ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2007-03-10 Sat 22:12
ドイツ×スイス
<ドイツ:4-4-2>
FW:ゴメス-クラニー
MF:シュバインシュタイガー-バラック-フリッツ、フリンクス
DF:ラーム-メッツェルダー-メルテザッカー-フリードリッヒ
GK:レーマン

<スイス:4-1-4-1>
FW:フレイ
MF:バルネッタ-マルゲラス-ハカン・ヤキン-ベーラミ、フォーゲル
DF:マニャン-グリヒティングス-センデロス-フィリップ・デゲン
GK:ベナーリオ

まずは例によってスイスの4-1-4-1のシステムについて。序盤のやり方を見る限り、守備面では4-1-4-1のメリットを最大限生かそうとする意図は見ても取れた。つまり、最前線を守備の起点として制限をかけてくやり方。例えば得点シーンは最前線でプレッシャーをかける中で相手のミスを誘ったシーンだった。

中盤の前目に多くの選手を配置することで、選手間の距離を近く保ってるから複数枚でのプレスもかけやすい。1人目が距離をつめて遅らせたところに周囲が連動して囲い込みに入る。そういうときは前線の選手もしっかりと守備に参加して、前後で挟み込む。そういう中で奪えなかったとしても、そこで相手の選択肢を制限してるから後ろは守りやすい。縦パスに対してスイスのDFの前でカットできる場面が目立った。

相手のFWへのくさびに対してはCBがついてきて対応する場面が目立った。1つめの4人(+FW)のブロックを抜けてきたところも1ボランチのフォーゲルがしっかりとカバーしてた。最終ラインも高いポジションを維持することで、前のブロックとの距離を縮めてコンパクトに保とうとする意識が見て取れた。そうやって中盤にスペースを与えないようにしてたと思う。

ただこれはあくまで理想論。狙いはいいものでも、実際にやれるかってことは別の問題になってくる。この試合に関しては序盤はやりたい守備ができてたんじゃないかと思う。それがドイツに慣れが生じてきて、さらにドイツが効果的な攻撃の形を取り始めてからはやりたい守備をやらせてもらえなくなっていった。

具体的にはスイスの守備のブロックを前後左右に揺さぶるやり方。特に左右の揺さぶりが効果的だったと思う。スイスの守備は上にも書いたとおりボールに対して複数枚が当たるやり方。そのやり方だと相手を孤立させることができるから、ボールを奪うには効果的。

ただ、どうしてもボールサイドに多くの人数が偏ってしまうっていう弊害もある。その弱点の部分をドイツは上手く突いてきた。一方のサイドで組み立てて相手を引きつけておいてから、逆サイドへのダイナミックな展開が何度も見られた。そうやって相手の守備のブロックを左右に走らせることで、ギャップを生み出そうとしてたと思う。

攻撃の組み立ての部分にしてもフリンクス、バラック辺りが低い位置でボールを触ってまずはサイドに展開する。相手がしっかりとブロックを形成している真ん中を避けてサイドに起点を作ることで、まずは1つ相手を動かそうっていう意図が見て取れた。

さらに4-1-4-1の弱点である1枚のボランチの部分を突こうとする意図も見て取れた。攻撃の起点を作るときはFWが引いてきて相手のボランチの高さのところで作る。相手はその位置を1ボランチが担ってるわけだから必然的にややプレッシャーの弱いところが生まれていた。

こういう組み立てる攻撃に加えて相手の高いDFラインをけん制する意味でのロングボールも時期を見計らって入れる。攻撃の際無理をせずに簡単に最終ラインまで下げるようなプレーとあわせて相手を上下に揺さぶる意味があったと思う。こうやって上下左右に相手を動かすことでスタミナの消耗を早くさせた。そういう部分でスイスのプレッシャーも途中からかなり弱まってしまった印象だった。

ドイツの攻撃は上にも書いたとおりサイドに起点を作るようなやり方だった。基本的にはドイツのサイド攻撃はラームとシュバインシュタイガーのラインができあがってる左サイドが強いイメージがある。ただ、そこに対してはスイスもしっかりと対応してた。右SBのデゲンがシュバインシュタイガーに対してしっかりとケアをしてたし、攻撃に関してもそちらのサイドから攻めることでラームが上がってこられないような状況を作り出した。

特にシュバインシュタイガーに対する対応はほぼ完璧だったと思う。ボールが入る前からしっかりと距離をつめてほとんどボールに触らせなかった。ラームのオーバーラップはそれなりに多く見られたけど、シュバインシュタイガーとの関係性が作れなかったことで威力は半減した印象。

こうやって左サイドのよさを消されたドイツだったけど、逆に相手のケアが甘い右サイドを起点とした攻撃が多くなった。左に1度起点を作っておいて、一気にサイドを変えてスペースの多い右サイドから崩しにかかるってシーンも多く見られた。結局1点目のFKにつながったプレーと2点目の崩しは右サイドから。

どちらもボール保持者に対して複数枚で当たりに来る相手をシンプルなワン・ツーで否したところから。複数ってのはSBとSMFの2枚で来るわけだから、そこを否せればSBを引き出したところに大きなスペースがある。サイドの選手間の関係性で崩したいいアイディアが得点に結びついたと思う。

こういうサイドを中心とした攻撃の組み立てだったから、バラックが本来の高い位置で目立つことがあまりなかった。どちらかというとフリンクスとダブルボランチ気味の位置関係を作って、低い位置で左右への散らしの部分を担うことが多かったような気がする。あとはボール保持者に近づくフリーランニングで、それをフォローする仕事が多かった。ボールタッチはそれなりに多かったけど、チャンスに直結するような場所でのプレーが目立たなかったような気がする。

バラックとフリンクスがダブルボランチ気味のポジションを取る形は、以前から守備の際には見られたことだった。この試合に関しても守備面では同じような形だった。つまり、中盤の4人を横並びにしてフラットなブロックを形成する。その後ろのDFラインも高い位置を保ってコンパクトにすることでスペースを消そうとしてた。

だからスイスのくさびは途中で引っ掛けられて、なかなか前線に起点を作れないような状況が生まれてた。形は違うけどやろうとしてることはスイスと似たようなものだったと思う。DFラインは高い位置を保ちながらもウラへのケアもしっかりとできてた。W杯前に日本と戦ったときと比べると明らかに成長の跡が見られる。前でしっかりとプレッシャーが効いてるから簡単にはウラを取られないようになってるのも好感。

その前の守備は一度しっかりとポジションに戻ってバランスを確認したところから始まる。そうやって相手がDFラインで回している内はそのままやらせるけど、1つ前にパスが入ったところでチェックを始める。そのときにまずは縦を切ることで相手がストレートに攻撃することを防ぐ。

さらに深いところまで進入されたときは、スペースを消してるメリットを生かしていろいろな方向から囲んで奪いに行ってた。押し込まれたとしても多くの選手が守備に戻ることで、最後のところで堅いブロックを形成できてた。

これはしっかりと組織を作った上での守備のやり方だけど、この試合のドイツは攻撃から守備の切り替えのところに安定感を感じた。それは1人1人の守備意識の高さの上に成り立ってたものだと思う。前線の選手でも一度ボールを追い始めたら途中でやめずに最後まで追いかけるような姿勢が見られる。それに相手に奪われたときも切り替えの速さが目立って、すぐにチェックに行って遅らせることでカウンターの危険を防いでた。その間にしっかりと組織を形成してしまう。こういう切り替えの速さは守備から攻撃にも見られた部分だったと思う。

こういうふうにドイツがいい守備をしてるってこともあったけど、スイスの攻撃はあまりにオプションが少なすぎた。ドイツと比べて決定的に違うのは1つのボールに対する選択肢の多さのところだと思う。ドイツの選手はボール保持者と受ける方の両方の力で選択肢が増えてた。

ボール保持者の方はその技術の部分。逆サイドへの一発の展開とか狭いところでのキープ力なんかは明らかにドイツの方が上だった。周囲の状況で選択肢が増えたとしてもボールを出すほうにその技量がなきゃ意味がないってこと。受けるほうは単純なフリーランニングみたいなもの。ドイツはSBの攻撃参加が活発だったし、FWがボールを引き出す動きも目立った。

こういう両面でスイスは劣っていたと思う。この2つの部分の中でボール保持者の力量についてはすぐに改善される部分ではない。というよりもドイツと比べること自体が間違ってるってこともありえる。ただ、ボールを引き出す方の動きに関しては改善できる部分だと思う。特に4-1-4-1のシステムを使うから、2列目の動きが重要になってくる。

この試合を見る限り、確かに2列目の選手が飛び出してこうっていう意識は見て取れた。ただ、飛び出すと言うよりも最前線まで出てって待ってるっていうイメージが強かったような気がする。そういう中で最前線がつまっちゃうような状況になってしまった。後ろでボールを持ってる選手としたら、選択肢はそこにくさびを入れることしかない。そうやって選択肢が少ない状況だったからドイツの守備陣は守りやすかったと思う。

2列目の絡み方はこういう最前線でつまっちゃうものよりも、低い位置から一気にウラを狙うほうが面白かった。相手の高いラインを1つ下からつかまらずに飛び出すことで決定的なチャンスが生まれたんじゃないかと思う。

単純な仕掛けのところでも4-1-4-1のメリットを生かしきれてなかった気がする。距離感が近いことを生かして三角形を何個も作るような状況が生まれなかった。そうやって結局は単純なくさびを入れて奪われるって言う繰り返しだった。

結果は3-1でドイツ。スイスの守備の上を行ったドイツの攻撃が目に付いた。
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