ただのサッカー好きが、思ったことをただ書くだけ。 (06年終了)

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2006-08-06 Sun 19:41
イングランド×スウェーデン
<イングランド:4-4-2>
FW:ルーニー-オーウェン
MF:Jコール-ランパード-ハーグリーヴス-ベッカム
DF:Aコール-テリー-ファーディナンド-キャラガー
GK:ロビンソン

試合開始早々にオーウェンが負傷退場。れで温存するつもりだったクラウチが出場する羽目に。この試合の中でのプランもすぐに崩れたし、その後の試合にも影響が出た。オーウェンが負傷したことでこの後の試合のイングランドは1トップを使ってた。やっぱりベンチにウォルコットだけっていう状況は避けたかったんだと思う。

で、この試合はほぼクラウチとルーニーの2トップで。ルーニーはケガ明けで心配されてた試合だったけど、スピードとかボールの扱いとかに問題は感じられなかった。

クラウチとルーニーの2トップはルーニーとオーウェンよりも好きだった(個人的に)。この組み合わせだと前ではってるクラウチと、比較的自由にやるルーニーっていう役割分担ができてくると思ってた。

でも、実際はクラウチが動き回ってボールを引き出すシーンが目立ってた。その逆のパターンも少しは見られたけど、結局はどちらかが引いたらもう一人が前ではるっていう形ができてた。

それからランパードあたりが前に飛び出してくから、FWの1人が下がっても前が薄くなるようなことはなかった。

イングランドの中盤はフラットな形。
前半はかなりワイドに開いて攻撃を組み立ててた。左右に何度もボールを振ることで相手の前線からのプレッシャーを外してた。ワイドに開いてる分近い距離で簡単にはたいてパスを回すってものではないけど、中盤でボールをしっかりつなげてた。他の試合ではロングボールを前線に放り込むっていう攻撃が目立ってたから、この試合の前半はイングランドとしては一番上手くチームが回ってたと思う。

この試合はジェラードを温存してランパードとハーグリーヴスが真ん中に入ってきた。攻撃的なランパードと守備的なハーグリーヴスっていう役割分担ができてた分、この組み合わせの方が中盤がうまく回ってた印象。

ランパードは持ち味の運動量を存分に発揮した。低い位置でボールをさばいてゲームの組み立てをしつつ、ゴール前に積極的に飛び出してく。ジェラードとの組み合わせだと見られない思い切りのよさが見えた。序盤からミドルを狙うシーンが多かった。

それをサポートするハーグリーヴスも良かったと思う。ハーグリーヴスも運動量が多い。こぼれ球のところには常にハーグリーヴスが顔を出してた。

なんといってもこの試合で特筆はJコールだと思う。序盤からドリブルでの積極的な仕掛けが目立った。それを外からのオーバーラップでフォローするAコールとの関係もよく、イングランドの攻撃は左サイドからのものが多くなった。Aコールが上がるとキャラガーがバランスをとるってこともできてた(その逆も)。

Jコールは本当にキレキレって感じで、相手もファールじゃないと止められなかった。得点シーンを含めて、中へ入ってのシュートは左サイドでの起用のおかげ。
それにしたもあのシュートはすごかった。ボールをこすりあげてドライブ回転をかけて逆サイドに落とす。GKとしてはどうしようもない失点だった。

前半はチームとして好調のJコールを使おうっていう意思統一がされていた。後半はチームが上手く回らなかったこともあるけど、あまり目立たなくなってしまった。前半に飛ばしすぎたってのもありそう。

うまく回ってた前半に対して後半の失点後は攻撃の形が作れなくなってしまった。それでいつものようにロングボールを放り込む形が多くなったと思う。こういうこともあってルーニーに変わってジェラードが出場(ルーニーがケガ明けだってこともあっただろうけど)。ジェラードが入って形としては4-1-4-1に。

このときのラインの置き方を見ると4-1-4-1の特性を分かってもらえると思う(もう1ヶ月も前の話だから遅いけど)。とにかくこれで中盤を厚くして攻撃を組み立てたかったんだと思う。

でも結局は同点ゴールもクラウチへのロングボールから。ジェラードが後ろから飛び出したことによってフリーになったって意味では交代がいい影響を出したって言えるかもしれない。

イングランドの守備陣は全体として安定感を見せた。前線でFWが戻ったりして1度プレッシャーをかけ、後ろは本当に堅守って感じだった。流れの中では全くチャンスを作らせていない。

これはやっぱりCBの2人(交代のキャンベルを含めて3人)の強さのおかげだと思う。スウェーデンは序盤ロングボールを単純に入れてくるシーンが多かったけど、そこで競り負けずにことごとく跳ね返した。ラーションに入れるくさびのボールに対してもしっかり対応して次の展開につなげさせなかったと思う。
それにクリアをするところははっきりやってたし、最後のとこでも体をはった。

ただ、流れの中でこれだけしっかり守ってただけにセットプレーの弱さは目に付いた。後半のCKはほとんど決定的チャンスにつなげられて、失点もCKから。相手がCK時に変則的な形を取ってきたからそれに対する対応がうまくいってなかった。2失点目もロングスローからだったから、基本的にサイドからのボールに弱かったってのもあるかもしれない。

それに対してFKの守備は無難にこなした。ラインを高くとってGKの前にスペースを空ける形で、一見すると危なそうだけど、しっかり機能してたと思う。

スウェーデンの攻撃も特別悪かった印象はない。むしろ攻撃にはかなり連動性が感じられた。マイボールのときは周囲がフリーランニングをして選択肢を増やすし、後ろからの飛び出しも目立つ。後ろからの飛び出しが積極的だから厚みのある攻撃につながった。

それでもチャンスができなかったのは、やっぱりイングランドの守備がよかったんだと思う。ラーションがボールを受けようといろんなとこに顔を出したけどうまく行かなかった。イブラヒモビッチ不在の影響もあったかもしれない。

スウェーデンの守備は不安点が目についた。序盤は前線で連動したプレッシャーをかけてたけど、両サイドをワイドに使うイングランドの攻撃でいなされてしまっていた。そんな感じでプレッシャーを受けずに飛び出してくるイングランドの選手に対して、後ろの選手が上手く対応しきれてなかった。

一番の問題はボールの取り所がはっきりしてなかったこと。相手の選手に合わせてDFラインがズルズルと下がってしまった。
それでDFラインと中盤の間にスペースができる。そのせいでJコールのゴールを含めて、イングランド選手にミドルをノープレッシャーで打たせてしまった。

それにDFの前のスペースを使われてクラウチあたりに簡単にくさびを入れられたのも問題だった。クラウチがドリブルで持ち上がるなんてシーンが多かったのも、このスペースのせいだったと思う。

この試合は“流れ”っていうのが手に取るように分かる試合で面白かった。前半は完全にイングランドペース、同点ゴールからスウェーデンのペースになったけど決勝点を決め切きれず流れの悪いイングランドに点を取られてしまう。そのまま終わると思いきやスウェーデンが同点ゴール。いろいろな要素が凝縮されていた。
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2006-08-02 Wed 19:15
スペイン×チュニジア
<スペイン:4-4-2>
FW:Fトーレス-ビジャ
MF:ルイス・ガルシア、シャビ-シャビ・アロンソ-セナ
DF:ペルニア-プジョール-パブロ-セルヒオ・ラモス
GK:カシージャス

スペインのFW。ビジャとFトーレスの2人にセカンドストライカー気味にルイス・ガルシアが絡んで2トップ1シャドーの形。3トップって言っちゃってもいい感じだった。

ビジャとFトーレスの2人が役割を流動的に変えて、どちらかが軸として動けばどちらかがサポートをする形だった。どちらもサイドに流れてボールを引き出すシーンが多いけど、その場合はもう一方が真ん中に残ってる。さらにサイドに流れて空いたスペースに後ろからルイス・ガルシアが飛び出すってのが理想形だったと思う。

ルイス・ガルシアはサイドに流れて仕事をするようなシーンも目立った。ただこの試合のルイス・ガルシアはボールが足につかないって場面が多かった。それを考慮しての途中交代だったかもしれない。

Fトーレスは前々から注目してた選手。いわゆる万能型FWでなんでもこなせる。この試合でもポストプレーをしたり、低い位置からのドリブルの仕掛け、ウラへの飛び出し、サイドに流れてのチャンスメイクなどなど色々な仕事をこなしていた。

中盤はやや流動的になりつつ、いい距離感で短い距離のパスをつないでく。
ダイヤモンドの底に入ったのがシャビアロンソ。低い位置ではシャビアロンソを経由してパスが回ってく。長短のパスを使い分けてうまくボールを散らしてたと思う。簡単に言えばイタリアのピルロ的な役割。前が流動的な分、中盤の底で上手くバランスを取ってたと思う。

中盤の両翼はシャビが攻撃的、セナが守備的っていう役割分担ができあがってた。
シャビは乗り切れてなかった。試合の序盤はかなりボールタッチが少なかったし、決定的な仕事もできなかった。途中から改善が見られたもののセスクの投入でまた消えてしまう。確かW杯にはケガ明けで臨んだはずだから、試合勘に問題があったと思う。

セナは守備面での貢献が大きい。この試合のスペインは前線から積極的にプレスをかけて高い位置でボールを奪おうっていう意図があった。複数枚での連動的な守備で効果的だったと思う。
その中でセナは相手のボール保持者に対して常にプレスをかけに行った。それでパスコースが少なくなるから、味方の選手としては守りやすかったと思う。

スペインは両SBの攻撃参加も盛んだった。前半は右のセルヒオ・ラモスの攻撃参加が目立った。トップに当てて、サイドのスペースにセルヒオ・ラモスが走りこむっていう単純なものだったけど、相手は手を焼いてた。
セルヒオ・ラモスはSBだけでなくCBもできる選手。この試合でも高いボールに対する競り合いは勝ってたし、1対1(守備時の)でも強さを見せた。4年前にスペインのSBはプジョールだったから似たような成長を期待したい。

前半は左サイドのペルニアからのロングボールが目立った。チュニジアが完全に引いて守らずに高い位置からある程度のプレッシャーをかけてきてたからそれを避ける狙いがあったと思う。セットプレーの精度もいいらしいからDFラインからのロングボールも十分計算できるオプションだった。そのキックの精度(球種)を生かして後半はミドルを多く狙ってきたのも評価できる。

その後半は左サイドからの攻撃が多くなった。前半と違ってロングボールを蹴りこむのではなく、相手陣内深くまでえぐる形だった。それで相手の右サイドの選手(名前は忘れた)の突破っていう攻撃のオプションを消した。

スペインの得点シーン。

1点目。それまでおさえられてたホアキンがサイドで起点になった。ゴール前には後ろからセスクが飛び出してきて(その前のFトーレスのスルーもよかった)ミドルシュート。一度は相手に防がれつつもそこにしっかりラウールがつめていた。ラウールの嗅覚みたいなものが生きたシーンだった。

2点目。後半途中からチュニジアの選手の運動量がガクッと落ちた。それまではしっかりと中盤の選手にもプレッシャーをかけてたけど、このシーンはアシストをしたセスクの周りに広大なスペースができてた。それにゴールを決めたFトーレスにもつききれてなかった。
このシーンの前から相手のDFがFトーレスにつききれてないシーンが多かった。1トップ気味になって後ろからセスクとかラウールとかが飛び出してきたことで混乱を生じてたんだと思う。
Fトーレスは長い距離を走ってゴール前に。シュートも相手のGKのタイミングをずらすいいシュートだった。

3点目。ラウールがサイドに流れてチャンスメイク。そこから生まれたPKだった。最近のラウールらしいプレーだった。

で、この得点に絡んできたのは交代選手。

ルイス・ガルシア⇒ラウール3トップっていう形を明確にした。ルイス・ガルシアよりも得点能力のあるラウールを入れて点を取ろうっていう意図を明確に。といっても、低い位置でチャンスをつくるようなシーンも多く見られた。それに献身的な守備も光った。

セナ⇒セスク
これも攻撃的交代。セスクはFWの位置まで積極的に飛び出してきた。それに積極的にミドルシュートを狙ってのもよかった。

ビジャ⇒ホアキン
パス回しで相手のDFにギャップを作ろうとしたけど、それができなかった。だから1人で数人を相手にできる(突破力のある)ホアキンを投入したんだと思う。交代してすぐは相手の対応がしっかりしててなかなか自分のプレーができなかった。途中から相手の選手に疲れが見えてスペースが空き始めてからは、存分に力を出したと思う。最初にしっかり守られたときに、もっとセルヒオ・ラモスとの関係性で打開してけばチャンスにつながったと思う。この交代でFトーレスとラウールが縦の関係で2トップを組むようになった。

チュニジアは守ってカウンターっていうコンセプトで試合に臨んだけど、完全に引いて守ってるだけっていうわけでもなかった。高い位置からしっかりプレッシャーをかけてボールを奪おうというした。

そんな中から先制点が生まれた。中盤でのプレッシャーで相手のミスを誘った。1トップに対する後ろからの飛び出しが多くてゴール前にしっかり選手が入ってきてた。最後は一番後ろから飛び出した選手にスペインのDFがつききれずにシュートを打たれてしまった。一度はGKにはじかれたけど、しっかりそこにつめてたことで得点が生まれた。

このシーンもそうだけどチュニジアは攻撃に出たときの後ろからの飛び出しが多い。1トップに当てたとこから攻撃を展開するんだけど、そのときに意志の統一がしっかりしてた後ろから一気に押し上げてくる。さらに1トップの選手の視野の広さもあって効果的なカウンターが仕掛けられた。

それからウラを狙うっていう意図もはっきりしてた。スペインは前からプレッシャーをかけつつ、DFはかなり高い位置を取ってた。だから、ウラに広大なスペースがあってそこにスピードで抜け出そうっていう攻撃が見られた。

チュニジアは最終ラインの対応に問題があった。
まず、はっきりしないプレーが多かった。パスなのかクリアなのかが分からなくて相手に危ない場面でカットされるシーンが多かった。
それから1対1の対応にも問題あり。不用意に飛び込んで抜かれ、結局ファールで止めるシーンが多かった。相手のFKの最後のとこの精度がなかったおかげで助かってた感じ。

チュニジアとしてはそれでも最後のとこはしっかり守ってた。後半途中で運動量が一気に落ちてからやられてしまった。

全体として攻守の切り替えが速いいい試合だった。最後はスペインが選手層の厚さを見せたって気がする。
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2006-07-26 Wed 20:14
アルゼンチン×オランダ
オランダ×アルゼンチン。そろそろ強豪国同士の組み合わせも目立ってきた。

<オランダ:4-3-3>
FW:カイト-ファン・ニステルローイ-ファン・ペルシー
MF:スナイデル-ファン・デル・ファールト、コクー
DF:デ・クレル-ブラールス-オーイエル-ヤリーンス
GK:ファン・デル・サール

<アルゼンチン:4-4-2>
FW:テベス-メッシ
MF:リケルメ、カンビアッソ-マスケラーノ-ロドリゲス
DF:クフレ-アジャラ-ミリート-ブルディッソ

どちらも決勝T進出を決めてたこともあって全体としては落ち着いた感じの試合内容だった。それでも随所にいいプレーがあって見所は多かったと思う。

アルゼンチンの攻撃の連動性はいつみてもしっかりしてる。パス&ゴーとかフリーランニングとか、基本的なことだけどきっちりやることでかなり効果的。“走るサッカー”を目指すはずのオシムジャパンもこういう形をやればいいと思う。

アルゼンチンの2トップはメッシとテベス。個人的にはかなり嫌いなタイプ(メッシとテベスが嫌いってことではなくて)の組み合わせになってしまった。

メッシは1・5列目あたりを中心にプレー。低めの位置から自分でドリブルで仕掛けてくってシーンが多かった。
前線での守備意識の高さはかなり目立ってた。後ろの選手が連動してくると、高い位置でボールをカットできる。

もう1枚のテベスはサイドに流れてプレーすることが多かった。前半は特に左サイドに流れるシーンが目立った。たぶん、左SBにソリンがいないことでいつもよりスペースができてたからだと思う(右はいつものようにロドリゲスが出てきた)。常にゴールを意識するプレーもよかったと思う。

2人とも個人での打開する力はかなりある。ドリブルで数枚を抜きさってチャンスを作る能力があるし、周囲を生かす動きもできる。

全体を通してチャンスは多かったけど、決定的なチャンスが作れなかったのはやっぱりこの2人の組み合わせだったからだと思う。この組み合わせが嫌いなのは“軸”がいないから
いつものアルゼンチンではクレスポが軸になって、1トップ1シャドーの形になってる。この試合みたいな組み合わせだと、2シャドーの形になって、2人ともが流れてプレーするからゴール前が薄くなってしまう。さらにトップにボールが収まるシーンが減って、後ろからの厚みのなる攻撃も少なくなってしまう。

この傾向は大会当初のフランスにも見られた。中盤でパスは回るけど、最後のとこの詰めのあまさが目立ってた。この試合のアルゼンチンに関しては、決勝Tを想定したメンバー構成ってのもあっただろうからしょうがないかもしれないけど。

2トップについて見たから、アルゼンチンの中盤について。やっぱりこのチームはリケルメのチームだってことを再認識させられた。改めて書くまでもないかもしれないけど、リケルメのキープ力は特筆。ボールを失うようなシーンはほとんどない。チームとしてもそれが分かってるから、リケルメがボールを持ったときは周囲の動きが活発になる。
リケルメのボールキープで周りが押し上げる時間を作れるってこともある。守備をしない古典的なトップ下って非難されるけど、絶対にボールを失わない選手がトップ下の位置にいるってことはかなり大きい。
アルゼンチンはリケルメのそういう欠点を補うようなチーム作りをしてるから問題ない。上手い具合に長所だけを引き出してると思う。

カンビアッソはかなりの運動量を見せて攻守に貢献(普段の試合だとソリンも)。マスケラーノは自由にやってくる中盤の一番後ろに構えて相手の攻撃の芽を摘む。ロドリゲスはリケルメからのパスを引き出す動きでFWを抜いてゴール前に飛び出してくる。こんな感じでこのチームはリケルメを中心にして考えられている。

ただ、こういう1人が王様のチームを作ると、その選手が怪我とか不調になった場合はどうするか?って問題が出てくる。そこんとこでもアイマールが後ろに控えてるってのがアルゼンチンの強みだと思う。
でも(知っての通り)リケルメとアイマールはタイプが若干違う。簡単に分ければ、動のアイマールと静のリケルメ。日本代表で言うと、リケルメ型=中田英、小笠原・アイマール型=小野、中村。タイプの違いだからどっちが優れてるかってこともないけど、個人的にはリケルメ型の方が好き。

リケルメのもう1つ(?)の特徴のセットプレー。球種の豊富さが目立った。
ゴールに向かうCKを蹴るときは低くて速いボールを。特徴的なのは誰も触らなくても直接ゴールに入るような軌道で蹴ること。この試合に限らず、今大会のリケルメからのCKはこういうボールが多かった気がする。FKで触れば1点触らなくても1点って形は多いけど、CKでもこういう形が流行るのか注目したい。
ちなみに逆サイドからのCKは高いボールをピンポイントであわせるって形が多い。これも精度がよくなきゃ無理だと思う。

オランダは序盤はいい形が作れた。アルゼンチンが引いて守って前線からボールを奪いに来なかったってのが大きい。DFラインでゆっくり回しつつ、徐々にビルドアップするような攻撃で、ある程度まで行くとトップのファン・ニステルローイに当ててくる。そこにファン・デル・ファールトとかの飛び出しが見られていい形を作れてた。
後ろで回してるときは中盤の底にいるコクーかスナイデルのどっちかが、ボールの中継地点の役割を果たしてた。

ただ途中からアルゼンチンの前線でのプレッシャーが激しくなってきて、攻撃の中でいい形が作れなくなってしまった。相手からのプレッシャーの中でロングボールをファン・ニステルローイめがけて蹴るって形が多かった。しっかりとゲームを作ってるわけじゃないから、押し上げが間に合わなくて、ファン・ニステルローイの周りに選手がいない状態が多くなってしまった。

そもそも、選手を大きく入れ替えたことで攻撃の形が見えてなかったと思う。1つの形になるはずのサイドからの攻撃も機能しなかった。原因としては右利きのカイトを左、左利きののファン・ペルシーを右に置いたことに問題があった。クロスのときにどうしても早めに上げなきゃならなくなって簡単に跳ね返されてしまった。それに一番メリットになる切れ込んでのシュートってのも見られなかった。

個人的にはこういう形も好きなんだけど(機能するなら)、両サイドがあまりにも経験不足過ぎた印象。試合の中でのポジションチェンジの中でこういう形が見られるってのが理想的だったと思う。この試合ではポジションチェンジもほとんど見られなかったと思う。

SBのオーバーラップのとこにも問題があった。WGに対するフォーローが少なかったこともサイドからの攻撃が機能しなかった原因って言えそう。
攻撃の形がない→ロングボール→中盤が絡めないっていう悪循環に陥ってしまっていた。

両チームの攻撃面ばっか見たから守備からも1つ。
アジャラの守備。ファン・ニステルローイを見てるシーンが多かったけど、ヘッドでも競り負けない強さを見せた。身長的には完全に負けてても競り負けないってのは日本人にとって参考になると思う。カンナバーロを見てても思ったけど、タイミングと体の入れ方が上手ければ身長のハンデは消えるもの思った。

若手選手について。どっちのチームも若手が結構出場してた。
メッシとかファン・ペルシーとかの有名所はいいとして、前から注目してたのがマドゥーロ、バベル、コロッチーニ。
オランダの2人は育成が抜群のアヤックス中心。マドゥーロはCBとボランチをこなす器用さがある。守備力のあるボランチはいろんなとこで重宝すると思う。
バベルはキープ力とか質の高いフリーランニング、それから相手を引きつけてパスを出すようなプレーも目立つ。
アルゼンチンのコロッチーニは対人プレーに強い。この3人はこれからも注目してきたい。
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2006-07-23 Sun 14:23
コートジボワール×セルビア・モンテネグロ
どちらのチームも消化試合だったからモチベーションが上がらない試合になるような気がしたけど。その分軽い感じで見れるからよしとした。

コートジボワールは4-4-2。ドログバが出場停止で、メンバーも大幅にいじってきた。
対する、セルビア・モンテネグロは4-5-1。こっちもケジュマンが出場停止。

前半はセルビア・モンテネグロらしさが見られた。大会前は堅守を売り物に結構評判になってたけど、その持ち味をこの試合である程度は発揮できたと思う。ある程度まではコートジボワールにやらせつつも最後のとこまでは行かせない守備をしていた。本当に危ないとこでは体を張ってシュート防ぐようなプレーも多い。

コートジボワールは低い位置でゆっくりキープして、縦パスをトップに当てたとこからスピードアップを図ろうっていう攻撃だった。ただ、その縦パスをセルビアの守備陣が狙っていた。選手が引いて守ってエリア周辺のスペースを消していた。コートジボワールのトップに対してくさびが入ると、激しく当たって仕事をさせずに、効果的にそのボールをカットして自分達の攻撃につなげていた。

コートジボワールとしても後ろの方では横パスがつながるけど、前線に起点がつくれないからいい攻撃をつくることができてなかった。しっかりボールをキープできるドログバの欠場が大きく響いたと思う。
それにセルビアとしてもコートジボワールの攻撃がこういう単純なものに偏ってたから守りやすかったってのもあると思う。途中からコートジボワール側が他のオプションも織り交ぜてくると、所々にほころびが見えてきた。

まず、コートジボワールの工夫。それまで2トップは真ん中に張ってたけど、引いてきて受けたりサイドに流れたりした。一番チャンスにつながったのがウラを狙うプレー。こういうプレーを繰り返してセルビアのDFにギャップが生まれ始めた。

セルビアの特に危ないシーンが目立ったのはサイドからのボールに対する対応。真ん中はしっかり固めてるけど、サイドにボールが行くとボールウォッチャーになってしまるシーンが多かった。コートジボワールの1点目のPKはサイドからのボールに対してサイドからのボールに対して相手がフリーになってるのを見て思わずって感じだった。
同点ゴールもサイドからのボール。DFとDFの間に入り込んだ相手選手をつかまえきれてなかった。

攻撃面はトップのジギッチの高さを狙うっていうシンプルなものだったけど、効果的だったと思う。速攻時もまずはジギッチに当てるとこから周りが押し上げる。長身選手だからふところが深くて、しっかりボールが収まる。

1点目もジギッチに当てたとこからの速攻。ジギッチはボールをはたいてからすぐにゴール前へ走った。動きとしては一度DFから離れて、最終的には相手の前で合わせる形だった。相手の背後から飛び出してきたから相手も捕まえ切れなかったし、ファーストタッチの置き所もよかった。
セルビアらしい手数をかけない速攻だった。

ジギッチに対しては、高さを狙ったロングボールもあって近くに味方選手がいることでうまくつなげることができてた。ただ、後半10人になったこともあって孤立するシーンが目立ってた。

コートジボワールはおおざっぱな攻撃をせずにしっかり組み立ててくる。ロングボールを蹴りこむようなシーンはほとんど見られなかった。相手が引いてきたこともあるけど、中盤でしっかり回してる。選手の距離感がよくて、狭い場所でもしっかりボールをつないでたのが印象的だった。
それにパス&ゴーの形とかが随所に見られて、連動性のある攻撃を展開できてた。身体能力に優れてるだけに個人での突破力も魅力だったけど、それだけに頼るわけではないのが好印象。チームとして攻めるときと個人で攻めるときの状況判断がよかったと思う。

後半は相手が10人になってたこともあって圧倒的に攻めた。SBの攻撃参加を中心に後ろからの押し上げが利いてたし、相手が引いてるからこぼれ球も拾えて、厚みのある攻撃を展開できた。引いてきた相手に対するミドルシュートも魅力的。ただ、圧倒的に攻めながらも得点を取れないっていう決定力の問題が浮き彫りになった。

守備面では課題が多い。1失点目は数的有利にも関わらず、味方DFと相手FWが1対1の状況になっていた。2点目もボールウォッチャーになる選手が多くて、真ん中で相手の選手がどフリー。ゴール前でも相手を捕まえきれてないシーンが多かった。
相手がジギッチ狙いの攻撃を仕掛けてきたのにも関わらず、そこに対するアプローチがほとんどかかってなかったのも問題だと思う。

かなり強い雨が降ってたこともあって、セットプレーは速いボールを意識してた。コートジボワールのFKは全て壁をずらして狙うって形だったけど、少し単純すぎたような気もする。

コートジボワールの攻撃の連動性はよかった。グループリーグで敗退したのがもったいない。
課題を挙げるとすれば、決定力(丁寧さ)と守備の戦術。これはガーナに関しても言ってたことだし、アフリカ勢一般に言えそう。逆にここんとこをしっかりしてきたらアフリカはかなり強くなる。

コートジボワールのゾコラがトッテナムに移籍。プレミアはチェルシー本命は動かないけど、トッテナムの一角崩しが見られる気がする。ちなみに、スペインはレアル本命でアトレチコを伏兵として挙げときたい。この辺の詳細はCLのリヨンとまとめて後日。
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2006-07-18 Tue 21:47
イタリア×アメリカ
<イタリア:4-4-2>
FW:トニ-ジラルディーノ
MF:トッティ、デ・ロッシ-ピルロ-ペロッタ
DF:ザンブロッタ-カンナバーロ-ネスタ-ザッカルド
GK:ブッフォン

内容としてはアメリカに軍配が上がったと思う。戦術的にアメリカの方がイタリアを研究して、それに対する対処がしっかりできてたと思う。

まずは守備面から。
序盤からラインをかなりコンパクトにまとめて中盤でのプレッシャーをしっかりやってきた。高い位置で奪ってからの速攻は魅力的。しかもラインをコンパクトにして選手間の距離を狭めたからこぼれ球を拾えるとか、細かいパスをつなぎやすいってメリットも生まれた。さらにコンパクトに設定したことによって攻守の切り替えも速くなったと思う。

イタリアの攻撃パターンについてもしっかり研究してストップした。ピルロに対してはドノバンがプレッシャー。ピルロに前を向いて自由にボールを扱わせなかった。相手のプレッシャーがきつければロングボールを蹴ってそれを外すってのが1つのセオリーなんだけど、それすらもさせてなかった。
イタリアの2トップも完全に抑えた。くさびが入ると激しくつぶして仕事をさせてなかった。トッティにボールが入ったときも一気に囲んだし、そもそもトッティにボールを入れさせなかった。

イタリアの攻撃パターンをおおまかに挙げれば、①ピルロからの展開②トッティのチャンスメイク③トップに当ててからの展開④SBの攻撃参加ってな感じ。アメリカの守備は①~③までを完全に抑えた。④に関しても、アメリカの得意のサイド攻撃でSBを押しこんで防いだっていえる。

攻撃面の選手の連動性も目立った。スタートは1トップの形だったんだけど、1トップのお手本のような2列以降の動きだったと思う。
ドノバンは守備ではピルロを抑えるって役目を担うとともに、攻撃でもかなり重要な役割を果たした。トップ下の位置だったけどゲームを作るっていうより前線への飛び出しに注目した。トップを追い抜く動きで後ろから飛び出してくるから相手も捕まえにくかった。
さらにその後ろのレイナもボランチの位置から飛び出してきた。レイナもゴール前に飛び出すようなシーンが多くて、ボランチの位置からの飛び出しだけにイタリアとしてはさらに厄介だったと思う。

チャンスメイクはアメリカらしくサイドから徹底的に。サイドいっぱいを使った攻撃が見られた。SBの積極的な攻撃参加も見られて、ボール保持者の背後を追い抜くフリーランニングなんかも多くて、サイドには厚みが感じられた。
さらにアメリカのサイド攻撃が魅力なのは、サイドから攻撃しても中の枚数が減らないこと。上で書いたドノバンとかレイナの飛び出しも含めて、ゴール前には多くの人数が揃ってる。

全体としてアメリカの攻撃はフリーランニングが多く見られる。パスを引き出す動きとかが多くて連動性が感じられるものだった。

イタリアの守備も前線からのプレッシャーをかけてた。FWが戻って挟み込むようなプレーも見られたし、前から囲んだ守備ができてた。アメリカはこれに対してシンプルにはたくようなプレーで対処してきた。

守備面に対して、攻撃面ははうまくいかなかった。アメリカがしっかりとイタリアの攻撃パターンを消してきた。それを避けるためにイタリアはいつもよりシンプルな攻撃を心がけてきた。それで相手のプレッシャーがかかる前に次の展開をしようっていう意図が感じられた。狭い局面では三角形を作って少ないタッチ数で打開を図った。

それからピルロが徹底的にマークされてたからデ・ロッシが低い位置でボールを受けるようなシーンもあった。前で起点になれないト二が下がってくるような場面もあった。それでもいいチャンスが生まれたとは言えない。

そんな中でもしっかりと先制点をとった。先制点はセットプレーから。GKとDFラインの間にピルロから低くて速いボールを蹴りこんだ。アメリカはラインの統率が取れてなった印象。セットプレーのときはかなり高いラインを取ってたけど、そのラインがバラバラだった。同じようなセットプレーは2回目だったけど、1回目はたまたまオフサイドになったような形だった。
アメリカのDFラインは流れの中でもギリギリの場面が目立った。

この後すぐにアメリカが追いついた。このシーンはザッカルドのオウンゴール。確かに前がブラインドになってたけど、ノープレッシャーの状態だったから、完全なミスだって言える。

このすぐ後にデ・ロッシの退場があってこの辺の時間帯は試合が流れたとこだった。さらに後半の立ち上がりまでの間に立て続けに3人が退場。これで試合の雰囲気がぶちこわされた。前半はかなりいい試合だっただけに3枚のレッドカードは残念だった。審判には試合をしっかりコントロールしてもらいたかった。カードが不適切だったとは思えないけど。

序盤から中盤での激しさが見られたから荒れる兆候はあった。そういうとこで注意を与えるとかのコントロールは必要だった。この試合の審判はいきなりカードから入ったのが問題だったと思う。

9人になったアメリカは前線からのプレスがかけられなくなってしまった。それでも最後のとこでしっかり止めてた。
イタリアはこれに対してデル・ピエロとイアキンタを投入して完全に勝ちに来た形。デル・ピエロは左サイドを中心に1・5列目をかなり自由にプレーしてた。
イアキンタはスピードを生かしてウラへ抜け出す動き。イアキンタの抜け出しは斜めに出てくる動きでオフサイドにならないようにっていう意図が感じられる。

アメリカはカウンターで攻撃。ペロッタをSBに下げたサイドにビーズリーを入れた交代は上手かった。後半のアメリカは真ん中を細かいパスで崩すシーンが多かった。

試合は結局1-1のまま試合終了。前半からプレッシャーをかけつづけて、後半は9人になったにも関わらず運動量がおちなかったアメリカを評価したい試合だった。
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