ対応させるようにした。で、WBは問題なく3バック脇のスペースに気を配ることができたってわけ。結果として内田が明らかに目立たなくなった。

その韓国は完全に守備をベースとした戦い方だった。守備時にはトップの2枚を残して、完全に自陣に引く。そこで人を捕まえながら入ってきた相手をつぶしていったってのは上にも書いたとおり。それでも日本が韓国陣内に起点を作ると、5-3の人数ベースブロックでラストをつぶすやり方と取ってきた。

ここからの攻撃もいたって単純。とにかく最初はトップを狙う。このトップに収まりまくりだったのはしっかりと組み立ててるときだけじゃなくて、守備からの切り替えでも同じだった。この2トップは1人が受けたら、もう1人が広いところに抜けるような動きをして2人でなんとかできるならやってしまおうっていう考え方が見られたと思う。

とはいっても、それは難しい。だから、後ろからの押し上げを使うことになる。このときに攻撃に出てくるのは両サイドと真ん中の2人。日本が1トップだったにも関わらず、上にも書いたように後ろには3+1を残す徹底振りだった。この押し上げに対して、サイドにワイドに展開するシーンが目立った。そうやってサイドを攻めきるうちに中の人数を揃えてくっていうパターンが目立ったと思う。

今回の東アジア選手権で得られたもの。1つは1トップの可能性。田代の1トップとしての適性と1つ下に入る山瀬の得点力の再確認。ただし、1トップも何も前にボールが入らなければ意味がないのも事実。中国戦ではあれだけ目立った田代が、今回の試合では完全に消えた。2つめは中国戦で見られたような前線からの積極的な守備。実効性が高く、次の攻撃を考えても効果的だった。問題はその守備をするかどうかが気まぐれなこと。

逆に問題点として見られたのは、タイ戦のときにも書いたように、サッカーが海のものだか山のものだか分からなくなったってこと。接近→展開→連続なんてのは遠い過去の話。縦へのスピードも守備に左右される気まぐれなやり方(北朝鮮戦と今回で縦への意識は見られない)。オシム色でもなく岡田色でもないある意味での日本化は上でも触れたとおり。
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この記事のコメント
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バーレーン戦はこのメンバーを希望したい

GK川口 楢崎 川島
DF中澤 阿部 闘莉王
内田 駒野 加地
安田
MF鈴木 中村憲 遠藤
中村俊 松井 山瀬
稲本
FW高原 大久保 前田
田中達 田代 播戸

どうでしょうか(笑)
2008-02-26 Tue 02:17 | URL | クロサイ #-[ 内容変更]
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現実的ですね。十分にありえると思います。
多めに呼ぶ計画もあるようなので、付け足させていただくと海外組から長谷部を呼んでみても面白いと思います。それから既存組なら唯一流れを変えられる羽生とSB、CB、ボランチをこなせる今野も呼ばれると思います。
最後は個人的な希望ですが、本田を呼んでもらいたいです。予選なので厳しいかもしれませんが、試行錯誤中の左SBを試してもらいたいんですよね。彼の守備の献身性とフィード力があれば面白いと思いますが。左SBといえばサントスも呼ばれそうですね。
2008-02-26 Tue 20:04 | URL | ひまじん #-[ 内容変更]
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思ったより岡田化 苦戦してますね。チーム作りが1~のやり直しとは行かないまでも少し後退した感は感じます。これだけ毎試合違うのは、やりたい事をいろいろ試したいからなのでしょうか?
しかし五輪代表化はマズイですね。まあ真ん中の1/3が(遠藤、中村憲)A代表の強みですからそれはないとは思いますが。
とりあえずは目の前のバーレーン戦は良い結果を期待しましょう。
2008-02-27 Wed 12:03 | URL | ソラリス #-[ 内容変更]
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やりたいことをやろうとしてもメンバーが固定されないだけに定着が難しいのかもしれませんね。オシムが型を作ったときには、アジア杯の期間中、ほぼメンバーを固定して徹底的に行いましたから。それを考えると、まだまだ見守るべき時期なのかもしれません。

真ん中の1/3のところは五輪代表にもいい人材がいたんですけどね。梶山がそうですし、A代表にはいないタイプの本田、家長、水野っていうサイドアタッカーもいましたし。ただ、それぞれの連動性という面ではA代表の方が明らかに上回ってるでしょうけど(五輪代表は個の足し算のイメージなので)。

最初の1/3のところもトゥーリオが戻ってくれば、新しい可能性が見えるかもしれないと楽観的に捉えています。トゥーリオの攻撃力は自身が上がっていくときだけではなく、低い位置での組み立てにも見られますからね。オシム時代もトゥーリオの前線へのフィードによって攻撃の幅が広がりましたし。
2008-02-27 Wed 12:41 | URL | ひまじん #-[ 内容変更]
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